博麗の神主?夢だろただの   作:ぬんちゃくティッシュ

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☆東方project二次創作です
☆キャラ崩壊が発生しました、直ちに避難して下さい
☆オリキャラが配合されております
☆初心者なのでやさしくお願いいたします!


とうとう博麗の神主と襲名したグランですが、これからの生き方はいかに変わっていくか。ちなみにこれは紅魔異変のちょっと前のお話。


霊夢との出会い、魔理沙との出会い

紫にほぼ無理矢理博麗の神主となったグランが、まず最初に案内された場所は…。

 

「神社?…『博麗神社』?」

 

そう。この幻想郷と外界を隔離しているバリア、いわゆる、博麗大結界を維持、守る巫女の神社である。ここにその廃人がいるのか…。

 

「博麗の名を継いだからには、ここを拠点とし、異変の解決を任せます」

 

「タンマだ!異変って何の事だ?聞き様ではあまり良からぬ物なんだろうが…」

 

紫の口から出てきた不穏な言葉、異変。外の世界なら異変と聞くとそうでも無いような感じだが、幻想郷ではその博麗が動く程の大きな異変と言うものがあるのだろう。

 

「そういえば、異変について説明してなかったわね」

 

なんだろう…知らないことなのに重要な事項を忘れてやがる…って思う。

 

「異変と言うものは幻想郷に暮らす人間、妖怪、神、などが自分の私欲の為事件を起こすとする。それは外の世界なら問題無いけど幻想郷内だと不穏な空気が立ち漂うわ。それだけならまだいい。だいたいの異変は幻想郷を我が物にしようとする輩が出る。それの総称を異変と言うの」

 

「……」

 

長々と説明してくれた紫。その内容は安心できる内容ではなかった。何か普通にヤバイものに抜擢されたような…。

 

「とにかく、今はこの博麗神社に挨拶するのが先決。ここの巫女の博麗霊夢はいい人だけど、あまり物に関心を示さない子だから、気張って行くのよ」

 

「へいへい、気張って仰せの通りに致しますよ」

 

二人はその博麗神社の境内に足を踏み入れ、いつも霊夢がいると言う場所に向かった。そこには、頭には赤リボン、服は…炬燵で見えない…。

 

「寝てますけど?霊夢さんとやら」

 

「相変わらずなのね…まぁこの子が急に真面目になって働きだしたらそれこそ異変だけど」

 

随分な言われようだな…普段の生活が伺えるな…。俺って今からこの人と暮らすの?精神持つのか?

 

「ほら、霊夢!起きて!」

 

「んん…むにゅ?」

 

起きる気配が有るのか無いのか分からんところをさ迷う巫女を傍に紫はスキマから何かを取り出し、落とした。

 

『チャリーン』

 

甲高い乾いた100円玉の音。まさか、漫画じゃあるまいし、博麗大結界を守る巫女がこんな古典的な…。

 

「100円!どこどこどこ!?」

 

「引っ掛かってるよこの人!」

 

博麗大結界を守り、幻想郷の平和の為に命を張って異変解決している巫女が100円で動いたよ!?

 

「あなたに紹介したい人がいるの」

 

「なんなのよ急に、こっちは忙しいんだから…」

 

さっきまで堂々と昼寝をして、しっかり100円玉握ってる人が吐く台詞では無い気がするのは、恐らく気のせいだろう。気のせいであって欲しい。

 

「ほら、前に言ってた、博麗の名を継ぐと共に、あなたの代わりも担った人を連れてくるって。それが、このグランよ」

 

それを聞いた霊夢は顔を険しくさせた。

 

「あなたが代わりの?男…神主ってこと。神主だろうが巫女だろうが、私より強くないと…博麗は…」

 

と言っている最中、霊夢は拳を握ったことをグランは見逃さなかった。

 

「認めないわよ!」

 

不意を突いて強力なパンチが飛んでくる!…が、見極めてたグランはもうそこにはいない。

 

「…!どこ!?」

 

「いきなり殴ってくるなんて酷いじゃないですか…」

 

「…!」

 

グランは霊夢の後ろに立っていた。

 

「ちょっと瞬間移動したからって調子のってるんじゃ…」

 

「動いたら危ないですよ。俺の手にある尖った枝が、あなたの首を狙ってますから」

 

グランはこの一瞬でどこかしらの木の枝を取ってきて霊夢の首もとに構えていた。…よく考えればおもっくそ遠回りだ。

 

「…負けたわ」

 

「あら、潔く敗けを認めるなんて珍しいわね」

 

「うっさいわね!偶々よたまたま!」

 

素直じゃない霊夢にほっこりしたグランはクスクスと笑いだした。

 

「な、なに笑ってんのよ!」

 

 

 

こうして博麗の神主と襲名したグランは今日も神社の境内を掃除して…

 

「これって巫女の仕事じゃないのかよ?」

 

「下の者は働くのよ!」

 

上下関係を強要してきましたよ?全くこれで強いのが不思議に思えてくるとため息をついたところ、なにやら上空から箒に乗ってこっちに向かって来る影が…。

 

「おーっす霊夢!遊びに来たぜーってあれ?」

 

着地したかと思えば随分ボーイッシュなしゃべり方をする全身白黒の金髪少女だった。そんな少女がいかにも「何か変なのがいるぞ」と言う目で見てくる…。確かに変かもしれないけどそんなに怪しまなくても良いじゃない…。

 

「なぁ、霊夢。見ない奴がいるんだけど…」

 

予想通りの第一声です。はい、予想的中した俺を誉めて下さい。え?話を進めろって?はい、すみません。

 

「それは今日から博麗の神主となった、ふうらいじぐらんよ」

 

代名詞で呼ばれちゃったよ…。それも漢字変換が仕事してないし…え?メタい?はい、すみません。

 

「あぁ、これがその神主なのか」

 

また代名詞…俺は物なのかい?せめて、こいつ、とかそいつ、とか言ってくれないのか?

 

「おい…神主さんが涙目だぞ?」

 

「玉ねぎでも切ったんでしょ?」

 

それはおかしい!例えがおかしい!そして金髪少女も納得したような表情してやがる!

 

「ところで、神主と聞いて納得したけど、どうして神主のことを知ってたの?」

 

霊夢がそう質問する。すると金髪少女はポケットから新聞らしきものを出して…

 

「文々。新聞に書いてあったぜ?」

 

「あのバカラス…今度見つけたら焼き天狗にして屋台に並べてやる!」

 

とんでもないことを口走っている霊夢を無視しつつ、俺と金髪少女は自己紹介に入る。

 

「私は霧雨魔理沙。魔法の森に住んでる普通の魔法使いだぜ」

 

 

「俺は新しく博麗の神主となった、風籟寺弘鑾だ」

 

お互いに自己紹介が終わったところ、グランも掃除を終え、3人で親睦も兼ね、話で盛り上がった。酒を飲み、夜まで盛り上がった。

どうやら、ここで暮らしていく、心配は要らなさそうだ。元の世界、さようなら。

 

「あんたわたいに勝てたからってちょーしこいてんじゃないわよ!」

 

やっぱり元の世界に帰りたい!

 

                   続く




ここまで読んで下さった方、心から感謝いたします。次話はこれまでのあらすじと、キャラの整理(自分の)をしていきたいと思います。おられないでしょうが、続きを楽しみしている方、申し訳ございません。

あと、最後に私めからお頼みがあります。もし読んで頂けたら、感想をお願いしたいです。無理にとは言いません。よろしければお願いします。それを糧に良い小説作りをしていきたいと思っております。
では、次に会ったときも、ゆっくりしていってね

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