博麗の神主?夢だろただの   作:ぬんちゃくティッシュ

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神主と上海&蓬莱トーク

神「三月になったねぇ…春だねぇ…」
上「シャンハーイ(暦では春になってるはずなのに…)」
蓬「ホーラーイ(何でこんな肌を刺すように寒いんですか…)」
神「それはどうにも言えないよ…気圧配置とかの問題なんじゃないの?」
蓬「ホーライ(適当なこと言ってんじゃねぇよ死ねよ!)」
神「それは言い過ぎじゃないですかぁ…(泣)」
上「シャンハーイ(無責任な事言うからですよ)」
神「いや…むしろ自然現象に対して責任を求められても…」
上「シャンハーイ、シャーンハーイ(とにかく、今は寒すぎるので帰りますんで)」
蓬「ホーライ(あとは適当に締めておいてくださいな)」
神「なんか見た光景だな…てかおい!本当に帰るのかよ!なぁアリス!お前は帰らないよな!?」
ア「………」
神「無言で片手あげて『それじゃ』…じゃねぇって!マジで本当に帰っちゃったらネタ要s……」


またまたフェードアウトで終わっちゃったこのコーナー。少々雑だったり?でもそれが良いと思います!(笑)

本当に3月なのに寒いですよね…季節の移り変わりが一番風邪を引きやすいので気を付けて下さいね

それでは本編どうぞ♪


赤い紅い城を落とすには…

 

───よろず屋、風籟───

 

と言うことで、前日に紅魔館のパチュリーの依頼で警戒の的であった魔理沙から折り返して依頼があった。その内容は、本人曰く、紅魔館の図書館の本を”借りる”手伝いをして欲しいとの事。

”借りる”と言えば聞こえは良いかもしれないが、誰しも分かっているであろう返済期限は当本人がお亡くなりにならない限りは発覚しない。当然の話だ。依頼主は本を盗むつもりでいるのだからな。

金で動く俺もかなり現金なヤツだと思うが、現実を見ても、正義貫徹よりも生活資金工面の方が優先される。俺はもう博麗の神主ではないんでな…世のため人のため思考を捨てることにしている。…道徳は持ってるつもりだぜ?

 

 

 

 

 

 

そんなこんなで引き受けてしまった依頼は絶対に成功させなければ意味がない。当然、安直な考えで突っ込んでも、あの紅魔館の事だ。かなりのヤり手が集まる戦闘民族となればいとも簡単に弾かれてしまうだろう。

今回は相手が悪いと言うのもあり、翌日、珍しく作戦を企てて行こうと言うことで、魔理沙と俺で店にて入念に打ち合わせている。

 

まぁ、相手がどのように守りを張ってくるのか、戦策においては不利有利が生まれるため、パターンは複数予想しておかないと、俺一人なら大丈夫なんだが、今回は横に魔理沙が居ることで動きが制限されるし、言ってしまえば襲撃が目的では無いのだから、出来る限りは見つかるなんて事は避けたいが、二人では玉になっても目立つ。

二手に分かれようにも、あのメイド長が神出鬼没のために見つかりやすい。片方が見つかれば、もう一方はかなり動きにくくなる。

それも考慮した上で、分かれる案はボツになったり…と真面目に紅魔館の本をぬすm…おっと、借りようとしているなんてな…ルパンでもこんな物のために作戦なんて立てないぞ。

 

 

そうこう真面目に策略を思考して、気づけば日は陰っていて営業時間はとっくに終わっていた。柄でもないことをしているが、中々楽しいものだ。こうして考えに考えてベストな動きが出来るように段取りを組んでいく。時間を忘れるのも納得できるな。こうして完成したのだから特に嬉しいものだ。

…ただ、これは悪巧みに過ぎないのは分かっている。今回限りで悪事から足を洗うか。

 

「今日はもう暗くなってるぜ…」

 

「遅くなっちまったからな。夜の幻想郷は物騒だからな、今日は泊まっていけよ。明日が決行日なんだから、ちょうど良いだろう?」

 

「おー、ありがとうなんだぜ」

 

と言うことで泊まることになった魔理沙。もしものためにウチには3人分の布団を用意していたから良かった。

して、一応疚しい事はないよう距離は置いてあるが、同じ部屋(よろず屋は一部屋しかない)に敷いた。

 

「…変なこと考えてないだろうな?」

 

「まさか。下らねぇ事言ってる暇があったらサッサと寝やがれ明日は早いぞ」

 

「…ちょっとは照れてくれたって良いじゃねぇか」

 

「悪いが霊夢との生活で耐性が出来ちまってるんだ。色仕掛けにも引っ掛かる気が知れないぜ」

 

「むぅ…納得行くようで行かないぜ…」

 

なんだかムスッとしたご様子の魔理沙。全く仕方がないな…まぁ、普段は見せないけど、本当は誰より乙女な所が俺は好きなんだけどな。変な意味じゃないぞ?

そんな今の魔理沙のムスッとちょいおこな感じが可愛らしくて、ついつい魔理沙の頭に手をのせてなでなでしてしまった。

 

「まぁ気にすんなって魔理沙。お前だって可愛いんだから、自信持てよ」

 

「むぅ~…」

 

おぉ…顔が茹でタコ見たいに真っ赤になった。純粋な反応なのがまた面白いな♪

 

「もう私は寝るぜ!ちくしょ…嬉しいじゃねぇか…」

 

最後の方が上手く聞こえなかったが、どうやら満更でも無いようだな。何かとニヤけて布団に入っていった。

たまにはこんなラブコメ風な感じがあっても全然アリだと思います!

 

「…俺も寝るかな。頭使って疲れた」

 

明日は決戦の日だ。どんな事態に遭遇するか分からない今はとにかく体を休めるのが先決。…と言うことで、おやすみなさーい…。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

───翌日、風籟───

 

 

作戦決行日、その緊張は店内に漂って…。

 

「おい魔理沙起きろ!いつまで寝てんだもう朝方過ぎたぞ!」

 

漂っていなかった。相変わらずと言ってしまってはそれまでだが、この一連の件で緊張は全くないことが伺えた。まぁ、緊張してしまっては慎重になる必要がある作業でシクる可能性がある。かえって好都合だろう。

 

「ふあぁ~…おはよー」

 

やっと起きた魔理沙はまだ寝ぼけてるのか、いつものさばさばした感じはなく、寝起きの女子高生が如くゆるふわな感じであった。

 

「あぁおはよう。そら、ちゃちゃっと起きて準備しろ。朝飯は出来てるからな」

 

いい加減眠気を覚ますように促し、朝食が並べられている机に座らせる。全く…これで独り暮らしってのは心配になってくるな。

 

「おぉ~美味しそうなんだぜ!ひさしぶりのまともな朝飯だぜ!」

 

何やら霊夢みたいな発言をされてらっしゃるけど、別に大したメニューではない。食パンにハムエッグにニンジンのポタージュ、フルーツサラダ、飲み物は濃いめのコーヒーで眠気覚まし…という感じで洋風な朝食メニュー。我ながら上手くできたと思うぜ。

 

「食べたら着替えて準備しろよ。その間俺は人里のパトロールしてくるから」

 

「パトロール?よろず屋ってパトロールもやるのか?」

 

「やっぱりじっとしていられなくてな。朝の開店前と昼に見回りをするようにしてるぜ。ほれじゃ行ってくるから、急いで食べんでも良いからな」

 

 

 

 

…………………。

 

「…美味しい。グランの料理か…一緒に住んだら毎日食べれるのか」

 

魔理沙は心なしか、そんな生活も良いだろうとしみじみ思うのだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

───妖精の湖、湖畔───

 

 

そしてやって来た紅魔館。俺も魔理沙も準備は万端、いつでも突っ込める状態だ。

 

今回のミッションを振り替って見よう。依頼は紅魔館の地下図書館の本を”借りる”のを手伝ってほしいというもの。どういう事なのかは知っていたので、俺の能力を貸してほしいと言う要望のもと、俺は依頼を受けてここにいる。

 

…して、今回の策は何個か立ててきたが、崩れる可能性だって大いにあるわけだから、臨機応変に動くつもりではある。しかし、その事態までの運びは型にはまった様に行動するため、今一度確認する必要があるだろう。

 

一番のベースであるAは、紅魔館の真裏から気配を殺して侵入することから始まる策。

一番基本的なことではないだろうか。門番の美鈴が『気を使う程度の能力』を持っているため、普通に気配を殺しても気づかれてしまう。生憎、居眠りしていても気付かれるので、能力を使っても気で気付かれる。…と言うことで、俺の『無にする程度の能力』を以て、俺らの気配を”無”にすることで、美鈴への気も無に出来る。

あとは簡単な話だ。紅魔館の中に侵入出来たら、周囲を警戒しつつ地下へと向かうのみ。至ってシンプルだ。

 

作戦の変更はその都度行っていく。現時点はAで決行し、Bに変更があれば、その時Bの説明をしよう。

 

 

               続く

 

 


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