博麗の神主?夢だろただの   作:ぬんちゃくティッシュ

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☆東方project二次創作です
☆キャラがジェンガ化、崩れるぞ…!
☆オリキャラ95%配合
☆クオリティゼロの全く面白くないものとなっておりますので、怪我、吐き気、病気、発作、死亡、その他による損害は全く責任を負いかねます。悪しからず。自己責任でどーぞ


Lunatic Holy war (月の聖戦)

 ───幻想郷、博麗神社───

 

 ─side 八雲 紫─

 

 弘鑾を月に送って月明かりが少し斜めから差すようになった。時間が刻々と過ぎている証拠ね。

 霊夢は相変わらず無関心な立ち会い方をしているけど、視線は月から離してない。冷たいことを口にしている内では心配しているのね。相変わらずと言うか、これが博麗霊夢ね。

 そうこう考えてる傍ら、珍しい参拝客が訪れてきた。

 

「うまく行ってるのかしら?彼…」

 

「永琳…いらっしゃい。とりあえず御賽銭入れてきて」

 

「…随分なご挨拶ですこと。まぁ良いわ。御賽銭は入れないけれど」

 

 霊夢の戯言も落ち着いた大人の対応で受け流した、さすがは月の頭脳、八意永琳…ってところかしら。とりあえず、永琳とうどんげが参拝に来た…と。

 

「一体何の用よ?」

 

 賽銭入れてくれなかったからか、霊夢は随分ムスっとした感じに尋ねる。この金に対する異様な執着を持つ巫女…どうにかした方が良いのかしら?

 

「そんなに邪険にしないで。ただ様子を見に来ただけよ。元々月人だった私が気にしてはいけないのかしら?」

 

「そうですよ。いくら嫌な古巣でも行く末は気になりますよ」

 

「わ…悪かったわよ…」

 

 …グラン。月ではうまくやっているかしら?

 

 

 

 ───月、月の都───

 

 ─side 風籟寺 弘鑾─

 

 月の民であろう、希神サグメをピチュり、都の中心にようやく辿り着いた。はぁ…疲れた、帰ろうか!

 

「帰ったら恐らく1ヶ月くらい紫に殺されまくるんだろうな…進むほかないってこった」

 

「そうよ。ここまで来たら後には退けないわよ?」

 

「誰だ!?」

 

 声の方向へふと振り替えると、月のうさぎ、月兎たちが銃剣を向けて、その後ろに女性が二人。一人は腰に刀を収めている女剣士という感じにポニーテール。もう一人はロングヘアーの貴婦人のような女性。扇子を持っているから尚更そう見える。

 

「あんたらが、綿月姉妹か」

 

「えぇ、いかにも。改め、歓迎いたしますわ。ようこそ、月へ。ようこそ、月の都へ。自己紹介が遅れて申し訳ないけど、私は綿月豊姫」

 

「私が、綿月依姫だ。豊姫お姉様の妹である」

 

「依姫、そんなに堅くならないの」

 

 要するに、貴婦人の方が豊姫、ポニテ剣士の方が依姫、そういうことね。しかし、性格が全くもって真逆なんだな。堅物と柔和かよ…。

 

「お客人様、まだ私達からの歓迎は終わってはいませんわ。このうさぎ達が歓迎したいと…」

 

「それは嬉しい限りですな。心行くまで歓迎の意に浸りましょう」

 

 言うが速いか、うさぎが一斉に襲ってくる。少しは手応えを期待できそうだな!

 

 ─約20分後─

 

 うさぎは一匹残らず倒れた。さすがに殺めてはいないよ?月の軍よりは少しやるようだが…一番の要因は…。

 

「完全に実戦不足なのね…。この頃平和だから…」

 

 完全に台詞を取られちまった…。俺が主人公やっちゅうんに!この物語のなかでのイメージも霞のように薄いのにほぼレギュラ-的な人に…!…あ、メタい?失礼いたしやした~!

 

「やはり私たちがやるしかないのね」

 

「私が行きます。お姉様はお待ちください」

 

「あら、そう?ならゆっくり見させていただこうかしら」

 

 どうやら依姫が相手のようだ。どんな力を見せるか知らないが、霊夢が手こずった相手だ。油断は出来ない。

 

「いざ、尋常に勝負…」

 

 すると依姫は目を閉じ、両手を少し浮かせた。

 

武甕槌神(たけみかづちのかみ)よ…。あの者の朱き血を刀身に納めよ…』

 

 すると四方八方から刀が飛び出し、まるで血に飢えた狼が食らい付くかのように襲ってくる。

 今のは…刀剣に関しての神。身に卸すことが出来るのか?つまり、彼女も俺らと同じ聖職者、巫女と言ったところか。

 

「ほう…全て避けて神の動作を沈めるとは。…お前も聖職者か。穢れ多き地上の神主に何が出来るかと舐めていたが、少しはやれるのか?」

 

「穢れがあろうがなかろうがアンタを倒すさ」

 

「では、やってみろ!」

 

火之迦具土神(ひのかぐつちのかみ)よ、あの愚者を紅蓮の炎で燃やし尽くせ!』

 

 俺の足下が熱い…火がついてやがる!

 

伊邪那岐命(いざなぎのみこと)よ。大地を歪ませ、愚者の足を不自由のあらんことを!』

 

 …!動けねぇ!いつの間にここの地盤は足に入り込んだ地形をしてたんだ!

 

志那都比古神(しなつひこかみ)よ、紅蓮の火柱を風で分裂させ、愚者を灰にするのだ!』

 

 火柱が分かれて向かってくる!どう避ける?普通に避けてもつまらない。もっとも足が不自由なため時間を止めれてもスキマが使えても瞬間移動が使えても仕方がない。考えたな…だが…!

 

『シヴァよ。大地を砕き、我が身に自由のあらんことを!』

 

 まず足を自由にさせるが、火の龍は迫ってきている。

 

大黒主大神(おおくにぬし)よ。我が身に守りをきたせ!』

 

 炎の龍は守りにぶつかり消滅。神を身に卸し戦うのは疲れる。だが、もう神には用はない。自分自身で勝ちに行ってやる!

 

「さて、次は俺のターンだ」

 

 拳を握り、依姫に向かって全力疾走!あいにく、俺の武器はなくて拳と妖術が武器なんだよな…せめて刀ほしいよ…。

 

「…甘い!」

 

天照大御神(あまてらすおおみかみ)よ。奴を太陽熱で焼き付くせ!』

 

「…!」

 

 あぶねぇ…。もうちょいで丸焦げになるところだ。時間を止めて避けたが。確か咲夜も同じ手でやられたんだったっけ?当然、衣服に焼き跡はない。

 

「あなたも、以前の人間のような変わった能力をお持ちなのですね」

 

「さぁ、果たしてそうだろうか?」

 

「これでカタをつけましょう。そして穢れ多き地上に帰るのです!」

 

禍津日神(まがつひのかみ)よ、あの者に最大なる災厄を引き起こせ!』

 

 さすがに俺でも災厄は、かわしきれなかったがその厄はどうやら、俺がいた所に向かって起きている。…つまり。

 

「その方向に俺はいないぜ、依姫」

 

「…!何…!残像を攻撃してたというのか!」

 

残像を残せる程早く行動できるようになったところを見ると成長したな~♪自己満足を済ましたところで、反撃に入る。さっきまで苦戦している()()をしていたが、それもここまでだ。

 

「お前を…。そうだな、ワンパンで…。そう、ワンパンで倒してやる!神や神霊、巫女神などの力と俺の力どっちが強いだろうな?」

 

「それはやるまでもないであろうが、この戦をお前の返り血で朱戦(せきせん)としてやる」

 

天手力男神(あめのたぢからをのみこと)よ。目の前の愚者を拳で亡き者とせよ!』

建速須佐之男命(たけはやすさのおのみこと)よ。お主の草薙剣で、目の前の愚者を両断とし、悪きを祓えよ!』

 

戦闘に秀でた神を同時に二人を1つの体に卸すとは…。本気で倒しに来ているな?…だが。

 

「言ったはずだ。ワンパンで倒してやる。全力を出すまでもあるまいが…」

 

手に(くう)を握り潰し、拳を後ろに引き…。

 

「出力、8%…」

 

前へと突きだした。しかし、神を卸した身の寸距離で止める。何故か?それはレディを傷付けるのは俺の趣に合わないからだ。…今笑った奴表出ろ。

小言はどうでも良い。だが…今一番の問題が…。

 

「もー!このパワーリミッター不完全な物だから8%のはずが10%出てたじゃん!お陰で依姫の背後は隕石が通ったみたいになってるぞ」

 

「………」

 

依姫は膝から崩れ落ちた。負けるはずがないと天狗のように誇り高く物言いをし、大口叩いた割には無様な負け方をしたから当然だろう。

 

「ところで…、豊姫?まだ続けるのか?」

 

「まさか。認めるわ、私たち月人の負けよ。地上の民もここまで強くなったのね。御師匠様もあの私と同じ能力を持った妖怪も良い駒を送ったわね」

 

「…目的は達成したし、月が沈むまで時間がない。都、請わして悪かったな。軍はもう少し強くしとけよ。それじゃあな」

 

かくして俺は再び静かの海から地上へ戻った。

 

 

───地上、博麗神社───

 

「今帰ったぞ」

 

「無事だったのね。良かったわ…」

 

「で…、勝敗の結果は?」

 

「無論、勝利だな。さすがに月人は強かった。…が、とんだ期待はずれだ。俺のワンパンを耐える奴がいない…」

 

「まぁそんなことより、宴を開きましょう!」

 

「はぁ!?紫あまり調子乗ったこと言ってんじゃないわよ!」

 

「まぁ良いじゃない。せっかくの勝利の美酒が飲めるのよ…!」

 

「悪いが、酒は持って帰ってはいない。それに聞きたいことがひとつある。何で月に奇襲をかけさせた?」

 

「ぅ…。それは…月人らを見返したくて…」

 

「俺はお前の私利私欲のために月まで行って都を壊さしたのか?」

 

「……はぃ」

 

「宴は後だ。紫を締め上げてくるから良ければそにうちにでも宴をやっておいても良いぜ」

 

「霊夢ぅ!助けてぇ!」

 

「嫌ですごゆっくりどうぞー」

 

「霊夢の薄情者ぉー!」

                 終わり

 


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