博麗の神主?夢だろただの   作:ぬんちゃくティッシュ

35 / 39
元神主と上海&蓬莱トーク

上「シャンハーイ?シャンハーイ(そろそろやめません?この要らない件)」
神「要らないって…このコーナーを楽しみにしている…は自惚れすぎだけど、まぁまぁ見てくれてる方だって…」
蓬「ホーラーイ?ホーラーイ(こんなの見てる人いると思いますか?今まで何ら話してないのに)」
上「シャーンハーイ(そして私たちも別に貴方と話す筋合いないですから)」
神「そんな悲しいこと言うなよ…暑いときも寒いときも前座として盛り上げて来たじゃない?」
上「シャンハーイ…(むしろ盛り下げてる気が…)」
神「何ならアンケートしてみる?」
蓬「ホーライ?(アンケートですか?)」
神「そ。読者の皆様にこの件は必要か不要か」
上「シャンハーイ?(全員不要って答えるんじゃないですか?)」
蓬「ホーラーイ、ホーラーイ!(答えは決まってるんですから、無駄な抵抗はやめてさっさと夕食作ってくださいよ!)」
神「俺っていつから夕食係になったのさ!」


…とまぁ、人形二人はこのトークの場の存在は必要か悩んでるそうです。良ければでは良いので、アンケートを協力いただければ幸いです。


それと最近他の小説もあって手が廻らないので、日常記の方は一旦締めさせていただいています。ご了承ください。
落ち着いてきたら再び上げようと思います。


では長い前置きは終わりにして本編どうぞ!


風の囁きに七曜の嵐

───紅魔館、ヴワル魔法地下図書館───

 

─side パチュリー・ノーレッジ─

 

この図書館の本は、世界の魔導書から童話、極め付けは雑誌や漫画など、本と言われる物なら可能な限り集めて、棚に仕舞い込んでいる。私からしてもこの本の多彩さは他人に誇れるし、私自身も本は好きだから全て頭に入ってるから博識にもなる。私にとってこの図書館の本はかけがえのないものなのよ。

そんな中、毎度毎度使い魔である小悪魔が本のチェックをする度に本が何冊かないと報告が上がってくる。外の世界にいるときは無かったんだけど、幻想郷に来てからと言うもの、3日おきにチェックする度に2、3冊消える。まぁ、原因は分かってるのだけどね。皆もお分かりでしょう?

確かにここはヴワル魔法地下『図書館』よ?図書館と言うものは人里の鈴奈庵のように期日を設けて本を貸し出す施設ね。それはそれで良いと思う。私だって鬼じゃないし、貸してと言われれば期日ありで貸してあげるわ。でも、黙って持ち出して「死ぬまで借りてくぜー!」…なんて言って一冊も返ってこないのはさすがに腹が立つわ。

今まで何度も対策は取ってきた。だけど神様があの泥棒を味方しているのか分からないけど、一向に破られるばかりで本を持っていかれる。さすが霊夢と共に異変解決をしてるだけあって、そういう類いはどうってことないのね。はぁ…そろそろどうにかしないとヤバイわよね…。

 

 

───よろず屋『風籟』───

 

─side 風籟寺 グラン─

 

「…と言うことで依頼があるの!」

 

「帰れ!」

 

いきなりウチにやって来て接客用の机をバンッ!…って殴って3秒間痛がったと思えば長々と事情説明してその上で依頼なんて…絶対に面倒事に巻き込まれるヤツじゃないか。

一応来店はパチュリーと咲夜の二人。咲夜に至っては本当にお客として来やがったってことになる。

 

「そんな事自分で解決しろよ。俺がわざわざ出る幕じゃねぇだろうよ」

 

依頼は選ばないつもりでは居たんだけど、それはたった今撤回させてもらった。魔理沙がパチュリーの本を死ぬまで借りると言うのは日常茶飯事だし、今更やーやー騒ぐものでもないと思う。それに魔理沙を敵に回すと、別に良いんだけど面倒なんだよな…後々。

 

「それに、お前らのところだって強者揃いじゃねぇか。魔理沙に向かって全員で貸し出しを阻止すれば良いじゃない?」

 

「いや…それも考えたんだけどね…この前レミィに相談したらね…」

 

 

「私たちを頼るのも結構だし友達だから助けてあげたい気持ちで一杯よ?でもね、あの本は貴方の所有物でしょ?貴方のものなら、貴方で解決なさい」

 

 

「…なんて言われたのよ」

 

「何なんだその作られたような文句は…」

 

あのレミリアがこんな臭そうなセリフを吐くかな?まぁ普段から行方不明のカリスマを火の中水の中ポリバケツのゴミ箱の中、あらゆる所を探すようなヤツだから、何かに影響された可能性があるな。この前なんかレミリアがわざわざウチに来ていきなり…。

 

「カリスマって何なのかしら…」

 

…なんて言って、適当に辞書にありそうな感じで説明したらどこか消えてったし。あ、そんときは咲夜はいなかったな。

そんな彼女がカリスマ性ある助言をしたとあらば、恐らく書籍辺りに影響されたんだろう。

 

「そう言えばこの前レミィにカリスマに関する本を訪ねられて、『一人は皆に何が出来るか─カリスマへの道』ってのを貸したの」

 

「原因はそれだ…アイツの背伸び…。…んで?身内に断られたからウチに来た…ってことでも良いんだな?」

 

「そう思ってくれて良いわ。レミィもよろず屋を使うなとは言ってなかったし、勿論協力してくれるわよね?」

 

「はぁ?やれる依頼とやれない依頼があるんだ。依頼を選んだってバチは当たらんだろう」

 

「当たらないでしょうね。でも残念ながら私の依頼はやれない依頼ではないはずよ?至極簡単なお仕事、一回で良いから魔理沙をガツンと塞き止めて、これ以上本を盗らないようにして欲しいのよ」

 

「それを魔理沙本人に言ってみたらどうだ?」

 

「言ったわよ。でも借りてることを一向に変えないから、言わばこれは最終手段ね」

 

これってもう断れない感じになっちゃってる?俺としてはこう言う争いに関しては面倒だから受けないつもりで居たんだけど…。特に今回の敵は幻想郷で一番狡猾で小賢しいやり口を使うヤツだからな。そのくせ、弾幕や攻撃はパワー任せだから厄介な相手に変わりはない。受けたくねぇな…。

とはいえ、いつまでも文句並べて依頼を断ったってパチュリーは引きゃあしないし、もしかしたらたんまりと報酬が貰えるかもしれないし、ボーナスワークだと思えば少しはやり気になれっかな?…はぁ。この依頼を境に暗殺とかの依頼が来そうだ。

 

「…ったく、しょうがねぇな。やってやるよ!その依頼受けてやる。魔理沙に二度と本を盗む気が起こらなくなるくらいのトラウマを味わって貰おうじゃねぇかよ。戦争だ!この幻想郷に戦争が始まるぞぉ!!」

 

あれ…?俺ってこんなキャラだっけ?ま…いっか。

そんなこんなで引き受けてしまった魔理沙討伐依頼。もうあまりにもパチュリーがしつこいから仕方なく受けてしまったが、やるからには全力で行かせて貰う。俺の店のモットーは何事も手加減なしで…だからな。元博麗の神主の力を持して本を守ってやろうじゃねぇか。

 

               続く


▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。