博麗の神主?夢だろただの   作:ぬんちゃくティッシュ

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元神主と上海&蓬莱トーク

上「シャンハーイ(死ねキモヲタが)」
神「あまりにも唐突すぎやしませんかね…(泣)」
蓬「ホーライ(黙れ死ね)」
神「何最近死ねって言葉が流行ってるの?流行らしちゃダメだよそんな言葉!」
上「シャーンハーイ(だって見れば見るほど気が萎えて行くんですもん)」
蓬「ホーラーイ(出来る限りは目を合わしたくないんですけどね)」
神「偉く今日は殺気立ってるね…どうかしたの?」
蓬「ホーライ…(別にどうって事はないんですけどねぇ…)」
上「シャンハーイ(乾燥でカサカサになってイライラするんですよ)」
神「あれ?人形って湿気がダメで乾燥している方が望ましいんでしょ?夏なんか死ぬほど文句言ってたじゃん」
上「シャンハーイ…(乾燥のニュアンスが違いすぎるんですよ…)」
蓬「ホーライ。ホーラーイ(そうですよ。ポカポカしててカラッとした感じが良いんですよ)」
上「シャンハーイ(こんなガサガサな乾燥はデリケートな私らにとって相応しくありません)」
神「贅沢だなぁ…。冬の乾燥はどうにもならないよ?加湿器でも付ける?」
上「シャンハーイ!シャンハーイ!(おぉ!早く付けてください死ね!)」
蓬「ホーライ!(カサカサしてもう我慢できないです死ね!)」
神「絶対冬の乾燥のイライラだけじゃないでしょ本当は…」


散々人形たちに罵倒されまくっている元神主。ここまで来たらもしかしたら新しい事に目覚めちゃう?
人形と言うロリ少女に罵倒されてドMロリコンに…そうなったらこのコーナーもお仕舞いですわ…。

今回は少し…いや、かなりつまらないものとなっております。体調崩さぬようお気をつけてご覧ください


今日の友は明日の敵

 

───紅魔館、門前───

 

結局、門番と言う仕事の説明は、そこで寝てた美鈴にスペルを一発食らわしただけで終わってしまった。そのため、とにかく魔理沙が来たら全身全霊で追い返せば良い話だ。気が乗らねぇな…ったくよ。

雇い主は紅魔館の主の友人であることから、まぁ大層な物品やら金一封やらは貰えると信じてここに立ってるが、最近爆破オチが流行ってるせいで財政難の波が寄せているらしい。

…1度引き受けたらやり通すのがウチのポリシーだからどうにもならないが、報酬がないってんなら紅魔館の爆破オチは不可避ってことだな。チリ1つ残らないようにしてやろう。

 

 

…そんなこんなやってると、ウトウトとしてしまう。日差しが暖かくて門前で何もせず立ってるだけだから眠くなってしまう。美鈴の気持ちも分からなくもないかな。

そもそも魔理沙は今日来るのだろうか? パチュリー曰く絶対来るらしいが、これで来なかったら報酬だけ貰って帰ることになりそうだ。

 

……ん?アイツは?

 

「はぁ…グランの奴が引退してからと言うもの、仕事が全部私に来るじゃないのよ…もぅ!見回りもグランにやってもらってたし…ぶつぶつ…」

 

なんか、霊夢が前方上空を飛んでるんだけど、結構遠いんだけど何を言ってるのか容易く予想が出来るな…。多分、俺が引退したから全部アイツにのし掛かってるから、ぶつぶつ文句言いながら見回りしてるんだろうな…。

 

「まったく…紅魔館にも様子を聞かなくちゃならないんだっけ?美鈴の奴と来たら行く度に気持ち良さそうに寝てるから聞きそびれるし…何より私が楽したい時間を割いてまで聞きに来てんのに寝られたら…レミリアに殴り込みに行こうかしら…。…あら?」

 

降りてくるな。確かに見回りのルートには紅魔館も入ってるし、付近の様子を聞き込まないといけないからな。

 

「ちょっと、何で紅魔館の門にあんたがいるのよ?」

 

「居て悪いのか?霊夢」

 

「別に。あんたの場合は地獄で会っても月で会っても驚かないし居ても可笑しくないから」

 

「後者はどういう意味だゴラ…神出鬼没な奴みたいに言わんといてくれ」

 

まったく…霊夢も相変わらずと言うか…なんと言うか…。久々にこうやって話すのに第一声から罵倒に入ってっからね。とは言え、こいつが急に上品な乙女っ子になってたら異変として神主復活するんだがな。…それは何時になるか分からんし、なるかどうかも定かではない…と。

 

「悪かったわよ悪かった…。んで?さっきの質問だけど、なぜあんたが紅魔館の門番やってんのよ?依頼なの?」

 

「半分正解で半分不正解だな。確かに依頼でここに立ってるが、実は門番としての依頼じゃなくて、ある人物を紅魔館に入れない様にして欲しいって言われてんだ」

 

「……なるほどねぇ」

 

察しが良い霊夢の事だ。俺が何を頼まれて、その依頼は誰がしたのか、そしてなぜそんな依頼をしたのか。恐らくお見通しだろう。

あの白黒のバカ野郎が本を盗みに来るのは霊夢も知っているし、もう回数は数えきれないくらい行っていることもまた知っているはずだ。これ以上何を言い訳してもムダだな。

 

「まぁ、元気によろず屋やってるんだったら心配事もないわね。あと、今は一応紅魔館の一員である以上、ここ近辺での問題事とか聞いておかなくちゃならないのよ」

 

「そうだったな。今のところ何もないぜ。…今のところは…な?魔理沙よ、そこに隠れてんのは分かってるんだぜ?」

 

「げ!見つかっちまったぜ!」

 

悪いが、人の不可解な動作を感じ取れなくなるほど落ちぶれてはいないつもりだ。それに、かなり警戒していたようで、気配が濃かったからすぐに分かったよ。霊夢と話してる途中でもな。

 

「悪いな、霊夢。ここ近辺にはしばらく平和は無さそうだぜ」

 

「それもそうね。でもこれは博麗が手を出せる件ではないから好きになさい」

 

「恩に着るぞ」

 

と言って、霊夢は引き続き幻想郷の見回りに戻っていった。…さて、一人聞き出さないとならない奴がいるな。

 

「魔理沙、言い残す事はあるか?」

 

「ちょちょちょ!ちょい待ち!グランは何か勘違いしてるんだぜ!」

 

何をこの期に及んで俺の勘違いだぁ?あんなに分かりやすく隠れてからこっそりこっちの状況を伺ってたじゃねぇかよ。

 

「勘違い?」

 

「私は、別にこの紅魔館には何の用もないんだぜ!ただ本を借りに…」

 

「おぅお嬢さんどうやら死にてぇようだな?」

 

「こ…今回は見逃してくれよぉ…」

 

…こいつの今回って信用ならねぇんだよな。絶対明日来るぞ。

 

「まぁ今回は見逃してやるが…次来たときは…分かってるな?」

 

 

 

 

 

 

 

 

……と言うことで、一応脅しに脅しを魔理沙にかけて帰らしたけど、何かしら影響があると良いんだが…。

 

 

そして、その日はもう魔理沙が来るともなく、俺の依頼も終わり、報酬を受け取った。

その報酬と言うのも、きちんとした現金で払ってくれたから良かったが、財源が不明なのに金は目が眩むほどあった。…どうなってんだ紅魔館…まぁ気にしてもしゃあねぇ。今回の仕事はこれで終わり、明日からまた新しい仕事を受け付けるとするか…。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

───翌朝、よろず屋───

 

 

朝起きて身支度して一番最初にやることは店内の清掃と、商い中の看板設置。それも終わり無事に開店を迎えたよろず屋『風籟』は今日も暇なんだろうな。

 

つくづく思うが、博麗の神主だった頃が今はスゴく懐かしい。あの時は霊夢には手を焼いたが、毎日が楽しくて、霊夢もヤるときはやってくれるし、異変解決も楽しかった。…さすがにそれは不謹慎か。

俺が引退しても尚、博麗は均衡を保ち、またそれに漬け込んで異変が起きるかと思ったが、意外とすんなりと時は流れた。

 

もし仮に新たに異変が起こったとしても、俺は解決に身を乗り出すつもりだ。魔理沙同様、異変解決の専門家としてな。霊夢自身、それを受け入れてくれている。…いや、受け入れてくれていると言うよりは、半ば強制的に異変解決に来いと言われてしまっているため、サボるわけにはいかないのだ。

 

 

おっと、つまらない世間話はこれくらいにしないと、なんか珍しいお客さんが訪ねてきたぞ。本当に珍しいな…。

 

「魔理沙、いらっしゃい。今日はどうしたんだ?」

 

「昨日の事、忘れてはいないよな?」

 

「あん?昨日?悪いがそこまで物忘れするほど年はとってないぞ」

 

「なら話は早いぜ」

 

一体魔理沙は俺にどうしようってんだ?昨日の仕返しによく分からない実験薬でも投与されるのか?そんなことしたらただじゃすまねぇぞ…一次幻想郷大戦繰り広げるぜ…。

 

「話と言うのも、聞き入れてくれるか分からんが、依頼をしたいんだ」

 

「なんだ…仕事の話だったのか…。そりゃ、報酬次第で俺は動くまでだ」

 

「おぉ、さすがグランだぜ!」

 

まぁ…なんか容易く予想できちゃうんだよな…魔理沙の依頼って。

前も言った通り、俺は仕事を選ぶつもりはない。よって、昨日は依頼主だった奴から寝返って敵になることだって多々ある。恐らくだが、今回の魔理沙の依頼もそのケースだろう。

 

「その依頼なんだが、私が紅魔館の図書館から本を盗m…ゴホンゴホゲホン…!本を借りれるように手助けしてくれ」

 

「おい聞こえたぞ!今盗むって言いかけただろ!」

 

「き…気のせいだぜ。グラン最近疲れてるんじゃないか?」

 

「ならこの依頼を棄却して休みにするかな」

 

「それは…、こ…言葉の綾って奴だ!グランがこんなことで疲れるような柔な奴じゃないだろ?」

 

なんだろう…まるで人間外の化け物だと言われてる気がしてならないんだが…。と言っても、魔理沙の事だから悪気あって言っているわけではないだろうから気にしないが、他の奴だったら輪廻も許されない体にしてやる所だぞ。…そんなことしたら映姫にどやされそうだ。

 

とにかくだ。休みのは冗談として、目の前のお客さんが、紅魔館の図書館の本を借りるのを手伝って欲しいと言う至極単純なもの。断る理由はない。どうせ暇だしよ。

 

「まぁ…良いぜ。その仕事受けてやるが、報酬はきちんと用意してくれよ?キノコ大量とかだったら即棄却だからな」

 

「ぇ…」

 

「…お引き取り願おうか」

 

「分かった分かった!お金は何とかするから!」

 

「盗んだ金は受け取らないからな?」

 

 

と言うことで、パチュリーの魔理沙討伐依頼からひっくり返り、魔理沙の紅魔館図書館の本を借り(狩り)に行く手伝い依頼に転身した。これがよろず屋って奴だ。異論は認めん。

 

                続く


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