東方携帯獣  ~ポケット・モンスター |幻。夢。|~   作:キョウキ

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ドーモ、ドクシャ=サン、キョウキデス。
ほぼ、処女作となっております。(削除しましたが前にも小説を書いてましたが・・・)

お見苦しい所、多々あるでしょうが、読んでいただければ幸いです。

それでは気を取り直してこのまま
「東方携帯獣」をお楽しみください。


プロローグ
0ページ目  始まり、始まり


シンオウ創世神話  絵。・・・・・ 著。・・・・・ 訳。・・・・・

 

 

むかしむかし、おおむかし。

それはそれはとても美しい神様がいました。

 

その神様は、まだ何もない世界で初めて目を覚ましましたが

周りには自分以外に誰もいなく、神様はひとりぼっちだと思いました。

 

そこで神様は周りに変化を起こしてみようと思い、「時間」を創りました。

ですがただ時が流れるだけで、何も起きませんでした。

神様はがっかりしました。そのとき。

神様を呼びかける声がしました。

 

そこには自分とは別の神様がいました。

別の神様は最初の神様に話しかけてきました。

 

???「やあ、きみもひとりなの?」

さいしょ「そうだよ」

最初の神様は優しくきれいな声で答えました。

 

最初の神様は別の神様に質問してみました。

さいしょ「きみはなにものなんだ?」

じかん「ぼくは『じかん』のかみさまだよ」

さいしょ「へえ」

じかん「きみはなんのかみさまなの?」

さいしょ「わからない」

じかん「そっか」

 

ふたりの神様は親しく話し合いました。

じかん「なにをしてたの?」

さいしょ「じかんをつくってみたの」

じかん「じゃあ、きみはぼくのおとうさん?」

さいしょ「そうかもね」

 

じかん「ほかにもつくってみたら?」

さいしょ「そうしよう、きみもてつだってね」

 

こうして最初の神様と時間の神様は「空間」を創りました。

すると。

 

自分たちがいるところがぐにゃぐにゃ曲がり始めました。

じかん「すごいね」

さいしょ「おもしろいね」

ふたりははしゃぎまわりました。

そこに。

 

???「やあ」

ふたりに声をかけてくる奴がいました。

じかん「だれだい」

時間の神様が声をかけた神様はふたりとはあまり似ていませんでした。

くうかん「ぼくは『くうかん』のかみさまだよ」

さいしょ「ふーん」

 

最初の神様は何かを作るのに夢中になっていました。

さいしょ「ちょっといまね、いろんなものをつくってるんだ」

 

くうかん「それはおもしろそうだね」

じかん「いっしょにてつだおうよ」

くうかん「いいよ」

 

こうして、さんにんの神様はいろんなものを作りました。

 

まず大きな大地と大きな海を創りました。

大きな大地は赤く煮え立っており、大きな海は青く染まっていました。

赤い大地からは大地の神様が。

青い海からは海原の神様が生まれました。

 

次に海よりも広く、大山よりも高い大空を創りました。

赤い大地が青い海原に触って白い雲が立ち上りました。

 

そしてどこから来たのかヨモギ色の大きな神様がその雲を食べちゃいました。

そして、ヨモギ色の神様は空の神様になりました。

 

そのうち、生き物を産むことにした最初の神様は一匹の生き物を産み落としました。

その生き物は桃色でとても愛くるしい姿をしていました。

 

最初の神様は次々、その可愛らしい生き物を産みました。

そのうち、その愛くるしい生き物たちはそれぞれ別の場所で育ち

別の姿へと体を変化させていきました。

 

一匹は足をたくさん生やし。

 

一匹は炎を吐くようになり。

 

もう一匹は雨を降らせました。

 

そのうちに、最初の愛くるしい姿の生き物達は少なくなってしまいました。

そのとき、一匹の新しい生き物が別の生き物にちょっかいを出し初め

ついには喧嘩になってしまいました。

 

そのとき近くの水たまりが黒く濁ったかと思えば、水面に穴が開きました。

その穴から黒い何かが二匹をつかんで穴の中へ消えていきました。

 

さんにんの神様はその穴を「破れた世界」と名付けました。

喧嘩をしたり、争ったり、平和を破るとその世界に連れていかれるのです。

 

それから立って歩く、「ひと」と呼ばれる生物が生き物たちと暮らし始めました。

 

それから少しの時がたち、「ひと」という生物たちも文化を築き始めました。

そのとき、空がカッと光りました。

 

空の神様がなにやら必死に叫んでいます。

「!!・・・!!」

最初の神様が天空から様子を見てみると。

大岩がこの世界を押しつぶそうとしていました。

 

さいしょ「これではまずい」

最初の神様は急いで大岩を止めに行きました。

 

大岩は最初の神様と激突し、粉々に消し飛んでしまいましたが・・・

 

 

最初の神様はとても大きい怪我をしてしまい、周りには18枚の石板が散らばっていました。

 

生き物たちとヒトはとても悲しみました。

そこに、その様子を見ていたヒトの若者が石板を拾い集めました。

生き物達もそれを手伝い、ついに18枚全部が集まりました。

 

18枚の石板は最初の神様の体の中に入っていき、神様はみるみるうちに元気になりました。

 

その後、最初の神様はその青年の願いを聞き入れ、自分の命でもある

18枚の石板の内、5枚を溶かし固めて宝玉を作り上げました。

 

その宝玉の力により、荒れ地は豊かになり、ひび割れた地面からは泉が湧き出ました。

そして、その宝玉をいつか返すという約束をし、永い眠りにつきました。

 

いつしか、その18枚の石板を運んだ生き物たちはそれぞれ

特殊な能力を使うようになりました。

 

その能力は子孫にも受け継がれ、神様たちもそれを使うようになりました。

 

それから、また時が流れ。

約束の日がやってきました。

 

さいしょ「さあ、『いのちのほうぎょく』をかえしてもらうぞ」

 

???「・・・いいだろう。さあ、うけとるがいい!!」

その声と同時に周りの暗がりから生き物たちが電撃を浴びせたり

岩をぶつけたりしてきました。

 

青年は神様に吐き捨てるように言いました。

???「この宝玉を返してしまったら、水は涸れ、木も腐るだろう

    そうはさせたくないからな」

 

最初の神様は怒り狂いました。

 

例え自分の恩人でも、約束を破り、自らの命をも断とうとした青年に

 

 

いや・・・

 

 

 

「人間」に嫌気がさしたのです。

 

最初の神様は審判の光を浴びせました、山は砕かれ、森も焼きました。

最初の神様は疲れ果ててしまいました。

 

その後に残ったのは、土とがれきの山でした。

さいしょ「・・・・・・」

 

最初の神様は人間たちの行いに呆れてしまいました。

それでも、少し許してやろうと思ったのです。

 

人間は全員は殺さず、少しだけ残しました。

最初の神様は、少し反省させる時間をあげたのです。

 

さいしょ「またきたとき、かえさないといいはるのなら、いのちはないぞ」

そう言い残し悲しそうに自分の世界に帰っていきました。

 

人間たちはひどく反省し、生き物達と協力して、がれきの中から宝玉を見つけ出しました。

 

その宝玉は祭壇に飾り、厳重に守り続けました。

 

それから人間たちはどんどん技術を進化させ、生き物達と絆を深めました。

そのとき初めて、人間達は決心しました。

 

 

このようなことが二度とないように、平和な世界を創る、と。

 

こうして世界は創られ、嘘も争いもない平和な世界になったのでした。

 

 

「終」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

???「・・・ふう・・・結構集中して読んじゃったわ・・・」

 

薄暗い部屋の中、一人の少女が布団にもぐりながら本を読んでいた。

 

???「たまには、こういう創作小説もいいのよね~」

少女は満足そうにため息をつくと、布団の近くにある提灯の火を吹き消し

床に入ると静かな寝息を立てて眠りについた。

 

この満足そうな笑みを浮かべて幸せそうに眠っている少女の名は

 

 

「本居 小鈴」

 

貸本屋、「鈴奈庵」の店主を務めている少し変わった少女だ。

 

そして彼女は、「妖魔本」という珍しい本のコレクターである。

そのせいか彼女の周りでは妙なことが起きるため、神社から目を付けられている。

 

 

実際、妖魔本はこの現代には数えるほどしかなく、そんな珍しい本をこんな普通の少女が持っているのには

ちゃんとした理由がある。

 

それは彼女の住む世界は現代とは「異なった世界」であり

結界で別れたもう一つの世界の人間だからである。

 

 

その異世界の名は「幻想郷」

 

妖怪と人間が共存し、不安定なバランスを保つ世界である。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そしてまた、少女が読んだ小説の「続編」の舞台となる世界である。

 

 

To be continued・・・?




前書きも何もかも長くなっちまった・・・

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