分岐点 こんごうの物語   作:スカルルーキー

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同じ旗を 掲げる二つの艦隊

思惑、立場の違う彼女達は 一つの目的へ向い静かに歩みだす


8.艦隊合流

8.艦隊合流

 

司令と いずもは、統合CICから 艦橋へと移動していた

「こんごう達は 終わったな」と 司令は落ちついて語った

 

「はい 司令、戦術リンクのデータを見る限り、こちらの損害は ひえいのマスト周囲だけです、あかしに 修理見積をさせておきます」

 

「いずも 宜しく頼む、まあ本格な戦闘は初めてなんだ、余り責めないでやってくれ」

 

「それでは 私がいつも責めているみたいです!」と反論するが

 

「それと、金剛さんに彼女達の無事を伝えてくれ、間もなく帰還するとな」

 

「通信妖精 おねがい!」

 

「はい 艦長、電文作成後 送信します」と元気に答える妖精

 

 

 

「さて、お次はパラオ泊地艦隊との合流だな」

 

「はい 司令、あと20kmで会合できます、そろそろ目視圏内です」

 

「艦隊の陣立ては?」

 

「はい、エコーから、先頭が軽巡 後続が駆逐艦3です」とタブレットを見ながら いずもが答えた

 

「軽巡は?」と問う 司令

 

「先程の 金剛さんとの観測機との交信を傍受しましたが、やはり彼女です」

 

「由良か……」と 司令

 

「まあ 気にしても仕方ない。まずは 金剛さんを引き渡し、出来ればパラオに寄港させてもらおう」

 

「しかし、パラオ泊地内は水深が浅いと聞いています。こんごう達は良くても 私ははいれませんよ?」と いずも

 

「湾の入り口も狭いからな。外周部に投錨できる所があったと思うがな」

 

「まあ ともかく寄港出来ればいいのですが?」

 

「お前はいいが こんごう達の燃料の件もある、いきなりトラックへいって 問題になりたくないし。パラオで対策を考えよう」

 

「じゃ 彼女の説得は司令お願いしますよ。私苦手なんですから」と いずも

 

「は〜あ それが最大の問題か。彼女 真面目だからな」

そう言うと うっすらと遠くに見えだした艦影を確認した

 

 

 

 

こんごう達は、帰路18ノット前後の経済巡行速度で航行していた

機関に負担を掛けたくないのと、あまり早く帰ると パラオ艦隊との合流の真っ最中に帰りつく、下手にパラオ艦隊を刺激したくないので 落ち着いてから合流する事になった

時計は、そろそろ12時を回りかけていた

 

「艦長 指揮してますから お昼食べて下さい」と 副長

 

「まだいいわよ」と言ってみるが、実はさっきからお腹が鳴っていた

 

「艦長 聞こえてますよ、それに艦長が食べてくれないと 私達も力が出ませんから」

原則 妖精さんは食事をとらなくてもいい、艦娘が召喚した霊体が具現化したものであるからだ。

しかし何も食べないより 多少は食べるほうがいいとのことで 時折食事をしている、だが艦娘はそうはいかない、元々 人間であった彼女達が艦霊を憑依させることで艦娘となっているのであるから 適度な食事は必要である

食べる事で 体の霊体を活性させそれが 自らが召喚した妖精に霊力供給を行うことで 彼らの活力を与えている

 

こんごうは、艦長席を離れて 後部のチャートデスク横のキャビネットを漁りだした

「確か ここに置いて?あった!」と 緑色の缶を二つ取り出した

 

戦闘糧食I型 そう缶めしである、今回は五目御飯とオカズ缶は牛肉の大和煮だ

「へへ~、当直の時に食べようと思っておいて置いて 良かった」と嬉しそうに缶切りで缶を開けだした

「でも なんで缶切りなのよ!面倒くさいな~」と言いながら

「まあ めんどくさがると……」と言いかけて ふと思った

「誰のことだっけ?」

「まっ いいか、いただき~ます」と嬉しそうに口いっぱいに頬張った

 

 

パラオ泊地艦隊は ようやく遠方に 金剛達の船影を確認した

「由良艦長、前方11時方向! 船影確認!」と 見張り妖精が報告してきた

「距離は およそ 1万と少しです」

 

提督自ら 艦橋で双眼鏡を覗き 船影を確認する

薄っすらと船体らしきモノが水平線に見える

どうやら 単縦陣を組んでいるようだ

先頭の艦の大きな艦橋部分が 薄ぼんやりと見えだした

 

「由良 無線で 金剛を呼び出してくれ、状況を確認したい」

 

「はい 提督さん」と 由良

 

先程 追撃艦隊と接敵した水観妖精から、追撃艦隊撃滅との報告を受けた

重巡2隻で、5隻の艦隊を壊滅させたのだ

少し信じがたい、たとえ撃沈できたとしても砲撃戦になれば 多少の被害がでるハズであるが それに関しては報告がない、とにかく 辻褄の合わない事が多い

「提督さん、金剛さんが無線に出ました」と 由良

 

「金剛か? こちらパラオ泊地艦隊 聞こえるか?」

 

「はーい 提督! よく聞こえてます! 金剛は大丈夫です」と元気な返事が返ってきた

 

「金剛さん 元気そうですね」と安堵する 由良

 

「金剛、雷撃を受け 救援の要請を受けて 来たが大丈夫なのか」と問いただす 提督

 

「はい、強い援軍が来ましたので 深海凄艦の艦載機も、私を雷撃した潜水艦 そして追撃艦隊も すべて彼女達、私の妹達がやっつけてくれました」と 金剛

 

「妹達?」と疑問符を浮かべる 提督

提督は 金剛の前後を航行する艦艇を凝視した

一瞬、彼女の妹達 比叡、榛名、霧島を思い浮かべたが

「金剛、こちらから見える艦影は見た事がない艦影のようだが? 妹達とはなんだ?」

 

「はい 提督、彼女達は2025年の日本、80年後の異世界から来た私達の孫娘の艦隊です」と 金剛はあっさりと正体をばらしてしまった

 

「2025年?」「異世界?」「孫娘の艦隊?」 提督と 由良は?マークを並べた

 

 

 

そこへ、突然 別の無線が割り込んできた

「パラオ泊地艦隊 旗艦由良へ、こちらは 日本国海上自衛隊 第2護衛隊群第一艦隊 司令です、感あれば応答願います」

 

パラオ泊地提督は 由良を見て

「海上自衛隊? 海軍内部にそんな組織があったのか?」と問いただした

 

「私の知る限りでは 聞いた事がありません、軍令部出身の 提督さんが知らないという事なら 私達が知るよしもありません」と 答える 由良

 

「そう言えば、先程 金剛さんは 2025年の日本から来たと言っていましたけど」

 

「おいおい まさかさっきの話を信じるのか、俺は 金剛お得意のジョークかと思ったぞ」と 提督

 

「それは 私も思いましたが、いくら 金剛さんでもこんな時に言うでしょうか?」

 

「まあ 確かに “場所と時間だけは わきまえる”からな」と 提督

 

「深海凄艦でも 米国でもない未知の国家という事ですか?」

 

「う〜ん、とにかくこの距離で攻撃を仕掛けてこないなら 話をしてみよう。各艦に一応砲雷撃戦用意を通達 ただし 金剛が向こう側にいるから 命令あるまで発砲は禁止する」

 

「はい 提督さん」

 

 

 

自衛隊艦隊司令は 焦っていた

金剛があっさりと こちらの事を話してしまったからだ

当初 金剛の救援電文を受信したので 助けました、そして実は……というストーリーを考えていたが、こうもあっさりと言われると たぶん向こうでは混乱しているのではないかと考えた、その証拠に 中々返事が返ってこない

「金剛さん ストレートに言ったな、こちらの計画が台無しだな」と諦め顔の 司令

 

「もう こうなると 出たとこ勝負ですよ」と いずも

 

「撃ってくると思うか?」

 

「さあ どうでしょうか?」

 

「いざとなったら 全力で逃げるか? でもここで逃げれば、今後 日本海軍から追われる危険性があるな」

 

「では 頑張って説得してください 司令!」

 

 

 

その時 パラオ泊地提督から

「自衛隊艦隊司令へ、こちらは パラオ泊地艦隊」とやや不鮮明ではあるが無線が聞こえて来た

 

「金剛の救助に関し 御礼申し上げる。出来れば 金剛を速やかに当艦隊へ渡して頂きたい」

 

すると 自衛隊艦隊司令は

「了解、当艦隊はこれより 陣を解き 金剛の右舷を単縦陣で航行する」と返答し

「金剛さん 自衛隊司令です、これより 金剛さんをパラオ艦隊へ引継ぎます、そのまま直進してください」と連絡し

「いずも 艦隊指揮頼めるか?」と 司令

 

「あら 貴方やらないの?」と いずも

 

「防大の頃から この手の指揮が苦手な事しってるだろ、虐めるなよ」とふて腐れて司令席に座った

 

いずもは

「第一艦隊へ これより艦隊を一時 解散、金剛さんの右舷に再度 単縦陣で 集結せよ。全艦 回頭、おもぉぉかぁじ 10度!」

はるな、いずも、あかし、きりしまの各艦は いずもの号令で一斉に回頭した

素早い艦隊運動で 速やかに金剛の右舷 約1マイルの位置に単縦陣で集結した

「さあ これからが勝負だ」と 自衛隊司令は考えていた

 

 

由良の艦橋で、パラオ泊地提督は 金剛から離れる艦隊を観察した

「由良 あの艦隊をどう思う」

 

「大変 統率の取れた艦隊だと思います。全艦一斉回頭後 再集結するまでの動きに無駄がありません。練度の高い艦隊かと思われます」

 

「先頭の重巡 やたらと艦橋が高いな、後方の正規空母の甲板形状は見た事がない」

 

「はい どの艦も海軍の識別表に記載がありません、完全に未知の艦隊です」と 由良

 

「意外と 金剛が言った事が 正解なのかもな」と 提督

 

「しっ 信じるんですか! 提督!」と慌てる 由良

 

「まだ 分からん、でも今は 金剛との合流が優先だ。艦隊合流指揮 頼むぞ 由良」

 

「はい 提督さん」と 由良は 前へ進みでて

「各艦 金剛さんと合流します。逐次回頭、回頭後は 金剛さんを中心に輪形陣、右翼を陽炎、左翼を皐月、殿を秋月とします」

由良は 金剛を左舷に見ながら ゆっくりと回頭を始めた。後続の艦もそれに続く

回頭後 速度を合わせながら、金剛を中心に 輪形陣を形成した

 

 

いずも達は 艦橋で 合流する パラオ艦隊を見ながら

「流石 由良さんですね、駆逐艦も回頭後の素早い陣形形成」と いずも

 

「ああ、でもまさか 陽炎に 皐月か、こんごう達 帰ってきたら驚くぞ」と 司令

 

「ええ、見ものですね」とほほ笑む いずも

 

 

 

きりしまは自身のCICで、ほぼ真横を 航行する 秋月を見て

「やっぱり そうなりましたか、でも今度は負けませんよ」とつぶやいていた

 

金剛との合流を終え、泊地提督は悩んでいた

この艦隊は いったい何者なんだ。一応 金剛を救ってくれた。オマケに旭日旗を掲げている 友軍のようだが。

「まあ 悩んでも仕方ない、由良 先程の 自衛隊司令と話せるか?」

 

「はい 提督さん。無線は繋がっています」とマイクを渡した

 

 

「こちらは パラオ艦隊、自衛隊司令聞こえていますか?」

即座に 返答があった

「はい、こちらは 自衛隊司令です」

 

「幾分 失礼な事をお聞きするが、貴方の航行の目的と目的地は?」

 

「現在、当艦隊は 当初の航行の目的 遠洋航海演習を断念、目的地も定まっていません。まあ 金剛さんのいう通りです、迷子の艦隊です」

 

「迷子の艦隊だと?」と 提督

 

「当方としては 今後の方針を検討する為 日本海軍と交渉したいのですが、できればパラオ泊地へ寄港させて頂きたい」

 

「提督 危険です、正体不明な艦隊を 泊地内部に入れることは、もし内部で暴れられれば 被害は甚大です」と 由良が激しく反対した

 

その時である

「提督! 彼女達は信用デキマス。私がこの目で、彼女達にあって話をしましたから 大丈夫デス。それに彼女達が助けてくれなけば 私は沈んでいました」

と 金剛が 呼びかけてきた

 

「金剛、間違いないのか?」と 提督

 

「間違いありません、提督 パラオで話だけでも聞いてあげてクダサイ!」

 

提督は 暫く考えた

「由良、彼女達を パラオへ連れていこう」

 

「提督!?」と慌てる 由良

 

「まあ、確かに未来から来たという話は どうかと思う、でも 金剛がきちんとその目で確かめている、現役最古艦娘である彼女を信じなければ 誰を信じるのだ」と諭す 提督

 

「提督さんが そこまで言うなら」と諦める 由良

 

「了解しました。自衛隊艦隊の パラオ寄港を許可します。寄港に関して投錨場所等については 当方の指示に従ってもらいます」

 

「寄港許可 ありがとうございます。空母型の船舶は喫水がかなり深いので 出来れば湾外の水深のある場所を希望します」

 

「考慮します」と 提督が返答した

 

「それと、あと2隻 間もなく合流予定です。当艦隊は それですべてそろいます」

 

 

泊地司令は再度 並走する 自衛隊艦隊を観察しながら 考えていた

やはり あと2隻いたか、重巡クラスが4隻、正規空母が2隻、かなりの攻撃力だ

あの重巡 確かに兵装がおかしい、砲は単装砲 1門だ、艦橋前が空いているのになぜ 砲を装備しない? あとは機銃らしき物が4カ所

所々に 良く分からない形状の装備がある、マストの上には回転式電探だ

オマケに 排気煙が殆ど出ていない、機関が違うのか?

空母型の方は 甲板形状が見た事がない。斜めについた甲板はどう使うのか

帰ったら 鳳翔に聞いてみよう。しかし デカいな、300mはゆうにあるか?

確か 大和型3番艦を空母へ変更する案が出ていたが、こんな感じなのか

 

もし 仮に 金剛の言う事が 本当だとすると これは一大事ではないのか、下手をすればこの戦いの趨勢を決める事になるのではと、提督は考え始めた

「由良、泊地へ帰還したら トラックの司令部へ最重要電文で、所属不明艦隊を保護したと報告してくれ。金剛保護の件も併せてだ!」

 

「提督さん?」

 

「これは 長官の判断を仰がなくてはならん案件かもしれん」

 

「分かりました。帰り次第 至急作成します」

 

「ああ、いつも無理ばかりで済まない」と 提督がいうと

「これも 秘書艦の仕事ですから」と やや照れながら返事をする 由良

 

「さあ 由良、パラオへ帰ろう」と 提督

 

「はい 提督さん」

 

 

 

こんごう達は、水上レーダーと各種データリンク装置からの情報を元に 艦隊がパラオ艦隊と無事合流できた事を確かめ 会合地点へ向い、ようやく艦隊を目視できる所まできていた

 

「第一艦隊旗艦 いずも、こちら こんごう」と呼びかけてみる

 

「こちら いずも、お帰りなさい」と いずもが労をねぎらう

 

「こんごう ご苦労だった、ひえい 損傷は大丈夫か」と 司令に聞かれ

 

「申し訳ありません うかつでした、損害は軽微ですが タカンをやられました」

 

「まあ 次回の教訓としてくれ」

 

「はい 司令」と珍しく素直な ひえい。よっぽど堪えたらしい

 

「では、こんごうは 艦隊の露払いを。ひえいは 殿でお願い」

 

「「了解しました」」と返事をする こんごう達

 

「こんごうさん」と いずも

 

「はい?」

 

「口元 ご飯ついてるわよ」

 

「えっ!?」と慌てて 口元を抑える こんごう

ああ、またやっちゃった。

 

 

こんごうと ひえいは、ようやく艦隊の後方に追いついた

ひえいは そのままゆっくりと きりしまの後方へ位置し 殿の警戒に入った

こんごうは 先頭を行く はるなの前にでる為に やや行き足を上げた

 

「はるな 只今!」と元気に呼びかける

 

「こんごう お帰り。大丈夫だった?」と はるな

 

「勿論 大漁でした! 音紋も取ったからあとで データ送るね」と言いながら

 

「露払い 代わるから前にでるね」といい船体を加速させた

 

加速しながら 金剛姉さまに挨拶しようと見張り所に出て、金剛の艦橋に向けて手を振っていると、向こうも気がついたようで 手を振って挨拶してくれた

「ああ 何か夢みたい、戦艦金剛と並走できるなんて」と感慨深く考えていると

金剛の右舷に 警戒の駆逐艦を見つけた

 

金剛との間にいる 駆逐艦の艦橋から、睨んでいる影に気がついた

その駆逐艦は、一等駆逐艦 陽炎型の1番艦(ネームシップ)である

 

こんごうは その姿を見た瞬間、顔が引きつった

セミロングの髪を大きな黄色いリボンでツインテールにし、前髪はワンレン。目尻の少し上がったキリっとした眼

 

その顔を見た瞬間「ひっ」と叫んでしまった

 

「ひ、ひ、 ひえい! い、いた」と慌てる こんごう

 

「こんごう どうしたのよ!? 誰がいたのよ」と ひえい

 

一瞬 沈黙する こんごう

 

「駆逐艦 陽炎」と恐る恐る言う こんごう

 

「えっ!?」と驚く ひえい

 

 

「そうよ! 陽炎主席教官よ!」

 

「ねえ こんごう? 今気がついたんだけど、金剛さんの左舷にいる駆逐艦」

 

「もう言わないで、聞きたくない」と耳を抑える こんごう

 

「やっぱり 皐月次席教官だよ」と諦めていった

 

「ウソでしょう! 私の楽しい士官候補生時代を打ち崩した二人が なんでここにいるのよ!!」と半泣き状態の こんごう

 

「こんごう、だってこれパラオ艦隊でしょう! 二人ともパラオのエースだったんだから いるでしょう! 諦めよう」と ひえい

 

「もう あんな生活いや〜」と本気で泣き出す こんごう

 

 

 

 

 

 

彼女が向うパラオ泊地は、午後の風を受けて 海は穏やかだった

 




こんにちは スカルルーキーです

人間 誰もひとつぐらいは苦手な物があるはずです
私ですか? もうありすぎて 記憶出来ません

次回は 優しいこんごうさんです

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