☆キャラ崩壊…もう言わずもがなだよね?
☆オリキャラチートだからよ?マジで
☆下手さ故、ご了承ください!
Retaliation of Lunatic(狂喜の報復)
月、それは地球の衛星、それが巷の常識である。もし、そこに生息する生物がいるとしたら?それは地球の生命体より強力で、知もしっかりしている。決してあり得ない話ではないだろう…。
───八雲家───
時は満月3日前の夜。
─side 八雲紫─
「藍しゃま~、一緒にお風呂入りましょ~?」
「おぉ…ああ、入ろうか」
「お願いだから風呂場を赤く染めないでね」
藍と橙が風呂向かう。私は平然とした顔をしてるけど、ちょっと考え事をしてるの。こんな明るい月は久しぶりね…。あのときも、こんな明るい満月だったわね。
「昔の事なんて思い出すものじゃないわ。だって私は17歳だもの」
かれこれ自分は17歳だと言い張って何年経つだろう?認めたくはないけど、千年以上生きてる以上はやっぱりBBAなのかしら?
そんなことはどうでも良いのよ。問題は、この私が月の民に大敗を記したこと。月の民は無類の強さを見せる、それは私も認めるわ。でも負けたままでは癪なのよね。
…あれは、何年前になるのかしら?もうかなり前だと思うけど。私と幽々子と萃香、そしてその他大勢の妖怪たちで月に戦争に行ったっけな~月面戦争なんて格好いい名前つけてるけど、そんな良いものではないわ。…。思い出しただけで悔しさが込み上げてくるわ。
「…どうにかギャフンと言わせられないかしら。つい最近はお酒を盗み出す事に成功したけど、やってる事が小さいわ…。誰よりも分かってんのに…」
少し欠けた月を眺めながら考え事をするのも悪くないわね。今夜は月見酒といきましょう。
さて、本題に戻りましょうか。月の連中を強さでギャフンと言わせたいわね、無謀なのは百も承知だけど。とは口にしても、この地上に月の民の強さに十分対抗できる人なんて…。
「あ…。一人いたわね」
私としたことが、自分で連れてきた人間を忘れるなんて、年かしら?
「でも、霊夢たちはあの綿月姉妹に完敗してるし、そんな化け物相手に、大丈夫かしら?グラン」
心配しても仕方がないわ。明日博麗神社に行ってみましょう。そうと決まれば、もう結構飲んだし寝ようかしら、おやすみなさ~い。
───博麗神社───
翌日、朝の巳の刻。
─side グラン─
「ほら、境内は広いんだから、モタモタしてっと日ぃ暮れるぞ?」
「いくらなんでも一人で境内を隅から隅まで掃除なんて無茶だぜ…」
今、魔理沙が博麗神社を隅っ隅まで掃除してくれている。実は掃除以外にもやることは山ほどある。
「仕方がないだろう?魔導書のせいとはいえ、魔理沙のせいでもあるんだから。霊夢も完治してるわけではないし、でもその体で幻想郷中謝罪するのに着いてきてくれたんだぜ?」
「うぅ…、私は何も知らないのに…。しばらくは魔導書には触れないぜ…」
今回の異変は魔理沙にとっては良い薬だったかも知れないな。コレならパチュリーの本を借りることは少なくなるだろうよ。
「ずずず…。魔理沙も何だかんだで、責任は感じてるのね。止めてあげられなくて、申し訳なかったわ…。今度から真面目に修行しようかしら」
…。どうやら霊夢にも良い薬だったかも。ありがとー良ぃ~薬です!
そんな事はどうでも良いんだよ。さっきから何やら妖気を感じる。この境内には人間しかいないはず。だとしたら、誰かが近づいてる…この濃い妖気は紫だな。
「いやっほぅー!霊夢ぅ!」
やっぱり。空間裂いて出てきたスキマBBA 。
しかし、向こうから姿を現すなんて珍しいこともあるもんだ。…いやしょっちゅうあるか。何にしても何らかの用があって来たんだろうが、紫が持ち運んでくる内容は良かった試しが一度もない。心して聞こう。
「霊夢ぅ、大丈夫?ゆかりん、すっごく心配したのよ?」
…嘘こけ。紅魔館にきてからどこかいったじゃねぇかよ。
「…もうぅうっとっしい離れろ!」
この孫とおばあちゃんのやり取りみたいな件ってどこの幻想郷も存在するんだろうか?できれば、してほしくないが…。
「用があって来たんでしょう?だったらささっと言って帰ってくれるかしら?」
「んもぅ~冷たい~ちべたい~」
霊夢、よくこんな小判鮫みたいに引っ付いてくるやつをそばに生きてこれたな…。初めて霊夢を軽く尊敬した瞬間である。
「おい紫、戯れはそれくらいにして用件あって来たんだろう?だったら早いうちに用件言ってくれだぜ?」
「そうね、博麗神社に来るとコレが日課になってるからつい…ね?」
ね?じゃねぇんだよ。急に現れたと思ったら少女と老婆がイチャつきあうんだからこちらとて困るわや。
「良いから離れなさいよ!」
霊夢も紫から解放され、いったん落ち着こうと言うことで、部屋の炬燵を三人で囲む。ちなみに魔理沙は掃除はまたで良いと霊夢が無理矢理帰らした。
「まず、私がここに来たのはグランに用があるからなの」
「俺にか?」
何だろう?良い予想が生まれない…、大穴をあけるしかない競馬に勝機の予想が生まれないくらいだ。なんかどうせ面倒事叩きつけるんだろうな。
「あなたは、かなり昔、私が月の民と戦って負けた事、知ってる?」
「あぁその話は聞いてるぜ。手も足も出なかったってな?」
「そう。全く歯がたたなかった。そして、これは最近だけど、霊夢たちも月に行った。あなたは博麗の留守番だったけど、そのときもやはり戦いになったわ。でも霊夢たちも負けて、地上は月には敵わないと悟ったわ」
「ふむ。話には聞いていたが、本当にたった一人に玉でかかっても敗北を記した…。確か永琳たちも月の奴だったな、確かに強かったが…」
「でも、あのとき私たちを月に行かしたのはあくまで囮なんでしょ?それに酒を盗るだけって」
確かに、満月の夜に境界が開くとか行って、帰ってきたのは負けた連中と酒だもんな。正直言えば呆れる。
「そこでよ。月からこんな内容の文が届いたわ」
式典の原稿を包む紙みたいなものを取り出した紫。その紙には随分な達筆で『穢れき地上の民よ』とあった。かなり下に思われてんな。
包み紙から本文紙を取り出し読んでみると、適当な挨拶と、月の大切な御神酒を盗った事への報復を下す、とある。要約すればだが。
「なるほどな。こうも挑戦状が来たからやっちゃろうってことか?」
「そう言うこと。今の幻想郷には兵器があるもの。放っとく手はないわ」
「そう言うことか。俺も月の連中とは戦ってみたいと思ってたぜ」
「良かった、じゃぁ次の満月…明日の夜ね。一人だけど頑張ってね!」
「おぅ!…おぅ?今よく聞こえなかったが…一人で、って言ったか?」
普通にスルーしてはならないところを普通にスルーしようとしてしまった!訳を聞き出さんと月には行けれないぞ。
「グランなら一人で良いでしょう」
なんとも、淡々と簡単に答え、買い被っている…。
まぁとにかく、盗んだ御神酒の報復として手紙を寄越したと…。
「まぁ、良い!月の強さを体感するチャンスだ、地上の民が口揃えて強いとか言うから期待しちまうな。
続く
東方儚月抄を思い出して、さらに地上のリベンジが起きる…と行ったところです。インタビューでもあったように、30%で勝利したと言う情報を紐解いて行きましょう