東方忘鏡録   作:雨の日の河童

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かなり短いです。


風の吹くまま、気の向くまま

「「御馳走様でした」」

真を起こし、茶屋で朝飯をいただいた。お爺さんたちは何度も来る俺達に嫌な顔を一つもせずに笑って出迎えてくれた。

 

食事を終え、ゆったりと旅支度をしていると真が八雲のことを聞いてきたのである程度話す。

「そうですか・・・。なら、私が八咫を式にした時と同じことを・・・」

「いや、それよりもお前に負担がかからない方法を知っているから安心しろ」

「はい?」

「実はな?」

 

 

 

 

         ・・・・・・・付喪神説明中・・・・・・・

 

 

 

 

 

「・・・やっぱり八咫の能力はずるいです」

 

八雲の式を能力で映したといったら何故か、呆れた眼をされた。

「いや今回は褒めるべきじゃないか?結構、頑張ったよ、俺?」

「自画自賛しなくていいですから」

真は、こちらをじとー、っとした眼で見てくる。

な、なんだ、いったい?

「八咫。緊急事態意外その能力禁止です」

「なんと!?」

いきなり、何を言い出すのかと思えば能力の禁止だと!?

「いや、意味が分からん。理由を説明してほしい」

「はあ・・・。いいですか?八咫の能力は、戦闘や隠密などにはとても有効です。けど、時には相手の心など読まない方がいい時もあります。私が思うに八咫は悪意に対してまだ、耐性がない。八咫だって自分から傷つきたくないでしょ?」

まあ、それはそうだが・・・。

「いや、でもな?」

「・・・私は八咫が傷つく姿は見たくないです。解ってください」

 

そこまで言われたら仕方ない。今回はあきらめるか。

「分かった。真の言う通りにする」

「そうですか。良かったです」

 

茶屋から出ると「また、いらしてください」と声をかけられ思わず「また来ます」といってしまった。

この店になぜ人が来るのか分かったような気がする。

 

「それで?何処に向いますか?」

真に旅の行き先を聞かれた。

「そうだな・・・。このままいろいろ回ろうと思うんだが・・・」

「なら、長門(現在の山口付近)まで行きましょう。そこだったら人も妖怪もかなり居る筈です」

「また、どうして?」

「そこの近くには多くの霊力が集まる場所が近くにありますからね」

「なるほど」

 

もしかしたら、地底とやらの場所も分かるかも知れない。それに、マミゾウにも会えるかも。

 

上手くいけばあの術も補助なしで出来るかもしれないしな。

 

こうして、俺達は新たな目的地を目指し歩き始めた。

 

 

さて、付喪神と少女の旅がようやく始まったようです。

彼等は旅の途中で何を見て何を感じるのでしょうね?それでは、私もそろそろ準備を始めるとしましょうか。

 

 

 

「因みにどれくらいかかる?」

「早くても数か月以上ですね」

「・・・遠いなあ」

 

 




どうも作者です。
現在作者は妖怪を募集しています。
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