分岐点 こんごうの物語   作:スカルルーキー

11 / 81
南の楽園に 訪れる人々
その人々を 襲う悪意

戦う 音速の翼




10.来訪者

こちらの世界へ来て、2度目の朝が来た

今日は、朝日を浴びて目が覚めた

昨日の戦闘の影響か、体がだるい

最近、走り込みしてないから、体がなまっているのか? などと考えながら、洗面台に立つ

やっぱり、今日も服はぐちゃぐちゃだ

一応 警戒待機中なので、直ぐに起きて出られるようにと、作業服の下はそのままで

上は 半袖シャツで寝たはずだけど、なんでシャツを脱いでいるの?

ああ、こんな姿見せられません……

いつもの様に 身支度を整えて、食堂で適当に朝食を摘まんでいると、総員起こしが掛かった。さて、今日も一日頑張る

 

午前7時過ぎに、士官室で幹部の打ち合わせが始まる

各幹部から、昨日の戦闘に関して報告があがる

こんごうは、特に 先任伍長に対して

「先任伍長さん、下士官の様子は」と問いただした

 

「数名、興奮気味の者がいましたが、今は平常です。まあ異世界に飛ばされた事についても、皆ここが家ですから問題ありません」

 

「もし、精神的に不安定になる者がいれば、私に報告をお願い。私が話をします」 

 

「はい、艦長」と 先任伍長

この 先任伍長妖精さんも、お母さんの艦から転属してくれた 優秀な下士官さんです

皆に、いつでも出港できるようにと伝え、解散となった

 

艦橋へ 副長と戻り、艦長席で書類にサインをしていると。皐月さんが艦橋から手を振っているのが見える。こちらも手を振って挨拶する

皐月は、ゆっくりと湾の内部へ進路を取っていた。そして湾の内部から出て来た駆逐艦と見張りを交代していったが、代わりに来たのは 陽炎だった

少しは 免疫が出来たとはいえ、やっぱり怖いものは怖いのである

 

陽炎は、艦橋で停泊している 自衛隊艦隊を眺めていた

皐月が見えたので無線で

「皐月 お疲れ、交代に来たよ」

 

「陽炎 遅い!ボク待ちくたびれた!」と言いながらも、何やら機嫌がいい

 

「皐月、アンタなんか、機嫌いいね」と聞いてみると、とんでもない答えが帰ってきた

 

「へっへー、ボク 昨日の晩御飯 こんごうさんに馳走になった」

 

「こんごうさん?って」

 

「自衛隊艦隊の 一番左端の人、うちの 金剛さんの孫娘さんだって。カレーライスとか 美味しいお菓子に紅茶を、ご馳走になって、帰りに 妖精さんにお土産まで貰ったよ」

陽炎は、一瞬めまいがした

監視対象の正体不明艦隊の艦娘と、晩御飯だって! お土産まで貰って!

「皐月! アンタ何やってんの! 相手は監視対象よ! わかっている!?」と怒鳴る 陽炎

 

「だって、昨日だれも晩御飯 持って来てくれなかったじゃない!」と反論する 皐月

 

「えっ!? アンタ、糧食班は?」

 

「緊急出港で、そんなの置いて来てるに 決まっているでしょ!」

そう言えば、そうだった。確か 鳳翔さんに、夕方 皐月におにぎり持って行って欲しいと、言われていたのを。完全に失念していた 陽炎だった

「ゴメン。まあ急いで帰って、鳳翔さんが朝ご飯、用意してるから」と話題をすり替え

 

「じゃ、ボク 帰るね」とそそくさと、帰る 皐月

 

自分のミスを完全に、揉み消した 陽炎だった。

 

 

こんごうは、見張り所から、こちらへ接近する 陽炎を見た

向こうも艦橋から、こちらを監視している

一応、時代は違うが上官だ。敬礼して敬意を表すと、雑な答礼で返してきた

でも、よくよく見ると ちょっと可愛いかな。少し幼くなるだけで、印象も変わるけど

あの目だけは、時代が変わっても同じですね

さて、今日は午前中に 泊地司令と面談して、出来ればお姉さまの お見舞いに行って、午後からは 先日の戦闘詳報の作成と反省会か。忙しい一日になりそうです

 

自衛隊艦隊の 司令と いずもは、艦橋から降りて、内火艇に乗り込んでいた

予定時間より 多少早いが、泊地提督と急ぎ協議する事柄が起きた為だ

「いずも、間に合うか?」と 司令

 

「はい、対空レーダーでは まだ時間は有るとの事です。一応、待機させておきます」

急ぎ 指定された桟橋へ向った。桟橋で、一人の女性が出迎えてくれた

「ようこそ、パラオ泊地へ。ご案内を仰せつかりました。航空母艦 鳳翔です」と 丁重に挨拶して頂いた。

 

「自衛隊艦隊 司令です。お世話になります。彼女は 副司令の、護衛艦 いずもです」と いずもを紹介した途端、いずもは 鳳翔の手を取り

 

「鳳翔さん、全ての空母の母である貴方に、お会いできて光栄です」と目をキラキラさせながら手を握った

「司令、現役時代の 鳳翔さんですよ! 感激です。あなたが頑張って頂いたから、今の私があるのです、感激です」とブンブンと手を振った

余りに感激する いずもを見て、司令は

「落ち着け いずも。鳳翔さんが驚いているぞ」と注意した

 

「あっ 失礼しました、改めて ヘリコプター搭載護衛艦 いずもです」と キリッと敬礼して挨拶した

 

「まあ。貴方があの大型空母の艦娘さんですか? 美人な方ですね」とニッコリ

いずもは 鳳翔にそう言われた事がよほど嬉しいのか、肝心な事を忘れかけていた

 

「すみません 鳳翔さん。至急、泊地提督と面会したいのですが」と 司令

 

「申し訳ありません。今、少し立て込んでいるようで」

 

「私達の要件も、その立て込んでいる案件ですとお伝えください」と いずも

 

「では、至急 泊地司令部へご案内します」と 三人で歩き出した

 

 

遡る事 30分前

泊地提督は、泊地司令部2階の執務室で、朝ご飯の おにぎりと みそ汁食べ、ようやく落ち着いて、由良の入れたお茶を飲んでいた

「しかし、昨日は忙しかったな 由良」と 提督

 

「はい、色々ありましたけど、まだ本題が解決してません」

 

「ああ、自衛隊艦隊の件だな。まあトラックの返事待ちだが、何か言ってきたか?」

 

「いえ、まだ何も」

 

「たぶん、宇垣さんも黒島さんも、俺の気が触れたと、思っているだろうな」

 

「黒島参謀はともかく、宇垣参謀長は私もよく知っております。その様な事を考える方ではないと思いますが」と 由良

と話していると。階段を、全力で駆け上がって来る音がした

 

「おっ 瑞鳳か? 今日は何だ?」と昨日と同じ調子で 由良に聞いてみた

 

「さあ、なんでしょう?」

バタンと、ノックもせずに 瑞鳳は、執務室に駆け込んできたが、勢い余って頭からコケてしまった

 

「瑞鳳ちゃん、大丈夫?」と 由良が駆け寄ると

 

「てっ 提督! こんな電文が!」と一枚の電文を差し出した

それを受け取る 提督「これは?」

 

「トっ トラックからの、飛行場業務の一般電文の中に、紛れ込んでいました! 平文で受信したそうです!」と 瑞鳳

 

提督は、電文を一読して、絶句した

トラック泊地からの 参謀クラスの要人輸送に関する飛行計画だ! コース、出発、到着予定、編成などが書かれていた

「なに! トラックはコレを 平文で送ったのか⁉︎」

 

「はい、間違いありません。暗号電文なら、私か 電信妖精が解読しますから!」と 瑞鳳

 

「やつら、何を考えている!」と 提督

 

「瑞鳳! 直ぐに上がれるのは!」

 

「私の 第1戦闘機中隊 零戦12機が すぐ上がれます!」と 瑞鳳

 

「よし。会合予定地点を算出。至急、直衛へ向え!」

 

「まずいぞ。深海凄艦の空母でも居たら、それこそいい餌食だ」

 

 

 

自衛隊艦隊司令と いずもは、司令部2階の会議室へ案内された

暫くすると、会議室のドアが開き、白い海軍2種軍装を纏った男性と、薄いピンクの長い髪をポニーテールにし、リボンで巻いた髪型をした女性が入って来た

席から起立して、相手が正面に来るのを待つ

「先日は 無線にて失礼致しました、自分は、日本国海上自衛隊 佐世保基地 第2護衛隊群第一艦隊 司令、階級は海将補。この時代では大佐より少し上に相当します」

 

「同じく、第一艦隊旗艦 いずもです、階級は1等海佐。司令部副司令を兼任しております」

 

男性はゆっくりとした動作で

「日本海軍 パラオ泊地艦隊司令です、階級は少将ですよ。皆は 提督とか呼んでますけどね」と男性は自己紹介した

短く切った髪、鋭い眼光、適度に日に焼けた顔、やはり激戦区を生き延びた感はある

 

「私は、長良型軽巡4番艦 由良です、提督秘書艦をしております。どうぞ宜しくお願いします」と彼女は言った言葉とは裏腹に目は鋭い、やはりあの目の鋭さは昔からか

 

席を薦められて、着席した

「自衛隊艦隊司令、お呼び立てして置いて済まないが、今朝は急用で、少し立て込んでいる。会談は少し待って貰えるかな」と 泊地司令が切り出した

 

「それは。こちらへ向っている、要人輸送機の件ですか?」と問いただした。

提督の表情が厳しくなった

「既に、お見通しですか?」

 

「昨晩、パラオ宛ての電文を いずもの司令部で傍受しました。それと、先程 いずもの電探でも機影を確認しております」

 

「ほう。まだ距離的には、かなりあると思いますが。探知できるのですか?」と 提督

 

「いずも」と 司令

 

「はい、では失礼します」と言うと。いずもは、テーブルの上にタブレットを置いた

「システムリンク、戦術ディスプレイ投影!」と音声命令を出した

 

タブレット上の空間に、多目的ディスプレイが 表示された

「ほう、これは?」と 提督が、投影ディスプレイを手で触ろうとするが、手がすり抜けていく

 

「まあ、映画のスクリーン技術を応用したものだと思ってください」と いずも

 

「では、戦況プロット表示、レンジ 600kmに設定」と音声命令を出すと、泊地を中心に、周囲600km内の航空機、艦船の情報が映し出された

「ご説明します。円の中心がパラオ泊地です、ここに表示されているのは 私の艦の電探の情報を瞬時に この端末に転送して表示しております、現在の表示は泊地を中心にした 周囲600km内の航空機、艦船の電探エコーです」

 

「600kmだと!」と 提督

 

「はい、障害物がなければ、もう少し広く検索できます」とアッサリと言った

 

そこには、3つの光点が映っていた

「まず この点ですね、方位088 高度3000m 速度300km 距離500km 現在パラオへ接近しています、機数は7機 レーダーエコーから、大型機1 小型機6の編隊です、飛来方向から トラック泊地からだと思われます」

いずもは次に

「こちらは、先程 パラオの飛行場を離陸した航空機です。機首方位090 高度2500で上昇中、速度350 機数は12機です。このままいけば、1時間以内に接触できるでしょう」

 

「問題はこちら」と、3つめの光点を指した

「この機影は、探知圏域ギリギリの所から現れました、海上から現れた所をみると艦載機です」

 

「艦載機ですか!」と焦る 提督

 

「機数は 18機 速度350km 高度4000mです」

「予想進路を 出します」と言うと いずもはタブレットを操作した

 

1つ目の光点と、3つ目の光点の進路が交差した

「現在の状態では、30分で交差します」と いずも

 

提督は焦っていた

彼らの言う事が、荒唐無稽な事では無く 現実なのだと

トラックからの輸送機の位置、こちらの護衛部隊の位置、双方とも間違いない

問題は、輸送機に接近している艦載機だ。間違いなく深海凄艦の艦載機だ!

数の情報が正しいなら、援護が間に合わなけば1対3だ。いくら零戦が優秀でも

この数は圧倒的に不利だ

こちらの援護機が間に合わなければ、撃墜されてしまう

 

「由良、急ぎ 瑞鳳隊に電文、速力上げ 会合急げだ!」

 

「はい、提督さん」と 由良が席を立とうした時、自衛隊 艦隊司令が手で制した

 

「泊地提督、会合までの時間を 稼げばよろしいのですか?」と 司令

 

「そんな事が 出来るのですか?」

 

「80年後の航空機の性能を、見て頂きましょう」

 

「いずも 出してくれ、トラックからの輸送機の保護を命ずる! 火器の使用を許可、但し IFF未搭載機だ、目視確認して 撃破するように」

 

「はい、司令」と言うと いずもは、ポケットから小型のヘッドセットを取り出し

「システムリンク! フライトコマンダー、こちら いずも、スクランブル!」

 

 

 

いずも艦橋下部 飛行科

飛行科員妖精は、いつものように管理業務の日誌を書いていた

後ろのリクライニングシートでは、二人のパイロット妖精が トランプをしている

渋い顔のパイロット妖精の対面に、座るもう一人パイロット妖精は、表情ひとつ変えず、じっと相手の手札を見ていた。

 

突然、右手の赤い艦内電話が鳴った!

素早く取り上げる、飛行隊司令妖精からだ!

「HOT!」と号令が掛かる、咄嗟に電話横のベルを押す!

飛行隊待機室に、ベルが鳴り響く!

 

「スクランブル!」

 

背後の椅子に座る 二人のパイロット妖精がトランプカードを投げ出して、ドアから駆け出して行った

別のドアから、機付長や 整備員が一斉に出て来る。向うは甲板の駐機場にいる2機の F-35J

素早く 機体に駆け上がるパイロット妖精、その後に整備妖精が続く

コクピットに滑り込むと、すかさずエンジン始動用のレバーを引いた!

 

ひぃぃぃぃんという独特の音を立てて F135エンジンが起動を始めた、整備員に手伝ってもらいハーネスを装備する。

パイロット妖精が、

「いいぞ!」と声を掛けると、整備員妖精は急ぎ格納式の簡易タラップを駆け下り、甲板上へ降りると、直ぐにタラップを機内へ格納し、収納庫のハッチを閉め、手の平でロックを確かめた!

 

その間も、パイロット妖精は特徴的なヘルメットを装備

ヘッドマウント ディスプレイ システム(HMDS)が採用された、額の部分が少し膨れたヘルメットをかぶる

機体の周りでは、3人の妖精隊員が各種の安全ピンを抜いて回る、空対空ミサイル AIM-9Xのピンを抜き 側面のレバーを回し、発射可能となった

機付き長が 目視で抜かれたピンの数を数え、パイロットが確認すると 機体側面のウエポンベイが閉まる、コクピット内では 手早くテストボタンを押し、各種モニターの確認、INS(航法慣性装置)のセットが行われる、GPSだけエラーが帰ってきた

キャノピーが閉まり、素早く車輪止めが外され、機付き長が両手で誘導を開始する

機体がスルスルと、艦尾方向へ移動する

ここまで、ベルが鳴って 3分弱!

 

「SCULL 01, check in.」

「Two.」と僚機のパイロット妖精が無線で叫ぶ

 

「SCULL 01, IZUMO PRI-FLY. Wind 0-7-0 degrees at 2knots. QNH 29.98inches. SCULL Element, order vector 090. Climb angels 10, after contact Ch3, read back.」

 

2機の F-35に、離陸許可と離陸後の指示が管制塔から舞い込むと同時に、それを復唱するよう要求されるパイロット妖精は、誘導員の指示に従いながら、無線内容を復唱し、管制員は間違いがないことを確認し、次の管制員へと引き継ぐそして機体は 発艦位置へと近づく

不意に、飛行隊指揮所から

「スカル01、いずもさくら! 飛行進路真下に 駆逐艦がいる、気を付けろ!」

 

「スカル01、Short TakeOffで行く! まあ少し位は驚かせよう」

 

「いずもさくら了解! キルマーク用意して 待ってるからな」「SCULL Element, this is ″Cloud out″. Your cleared for take-off.」「SCULL 01.」

 

艦尾で僚機と並び、パーキングブレーキをかけ、一旦エンジンの出力をミリタリーまで上げる、素早く回転が上がる事を確かめると、スロットに付いているボタンを押す

すると、コクピット背後のドアが開き、エンジンノズルが70度ほど下を向いた

F-35お得意の短距離離陸だ

出力を上げ、80%を超えた所で、パーキング解除、一気にスロットを上げて離陸する

みるみる迫る艦首! 甲板の上から飛び出した!

飛行速度が上がる、それに連動して エンジンノズルも適正角度に変化する

背後のドアが閉まり、通常飛行形態へ ギア、フラップを上げ速力を上げる

バックミラーに僚機が映る、一路 空の戦場へ向う、2匹の音速の鳥

 

 

 

自衛隊艦隊を警戒していた 陽炎は、艦橋で壁に背を預けて、腕を組み ぼーとしながら立っていた

すると、いきなり 副長妖精から

「陽炎艦長! 立ったまま寝ないでください!」

 

「うっ、ねっ 寝てなんかないわよ!」と ぼんやり反論するが

 

「いくら、二水戦時代に、立ったまま寝る特技覚えからと言って、警戒中ですよ」

 

「うるさいわね」と言いながら、あくびをかみ殺した

昨日からのドタバタ劇で、寝不足なのだ

 

暫くすると真横の空母の甲板で、妖精たちが動き出すのを見た

「なっ 何が起こってるの!?」と慌てて 良く見える 前方の対空機銃座まで出てきた

 

聞いた事が無いような、大きな雷鳴が鳴り響いている

「なに!? なんの音!」と慌てる

 

その時である、空母の艦首から何かが飛び出してきた、大きな影が 直上を通過したとたん、物凄い風が吹き付けた、乱れる髪、咄嗟にスカートを抑えた

「なによ!? この風!」と怒鳴る、灯油を燃やしたような匂いがする

 

轟音で耳がキンキンとしていると、もう一回 同じように何かが飛び出してくる

「なんなの!」と叫ぶが声が、ジェットブラストに完全に掻き消された

 

2個の黒い影が過ぎた後、陽炎は 乱れた髪を束ね直しながら

「あれは 何?」と遠ざかる影を眺めてた

 

 

司令部の会議室では

泊地提督と 由良が、いずも艦橋から送られてくる、スクランブル発進の様子を投影ディスプレイ越しに見ていた

直ぐ近くで、現実におこなわれているとはいえ、鮮明な画像に驚くばかりである

「こっ これがあの空母の甲板の光景ですか!?」と驚く提督

 

「はい、いずも艦橋から カメラで撮影した映像を、この端末で見る事ができます」と平然と答える いずも

 

「停船中の空母の甲板から、離陸できる航空機など、あるのですか?」と 由良

 

「まあ、見ててください」と いずも

 

2機の F-35は、艦尾まで来ると、一気に加速して離陸していった

離陸後、グングン加速し、30秒もかからない内に雲間に消えていった

「いずも、どれくらいで接敵できる?」

 

「はい、司令。現状では 約20分以内ですね、途中でソニッククルーズに移行すれば もう少し早いですが、F-35Jは足が短いのが欠点ですから」

 

「20分! まだ400km近く距離があるはずだが」と 提督

 

「この機体は、最高速度マッハ1.7、音の1.7倍で飛行します、時速換算で2085km 航続距離は約1800km。まあ隠し技を使えば ここから東京まで 無着陸で行けますよ」と平然と言う

 

「なっ なんだって!? 音の1.7倍だと!?」と聞いて 提督は声を失った

80年で 航空機はここまで進化するのか? 正直 理解し難い

 

由良は、出て来た数字が理解できないのか、声を失っている

戦術ディスプレイ上では、先に離陸した 瑞鳳隊を追い越し、F-35の光点が 急速に輸送機へ近づくのが分かった

 

 

 

一式陸攻は、順調にパラオへ向け 飛行を続けていた

右翼と左翼には、護衛の 赤城の一航戦の 零戦隊が付いている

パラオまでは、およそ400km、後1時間の飛行だ

山本は、陸攻の席で 背を伸ばしながら

「やはり 長距離飛行は疲れる」とぼやいていたが

 

「お前は、作戦の時はこの位 平気で命令するじゃろう。少しは我慢せい」と姫にツッコミを入れられて渋々顔である

 

赤城隊の隊長は、たびたび周囲を警戒しながら飛んでいた。自分の顔を動かすだけでなく、機体をバンクさせたり、時折ロール(横転)させたりしながら、警戒するのだ

敵機は、何処から来るか分からない、攻める方は自由に位置が取れるが、守る方は そうは行かない、隙を作らないようにしなければならず、護衛任務は予想以上にキツイ仕事である

一瞬、右手上空で 何かが光った

即座に、僚機にハンドサインで信号を送る

「防御体形作れ!」である、こんな所で出会うのは野良猫ぐらいである、それも凶暴な!

みるみる内に、右手に見えた染みのような点は ゴマ粒大になる

「やっぱり 居やがった、野良猫ヤロウが!」と悪態をついた

 

ざっと数えて 18機! 深海凄艦の F4F ワイルドキャットもどきか!

「やつら、待ち伏せしてやがったな!」と直感した

 

僚機に 翼を振って、陸攻の前に出る

陸攻の隊員も気が付いたようで、バンクを取った

離陸前の打ち合わせで、もし襲撃を受けた場合 5番、6番機は直掩

それ以外で迎撃するとしていたが、いくら野良猫 相手でも圧倒的に不利だ

「しかし、やらねばならぬ。長官と姫様がおられるのだ、負けられぬ!」と覚悟を決めた

赤城隊隊長は、一気に上昇すると 僚機3機を連れて、群がる野良猫の群れへ突進した

近づく両編隊、旋回性能、速力とも零戦が上だが 数で押されれば いずれ追い込まれる、一気に蹴散らして、反撃の出来ない様にするしかない

今、まさに空の戦いが始まった

 

僚機が、ぴたりと右下に付き、一気に突撃体制を作る

20mm機銃は弾数が極端に少ない、7.7mmは猫相手では 少し威力が落ちる

ここは慎重にいかなければ、最悪弾切れを起こしかねない

突っ込んでくる敵機、撃ちたくなる気持ちを抑え、確実に照準器一杯まで、相手を捉えた瞬間に一気に20mm機銃を放つ、戦果を見る間もなく、右にひねり込み、相手編隊の中に機体を落とし込んでいく。乱戦状態だ

 

ふと陸攻をみると、まずい! 数機食い付かれた!

直掩が引き剥がされていく、丸裸にされていく陸攻! まずい、まずいぞ!

 

「長官! お下がりください!」と 陸攻の小隊長が叫んだ

 

「かまわん!」と言い、観測窓から 迫る敵機を見た

 

「フン、ノラ猫か」と姫

 

直掩機が 迫るF4Fを迎撃するが、こちらにも 6機近くが迫ってきた

陸攻 各銃座から射撃するが中々当たらない、上手く射線を躱される

「イソロク、お主は空で死ねて 本望だな」と姫

 

「お前は、海でなくて残念だな」と 山本

 

 

その時 山本は、前方に小さな点を見た

その点は 急に近くなると、一気に真横をすり抜けて行った

「航空機か!」と観測窓から見上げる

その点だったものは、2機の見慣れない航空機だ

陸攻に襲い掛かって居た、F4Fの後方にあっという間に付くと、胴体から機銃を放った

数発当たった瞬間に、F4Fが爆散した、慌てて別の F4Fが攻撃しようと、その不明機の後を取ろうとした瞬間、2機の不明機は1機は素早く上昇、1機はロールを打って視界から消えた

慌てる F4F、しかし次の瞬間 上昇した不明機は クイックロールをして、F4Fの後へ着くと再度 機銃で攻撃、主翼をへし折った

下へ逃げた不明機は、今度は別の機体へと襲い掛かっていた

F4Fは、必死に逃れようと 急降下しながら急旋回して逃れようとしたが、不明機の胴体からロケット弾が発射された、ロケット弾はまるで生き物のように F4Fの後を追っていき、F4Fに直撃

目を離している内に、もう1機も同様にロケット弾で F4Fを撃墜した

気が付けば、陸攻の回りには1機の F4Fも居なくなっていた

 

その後、不明機は 赤城隊の援護へ向う

乱戦模様の空戦域には 無理に入らず、戦域から離脱した機体を追って 確実に数を減らしている、多分 味方打ちを避ける為に 無理に突入しないのだ、賢いやり方だ

戦域から 逃げた F4Fを不明機が追う、無駄のない空戦だ、加速も良い

山本は、まさにコレが80年後の戦闘機の性能なのかと 目を見張った

 

赤城隊の隊長は、突如 乱入して来た不明機に驚いた

こちらが F4Fに追われ 行き足が鈍った瞬間、「まずい 撃たれる!」と思ったが、後方のF4Fは突如 爆散した

気が付けば、右横に所属不明の 見たこと無い機体が飛んでいる

灰色の迷彩塗装に、胴体に鮮やかな日の丸、機首には 3桁の番号、尾翼には黄色い丸に何か書いてある

操縦士とおぼしき妖精が敬礼してきた、大きなヘルメットを被っていて表情がわからない、バンクしてお礼をいうと、さっとロールして次の獲物に向かった

 

周囲を見回すと、ほぼ F4Fを撃墜できたようだ

機体を振って、集合を掛ける

全機いる、数機被弾したようだが、飛行には支障が無いようだ

少し 陸攻と離れたが 目視できる距離だ、問題ない

なんとか 乗り切ったか、と安堵した

陸攻の右後方に、先程の不明機が見える

援護してくれた! 友軍機なのか? しかし見た事がない機体だ

よく見れば この機体! プロペラが無いぞ! 後ろから煙が少し出ている

「まさか、ドイツで開発中の 新型エンジンを搭載した機体か?」とも思ったが、まあ 助かったんだ、後で礼を言わなくてはと 思いながら 編隊を組み換え、陸攻へ近づいた

 

山本は、右横に飛んでいる所属不明機を 双眼鏡でつぶさに観察していた

この機体、ドイツや イギリスで開発中の噴進機だ!

零戦とは違い 直線が多い、機銃が見当たらない 何処から撃ったのだ!

それに、先程のロケット弾も見えない、まさか格納式なのか?

ふと、操縦席を見ると 妖精らしき影が見える、こちらに気が付いたのかヘルメット越しに敬礼してきた、答礼すると主翼を振っているのが分かる

「やはり、80年経っても、飛行機は人か妖精が操縦するものなんだな」と安心した

 

「イソロクよ、どうじゃ」と姫

 

「面白いぞ、見れば見る程 80年でここまで進化するものなのか!」

 

「そう思うなら、もう少し長生き出来るように する事だな」と姫

 

 

 

暫くすると、2機の不明機は 主翼を振って加速して 陸攻から離れていった

素早い加速だ、あっという間に視界から消えていった、その直後 前方に再び機影が見えた

再度 襲撃か?と思ったが、近づく機影は 零戦隊12機

パラオの 瑞鳳戦闘機隊だった

 

 

 

「終わったな いずも」

 

「はい 司令、レーダー解析では、友軍機に墜落した機体はないようです」

 

「スカル小隊からも、陸攻、零戦全機 無事との事です」

 

「では 小隊帰還させよ」

 

「フライトコマンダー いずもです、ミッションコンプリート RTB!」

 

「泊地提督さん、陸攻部隊も無事との事です」と いずも

 

泊地提督は驚きを 通り越していた

「航空機の性能もさる事ながら、凄まじい情報収集力だ」

 

「まるで、戦場が直ぐそこに在るようです」と感心する 由良

 

「21世紀の戦闘は情報戦です、音速の2倍で飛ぶ航空機から打ち出される、これまた音速の4倍のロケットを、はるか100㎞先で撃墜する戦闘、これが我々の戦闘ですよ、彼女達はそのプロフェッショナルです」

提督と 由良は、今更ながら 自衛隊艦隊の実力の凄さを実感していた

 

 

 

鳳翔は、先程からずっと桟橋で、自衛隊艦隊を観察していた

先程会った、いずもと名乗った艦娘が 気になったのだ

鳳翔は普段は非常につつましく、まさにお艦と呼ばれる存在であるが、実は人一倍 研究熱心な性格である、日本、いや世界初の本格的 航空母艦、まだ航空機が複葉機時代、木と布で出来ていた時代から、その運用の為 日々研究を続けてきた、いま赤城や加賀、瑞鳳などの世界有数の 航空機動艦隊を有する日本海軍であるが、全ては彼女から始まった

そして今、眼前にその最新進化の形態が在るのだ、じっとしていろと言うほうがおかしい。出来れば今すぐにも あの艦へ行って見たい衝動を抑えていた

そして、先刻飛び上がった航空機、まさに驚きである

停泊中の 空母甲板から離陸したかと思えば、あっという間に雲の彼方へ消えた

どんな機体なんだろうと 興味は尽きない

すると、後ろから 瑞鳳がやって来た

「鳳翔さん、さっきの音は何だったんですか?」

 

「瑞鳳ちゃん、あの空母から見慣れない飛行機が発艦したのよ」

 

「えっ、でも停船中ですよ?」と 瑞鳳

 

すると、鳳翔は、右手を飛び去った飛行機に見立て、すっと上方へ上げ

「物凄い音を立てて、アッという間に雲間に2機消えていったわ。上昇角は30度以上の急角度で、多分上昇速度は400kmを軽く超えていたと思うわ」

 

「上昇角30度以上! 上昇速度400km越えですか! そんな航空機 聞いた事がありませんよ」と 瑞鳳は驚きの表情を見せ

「鳳翔さん! そう言えばあの艦隊、80年後の未来から来た という話ですが、本当でしょうか?」

 

 

「多分 本当よ、私は信じているわ」と 鳳翔

 

「しっ 信じるんですか、そんな与太話!」と 瑞鳳

 

「瑞鳳ちゃん、あの空母を見てどう思う?」と 鳳翔

 

「大きいですね、それと あの斜めの甲板は何に使うのでしょう?」

 

「長さは 約320m位かな 幅は70m程度かしら、横の空母が 瑞鳳ちゃんとほぼ同じ位だから、かなり大きいわね」

 

「感覚 麻痺しそうな 大きさですね」と 瑞鳳

 

「私も、最初はあの斜めの甲板が気になったけど、多分あれは着艦専用の甲板じゃないかしら」と 鳳翔

 

「着艦専用?ですか」

 

「そう、瑞鳳ちゃんは 赤城さんの最初の姿を知ってる?」

 

「あの 3段甲板の姿ですか?」

 

「あの3段甲板は、発艦と着艦を同時に行えるようにと、知恵を絞って考え出されたの、でも結局 艦載機が大型化すると実用性がないと判断されて、今の姿に変更されたの」

 

「ねえ 瑞鳳ちゃん、なぜ発艦と着艦が同時に出来ないの?」

 

「それは、だって発艦中は着艦する為の場所が無いからですよ」

 

「でも、あの空母なら出来るわ」

 

「どう言う事ですか?」と 瑞鳳

 

「いい、まずあの艦橋から前方で 発艦するの、そして後方の 斜め甲板を使って着艦する、もし着艦に 失敗しても、斜めだからそのまま飛びぬければ 前方の発艦中の機体にぶつかる事は無いわ」

 

「でも ソレだと、艦の進行方向と 着艦する方向が少しずれますよ」

 

「たぶん、ベテランの妖精さんなら 何とかなる範囲じゃないかしら」と 鳳翔

 

「それに、あのエレベーター」と言いながら、いずも右舷のエレベータを指さした

「着艦した機体を、あの右舷前方のエレベータで下して、再度補給、後方右舷のエレベータで 上げれば、着艦、発艦とも支障がでないわ」

「この空母は、まさに運用だけでも、私達の数歩先を行っていると思うわ」と 鳳翔

 

「う〜ん、そうなんですか?」と疑い深げな 瑞鳳

 

「また、あの子に会えたら 色々聞いてみましょう」そう考えていた時

泊地の上空に、再び雷鳴が鳴り響いた

 

雲間から、先程飛び立った 2機の機体が編隊を組んで降下してきた

泊地上空を 一周すると、1機づつに分かれて ゆっくりと空母の後方へ降下を開始した

「かなり 速度が出てますけど、アレで 降りられるのでしょうか?」と 瑞鳳

 

「よく 分かりませんけど、どうなるか 見てみましょう」と 鳳翔

 

鳳翔達の頭上を、轟音を轟かせながら通過した2機の機体は やや速度を落としながら 車輪とフラップを下した、ゆっくりと降下旋回しながら そして空母の後方3kmほど手前で、空母への着艦針路へ入った

よく見ると、胴体の真ん中に大きな板のような物が開いた、すると機体は急速に速度を落とした

「あっ、失速する!」と 鳳翔も 瑞鳳も叫んだが、その機体はそんな素振りも見せず、どんどん速度を落として 空母の後甲板に来る頃には 人が走る程度まで速度を落とした

鳳翔たちは、次の瞬間、信じられない物を見た

その機体は、空母の甲板上まで来ると、空中で止まったのだ!

まるで、空の上から糸で吊るしているかのように、甲板上で止まっている

そして、静かに 2機同時に甲板上に、並んで真っ直ぐに降りた

急に 轟音が止み、先程までの喧騒が嘘のように、静まり返った

「鳳翔さん! なっ なんですか アレは! 真っ直ぐ着陸する機体なんて知りませんよ!」と慌てる 瑞鳳

 

「瑞鳳ちゃん、私も 色んな飛行機を見て来たけど、あのような機体は初めてです。でもアレなら、甲板 要らないかもしれませんね」と少し視点が違う 鳳翔、さすがである

 

「ねえ 瑞鳳ちゃん、アレを見ても信じない?」と 鳳翔

 

ブンブンと、顔を横に振る 瑞鳳

 

「これは、よい物が見られましたね」と笑顔の 鳳翔

 

「瑞鳳ちゃん、私達 空母は まだまだ進化できるのですよ、精進しましょうね」と言い、泊地司令部へ 二人並んで帰って行った、今見た事を 報告する為に

 

 

提督と 由良は、いずも艦橋から送られて来る 着艦の映像を見ながら、まるで映画を見ているような 感覚に囚われていた

確かに、窓の外では全く同じ風景が流れているのだが 現実感が無いのだ

「垂直に着陸する航空機など 現在の技術では無理だ、そもそも噴進機の技術開発自体 始まったばかりで 影も形も無い、先日ようやく ドイツの技術を導入する方向で 話が付いたばかりだ」黙る 提督

 

「提督さん?」と心配する 由良

 

「済まないが 暫く考えさせてくれないだろうか、あまりに現実離れし過ぎて 実感がわかないのだ、もうすぐしたらトラックから幹部が来島する、対応を検討したい」

泊地提督が切り出すと

 

「分かりました、自分たちは このままここで待機させていただきます」と 自衛隊司令

 

泊地提督は、そのまま由良を伴って 部屋を出た

「いきなり、刺激が強すぎましたね」と いずも

 

「大丈夫だろ、アレ位で根を上げる人ではないよ」と 司令

 

「とにかく、武力で俺たちを鎮圧出来ないことは 理解してもらえたと思うがな」

 

「さて、トラックから誰がくるかだ」

 

「話の分かる方だと良いですが」と いずも

 

「ああ、そうだな」と 窓の外を眺める 司令

 

 

 

陸攻部隊は、ようやくパラオ上空へ差し掛かった

すると 山本は

「小隊長、すまんが 湾の外周に停泊している艦隊上空を飛んでくれ」

 

眼下に、所属不明の艦隊が見えて来た

「やはり、重巡洋艦4隻に 空母が2隻か? お前はどう思う?」

 

「イソロク! 素晴らしいぞあの艦は! あの重巡などまさに美しいではないか!」と興奮状態である

 

「解かるのか?」と 山本

 

「主は 儂を誰だと思っておる、こう見えても海軍神社 宮司である大巫女の双子の妹じゃぞ! 艦霊を見れて当たり前じゃ! では会いに行こうか、その未来から来た艦娘とやらに」 陸攻は そのままパラオ泊地飛行場へ 着陸体勢に入った

 

 

飛行場の駐機場で、由良は着陸してきた 陸攻が停止するのを待っていた

砂埃が舞う飛行場の駐機場、機体が停止し ドアが開く

素早く整備妖精が 足置きの台をセットした

まず 降りてきたのは 左手に愛用の軍刀を持った初老の男性

由良は 焦った

 

「山本連合艦隊司令長官!」と言いながら 敬礼をした

 

「由良、出迎えご苦労」と言いながら 答礼している

 

次に降りて来た 少女を見て 由良は 驚いた

古めの提督服をアレンジした上着、かつて 東郷大将が連合艦隊旗艦に 相応しいようにと贈った上着だ! 肩には正肩章 階級は大将、ひざ丈のスカート、長いストレートな艶やかな黒髪が腰まで伸びる、見た目14歳位の幼いが鋭い顔つき

由良は、思わず叫んだ

 

 

「みっ 三笠様!」

 

 

「由良 久しいの、元気にしておったか?」と気さくに話す この娘こそ

史上初、艦霊を完全な形で憑依させた艦娘 「戦艦 三笠」その人である

 

 

パラオに また新しい悩みの種が 舞い込んだ瞬間であった

 

 




こんにちは スカルルーキーです

F-35を登場させましたが このJ型は架空の機体です
まあ A型とB型を足して2で割ったと思ってください

昔一度 基地見学に行ったとき アラートハンガーを見せてもらいましたが、なんとその時 アラートがかかってF-4がスクランブルするという貴重な体験をしました
隊員さんの動きが凄かった事を 子供心に覚えています

では 次回は こんごうさん 危機一髪です こんごう危うし
 


2017年8月12日一部修正しました。
2017年9月17日一部修正しました

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。