☆キャラが倒産(崩壊)しました
☆オリキャラ…もう定番化したね
☆そろそろ初心者脱したい…
「嬉しいこと言ってくれるじゃねぇか。でも、私の邪魔をして……無事でいれると思うな!」
霊夢と魔理沙の戦いはかなり激しい物となった。だが…。
「何だぜ?霊夢、手を抜いてるんじゃないか?」
霊夢が一方的に攻められている。弾幕を使わない殺し合いの様な戦い。それは幻想郷のルールに反する。
「うるさいわね…、あんたと戦うのに手なんか抜かないわよ」
「だとしたら、霊夢、お前にはがっかりだぜ。私が知る霊夢は強くて圧倒的な力があるはずだが?」
「く…」
霊夢も歯を噛み締めている。隠月異変の時戦った魔理沙とは全く比べ物にならない力を油断していた事もあり、出すスペルが全て無効化される。なんという屈辱…。
「弱い霊夢には用はない。ただ期待しているぜ、次戦う時は、グランと一緒に来い。相手してやるぜ。次の戦場は、博麗神社だ」
次なる宣告を残した魔理沙は箒に乗り山を降りていった。
「…疲れた。眠くなって…きた」
戦ったことがないくらいの強さの相手と死闘を繰り上げてたため、疲労が極限に達している。修行をサボるから…。
「……いむ!」
どこか遠くから声が聞こえる…男の声ね…。
「霊夢!しっかりしろ!おい!!」
倒れている霊夢を腕に抱える。かなり弱っている様だが、魔理沙はそんなに強かったのだろうか?
「遅れてすまない…すぐに永遠亭に連れていくからな!」
───永遠亭───
本日三人目の患者にそろそろ溜め息をつく永琳を背に、霊夢の心に忍ぶ。
「…。なるほど、次は俺を含め相手をするのか。だが、霊夢はギブアップだ。これ以上無理をすると本格的に死ぬぞ」
「その通りね。最低でも3日は安静にしてないと、医者である私も手に負えなくなるわ」
「魔理沙は地底にも行ったそうだが、鬼である勇儀と肉弾戦で圧勝したらしい。どんな攻撃も効かず、全て弾き返されたそうだ。そんな奴相手に霊夢は無茶をしてたということだ。永琳、霊夢を頼むぜ」
「任せなさい。月の頭脳の私がついてる、あなたは何も心配せず魔理沙と戦いなさい」
「恩に着るぜ!」
永琳に霊夢を任せ、博麗神社へ急いだ。待ってろよ、魔理沙!
───博麗神社───
「お前…本当にあの魔理沙か?」
博麗神社には留守番として萃香がいたが、境内で魔理沙と立ち合っている。
「そろそろ聞き飽きたぜ、その台詞」
「質問に答えろ。お前は魔理沙なのか?」
萃香は魔理沙が怪しいとすぐ気付いたようだ。魔導書が取り憑いている事はまだ分からないようだが…。
「とにかく霊夢とグランに用があるんだぜ。いないなら出直すが?」
「あの二人ならすぐ戻ってくると思うぞ。ここで待つと良い。それに…今のお前を野放しには出来かねる」
萃香も今の魔理沙を自由にしてはならぬと悟ったのか、戦闘の構えを取る。
「…まぁ良いぜ。霊夢たちと戦う前の準備運動だぜ」
「鬼を舐めるなよ魔理沙。何に取り憑かれてるのか知らないが、所詮は人間だ。鬼に勝るわけがない!」
その言葉とどちらが早いか。素の小さな身体を利用し、鬼の力を魔理沙の腹へとぶつける。
「(…。純粋な力は勇儀に負けるが、少しはダメージを受けてるだろう)」
「くくくく…。まさか、それが全力とは…な?」
ダメージどころか怯みもしなかった。さすがの萃香も驚きを隠せないようだ。
「くそっ…お前本当に人間なのか?」
「おいおい、私は人間の普通の魔法使いだぜ?…まぁ元々お前には用はなかったんだ。消えろ…」
突き出された拳を掴んで引き寄せて、腹脇に八卦炉を構える。
「…!」
「恋符『マスタースパーク』」
鬼の四天王、して博麗神社の居候(的な)として…は関係ないか。鬼と言う怪異のトップが、最弱格の人間に完敗する瞬間であった。
マスタースパークをゼロ距離でモロに受けた萃香は白目を向けて倒れ、魔理沙はそれを如何にもつまらなさそうな顔つきで見つめている。
「鬼も所詮、昔話のまんまと言うことか。これじゃこの力を手にいれたところで意味がない。強きを求めてこの身体に憑依していると言うのに…」
「そう言うことかよ、魔理沙。…いや、『皆神之悪御霊封書(みなかみのあくみたまふうのしょ)』」
「…グランか。何を言うんだ、私は魔理沙だぜ?」
魔理沙は俺の言うことを否定し、自分は魔理沙だと言い張るが、俺だって根拠なしに言っているわけではない。ここまで妖気を追えるようになったと考えると、俺も幻想入り当初に比べて強くなったな~!
「…いい加減隠すのをやめたらどうだ?俺にその誤魔化しが利くと思ってるのか?だとしたら、俺も随分舐められたものだ」
「くくくく…。何でバレた?」
「日本唯一の魔導書、そしてその中身はあらゆる日本の神の悪心を凝縮して封印させた、それがお前だ。元々神の実体を持つ奴が暮らす幻想郷で、神話の神は存在しない。それは、お前に封印しているから。つまり、ただならぬ力が体から漏れてれば神を身に卸すことが出来る俺が見逃すわけがない。神主とはそう言うものだ(そんな本現実にも幻想郷本作にもありません。主が厨二飛ばして考えました…)」
正体がバレて少々焦りを見せ出す魔導書魔理沙。だが、どこかしら悲しげな表情もうっすら伺える。
「魔理沙。本当は憑依された身体に抗ってるんだよな?ちょっと待ってろよ。すぐに出してやるからな」
すると魔導書魔理沙の目から一粒の涙がこぼれた。…心は強いんだな。
「くそ…お前は許さねぇ!死を持って悪神地獄で苦しめ!」
「その涙ぐんだ顔で物騒なこと言うんじゃねぇ笑うだろうが!」
「お前…意外と酷い奴なんだな」
…刻は夜、月も見事に満月を頂点で姿を現している。
「満月の夜…か。魔導書よ、運が悪かったんだよ、お前は」
「なんだと?」
俺は上空を見上げ、満月を見つめた。すると身体中から煙が立ち上がり、全身を覆い尽くした。
「…月の満ち欠けで夜は力が変わってきてね。新月に近いほどだと弱くて、満月に近いほどだと強くなる。そして今、欠けなしの満月だ。問答無用で行くぞ!」
グラン、またの名、ルナはその言葉を良い終えた同時に、目にも止まらぬ速さで背中を取る。
「…!動きが見えなかったぞ…どうなってやがる!?」
そんなことお構い無し!背を取られたことに瞬時に気付いた魔理沙は密かにルナの背後に八卦炉をセット。
「(食らえ!ファイナルスパーク!)」
セットされた八卦炉から放たれた図太い光線はルナにモロに命中した。
「よし!」
魔理沙は今の一撃でルナを倒せたつもりでいるようだが、果たしてどうだろうか?
「嬉しそうだな魔導書よ。まさか今のへなちょこビームで倒せた気でいたのか?」
「…!何故!?今のは渾身の一発だぞ!マダ○テみたいな一発だぞ!?」
「俺が覚醒した時の能力…言ってなかったがな。万物を覆し操る程度の能力。お前のファイナルスパークは、ちょいと俺の周りの空気密度を限界まで密集し、操って障壁にしたのさ。要するに、俺の周りは絶対障壁で守られてる」
「そんなのありかよ!」
「こっちのターンだ!行くぞ!龍符『黄龍の覚醒』」
大地を割り、光輝き出てきたのは、四方の神獣、青龍、玄武、白虎、朱雀を束ねる神獣、黄龍である。
「世を光包む黄龍よ!暗き野望を持った悪神を光に満ちさせ、封書に永遠なる封印を処せ!」
───翌日、博麗神社───
「…、、。」
「目ぇ覚めたか?魔理沙」
「グラン?ここは…博麗神社か?私は…一体?」
「いろいろな。まぁありもしない体力を無理矢理酷使したから身体に軋みが見える。安静にしとけ」
魔理沙に取り憑いていた魔導書はルナの召喚スペルによる黄龍が永久の封印をかけ、博麗の強力な御札を張り、境内の祠に供養している。
霊夢は無事に回復し、魔導書の封印とともに被害にあった建物が元通りになり、紅魔館も再び活動を始めたと言う(何の?知らんな)。
魔理沙に憑依した、皆神之悪御霊封書の魔方陣は八卦をイメージしたものとされており、その自然と人生を支配、その野望を写したものとなっている。それを封じていたのが、魔理沙が触れた宝石、封石と呼ばれる物である。また、八卦の方角に神を置いたとして、その悪や怨恨から妖しさを醸していた。
───博麗神社、封書の祠───
「…(キョロキョロ…)、…ぅん!」
「なーにやってんだ、小鈴!」
「あ…いや、その…えへへ」
「悪いが可愛い顔では免ずる事は出来かねる。珍しいし読みたい気持ちも分かるが、もう永遠なる封印を施してるから、誰にも開けられないよ」
「犠牲者がでなくて良かったですね」
おわり
※魔導書はフィクションです!
なんか…クオリティーが低すぎて地面掘ってる気がしてならないうp主の妖でございます。読者の皆様の支えと、僕の勝手でここまでこれました。感謝致します!
一応こっちにもストーリーがあるのですが(しょうもないですけど)、もうひとつの連載を考えてて、それを実行するなら全体的に更新ペース落ちます。まぁ元々遅いですけど
では、この話はこれくらいにして、それでは皆さま、次回もゆっくりしていってね