博麗の神主?夢だろただの   作:ぬんちゃくティッシュ

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神主と上海&蓬莱トーク

上「シャンハーイ?(ところで神主さんって本作東方projectってやったことあるんですか?)」
神「う~ん、その質問しちゃう?」
蓬「ホーライ(さっさと答えろやハゲ)」
神「禿げてねぇわ!むしろフッサフサで髪量が多くて困るときだってあるんだぜ!?」
上「シャーンハーイ(どうでも良いけどどうなんですか?)」
神「ど…どうでもって。まぁ、実のところ、本作東方projectはやったことはない」
蓬「ホーライ!?ホーライ(うそっ!?キモいんですけど)」
神「今のとキモいと何の関係が!?
上「シャーンハーイ…シャンハーイ(やったこともないのにこんな事してるんだ…ただのにわかだったんですね)」
神「いやぁね?俺だってすっごくしたいよ?でも金がないゆえにPC買えなくてさ…本作風景は動画でしか見たことがないんだ」
上&蓬「シャンハーイ!&ホーライ!(メタい話してんじゃねぇ!)」
神「君らが始めたんだよね!?」

神主の仰る通りで私自身東方project本作のゲームをやったことがありません。唯一本作に触れたのは漫画の茨華扇と鈴奈庵と儚月抄ですかね…。その他での東方はすべて二次です。にわかですみません!

では、本編をどうぞ♪ゆっくりしていってね!


色褪せぬ記憶と消えぬ過去の運命
隠月異変(永夜異変)の刻─上─


───幻想郷、永遠亭───

 

─side 蓬莱山輝夜─

 

…満月に近くなって来たわね。そのお陰で夜の闇に閉ざされた幻想郷も少しは明るく感じる。良い月だわ…でも。

 

「永琳…」

 

「はい、何でございましょう?」

 

横で新薬の研究をしている永琳もまたこの月を見て考えを持っていると思う。確信はないけど、同じ月人だもの。

 

「満月になると、月の使者がやってくる…と言う話、知ってるかしら?」

 

「…はい」

 

「私たちにとっては、それはよろしくない事。月を追放された私たちを使者が探してるとあれば…」

 

そう。月で大罪を犯して追放を受けた私たちは幻想郷と言う不思議なところで周りにも知られず隠居している。それを月に知られたりしたら…まずこの平穏な日々が、やっと平和な暮らしが訪れたと言うのにそれを壊されるのはもうこりごり。

 

「やりましょう。月を隠すのよ」

 

 

───博麗神社───

 

─side 風籟寺グラン─

 

柄にも無いことを言うかもしれないが、今日は良い夜、そして満月だ。いつにも増して周囲を明るく照らしている。…はずなのだが。

 

「なぁ霊夢、月の形…おかしくないか?」

 

「今日は満月のはずなのに、少し欠けてる。昨日満月に近い月だったのに今日はそれに比べてかなり欠けてるわね…」

 

「これは異変だな」

 

まったく…どうしてこうも幻想郷は異変ばかり起こるんだろうか…。さすがにこの異変では紫も出てくるだろう。

 

「当然、出てくるわよさすがに」

 

「…いきなり出てきて声をかけるのはやめろと言ってるだろう?」

 

いつも急に出てきて心臓に悪いんだよ…まぁもう慣れたけど、年が増すとこうやって図々しくなるんだろうか?はぁやだやだ。

 

「ねぇグラン?なんか失礼な事考えてない?」

 

「気のせいだ。それより、お前が出てきたと言うことは何かあるんだろ?」

 

紫は今までの異変を知っているはずだが霊夢曰く姿を現すことは珍しいらしい。

 

「えぇ。月が満月であるべきなのに欠けている。これは人間には何ら影響はないわ。でも月明かりを元に行動する妖怪にとっては死活問題よ。だから解決してほしいのよ」

 

そう言うことか。確かに妖怪の殆どが夜が行動時期だし、月明かりを便りにする妖怪はそれに当たる。目の前の紫だってそうだ。

 

「自分一人で動くのが面倒なだけなんじゃないの?」

 

「人間には影響ないから妖怪とコンビになって解決するのよ。私と霊夢でね」

 

「話聞きなさいよ!」

 

「今回は俺の出番はないみたいだな」

 

「何言ってるの?あなたは一人で行ってもらうわ」

 

何で俺はいつもこう…一人でやらされるんだろう?紅霧異変のときも一人でいかされたし…。

 

「で…、この異変を解決するためには朝になってもらうのは困る。だから夜と朝の境界をつつかしてもらうわよ」

 

仕方ないか…これも。これで幻想の結界チームこと霊夢と紫。でなぜか俺は一人で行かされるハメになった。

 

 

───魔法の森、アリス邸───

 

─side アリス・マーガトロイド─

 

おかしい…時計は午前の7時を指していると言うのに外は真っ暗も良いところ。一体何が起きているのかしら?

まぁ悩んでても仕方がない、どうせ異変だろうし。でも不思議と博麗の巫女と神主が動いていない。霊夢はいつも通り面倒くさがって出動してない、これなら納得できるけど、グランが動かないのは少し気になるわ。

 

「たまには自分で行こうかしら」

 

とは言え、何をどこから調べれば良いのか分からないわ。…仕方ない、ここはいつも異変に出向いている魔理沙を頼るしかないわね…。

 

 

───霧雨魔法店───

 

─side 霧雨魔理沙─

 

「夜が明けない、これは間違いない…異変だぜ!」

 

『コンコン』

 

ん?誰だ?こんな時間に…いや来ても良い時間帯だ。外が暗いものだから時間感覚が狂ってやがるぜ。

 

「開いてるぜ」

 

「おはよう、魔理沙」

 

やって来たのはアリスだった。向こうから来るのは珍しいこともあるもんだぜ。あとおはようはおかしいと思うが…。

 

「どうしたんだアリス。私はこれからこの異変を…」

 

「その異変なんだけど…私も向かおうと思ってたんだけどどうすれば良いか分からなくて」

 

何だ…そうだったのか。言葉を遮られたからなんか敵意があるのかと思ったぜ。

 

「なら一緒に行こうぜ!アリスもいれば百人力だぜ」

 

と言うことで禁呪の詠唱チームは魔理沙とアリスで決まった。

 

 

───紅魔館───

 

─side 十六夜咲夜─

 

今日のお嬢様は何か落ち着かない様子でございます。朝食の時からでしたか…。理由をお聞きいたしましたが、話す気配さえありません。

今日は一切日の光は差しませんでした。その代わり、ずっと満月の出来損ないが空に浮かんでいます…。

もしかしたらその異変に出向こうとしていらっしゃるのでしょうか?一人でこんな事を?とんでもない話でございますよ、お嬢様。

 

そうこう言っている場合ではございませんね。朝食を終え、片付けも手早く終わらせた私は玄関前にて待ち伏せておきます。お嬢様に一人で行かせるのはさすがに従者として許せませんから。

 

「今日は咲夜にばれずに来れたわね。さすがに日が差さないのは怪しすぎる。完全に異変よね」

 

やはりそうでしたか。完全で瀟洒な私にはお嬢様のお考えになってることなど、手に取るように分かります。

 

「周りの妖怪らは知らないけど、私にも日は出てもらわないと困るわ…紅霧異変の時とは違うこと言ってるわね。博麗が動いてないから私から行かないと」

 

「私″たち″…ですよね?お嬢様」

 

「うわ!咲夜!?何でここに!?」

 

「私が館にいて悪いでしょうか?」

 

「そう言うことじゃないわよ!何でバレたの!?」

 

「落ち着かない様子でいらっしゃるお嬢様を見逃すような従者はお嬢様のお仕え出来ませんから…」

 

「さすがね…。なら一緒にいきましょう」

 

えぇ行きましょう。今日は楽しい夜に…おっと、朝でしたね。楽しい朝になりそうです。

こうして夢幻の紅魔チームは結成された。

 

 

───冥界、白玉楼───

 

─side 魂魄妖夢─

 

春雪異変から何ヵ月か経ち、私の能力も元に戻った。なんかもったいない気もしたが、幽々子様が自ら異変を取り止めたのなら従うのが従者である私の仕事でもあり、正しき行為でもある。

そんな平和が戻った今、地上では何か新たな異変が起きているようだ。幽々子様はまだその事を知らない。報告するべきなんだろうけれど、まず間違いなく面倒な事になる。ただでさえブラックホールのせいで食費について頭を抱えているのに、また新しい事で頭を抱えたくない。穏便に済ますのが賢明よ。

 

「妖夢ちゃん」

 

「はい、何でございましょう?言っておきますが、もう朝食のおかわりはナシですからね?」

 

「ゑ…?」

 

このおっぱいお化けが…まだ食おうって思ってるのか…?今ので朝食全メニューおかわり4回目だよ?

 

「…てのは冗談よ。本気にしちゃって妖夢ちゃんもまだm…ごめんなさいだから剣を抜く仕草は止めてちょうだいお願いします」

 

「はぁ…で、本当は何の用ですか?」

 

「あなた…私に隠し事してない?」

 

…!?バレてた?なぜ…きちんと落ち着いて会話もしてたし、怪しげな行動をとった覚えもない。ここは誤魔化しとこう。

 

「い…いやぁ…かかかか隠しごごごごご事なんてててててななななないですよよよよよ!?」

 

う…自分ながらものすっごく動揺してしまった…こんなの誰が見ても分かってしまう…。

 

「あら…おかしいわね。確かに隠し事あると思ったんだけど…」

 

「おいこれくらい気付けよ!」

 

「認めたわね?隠し事してたこと」

 

「あ…!」

 

しまった…まんまと乗せられてた…。やっぱりこの方には頭が上がらない。

 

「どうして、気付いたのですか?」

 

そうだ、なぜ気が付いたのか。怪しげな事は一切していないのにも関わらず幽々子様は見抜いていた。

 

「そんなの、妖夢ちゃんの顔にべっとり書いてたわよ?私に隠し事があるって。だって今朝起きてから妖夢ちゃんったら凄い難しい顔しちゃって。大方、私に言おうか迷ってたんでしょ?怪しげな行動をしてなくても分かったわよ」

 

「う…」

 

口にされたことはすべて合ってる…。まさか顔に現れてたなんて…剣士としてまだまだなのかもしれない。表情を読まれたら終わりだからね。

 

「さ、隠してること洗いざらい話しなさい」

 

「はい…えっと…」

 

少女説明中…。

 

「…と言うわけです」

 

「なるほど、地上ではそんなことが起きてたのね。冥界じゃあ朝でも夜でも真っ暗だからねぇ。んで?何でこんな大切なことを黙ってたのかしら?」

 

「言ったら面倒な事になると思いまして…」

 

「何よ私を疫病神みたいに!まぁ良いわ。妖夢ちゃん、すぐに支度して」

 

「な…何のですか?」

 

「異変に出向くのよ。どうせ暇なんだし行きましょうよ」

 

「行きましょうよって…どうやって情報集めるんですか?」

 

「適当にうろうろしてれば何かにぶつかるわよ~」

 

だ…ダメだ…上手くいく気がしない…この先にあるのは絶望しかないのか?

こうして、幽冥の住人チームは結成された。

 

さてはて、この先チーム4つとなんか一人がそれぞれ異変解決に意を決した。

この先どうなることやら…。

               続く

 

 

 

 

 

 

 


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