博麗の神主?夢だろただの   作:ぬんちゃくティッシュ

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☆東方project二次創作です
☆うわぁ!キャラが崩れてくる!逃げろー!
☆あれ?こんな奴東方にいたっけ?はぁ?主人公?
☆期待はしないで下さい。初心者が書いてます

ちょっと間あいちゃったな、ご免なさい。でも楽しみにしてくださってる方はいないと思うし~(涙目)
まぁ、続きをご覧ください。ゆっくりしていってね


紅魔異変の刻─中─

「博麗の神主も大したことないようですね」

 

随分な罵倒を受けているが、今の俺はそんなの耳に入れてはいない。まぁ聞こえはするんだけど。

さてさて、そんな事はどうでも良い。相手は時間を操ると言うチートな人間。…俺が言っちゃぁおしまいか…。また、話反れた。 少しでも油断したらナイフの餌食となってしまう。刺さっても死なないんだろうが(紫の弾幕モロに食らったしね)、痛いものは痛い。マゾ的な趣味はないんで、手っ取り早く倒したい。

…まず、あの時間を操るのをどうにかしなければ。

 

「さぁ…どう巻き返そうか…」

 

「あなたの時間は私の物、どう足掻こうと無駄ですよ」

 

また時間を止める意思を見せたところ、俺は見逃さない。

時間を操る前に、身体の動きを、博麗のお札で封じてみる。

 

「……!」

 

どうやら効果はてきめんの様だ。その時間を止めるには何かをしているのが確信出来た、良い流れだ。

 

「あ…!」

 

咲夜の手から何かが落ちた。地面に落ちると壊れそうなので、紫の能力の原理のもと、地面にホールを作り、自の手に落とす。その何かは、懐中時計。これが時間操作の正体か?いや、制御していたのだろう。

 

「これが無ければ、何も出来ないのか?」

 

「舐めないで下さい!吸血鬼に命を捧げる身、弱くては勤まりません!」

 

吸血鬼だと?この幻想郷には妖怪や妖精はわんさかといるが、吸血鬼は初めてだ。西洋の妖怪が、日本に来るとはな。まったく、幻想郷は不思議な物だ。

なんて考えている間、お札の効果が薄れて来た。無限に張れるほど、博麗の力はまだ体に宿っていないと言うこと。もっと修業が必要だな。

 

「ルナ・ダイアルを返せ(間違ってたらご免なさい。あの時計、名前が分からなくて…)!

 

とうとうお札の封印が解かれて、咲夜は両手にナイフを持ち、持ち前に身軽さと修業の賜物で、体術を共じて迫る。

 

「(まずいな…)」

 

俺は弾幕や、直感など、博麗の名を継ぐに当たって極限まで切り上げられ、体術も叩き込まれたが、外の世界で喧嘩などしたことないし、不良って訳でもないから殴り合いなどそういう格闘はしたことがない。

 

「だからって負けるつもりはないけどな!」

 

大きなフラグが立ちました。でもそのフラグは今の俺にとっては存在の無いものとと同じこと。目の前の敵を倒すのみ!

だがしかし、時間操作が出来るのが、咲夜だけかと思いきや、そうではないんだな…

 

「……」

 

何故か時が止まる。咲夜はルナ・ダイアルを持っていない。簡単な事だ、このときは俺が止めている。

 

「体術で勝てないなら、能力で秀でるしか無かろう?」

 

咲夜は門番の美鈴並みに体術は鍛えられている、メイドなのに如何なものかとは思ったが、負けるわけにはいかない今、相手の能力をコピーするのも戦略の1つ。見よう見まねでやってみたが、うまくいった。

そうこう言ってるうち、咲夜の後ろを取った。

 

「…解除!」

 

「…!消えた!?」

 

目の前の敵が姿を眩ました事に焦りを見せたメイド長はスキがありまくりだった。

 

「時間を操っていたお前が、時間を操られる、そんな滑稽な場面を目の前にして、気分はどうだ?」

 

「…フフフ、屈辱ですわね」

 

咲夜は黙って両手を上げる。降参だろうか?

…俺の背後から気配を感じる。いつの間にかナイフが俺を目掛けている。

 

「私は確かにその時計で能力を制御していました。しかし、能力の制御は多少は自分でも出来ます、ただ体力を消費するから避けているだけです」

 

正直言って、誤算だった。なかなかやるじゃねぇかよPAD 長も。

だが避けれないワケではない。俺も時を操れる。その能力を使って、そのナイフの後ろに移動すれば安直である。そして…

 

「解除!」

 

時が動き出した瞬間、ナイフの行き先は咲夜へと!

 

「…!」

 

追い込まれてて考える余裕はなかったと言うことか。彼女は咄嗟に防御の姿勢、と言うより、予想せぬことが起きて怯んでるところ。

 

「危ねぇ!」

 

そこに俺が入り込んで、ナイフを全て蹴り落とした。女性をナイフで切りつけるのは、俺の趣味に合わないからだ。俺ってカッコいい!え?台無し?ご免なさい…。

 

「俺の勝ちだ、奥に行かせてもらうぜ。あ…あとこれ、返すぜ」

 

膝から落ちた咲夜の側にルナ・ダイアルを置き、それを背に奥に進む。慈悲を持っていたら異変解決など出来やしない。あくまで、冷たい心を持って、だ。

 

館の奥に進むに連れ、辺りがどんどん薄暗くなっていく。そんな時、地下へと続くような階段があった。ここで内心を明かすと、行くと面倒な事になるのは分かりきっていること。だが横着したらまた更に面倒な事になりそうなので、行く他ないのか…はぁ

 

「気を取り直して行こうか。一応ここの奴らを根絶やしにしなければならないわけだし」

 

そんな恐ろしいことはしないが、この異変に対する代償をきちんと取ってもらわねばな。

そうこう考えながら歩いていると、小さい扉がポツンとある。その小ささは俺の腹下くらいまでの高さしかない。

 

「…用心して行かなくては…!中からただならぬ力を感じる」

 

最大限に警戒しながらドアノブに手をかける。こんなに緊張感持ってドアノブに手をかけるなんて、小学生の頃に17点のテストが見つかって部屋からバレない様に出る時以来だわ…

 

「そんな昔の事…今は命かけてんだ!」

 

俺の心の悪魔的な奴が「あん時も見つかったら死ぬとか言ってたよなぁ?」なんてどうでも良いことが今になって頭を過る。

死ぬ予兆じゃあるまいし、ササっとドア開けましょう!

 

『ギギイイイィィィィィ…』

 

年季が入って軋んでいる洋風戸を開けている漫画の様な音を立てながらドアを開く。

 

「…やっぱり薄暗いんだな。でもまだ燭台があることが救いか?」

 

いくら燭台があるとはいえ、薄暗い物は薄暗い。そのうっすら見える部屋の中は、破れ散ったぬいぐるみや、壁に刺さっている無数のナイフ。更に奥には貴族の娘が使っていそうなベッドに横たわる十字架が記された洋風な棺が…。

 

 

「…ゴクリ」

 

さすがに開けるなどと言うことはしなかった。怖いわけじゃねぇからな!ただ、面倒事は避けたくて…。

 

「誰?」

 

「うひぇーー!」

 

すっとんきょうな声をあげて背筋が文字通り凍ってしまった。だっていきなり声かけられるんだもん。怖いに決まってんじゃん。

その声の主の方へ振り替えると、小さな金髪の赤い服を着て、背から宝石をぶら下げた枝のような羽がある女の子が、宙を浮いていた。

 

「人間なの?生きた人間を見るのは咲夜以外は初めてね。さっき上の方が騒がしかったけど…」

 

床に降りたって、なんかじっとマジマジと見つめられる。そんなに珍しいのだろうか?

 

「私の名前はフランドール。呼びたければフランって呼んで」

 

「…あ、あぁ!よろしくな、フラン。俺は風籟寺弘鑾。博麗の神主だ。グランと呼んでくれ」

 

何吸血鬼らしき子と意気投合してんだよ…。と自分で自分に突っ込む。

 

「私ね、この部屋にずっと閉じ込められてたんだ」

 

フランドールことフランが、ふと目に闇を浮かべて呟いた。その姿は危険を感じ取れる。

 

「生まれてからずっと独り…。お姉さまも、咲夜も、パチュリーも、美鈴も、みんな私と遊んでくれない。そんな退屈な日も今日は一区切り…」

 

とっても嫌な予感がする。なんか知らない名前も挙がってたし…パチュ…なんだっけ?あとこんな子と戦うなんて言ったらSAN値が持たんぞ…。

 

「私!グランと遊ぶ!その後で、ゆっくりとティータイムよ!」

 

彼女は遊ぶと言っていて、表情は無邪気な子供そのもの。だが、目は獲物を見据えた様に、狂気さえ感じる。

 

「…相手するしかないのか!」

 

風籟寺弘鑾とフランドール・スカーレットの狂喜なる遊乱舞が幕を開けた!

                続く

 

 

 

 

 




なんか随分長くなっちゃって、結局3話構成になっちゃいました。
あとここで1つ白状します。幻想万華鏡が何故か頭から離れなくて、紅魔異変の構成考えてたらついあれこれ浮かんで、キャラの立ち位置が似てしまっていますが、一切喝采関係ございません。セリフ等は自分で考えてコミカルにしています。
感想やご意見を戴けるのは嬉しいのですが、我ながら初心者な物で、なかなか治りません…、悪しからず。

次は出来る限り早めにうpします。物語の〆ですからね!

それでは次回も、ゆっくりしていってね

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