ラブライブ!~化け物と呼ばれた少年と9人の女神の物語~ 作:そらなり
今回から凛回です。そしてこの回の目玉はファッションショー!! ファッションといえばモデル。……おや? タグになんか関係しそうなものがありますね? つまりはそういうことです。
ようやく本格的に参加するクロス作品……。よかった。
ってことで今回も変化のあるμ'sの様子をご覧ください!
秋もだんだんと深まり、高校生活の中でトップクラスの行事で空也たち2年生は音ノ木坂の地を離れていた。
空也side
目の前には一面に青が広がっていた。今は11月に入ろうとしている。そんな時期にどうしてこのような場所にいるのか……。目の前にある海を見て考えるだろう。
穂乃果「海だ! 海だ! 海だ~!」
しかし、その理由を知っている穂乃果は考えることはなく、目の前の海に感動を覚えていた。
その穂乃果の発言にその場で顔を赤くしている人がいる。穂乃果と一緒にこの海の前に来ている少女。
海未「もう!! 人の名前を何度も叫ばないでください」
どこか既視感を覚えるやり取りをしているがどうやらこの状況でも本人は自分のことを呼んでいると思い込んでいた。そんな反応を示しているのは海ではなく海未だ。
もう細かいことを突っ込むのは面倒なのですぐさま突っ込んでそのやり取りを終わらせようとする。
空也「いや、お前じゃなくて『sea』のほうだよ」
短く、そして最もわかりやすいように空也がつぶやく。しかもそれに驚いた様子はなく、タンタンとの話しているのでより海未にダメージを与えることになる。……海のことじゃないからね?
指摘された瞬間、海未は精神を乱す。ただ、普通に思っていたことを口にしただけなのだが、それは自分を引き合いに出したからこそ感じる恥ずかしさを持っていたからだ。
海未「え!? はぅ~……」
顔を赤くしながら両手の人差し指をくっつけて下を向いている。顔が赤くなったことを認識できるのはおでこだけだったため、余程顔が赤いのだろう。
しかしそんな海未の変化に付き合っている余裕はことりたちにはなかった。
ことり「きれいだね!」
まぁ、何かに追われているとかではなく、ただただ目の前にある光景に見とれていただけなんだけど……。その海未は普段見るような水ではないのが一目でわかった。普段、見る海水は水中の様子が見れない。だが、今目の前にある海は透き通っていてかなり青くも透明な海になっていた。
このことりの発言でようやく我に返り平常心を取り戻した海未は軽く咳払いをした後に言葉を続ける。
海未「んん!! さすが沖縄。青さが違います」
そう。まさに青さが違う。水中の砂の様子まで見れるのに。遠くから見ると青く、青く輝いているようだった。……海未の顔はまだ仄かに赤いけど。
ただ見ているだけでは居てもたってもいられなくなったのか、穂乃果が空也の手を取り、
穂乃果「ねぇ、せーので入ろう!」
そんなことを言い出す。確かにこの透き通った海を見ると早く入ってみたくなる。
しかし、穂乃果の行動に驚きを感じている人が1人いた。
空也「え!? ちょっと穂乃果?」
いきなり穂乃果に手を握られた空也は少しほほを赤く染めながらも穂乃果について海岸に向かう。
沖縄に来てすぐに海に向かった。今から始まる修学旅行が最高の思い出になるように楽しんで、楽しんで。
side out
ところ変わってここは音ノ木坂学院の室内プールでは、元気な声が聞こえてきた。……音ノ木坂って室内プールあったんだ。
凛side
対抗意識を燃やしてかずっとプールの中に入っている凛がようやくその顔を水面から出した。
凛「ぷはぁ~」
楽しそうに潜水していた凛の視界には真姫と花陽がいた。水着で泳いでいる凛とは違い、この2人はそれぞれラフな服を着て楽しそうにしている凛を眺めていた。
屋内プールで楽しそうにはしゃいでいる凛はプールサイドにいる花陽と真姫に話しかける。
凛「真姫ちゃんとかよちんもおいでよ~」
せっかくプールに来たんだから、一緒にはしゃいで楽しみたい。そんな感情が見え隠れする凛がプールの中から楽しそうにしていた。
今日ここに来た理由としては穂乃果たち2年生組が修学旅行に行っているから。そしてその旅行先は沖縄。海がきれいな場所に行っているため楽しく泳いでいるのだろうと考えてきていた。
真姫「穂乃果達が修学旅行だからって、対抗することないんじゃない?」
つまり真姫の言うように言うなれば穂乃果たちに対抗してここにきているため、そこまで必要性はなかった。
しかも、今の時期的のもおかしい部分はあった。今は秋の終盤。屋内プールであるとはいえ、プールに入るのはためらい始める季節だった。
花陽「そうだよ。もう秋だよ?」
しかしそんなことを気にしないでここに来た凛にとってはそんなことはどうでもいいことだった。楽しければ何でもいいのだ。
凛「いいの! さぁ。泳ごう? せーの」
プールから上がりプールサイドにやってきた凛は、静かに花陽たちの背後に回り、プールぎりぎりにいる2人の背中を勢いよく押した。
花陽と真姫はそんな凛の行動を予測することができずそのままプールに落ちていく。
凛「いっくにゃ~!」
そのままの勢いで凛もプールに一緒に突撃していった。最高の笑顔とともに。
急な行動でそのままなるようになった真姫はその場でただただ叫ぶだけしかできなかった。
真姫「もぅ、なにすんのよ~!?」
今はこんなに楽しそうな凛だが、一体これからどうなっていくのかを予想できた人はこの場には誰一人いないのだろう。
あんなに楽しんでいたのに次の日から音ノ木坂の天気は一転した。外を見ると黒い雲とそこから降ってくる雨が練習への意欲を削いでいく。
凛「あ~ぁ。止まないねぇ~」
いつも外で練習をしていて、そこ以外の練習場所がないμ'sにとって、こういう雨の日は特にできる活動がなかった。
アイドル研究部に集まって入るがここにいるのは凛と花陽と真姫、そしてにこの4人だった。こんな話をしていてもどんどんと時間が過ぎていく。
真姫「そろそろ練習時間よ」
やがて練習の時間が迫ってくるがここにいる全員が制服のままでこのままでは練習はできないだろう。
音ノ木坂学院の修学旅行は少しだけ長く4泊5日の旅行で日曜から木曜日までを使ってのもので、穂乃果たちが旅行に行ってから3日が経った。その間毎日放課後はこの4人のだけで練習をしていた。
凛「って言っても、今日もこの4人。もう飽きたにゃ」
変化のない練習と、あいにくの天気でどんどんと凛の練習へのやる気が削れていく。
しかし、やる気をそがれているのは凛だけではない。同じ時間を共有して練習できそうにない場面を見せられていると、だんだんとやる気が消えていってしまう。
にこ「それはこっちのセリフ」
ラブライブに向けて頑張ろうとしているにこでさえ、この天気を見ると憂鬱になってしまう。
今の状況で2年生がいないのはわかる。では、なぜにこはいるのに絵里と希がいないのか。
花陽「仕方ないよ凛ちゃん。2年生は修学旅行だし、絵里ちゃんと希ちゃんはその間生徒会のフォローを」
そうやって話をしているとふいにアイドル研究部部室の扉が開いた。
そこからやって来たのはここにいなかった絵里と希の元生徒会組だった。
絵里「そうよ。気合が入らないのはわかるけどやることはやっておかなきゃ」
やる気がそがれているメンバー、特に凛とにこに絵里が注意をする。
彼女たちがここに遅れてきた理由はここに行く全員が理解している。穂乃果たちがいない今、どうしてもやらなくてはいけないことができない。それをどうにかするための対策だった。
それが生徒会の運営だった。基本的な運営を行っている穂乃果たちがいないのだからあまりいい状況とは言えない。
真姫「今日も生徒会?」
ただずっと練習にこれないのは生徒会の仕事があるから。練習に参加できないのだが、ずっと同じことなのだから少し落ち込み気味に訪ねる。
しょうがないことではあるから、納得はできているのだが少しでも変化が欲しいこの状況でずっとこのままなのは退屈だった。
絵里「まぁね。あ、こんなところにあった。こういうの以外は空也がいてあまりやることないけど。何かとない書類が少し多くて……」
そう言いながら絵里は部室の棚に置いてある生徒会のファイルを手に取り、少しだけ安心した表情になっていた。
かなり空也が仕事のサポートをしているようで特に仕事があるわけではないが確かに残っている仕事があったためそっちを解決しようとしていた。
希「4人が戻ってきたら、運営しやすいように整理しとくって張り切ってるんや」
このことを言い出したのが絵里でそれに付き合う形になった望みも少しだけ楽しそうに4人に向けて話した。
でも、それはまた練習に変化がないと言われたも同然のことで、飽きてきている凛にとっては残念な言葉だった。
凛「え~!? また練習凛たちだけ~!?」
しかし、練習をしないわけにはいかない。それは空也のもとにやってきたファッションショーにμ'sが出演してほしいという依頼があったんだが、それを受けたのだが、そのイベントが今週末のことだった。
絵里「今週末は例のイベントでしょ。穂乃果達が修学旅行から帰ってきた次の日よ。こっちでフォーメーションの確認して、合流したらすぐできるようにしなきゃ」
つまり2年生組にとってつらいものがあったのだが、できるということで引き受け、練習をしていたのだ。だから、いま練習できるメンバーは練習をしっかりとしておかないとライブが失敗してしまう可能性のほうが大きくなる。
ただでさえ初めてのファッションショーライブなのにここまでリスキーなことをするのにハラハラいているのだが、それとどうじに感じているものがあった。
真姫「でも、まさかファッションショーで歌ってほしいなんてって言われるなんて」
それは真姫の言うようにファッションショーに呼ばれているということ。なぜなのかわからないが空也のもとに誘いのメールが来たのが驚きだった。
ファッションショーでのライブということはつまりは同じステージにモデルの人も出るということで、ライブ中は出てこなくてもプロがいるステージでのパフォーマンスに緊張が走る。
花陽「きっとモデルさんと一緒のステージってことだよね。気後れしちゃうね」
もうすでに緊張しつつある花陽に、
真姫「そうね……。絵里と希はいいけど」
この中にいるメンバーの中のとある2人は平気だろうと考えている真姫がいるが、その真姫は続いてにこの姿をその瞳に移した。
真姫に見られた瞬間先ほどのやる気の落ちただらけた表情からある程度の怒りを覚えているものに変わっていた。
にこ「なに」
イライラしていることを伝えるかのように短く少々ドスのきいた声で真姫に聞き返す。
こんな感じのにこを見るのはかなり慣れてきたため絵里はその場でにこの言葉をスルーして続いて言葉を話す。
絵里「別に気にすることないわ。じゃあね」
例えファッションショーがライブのステージだとしても、自分たちにできないことはできない。できることを最大限にするしかないのが大事だということを絵里が口にした。
部室から先に出た絵里を追いかけるように希がドアノブに手をかける。そうして凛たちがいるほうを向いて笑顔であることを話した。
希「穂乃果ちゃんたちは野生のちんすこう探しに夢中で、ライブの事なんてすっかり忘れてると思うから、にこっち達がしっかりしといてね」
希なりのエールを送ったところで部室を出ていき絵里のことを追って行った。
しかし、希の残した言葉には1つの謎が残ってしまった。
にこ「野生のちんすこうって何よ」
ちんすこうってお菓子の名前ではなかったのか。それに野生というのは何なのだろうか? お菓子が地面を走り回るのか。そんなことを考えているが一向に答えが見つからない。
それは現在部室に残っている4人の頭にはクエスチョンマークが浮かんでいた。
花陽「さぁ?」
いったい何なんだ野生のちんすこうって……。
そんな疑問が頭をよぎっているが他のことが考えついてしまう。それは今楽しんであろう穂乃果たちのこと。
凛「あ~ぁ。沖縄か……。今頃穂乃果ちゃんたち、楽しんでるだろうなぁ~」
今頃穂乃果たちはどんなことをしているのだろうか。楽しんでいるであろうことを想像しているが雨がやみ次第凛たちの練習が始まる。
side out
ちょうど凛が部室の窓から外を眺めそんなことを考えていたその時に穂乃果も自室の窓から外を眺めていた。
穂乃果side
本当なら今頃は外で楽しんでいるはずだったのに、外は横殴りの雨で外に出ることは教師の判断でできなくなっていた。
穂乃果「って、なんで雨なの~!」
修学旅行で沖縄に来たというのにまさかの台風発生。そんな事実にただただ嘆いている穂乃果は未練たらしくジャージ姿でずっと窓の外を見ていた。
沖縄からだんだんと北上していく台風の最初の標的は沖縄だった。だんだんと近づいてきている台風のこれからの進路をことりはスマホで確認する。
ことり「台風直撃するかもだって」
スマホに映し出されているのは沖縄の地を覆うように描かれている台風の進路予想だった。
つまりは確率として当たる可能性が非常に高いことを意味することりの言葉に、穂乃果は窓から目を話し頭を抱えて今の心情を口にした。
穂乃果「えぇ~!? 海は~!? 真夏の太陽は~!?」
沖縄に来たからにはやりたいことがいっぱいあったのだろう。しかし、あいにくの天気で穂乃果の中の修学旅行の予定は一気に崩れ去ってしまった。
穂乃果の嘆きを聞いていた海未は体育座りをし手もってきた本を読みながら答える。
海未「諦めるしかありませんね」
仕方ないという様子は感じられるが穂乃果の落ち込み具合を見ていると普通に見えるくらいは落ち着いていた。
それでも、そう簡単にあきらめることはできない。なんせこの旅行は……、
穂乃果「やだよ~! 高校の修学旅行だよ!? 一生に一度きりだよ!?」
高校生活で1度しか体験できないもので、沖縄の観光スポットや、なんといっても海に行ってみたいと旅行前からうきうきしていた穂乃果にとって絶望にも値する出来事だった。
こうなったらやれることをするしかない。今できるのは、台風がそれるように念じることぐらいなものだ。
穂乃果「もう、こうなったら。それろ~、それろ~」
まるで呪いをかけようとしている魔女のような雰囲気で穂乃果はことりの携帯に向かってそれるように呪文をかける。
ただ、それが実際に意味があるかと言われれば特にない。未練がましくしている穂乃果に向かってあきらめるように海未が話す。
海未「そんなことしても意味ないと思いますが」
海未の言葉に反論すると思われた穂乃果だが、言われた本人はことりのスマホから目を離し、納得した様子で海未のことを見ていた。
穂乃果「そっか」
すると次に穂乃果がとった行動は……、
窓に向き合い、空に向かってことりのスマホにやっていたことと同じことをしていた。今度は下から上に持ち上げるかのようなジェスチャーとともに。
穂乃果「それろ~……」
その真剣さは見ているほうにも伝わるのだが……それは先ほどのよりも呪いを強くかけているかのようにしていた。
でも結局やっていることは最初と変わっていない。
ことり「それも同じだと……」
もうすでに諦めていることりは穂乃果が辞めてくれることを願ってそう呟いた。
そんなことりの想いが通じたのか穂乃果のスマホが鳴る。
穂乃果「絵里ちゃんだ。もしもし?」
スマホを取り出して画面を見ると絵里からの着信だった。もちろん穂乃果はその着信に出る。
穂乃果の電話の先には明るそうな声の絵里がいた。
絵里『あ、穂乃果? どう、楽しんでる?」
多分今の沖縄の天気のことは知らないのだろう。楽しんでるであろうということを前提に話題を切り出す。
そんなことを言われて再び外を見つめつ穂乃果。途端に不機嫌になる。
穂乃果「嫌味?」
それもそのはず。沖縄は大雨に強風……台風が近づいてきているためか、かなり天候があれている。
ちょうどその話題が出た時に穂乃果の通話先からメールの着信音のようなものが届いた。
???『沖縄が絶賛大雨なんだが希の運でどうにかできないか?』
そのメールの内容は届いた本人にしかわからない。しかし、どうやら内容からして空也からのメールだったようだ。
メールが届いたのは通話相手の絵里ではなく、どうやら一緒にいる希だったみたいだ。
希『えりち。沖縄大雨だって』
穂乃果のスマホの向こうから希の声が聞こえてきた。どうやら沖縄の今の状況を理解したみたいだ。
そういいながら希は空也に返信を返す。
希『うちには無理。空也君の魔法でどうにかしたら?』
その内容は、魔法使いである空也がやったほうがいいのではという提案。確かに、天候を操るんてこと運だけでどうにかなるわけじゃない。……1つだけありえないことを見たのだが、今回もそんなことが起きるわけはなかった……。
希の返信にまたもや空也が返信が来た。
空也『できるんならやってる。まぁいいわ。それだけだから、練習がんばれよ』
いくら空也が魔法使いであったとしても、カテゴリー5に位置する魔法使いであったとしてもできることとできないことがある。今回の場合は空也のできないことだったようだ。
希に連絡したのも軽い気持ちからだったためそこまで期待しての頼みではなかったことから話題を切り上げて、練習へのエールを送った。
帰ってきた空也のメールを見た希は、そのエールを受け取るために短く答える。
希『了解!』
練習に参加するには早く仕事を終わらせないといけない。そのために、希は絵里の様子を確認しながらも仕事にとりかかった。
そのメールのやり取りの間、絵里は希のほうを確認していたため穂乃果との話が止まってしまっていた。
穂乃果「絵里ちゃ~ん。それより何?」
いつまでも黙っている絵里にしびれを切らした穂乃果はいったい何の用で電話してきたのかを尋ねる。
穂乃果の指摘により、はっとなった絵里が少し咳払いをした後に話し始める。
絵里『えっと今週末のイベントなんだけどね。ちょっと相談があって。穂乃果のいない中で練習するにあたって、仮のリーダーを決めておいたほうがいいと思んだけど。どうかしら?』
それはこれからの穂乃果たちのいない間の練習をどうするかという相談の話だった。
確かにリーダー不在では誰が練習を仕切ればいいのかわからなくなるし、重大な決断をするときに先頭に立つ人がいないといけない場面だって出てこないとも限らない。
穂乃果「うん! いいと思う!」
そんなことを考えていたのかいないのかはわからないが穂乃果自身はすぐに賛成の意を示す。
現在のリーダーがいいと言っているのであればこの案は決まったも同然。お願いするだけであって別に共生というわけではないのだから。
絵里『それで、誰にするかなんだけど』
リーダーを決めるということが決まったため、次に決めるのは誰にするかということ。リーダーに向いてそうな人を現在残っている3年生と1年生の中で決めないといけない。
すると穂乃果たちの部屋のドアがノックされる。
穂乃果「ちょっと待って。あ! 空也君」
ドアを開けるとそこにはこの修学旅行に来ている数少ない男子生徒の空也だった。
どうやら仕事をしている間に空也にもこの相談に乗ってほしいと思った希がメールで教えていたらしい。
空也「あぁ、穂乃果。ちょっと外に出てきてくれないか。電話したままでいいから」
だから空也は穂乃果が通話中だということを知って、それを想定したうえで話しかける。一応空也自身にも考えがあるのだから。
通話中の穂乃果は同じ部屋にいる海未とことりにジェスチャーで出ていくことを伝えてから、
穂乃果「うん。ちょっと待てって」
空也が電話の話についていけるように聞こえるであろう位置に移動する。
少しだけ移動してようやく本題に入る。
穂乃果「それで、リーダーの話だっけ。う~ん。誰がいいかな?」
リーダーにはだれが向いているのか。どんな人をリー台にすればいいのか。そんないくつもの考えを持ちながら適任そうな人物を選ぶ。
ただ、そんなことを考えているとある条件があったほうがいいことに空也は気が付いていた。
空也「それなら1年の中から決めたほうがよさそうだな」
タイムリミットがある3年生はまとめるのに適していそうではあるが何分先がない。その点1年生であれば経験というものをえられたり、今後のμ'sの活動にもかかわってくるため1年生という縛りを与えた。
空也の考えには、納得できる部分がいくつかあった。そのためか、穂乃果はすぐに空也の言葉に同調する。
穂乃果「そうか! あ! 絵里ちゃんたちは誰かあてはあるの?」
今の空也に考えがあるが今は現場にいる絵里たちの考えを聞くのがよさそうだ。ただ、選んだ子が拒否しても……あれがある。あの子がこれから成長するのに絶対に必要なことがこれから起こる。そんな予感があるからこそ、あれを使うことになるのかもしれない。
絵里たちはだれを選んだのか……。それでこれからの動きが決まって行く。
やっと凛回に入ったぞー!! そしてやっとあのキャラを出せるぞー!!
そんなことしか今は考えていません。……またオリジナル展開があるんだよね。とりあえずこれからの凛とその周りにご注目ということで!
次回『初めての練習』
それでは、次回もお楽しみに!
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