博麗の神主?夢だろただの   作:ぬんちゃくティッシュ

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神主と上海&蓬莱トーク

神「何か永夜抄って書くのすごく難しい…書く度につまらなくなっていってる気がする」
上「シャンハーイ?(今更気付いたんですか?)」
蓬「ホーライ(つまらないに関しては1話目からでしょう)」
上「シャーンハーイ(今回はつまらなさに磨きがかかったと言うことですよ)」
神「悲しい…。このままだと花映塚は険しくなるな…。この路線は変えるべきか…」
蓬「ホーラーイ?(別に東方本作に拘らなくても良いんじゃないですか?)」
上「シャンハーイ(ぶっちゃけ二次って書いてある時点でもう何でもありでしょ)」
神「それはそれで問題なんじゃないかな?本作に拘らなくても良いとしても、何でもアリってなったらマジで荒れちゃうから…」
蓬「ホーライ、ホーラーイ?(じゃあ、これからの路線はどうするんですか?)」
上「シャンハーイ?(下手な事考えてたら明日はないですよ?)」
神「何でそんなに回答次第で生死が決まるみたいな流れに持ち込もうとするの?」
上&蓬「シャンハーイ&ホーライ(キモいからです)」
神「即答!?」
上「シャンハーイ(冗談はさ…。これからどうするんですか?)」
神「今、冗談はさておいて…って言おうとしたのを止めたよね…?冗談を取り消したよね?本気って事だよね!?」
蓬「ホーラーイ?(逆にキモくないなんて言えるほどあなた上品じゃないですよね?)」
神「…それもそうか(やけくそ)。まぁこれからは永夜抄を済まして、オリジナルの物語を作っていこう。あ、まだ完結するつもりはないので!」
上「シャンハーイ(完結しなくても私たちが完結させるんですけどね)」
神「…ぇ?」


果たして神主は生き残れるでしょうか?つねに人形二人が刃を向けている状態で、物語を書いてもらいましょう(笑)

あと、この永夜抄は書くのにレベルが高すぎて、私みたいな初心者が書くものではありませんでした。始めたからには最後までやりますが、かなり面白くないと思うので、期待に添えていなかったら即行ブラウザバックしていただいても結構です。いや、してください!お願いします。
つまらんくても見る!と言う心優しい方はゆっくりしていってね


隠月異変(永夜異変)の刻─中─

───博麗神社───

 

─side 風籟寺グラン─

 

結局、霊夢と紫は颯爽と異変の調査へ向かい、俺は一人になってしまった。まぁ、一人でも異変の調査くらいは出来るのだが、なんか…寂しいじゃない?

 

「柄にでもねぇこと言いやがる…。行くか」

 

ずっと博麗神社に居座ってるワケにも行かないので、ひとまず手がかりを探すことからだ。

俺のこの博麗から授かった勘が正しければ、俺ら以外にも何らかと異変に出向いている。ただ、他の連中は霊夢らと違い、夜が明けないことが異変だと思っているようだ。それに、本格的に異変へ乗り出してるのは魔理沙達だけか?レミリアと幽々子は完全に暇潰しだな…。

まぁとにかく人里の人間も、今回の異変は永夜異変だと解釈しているらしい。誰一人として月の異変だとは思っていない。そのため、人里で聞き込みをしようにも月に関する情報は皆無だろうな。どうしたものかな…。

…千里の道も一歩からだ。小さい情報でも聞き方次第で有力な情報になるかもしれない。夜行性の妖怪に聞いてみようかな?一応死活問題なんだし。

 

 

一方その頃霊夢&紫チームは…。

 

 

───幻想郷、人里はずれの草原───

 

─side 博麗霊夢─

 

結局、紫に言われるがままに人里を出たけど、結局情報はない。よく考えれば当たり前の事だ。そこで考え方を変えてみることにし、人里から離れたわけだけど、紫は一体何をするつもりなのか、さっぱり見当がつかない。

 

「これからどうすんのよ?手当たり次第に妖怪に聞き回るわけ?」

 

「あら…それも良いわねぇ」

 

「やめて…考えただけで頭が痛くなるわ…。でも、ここに来たのには明確な理由があるんでしょう?」

 

「…かなり昔の話になるけれど、月から幻想郷に移住している人物がいるらしく、数千年と前から正体を晴らさず様に迷いの竹林に住み着いてるって噂を聞いたことがあるの」

 

「初めて聞く話ね…」

 

「なんでも、月から追放された者だとか。あなたも竹取物語は知ってると思うけど、そのモデルとされた人物まんまが今に至ってるとしたら…?」

 

「そんな姫が月から追放されて、ここに住んでるのなら、月なんか見たくもない…あっ!」

 

「気づいたわね?さぁ、竹林に向かうわよ」

 

「待って。無闇に行ったら迷って出られなくなるわよ」

 

「大丈夫だってぇ。もし何かあれば私のスキマでどうにかなるわよ」

 

…不安しかない。

 

 

───人里───

 

─side アリス・マーガトロイド─

 

結局、異変の内容だとか現状だとか、浅い情報ならいくらでも落ちてるけど、肝心な種馬と犯人が未だに分からない。

ただひとつ、幻想郷の記憶である稗田阿求に聞いた話によると、満月の夜になると、竹林の奥の方で何か騒いでるような音や声が聞こえると、それもかなり昔から言い伝えられてるみたい。魔理沙もその話を聞いて、竹林を目指しているところなのだけど、迷いの竹林は普通は行かない場所、そんなところに人が居るなんてあり得ない…。

 

「ねぇ魔理沙」

 

「ん?なんだぜ?」

 

「竹林の中に、どうやって入るつもりなの?普通は入ったらほぼ確実に遭難するような場所なのに、準備なしで突っ込むのはマズイと思うのよ」

 

「大丈夫だって!アリスと私がいれば怖いもの無しだぜ!」

 

と、結局言いくるめられて着いてっちゃうのよね…。

 

 

そしてこの2チームはそれぞれ竹林の中に入っていった。

 

 

───人里はずれの草原───

 

─side 風籟寺グラン─

 

情報もなにも、まずどうやって異変の原因を突き止める?俺は幻想郷に来てから日は浅くて、一応勉強はしたつもりだが、霊夢や紫と言った奴らほど幻想郷と言うものを知らない。

ここは風を遮るものがないため、吹く風が心地よく感じられる最中、何か背中に嫌々しい気配を感じた。なんと言うか、ゾクッとする感じが…。

 

「誰だ?俺の後ろに立っている奴は」

 

後ろの安否を確認するためにも独り言紛いな問いをぶつけてみる。黙ってずっとこのゾクッとする感じを堪え忍ぶのはごめん被るからな。

 

「気付かれてたか。よく分かったね、私が居たってこと。私はリグル・ナイトバグ」

 

俺の勘はどうやら腐ってはいなかったようだ。ふと後ろを振り向くと、そこには黒いマントを靡かせ、頭には触角みたいなのが生えてて、全体的に虫って感じがする…。ゾクッとする感じの正体はこれか。昔っから虫だけは苦手だったんだよな…。だが、敵か味方か分からない今は弱みを見せてはならない。

 

「博麗をなめんじゃねぇぞ…妖怪」

 

「あんたが博麗の神主か?なら、この異変を晴らすつもりだよね…。そんな事されたら、夜行性からして困るんだね」

 

なるほど、こいつは夜行性の妖怪。そんな夜行性からすれば夜が明けない事はいかに都合が良いか、考えればすぐ分かることだ。

今はどんな小さい情報でも良い。敵でも味方でも良い。とにかく月に関して聞き出さないと…。

 

「なぁお前。今日の月、おかしいと思わないか?」

 

さすがに露骨過ぎたかもしれないが、この際目は瞑ろう。

 

「どういう事だい?」

 

「今日は満月のはずだ。夜行性にとっては月明かりは不可欠。新月になると皆活動的にはならず落ち着いているのが普段から見てとれるのだが?(ただフィクションですよ)」

 

「確かに、私たちは月明かりがないと生きていけない。今晩の月はえらく暗いと思ったんだ。今日は満月だと言うことは誰もが知ってる。だから今日の月は暗いのは皆不自然に思っていた。その矢先に夜が明けないじゃないか。と言うことは、何らかの結界が月に被って見えていないだけだと思ってな。まぁ私たちからすればさほど気になることじゃない」

 

ものすごく分かりやすく説明してくれて非常にありがたい。

リグルが言うには月に関しては違和感があったようだが、今一つだな。その月の異変に関しての情報がない。また、隠してるようにも見えないから、ここで退くのが一番だろう。変に時間を取られてもかなわんからな。

 

「分かった。情報ありがとうよ、リグル…その名前、覚えたぜ」

 

「ちょっと待て。せっかく夜が続いてくれると言うのに、それを阻止しようと言うやつを目の前にして、見逃すと思うのかい?」

 

まぁ…なんにしても夜は明けるんだけどね…。これは夜が続いてんじゃなくて、夜を引き伸ばされてるだけだから。

とはいえ、みすみす行かしてくれそうにもない。仕方がねぇ、腕の錆を落として行くのも悪くはないだろう。

 

「見逃して…くれねぇわな。なら、見逃させるまでさ」

 

「蟲の恐怖を、肌で感じさせてあげるよ…」

 

やべぇ…鳥肌立ってきた…。

 

「…!?」

 

一面真っ黒…!何が起きてる!?ルーミアでも来たのか?いや、周囲の音は一切聞こえない。その代わり、ブーン…って音は群れを成して聞こえてくる。もしかして…。

 

「蟲に囲まれてるのか!?」

 

「フフフ…、私の『蟲を操る程度の能力』は地味に思われがちだが、蟲は群れで行動すれば、どんな猛獣でも抵抗できない。ようするに、お前は蟲に囲まれた虎のようなものさ」

 

ごめん…蟲のせいで後半何言ってるのか分からなかったけど、相手は蟲を操る事ができるのは分かった。…マジかよ。俺のSAN値がまもなく地面を掘り起こしそうだよ…。

待て待て待て待て待て待て待て待て!れれれれれ冷静にかかかかかか考えるんだ!…くそ、落ち着かねぇ!例えて言うなら、好きな人にラブレターを渡そうとしてもなかなかその一歩が踏み出せずなんか変な人みたいになってるキョロ充のようだ!ちなみに、ラブレターを渡せず悩んでいる君、渡せず踏み留まってるのは心のどこかに迷いがあるからだ!人間は100%の気持ちじゃないと行動しない生き物だ。だからこそ迷うなら考えて、気持ちが確立したらまた立ち上がるのだ!!

…なんなんだ俺は?それはともかく、蟲の弱点…虫…殺虫剤?そんなもんない。寒さ?今は夏だから虫も活発になっている分、寒さには弱いかもしれない!

 

「科符『0Kの幻想』」(科学分からない人にはごめんなさい)

 

「な…!虫が凍えていく!!」

 

思った通りだ。豪炎でも良かったんだが、虫を瞬死させるには寒さが一番だろう。それに絶対温度の0度はかなり冷たいから有効に使えたかな。

 

「あとはお前だ!業火の中に悔いを改めるが良い!!惡夢『アナザーインフェルノ』」

 

我ながら…大人げなかったかな?子供相手にムキになっちまったぜ。でも、虫は嫌いだ。

 

草原のど真ん中で派手な火柱をあげたあとはきちんと水をかけておくなど後処理もしておいて、更に情報を集めないと、0に0が足されただけだ。何の役にも立たない

 

「お…?」

 

山肌が見えてくるほど草原の端に行くと、良い匂いが漂ってくる。花の甘い香りとか、妖怪が出す幻想の香りとかではなく、ソースが絶妙に絡めついた焼鳥の様なものが焼かれている匂いだ。不思議と心も落ち着いてくる…。さっきは蟲の妖怪リグル(あの野郎)のお陰で心身ともに疲れてしまった。情報集めがてら寄っていくか。暖簾には八ツ目鰻と書かれている。どうやら鰻と酒が飲めるようだ。異変にも息抜きが必要なのさ!

 

「よう、やってるかい?」

 

「あ、いらっしゃいませ。初めてのお客さんですね~どうぞ」

 

暖簾をくぐれば気分も解れるような明るさで、良い感じだった。店主は人間じゃないようだ、珍しい事だ。どうやら妖怪?夜雀かな?隣にも客が二人いて、結構繁盛している。

 

「その服…博麗神社の神主さんですか?」

 

「ん?あぁ、そうだけど、よく分かったな。今異変の調査をしているところなんだ。して、聞いても良いか?」

 

「はい、力になれる限りお答えしますよ」

 

すると隣の客が…。

 

「帰るよ。美味しかったぜ」

 

「お勘定はここに置いておきますね」

 

俺が来たからか、そそくさと帰ろうとする。…。

 

「なぁ店主。ここら辺で、夜…あるいは月に関する妖怪や人間はいるか?」

 

この質問をぶつけると、隣の客の銀髪の女と紅葉をモチーフにしたような帽子を被った女のうち、銀髪の女が足を止める。

 

「月…夜…。この辺り…はよく存じ上げないですね」

 

「そうか…悪いな」

 

「なぁアンタ…」

 

何だ?さっきの客が俺に話しかけてきた。確実にさっきの質問に反応したな。生憎、今の俺は満月になると覚醒すると言えど、今は満月を()()()()()()から覚醒できない。

 

「何だ?」

 

「アンタ…何を探ってる?」

 

「おめぇには関係ねぇ話だ。もっとも、おめぇの後ろに連れてる女が妖怪だと言うなら、話は別なんだがな…」

 

「…!何でお前が慧音を疑う!?」

 

「疑うたぁ聞こえが悪いな。博麗を舐めてもらっちゃ困る。目の前の存在が何者なのかが識別できない様じゃ博麗は勤まらんからよ」

 

「そう言うことか。だが、今は彼女は関係ない。関係するのは、私がお前に提供してやれる月に関する情報だ」

 

お…!何だか脈があるぞ!うまく聞き出せば、異変の根元までの道が一気に近くなるが、この様子じゃ、何か条件付きで…ってなりそうだ。面倒くせぇ…。

 

「その情報とは?」

 

「情報と引き換えて、お前がどれだけ強いか見せてみろ」

 

「はぁ?」

 

その言葉を聞いて、俺もさすがに屋台に座ってるわけにも行かない。どうやら穏便には済みそうにはなさそうだ。

 

「お前らが今追っている異変の犯人は恐らく月人だ。確信を持ったワケではないが、間違いない」

 

「月人がこの近くにいるのか?意外とあっさり教えてくれたねぇ」

 

「情報はいくらでも教えてやれるからな。だが、その月人を相手にするほどの強さがあるのか。それでその先に行くための条件だ」

 

案の定、条件付きでだった。おいしい話ほどワケがあるってな。

 

「それで、俺にどうしろってんだ?」

 

「私を倒していけ。竹林の中で野垂れ死んだお前の死体を処理するのは面倒だから、前もって死体処理することにするよ」

 

「また情報を得れた。犯人は迷いの竹林にいるのか」

 

「そこには永遠亭と言って、月人が住むところがある。そこの奴等は…悔しいが、私よりかなり強い」

 

「いや…そもそもアンタの強さ知らないし…」

 

「だから今から戦って、私を倒せるなら月人相手はどんなものか予想できるだろう?」

 

「スッゴく優しいんだな」

 

「うるさい!さっさと来いよ!蓬莱人の力を見せてやる!!」

 

こうして、グランとさすらいの蓬莱人、藤原妹紅の竹林進出をかけた戦いが始まろうとしていた。

 

                 続く

 

 

 

 


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