博麗の神主?夢だろただの   作:ぬんちゃくティッシュ

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☆東方project二次創作です
☆キャラが原型を留めていない可能性があります
☆オリキャラだよ?オリジナルにキャラクターって書いてオリキャラだよ?
★熊本の大震災の被災者の方々、私めに出来ることは数限られますが、せめて応援させてください!中には亡くなられた方もおられます、未練として残さず、仏のもとへ成仏なさい。輪廻を迎えたその時、また新しい世界が待っているでしょう


紅魔異変の刻─下─

俺は今、薄暗い館の廊下(恐らく地下と思われる)を飛行している。事情を知らない人がこの文節を見ると、全く状況が把握出来ないだろう。

厳密に言葉を変えてみよう。今、俺は地下の小さなドアから広がる大きな子供部屋、そこにいた金髪の赤色の服を来た吸血鬼の子に、遊びと言う名の人間狩りをすると唱われ、今こうして抗戦しつつ安全な場所を探している。

 

「495年ずっと閉じ込められてたと聞いたが、あの力は生まれつきか?必然か?何にしても強力過ぎる…」

 

彼女の攻撃は正確に当てに行く事は得意では無いようだ、が、その火力は食らえばまず無傷はあり得ないだろう。それに相手は一人ではない。分身して一斉に攻撃してくる。

そんな強力な攻撃を背に逃げているのも事実。

 

「逃げてばかりじゃつまんないわ!もっと遊びましょう!」

 

仕方がないだろう!4~5人ほどの分身体が追ってきてるんだもん!

時は満ちた。逃げてばかりいるのはこちらとしても癪な物がある。俺でもこのフランドールを倒せないワケでは無かろう。

 

「攻撃してほしいならしてやらぁ!」

 

とか有りがちな捨て台詞を吐くと同時に、フランの方を一直線に指を指した。

 

「…?」

 

フランも何なのかよく分かってない様子。互いに立ち止まった場所は、えらく広い場所。本が随分な数ある所、図書館と言ったところか。

そんなこんな言ってる間、指を指した俺の背後に魔方陣が浮かび上がる。そして、その手を拳を握って肘曲げ手前へ引く。するとフランの周りに漂う原子、中性子であれば全てが結晶化した。

 

「これを起爆剤とすれば、君は生き残れるかい?」

 

その言葉の約2秒後だった。目の前が光に包まれた。一瞬で広がる閃光と並走する爆音が…聞こえない。閃光も消えてきた。

 

「何が起きてる!?」

 

まるで誰かが故意に爆発を押さえた感じ。そんな時、このバカっ広い図書館の奥から、何者かが近づいてくる。ちなみにフランは破壊能力を持っていながら、中性子と原子のハイブリッド爆発は耐えれなかった様だが、回りの本やらが無傷のままである。

 

「何か騒がしいからわざわざ来てみたら、ネズミが入り込んでたワケね」

 

やって来たのは如何にも主ですよ!って感じの風貌、全体的に太く見えるような服を着て、見たらもうThe 紫なのが伝わってくる様な女性。

 

「結構な爆発があってここら一帯は消し飛ばすつもりだったんだがよ?」

 

「御生憎様、この図書館全体には強い結界を張ってあるの。どれも大切な本だから」

 

「…結界を張れるのか?一体何者だ?お前も吸血鬼なのか?」

 

この核兵器を爆発させて周り一体が無事と言うことは、かなり強い結界を張れるのだろう。タダ者ではないだろうが…。

 

「あの考えが浅はかな生き物と一緒にしないで…」

 

吸血鬼が主として立つ館に住んでいる奴が、吸血鬼を罵倒している。…何があったんだろう?

 

「私はパチュリー・ノーレッジ。この紅魔館の図書館に住んでいる生粋なる魔法使いよ」

 

その後ろからは。

 

「パチュリー様が相手なら、博麗の神主もイチコロですね!」

 

なんか悪魔の様な感じの奴が。…これといって特徴ねぇ…大妖精みたいな立ち位置の奴…悪魔なのに、主を持つ、主より小さい。小悪魔か。小悪魔がひょっこりとパチュリーの背後から現れる。

どことなくだが、あの小悪魔は、パチュリーに対して腹に何かを持っている。やや反抗的な事も考えている様。

小悪魔についてで話が反れてしまったが、パチュリーは生粋の魔女。魔法で結界を張ってあるのだろう、だとすると、かなり強力な魔法使いと言うことだ。

 

「まぁ、とにかく。あなたは私の魔法を目の前にして成す術なく死ぬ。あなたとは研究の長さが違うわ」

 

彼女の目の前に浮く魔導書のページが捲られ、俺の足元に大きな魔方陣が浮かび上がる。

 

「…!」

 

パチュリーは誰にも聞こえないような小さな声で呪文を唱えていた。すると足元に浮かび上がった魔方陣から無数の岩柱が飛び出し俺を狙う。

 

「そんな安易に避けて大丈夫かしら?」

 

と口にした後、魔導書のページが変わり新たな呪文が唱えられる。パチュリーの背後に多数の小さめの魔方陣が浮かび、何かを撃ち出すためのパワーチャージをしている。それは俺を狙っていた。

 

「死にな…ゴホゴホっ!」

 

めっちゃカッコいいところで噎せりやがったよこの人!今危機的状況を目の前にしている俺からしてもその緊張が薄まる行為はどうかと思う…。

しかし、そんなことを考えさせる間もなく、魔方陣からレーザーが発射され、俺は避けれなかった。

 

「さすがパチュリー様!相手を一撃で仕留めるなんて!」

 

「…いや、彼はまだ死んでないわ。弱るどころか更に強い気を感じる」

 

そのレーザーによる爆発から無傷で脱出し、パチュリーに突っ込む!死ぬなんて甘いんだよ!

 

「…!」

 

咄嗟に魔法で分厚い土壁を作る。

 

「はぁ…はぁ…まさかあんなまで効いてないなんてショックだわ…」

 

「だよな、この砦も意味無かったしな」

 

俺はパチュリーの背後に立っていた。砦があろうがテレポートの前では障壁でも何でもない。

 

「…!魔導書が…!」

 

魔導書は魔法を封じ込めるため、御札で封印させてある。そんな焦りを見せたパチュリーもまだまだと言うこと。その敗者には手中にエネルギー玉を宿し、腹にワンパン。

 

「ぐぅ…!」

 

 

 

…しばらくして、パチュリーが目を覚ました。俺はパチュリーに事情を聞くため治療していのだ。

 

「ん…ぅ…ん…」

 

「目ぇ覚めたか?悪かったな強くない身体に無茶して」

 

ここから少し話だけのつまらない話だから、チャンネルは回さないで~。

ちなみに何でこんな事してるかも、会話中に分かると思います。では、語りは一旦引きますね~では後ほど。

 

「…何で、こんな事してるの?」

 

「お前、吸血鬼を考えが浅はかな生き物と一緒にするなと言ったな。吸血鬼の館に住む奴が吸血鬼を蔑むのが気になってな」

 

「聞こえないくらい小さい声で言ったつもりだったんだけど、とんだ地獄耳ね。まぁ良いわ。事の経緯を話してあげる」

 

「感謝するぜ、パチュリー」

 

「…この紅い霧だけど、ここの当主、レミリア・スカーレットが引き起こした物で、そのレミリアはあなたがさっき戯れてたフランの姉に当たるわ」

 

そう言えば、フランもお姉さまも…とか言ってたっけ。

 

「そんなレミィの仕業なんだけど、実を言うと私は反対なの。この異変」

 

「何?」

 

「レミィが勝手に言い出したのよ。異世界なら私のものに出来るかもって。咲夜は従者だからついていくと言ってるけど、私と美鈴は無茶だと反対したけど、結局押し退けてここに来て霧を広げたの。吸血鬼にとって日光は百害あって一利なしだもの」

 

「なるほどな。事情は分かった。パチュリーはどうするんだ?」

 

「あなたに、レミィを退治してほしいの。フランは悪気ないから許してあげて」

 

「フランに関しては良いよ。看病…というか看ててやってくれ。俺は、必ずレミリアを退治して、この幻想郷に再び光を取り戻す」

 

「頼んだわ、えぇと…」

 

「風籟寺弘鑾だ。あともうひとつ、フランに言うとけ。自分の意思を殻に固めて、良い結果は来ない。外で遊びたいと言う意思を強く持つなら、衝突は避けられない、てな」

 

パチュリーから事情を聞き出せた俺は、レミリアがいると言う玉間に向かった。その玉間の奥に玉座がある、そこに腰かけていたのが、本当主のレミリア・スカーレットである。彼女の手にはこの霧を操る素であろうオーブらしき物が浮いていた。

 

「…あと少し、あと少しでこの幻想郷は我が手に落ちる。クククク…」

 

「お前がレミリアだな?」

 

「何だお前は、私の邪魔をするな。だいたい、何故この館にネズミがいる?咲夜も腕を落としたか」

 

その玉座に存在するレミリア・スカーレットは、見た目は小さな子供なのにお口は達者で如何にも威圧を与える佇まい。これがカリスマ(笑)と言うものなのか?

 

「俺が何者か、もうとっくにご存知なんだろう?お前が出してるあの紅い霧、迷惑だから止めてほしいんだよなぁ!」

 

「…その頼みを、ハイそうですか、と承諾すると思うのか?」

 

「思わねえ。だから門番も咲夜もパチュリーもフランも倒したさ。紅魔館の御当主は、そんな初歩的な質問をするんだな?もうちょっと賢い質問すると思っていたが」

 

「ちょっとした確認だ。確認のお陰でお前への殺意は固くなった。誇り高きスカーレット家の力前に伏すが良い」

 

レミリアはゆっくりと玉座を立つと、手を高く掲げ、赤紫色の悪魔のような槍が姿を現す。この異変を紫に一人でと任され、初めての異変解決だ。負けるわけにはいかない!

 

「俺とて独りでにこの異変を沈めようとしているわけではない。幻想郷の平和を望む者、博麗の神主を信頼してくれている者、様々な想いを背負っている。容易くやられるワケにもいかないんでな」

 

「「覚悟だ(なさい)!」」

 

二人共に同じく言葉を交わし、紅魔異変最後の戦いが始まった。

そんな時だった。言葉を発すると同時にレミリアが姿を消した。消したと言うより、凄まじい速さで行動している感じ。

 

「…後か!」

 

僅かなる気配も逃さず、後ろからグングニルで突っ込んでくるレミリアの槍を右足を高く上げて蹴り弾き、少し怯みを見せたレミリアの隙をついて、横腹に弾幕を飛ばす。俺も少しはマシな戦い方も出来るようになった様だ。

しかし、彼女の運動神経の良さは桁外れ。当てれると思ったが間一髪で避けやがる。

 

「…やるじゃねぇか。さすが伊達に当主を務めてないってか」

 

「…フフフ、まだ甘っちょろいわね!(うそでしょ…私のグングニルを簡単に弾いて攻撃する余裕があるなんて…勝てるわけないじゃない…あの槍攻撃結構なパワーなのよ!?)」

 

なんか言ってることは涼しいのだが、表情が友達にめっちゃ楽しいからってワクワクして着いていったら崖っぷちのバンジーだった時の顔のように険しくなってる。痩せ我慢か?

 

「とにかくだ。次は俺のターンだな。チート並みの博麗の神主の強さ、その身に刻み込んでや…」

 

と、言葉が最後まで終わる前にレミリアの前から俺の姿が消える。それはそれは驚くだろう。レミリア顔負けの速さ何だから。文には敵わんけどな。

その速さを目の前に成す術なく、俺の拳から繰り出される25%のパワーをワンパン。館の外に殴り飛ばされたレミリア、俺の追い討ちは止まらず、博麗の御札が四方を囲う。

 

「霊符『夢想封印』」

 

代々、博麗の名を継ぐものに自然に宿るスペルカード、夢想封印(ただのフィクションです)は、その者の持つ戦闘力の高さで変わる。つまり、この夢想封印は異変の全てを終わらせる。

 

「…これが、博麗の力。幻想郷、恐ろしい所…」

 

そして陰陽の印を記した巨大な弾幕は、目の前を爆風に誘った。

 

「……。(初の異変解決だぜ!俺って天才!?こんなに早く終わるとか~あたいったら最強ね!おっとこれはチルノの持ちネタだったな!HAHAHAHAHAHAHAHAHAHA!)」

 

自分に酔いしれる17歳、生暖かく見守りましょう…。

 

 

異変も無事解決し、幻想郷にまた青い空が存在をアピールするこの昼頃。博麗神社は解決を祝って宴を開いていた。なんともその宴は殆どが妖怪、何らかの神のみ!人間は俺と霊夢と魔理沙、あと咲夜だけである。

 

「まぁ、とにかく異変解決出来てよかったな」

 

魔理沙が大きな杯を片手に祝ってくれる。初めて会った時は第一声が見ない奴がいるんだが…だったよな。今じゃ親友だが。

 

「あぁ、なんとかできたさ。と言うか、何故犯人が来てる?」

 

「お詫びの印に。それとフランももう外で遊ばせるつもりよ。私も過保護だったのかしらね」

 

「アイツも長い間時間を奪われてたんだ。出来る限り、一緒にいてやれよ」

 

「あなたには感謝してるわ」

 

感謝?何故だ?一方的に退治しただけだが…。

 

「あなたが館に来て、紅魔館は変わった。と言うか、私が変わったのね。今まで私が最強だと思ってて館の者に威圧していた…でも、同時に家族なのだから、笑って生きれる、平和なカリスマを目指すわ」

 

「頑張れよ、紅魔館当主さん!」

 

そのやり取りを遠目で紫と横にいる亡霊、幽々子の二人は見ていた。

 

「新しい博麗は、霊夢以上に幻想郷を変えてくれそうじゃない。良い子連れてきたわね紫」

 

「イヤらしいこと考えてないでしょうね?」

 

「考えてるわけないでしょ!頭のなかは宴会料理でいっぱいよ!」

 

「それを誇らしげに言わないでよ…」

 

こうして、俺にとって博麗の大きな仕事を1つ成し遂げたのであった。めでたしめでたし!

 

 

「どうでも良いけど、これ片付けんの私達二人だけなのよね」

 

…アイツら散々に散らかしてやがる、俺に安息はない…。

 

                続く

 

 

 

 




今回はまた間が開きました。あと内容がつまらないと自分でも思います…(涙)
次回は本編には関係ない番外編でも開こうと思います。Q、理由?A、気分転換です!
とにかく、次回は本編を致しませんのであしからず。では次回もゆっくりしていってね

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