神「ここで1つ謝らせて下さい」
上「シャンハーイ?シャンハーイ(何やらかしたんですか?まぁクオリティ低いとかつまらないとかでしょうけど)」
神「うっ…鋭い…。その通りなんだ。今回永夜抄をやったわけだけど、ものすごくつまらないストーリーになっちゃって…」
蓬「ホーラーイ(まぁ今に始まったわけではないですけど)」
神「とにかく、次からはもっと面白いものを作ります。今回は暖かい目でお願いします。ごめんなさい」
蓬「ホーライ?(これからどうするんですか?)」
上「シャンハーイ(東方本作から離れるって言ってましたけど)」
神「うん。そのつもりだよ。これからは神主の日常を描こうと思ってるんだ」
上「シャンハーイ、シャーンハーイ(日常なら、サブの小説の日常記があるじゃないですか)」
蓬「ホーライ…(丸々被ってるじゃないですか…)」
神「日常記は神主はいないし、やはり別物で日常を描くから問題ないよ」
蓬「ホーラーイ(あとはコイツがいなければ本当に良いんですけどね)」
上「シャンハーイ、シャンハーイ(本当ですよ。キモいし何か暑苦しいし)」
神「そこまで言いますか…。キモいはまだしも暑苦しいのは夏のせいでしょ?」
上「シャンハーイ…シャンハーイ(今は秋ですよ…立秋迎えましたから…)」
神「でもまだまだ太陽はギンギラギンだよ」
蓬「ホーライ…(秋姉妹は何してるんでしょう…)」
秋姉妹「私たち関係ないよ!?」
秋、立ったはずなの夏がウザいくらいアピールしてきますね…。そろそろ涼しくなってほしいですねぇ…はぁあちー。
今回永夜抄は大変つまらないストーリーになってしまったことを、期待してくださっていた方々にお詫び申し上げます!
───幻想郷、迷いの竹林───
─side 風籟寺グラン─
ひとまず、魔理沙とアリスに事の経緯をすべて話した。一応、異変の事、続く夜の事、すべて理解してくれた魔理沙&アリスは俺たちに着いていくと言い始め、仕方なくだが行動を共にすることになった。
先程までの激しい戦いによってか、何らかの結界が解かれて、謎の和風建造物が露となった。紫も以前言っていた気がする。竹林の中から奇妙な声や明かりが見聞き出来るとか、どうやらその正体はこの建物らしい。
「また偉く落ち着いたような建物が出てきたわね」
霊夢がポツリと誰もが思ったことを口走った。そう、噂はあくまで噂と言うが、今はそれが当てはまる。声は全く聞こえなくてシン…っとしたように静かで、明かりと言う明かりも、篝火も置かれていなく、月明かりで照らされている状態。だが、それと正反対に、この施設からは今までに感じたことの無いほどの強力な妖気を感じる。まだ博麗になって異変は四つ目だけど(紅魔郷、妖々夢、萃夢想…)、ビンビン感じるから、かなり濃い妖気なのではないだろうか。
結界が解け、近づくことが可能となった施設の入り口らしき門が目の前にあった。
「…行くわよ」
霊夢の一言で俺と霊夢(紫はスキマの中)と魔理沙(アリスは人形となって帽子の中)は門を潜ろうとしたとき…。
「今日はもう…往診の時間は終わっています。おとなしく帰って…ってうわぁ!!」
一人のうさみみを付けた女の子が落とし穴に落ちていった。しかし結構深めに掘られた穴だな…相当の熟練者が落とし穴を作ったんだろうな。
「にししし…まーた引っ掛かったねーれーせん。おとなしく帰って…まぁ良いタイミングで落ちてくれたね(笑)」
脇の藪からまたうさみみを付けた更に小さい女の子がいたずらっ子な笑い方をして出てきた。どうやら、この落とし穴を作ったのはこのうさぎ?らしい。
「…ぐ…くくぅ……!て…てゐぃ!またあんた落とし穴を作ったの?いい加減にしてよ…決まったと思ったのに…!」
「まぁ良いじゃん!笑いが取れたかもだから♪」
今に始まったと言うわけでも無さそうだ。とにかく、本題に入らないと、いつまでもこんな茶番を見続ける事になるぞ…!
「こいつら放っといて先行くか?」
「待ってぇ!あなたたちを通してしまったら私は師匠に殺されてしまうんです!」
「知ったこっちゃねぇな。行くぜ」
そう言って俺らはうさみみの子を尻目に中に入る。
「仕方ない!これだけは使いたくなかったんだけど!」
すると、視界が一気に紅く染まり、辺り一面にさっきの子が複数見える。どうなっているんだ?彼女は分身でも使えるのか?いや…それじゃこの紅い視界が説明つかない…。
「くそ…こうなったら片っ端から倒していくんだぜ!」
と魔理沙は八卦炉を取りだし、囲む女の子(以降はうどんげと言う)を攻撃するも、当たってるはずなのに爆発も何も起きない。
「無駄ですよ…。あなた達の攻撃は私には当たらないわ。そんな風にがむしゃらに撃ちまくったって、見えてるものは存在しないもの」
見えてるものは存在しない?…もしや!
「みんな、今は攻撃するな!」
「何でよ!今でも目の前にいるかもしれないのに!」
「今俺達は幻覚を見せられてる。原理はどうか知らねぇが、この辺りの“波”が意図的に操られてるんだ。そのせいで、波の微妙な傾斜で目からの受光線が屈折させられ、あたかも何人もいるように見せられてるんだ!」
そう。恐らくだが、こいつの能力はそう言う類いの物だろう。遭遇するとかなり面倒な奴に遭遇したってことか。とにかく、今は無闇に攻撃したところで、あさっての方向に撃ってる様なものだろう。それに、下手に動くと見えない弾幕にピチュられるかもしれない。
「フフフ…。よく気付きましたね。でも、気付いたところで、対処は出来まい」
「それはどうかな?」
原理を知ったらば、もう簡単だ。変えられた波を再度戻せば良いだけだ。
俺の能力は命ある物を滅ぼす程度の能力、だが、これは設定上の話だ。幽々子の能力を増強しただけなら別に強くも何ともない。ただ、俺が満月により覚醒し、ルナと化した場合ならば…そうさ。今日は満月だ。見えないって言うだけで覚醒しないワケではない。ならなぜ蓬莱人との戦いでは覚醒しなかったかと言うと、正直面倒だったからだ。最終ボスとの戦いの為、温存していたのだ。
つまり、今の俺は覚醒状態。万物を覆し操る程度の能力を持して、この波を操れば、勝機は充分ある。
「み…見た目が変わった!?」
初見の人はそれはビックリするだろう。何せ覚醒後の俺は言っても信じてもらえないくらい別人になるからな。これだけはどうにかして欲しいものだ。
「ルナ!一ヶ月ぶりね!」
そして霊夢や魔理沙にも毎度同じ反応をされる。
「俺だ!昨日もさっきまでも会ってただろうが!それより、俺がこうなった以上、幻覚は無意味だ」
───数分後───
このうさみみのうどんげ、地味に強かったが、結局は俺の前ではどうってこと無かったな。
「あら…とうとう来ちゃったのね…」
「誰だ!?」
そこに立っていたのは黒髪の超ロングが美しい女性と、銀髪の赤と青の衣装が特徴的の女性が立っていた。そして、この二人からただならぬ妖気を感じる。一筋縄ではいかなさそうだ…。
「お前らか、月をあんな風にしたのは」
「バレちゃったのね…。迷いの竹林の中は大丈夫だと思ってたんだけどね…」
「まず、なぜこんなことしたのか…説明してもらおうか?それとも、激しく花火を散らし合うか?」
「良いわ。この経緯を話してあげる」
と言うことで、銀髪の永琳と黒髪の輝夜が経緯について説明してくれると言うので、居間に移動した。どうやら戦いを避けたいようだ。
「まず、私たちは、月から来た月人なの。そして、こちらは月の姫様だった方よ。だけど…」
─淑女説明中─
「…と言うことがあったのよ」
「なるほどね。つまり、月の使者に連れて行かれたくなくて、満月になったら使者が来るところを満月じゃなくして、使者を来させないようにしたのか」
「そう、その解釈が正しいわ。月の使者は最も高い山に降り立つと言うから妖怪の山を張ってたんだけどね」
最も高い山ねぇ。ここらだと富士山だろうな、ん?ちょっと待てよ?竹取物語でも帝は蓬莱の薬を富士山に置いたって言うからには、使者は富士山に来るのでは?そして、外からは…。
「あぁ、月の使者なら心配ないぜ」
「ぇ?何でそう言いきれるの?」
「だって、ここらで一番高い山は妖怪の山じゃねぇ。外の世界にはもっと高い山がある。妖怪の山なんてそれらに比べれば低いのなんの。外からは幻想郷に意図的には絶対入ってこれないし存在を確認できないし、妖怪の山に降り立つなんて、こんな月から遠い地に降り立つことはねぇだろう」
説明をざっと終わらしたら、二人は何でそんなこと今まで気付かなかったんだろう?って顔をしていた。どうやら、気付いたみたいだな。
「師匠!話は聞きましたよ!でも、それなら閉鎖的に暮らさなくても良くなったんですよ!喜ばしいじゃないですか!」
うどんげはどれだけ丈夫なのか知りたいくらい丈夫だな…。あれだけ攻撃食らってもこうやってピンピンしてやがる…。
こうして、永い長い夜は終わりを迎えたときは、翌日の夜となっていたと言う。
「もう夜は嫌!」
終わり