ラブライブ!~化け物と呼ばれた少年と9人の女神の物語~ 作:そらなり
今回から『μ’s ミュージックスタート!』回に入りますがはっきり言ってほとんど変更されています。なので楽しめるのではないでしょうか?
それでは、今回も苦渋の決断を迫られた彼女たちの最後の決断をご覧ください!
文化祭ライブで穂乃果が倒れ空也はアイドル研究部部室で今後のことを話そうとみんなに話しかけていた。
空也「……がその前に、ことり。理事長に今後活動を続けていいのか確認してくれ」
真剣な表情の中空也は理事長への今回の報告とこれからの活動について尋ねるようにことりにお願いをした。
最初から自分たちだけで話し合うと思っていたにこは空也の行動をいまいち理解できなかった。
にこ「どういうことよ!」
急に理事長に報告といわれると何が起きるか予想できないにこは少しおびえ気味にそれでも強気で空也にその理由を尋ねる。
にこの考えていることも十分にわかる。強制廃部なんてさせられたらにこの夢をつぶすことも同然だからだ。
空也「活動中に倒れたメンバーがいるんだ。それで活動を禁止されたら俺たちは何もできない……。でも可能性があるなら確認はするべきだ」
しかし、空也たちは高校生。学校側から出された指示には基本従わないといけない。それでも無情な決断をされたら反論はするが理事長がことりの母ということもあるためそこまで重い判断は下されない可能性は十分にあった。だったら今回はその可能性に賭けるしかない。
空也の言っていることは絵里にしっかりと伝わった。
絵里「にこ。空也の言う通りだわ。お願い、ことり」
主にμ'sを仕切っている4人のうち空也と絵里がお願いしたことでみんながその決断を受け入れた。
それはもちろんことりも同じで最も親しい穂乃果が倒れてしまっている状況で落ち込んでいるが、
ことり「うん……」
そういってことりは携帯を取り出し理事長に連絡をした。
ことりが起きてしまったこととこれからのことを尋ね話が終わったのかことりが電話を切った。
空也「どうだった?」
理事長の判断を聞くべく空也はことりに訊ねる。今は冷静に聞いていてもどういう結果が分からない以上空也もかなり不安になってきている。
電話を切ってことりはみんなに電話の内容を報告する。
ことり「今回は見逃すけど、次に同じことがあったら、活動は休止か最悪の場合中止になるって……」
重い表情のままみんなにそう伝えた。次はないということだがそれは裏を返せば今はまだ大丈夫であるということだ。
その報告を受けた空也は心の中でほっと一安心をしてこれからの活動についてみんなに話し始める。
空也「そうか……。はぁ、俺が考えてることはわかってるやつは少しいると思うが今回のラブライブの出場は諦める」
悔しそうにつぶやく空也のその言葉は冗談でもなく嘘でもない。こんな状況になってしまった以上仕方のない判断だった。
空也の言葉を聞いたみんなはその決断を意外とも何とも思わなかった。
希「……そうやね。そのほうがいいのかもしれない……」
希は下をうつむきながら本当に残念そうに。
アイドル研究部部長で誰よりもラブライブの舞台を夢見ていたにこは、
にこ「予想はしてたけど、やっぱりきついわね……」
いまだ雨の降っている外を窓越しに見つめ誰にも顔を見られないようにしてそう呟いた。その声は今にも泣きそうで、重く空也の言った言葉を受け止めた。
にこの気持ちが分からない空也ではないがそれでも今は決断をする時だ。
空也「反論はあるかな?」
空也の問いにみんなは首を横に振った。
みんなの判断に一安心しながらも空也の今回の行動について後悔をしていた。
空也「そうか……。ごめん、こんなことになって。ちょっと前からおかしいことには気が付いていたんだ。それでもあの穂乃果を止めることはできなかった。みんなに言っても何もならないと思うけど今回は俺がもっと厳しく見ていたら変えられたかもしれない。だから……」
空也は穂乃果の異変に気が付いていた。しかし、穂乃果のやる気を見てしまうと止めることができなかった。しかしそれが今回の結果を見てしまうと後悔してもしきれない空也がいた。
その空也の言葉を聞いてどんどん後悔がみんなに伝染した。
海未「何を言ってるんですか……。だったら何も気が付かなかった私たちだって悪いですよ」
空也同様に自分の後悔を口にしていた。海未も下を見つめ本当に悔しげにつぶやいていた。
そんな中みんなに比べて明るい考えをしていた人がいた。
真姫「そうよ。以前に過去に言って未来を変えたって聞いたけどそれでもあの時別の行動をしてたらなんて言っても意味はないし、誰も救われないわ」
確かに空也は魔法で過去に行って起きるはずだったことを変えてきた。しかし、そういうことをしていたということは変えられたらという考えをすぐに持ってしまうということだ。その空也の考えを真っ向から変えようとしていた。
真姫がそういうことを言っていると次は凛が空也に向かって話をかける。
凛「凛は難しいことはよくわからないけど、少なくとも空也くんだけの責任ではないと思うにゃ」
空也のことを責めることなんて事はせずに励ます言葉を凛は空也にかけた。
凛がそう言うと次第にみんなの考えが明るくなってきた。
花陽「凛ちゃんの言う通りだよ。だって気が付いて穂乃果ちゃんの負担を最小限にするようにしたんだもん。あのまま続けていたらもっと大変なことになってたかもしれないんだよ」
実際に花陽の言うように空也は穂乃果の異変に真っ先に気が付き負担をかけないように対策をした。それだけで花陽たちは十分に安心できていた。
数日後の放課後、穂乃果のお見舞いに行くために穂むらにアイドル研究部一行は訪れていた。
絵里「申し訳ありませんでした!」
代表して絵里が穂乃果の母親に倒れてしまった穂乃果のことを謝罪していた。
一応お店ということで作業をしていたがしっかりと絵里の謝罪を聞いていた。
高坂ママ「あなた達……、何言ってるの?」
その後絵里たちが予想していなかったことを穂乃果の母親は口にした。穂乃果の母親は明るい表情でみんなに言ってきた。
予想外のことで戸惑ってしまう絵里は、
絵里「え?」
戸惑った表情で穂乃果の母親を見つめていた。
絵里の動揺を察したのか穂乃果の母親は言葉をどんどんと話を進める。
高坂ママ「あの子がどうせできるできるって全部背負い込んだんでしょ? 昔からずーっとそうなんだから」
自分の娘だからわかる穂乃果のことを言い当てた。確かに穂乃果は無理をして風で倒れてしまった。やっぱり親はなんだかんだで子供のことをよく見ている。
しかし、誤らないわけにはならない。娘である穂乃果に無茶をさせてしまったのだから。
空也「それでもです。穂乃果に無理させたことに変わりはありません……」
絵里の代わりに今度は空也が穂乃果の母親に申し訳なさそうに話した。
それさえもきっと穂乃果のお母さんは予測できてたのだろう。昔からの付き合いである空也がこういう時にどういうことを考えるのかわかっていたため、
高坂ママ「空也君は穂乃果の希望も叶えたんでしょう? 本当にありがとうね」
その前に空也のしたことも理解しているように母親らしい優しいほほえみで空也にお礼を言った。
まだ数日しかたっていないためまだ乗り越えられているとは言えない空也はその言葉を聞いて、
空也「…………」
下を向いたまま今は何も言えなかった。
そんな空也の心情を察することができるのが母親というものだ。幼い時から知っている空也もまた穂乃果の母親にお世話になったことから息子のように見られていた。
高坂ママ「それより、退屈してるみたいだから上がってって?」
空也を少しでも明るくさせるため、そして穂乃果のためにやってきた部活動メンバー全員を穂乃果に合わせるためにその提案を持ちかけた。
いきなり言われて本当に上がっていいのかと思った絵里は、
絵里「えっ? それは……」
穂乃果の母親に聞き返し、
今度はことりが、
ことり「穂乃果ちゃん。ずっと熱が出たままだって」
今までの話を聞いて本当に穂乃果の部屋に行っていいのかを尋ねた。
もちろん問題のある事なら自ら提案はしない。
高坂ママ「一昨日あたりから下がってきて、今朝はもうすっかり元気よ」
今日になって初めてわかった穂乃果の状況をみんなに教えた。その言葉だけでここに来たみんなは一安心した。
全員が入ると迷惑が掛かりまた場所が狭くなると判断した絵里たちは幼馴染である空也と海未とことりと3年生組の絵里と希とにこの6人で穂乃果の部屋にお見舞いに行った。
先頭を歩いていた海未が穂乃果の部屋のドアを開ける。
海未「穂乃果?」
中にいる穂乃果の様子を確認するように部屋の中に話しかけた。
すると先ほどの穂乃果の母親が言っていた通り元気な様子の穂乃果が出迎えてくれた。
穂乃果「海未ちゃん! ことりちゃん!」
マスクを外してプリンを食べていたであろう様子の穂乃果はいつも通りの笑顔でやってきた海未たちに話しかけた。
今、空也の名前を呼ばなかったのは理由があった。それは、
ことり「空也君もいるよ~!」
ことりが空也のことを引っ張って穂乃果の部屋に入れる。先ほどから空也は穂乃果の部屋のドアの横の壁に寄りかかっていて穂乃果から見えていなかったのだ。
恥ずかしさと申し訳なさから穂乃果に顔を合わせるのを少しためらっていた空也は、
空也「おい! ことり!」
引っ張ってきたことりに驚きながらも穂乃果のほうに目を向けられなかった。
しかしそんなことは関係なく穂乃果はいつも通りの笑顔を空也に向けて、
穂乃果「ほんとだ。空也君」
空也が来てくれたことを喜んでいた。
この部屋に来るときもそして今も穂乃果に会うのをためらって今のように半強制的に連れてこられた空也は、
空也「よかった……。起き上れるまで回復したか…」
一度穂乃果のことを見るとほっと一安心した様子で穂乃果に話しかけた。
空也と3日ぶりぐらいに話した穂乃果はいつも以上に元気に話をする。
穂乃果「うん! それでね! 風邪だから、プリン3個食べてもいいって」
ベットの横にあるプリンの空いたカップを見ながら穂乃果は普段通りに話す。
穂乃果の今までの様子を見るともう風邪のほうはもう治っていることはすぐにわかった。
にこ「心配して損したわ~」
だからにこも普段と変わらないように穂乃果と接した。この後にあのことを言わなくてはいけないのに。
そして先ほど穂乃果の母親から言われた通りであったことに希は安心していた。
希「お母さんの言う通りやね」
希がそう話している間ににこは穂乃果に近づきかけてある布団から右足が見えるようにした。
にこ「それで? 足のほうはどうなの?」
穂乃果が倒れた時にどうやら足を怪我したようで腫れていたことを知っているにこは心配して包帯のしてある穂乃果の右足を診ていた。
にこに足のことを聞かれると自分の足を見ながら穂乃果は答えた。
穂乃果「あぁ、うん。軽くくじいただけだから腫れが引いたら大丈夫だって」
病院に行って言われたことを穂乃果はそのままに伝える。どうやら骨のほうには異常がないようだった。
そんな話をしていると自然にライブの時の話になり穂乃果が申し訳なさそうに話し始める。
穂乃果「本当に今回はごめんね。せっかく最高のライブになりそうだったのに」
今回の失敗を後悔している穂乃果は謝罪するようにみんなに話す。
その話題になると決まってみんなが暗くなってしまう。
絵里「穂乃果のせいじゃないわ。私たちのせい……」
みんなが自分たちのことを責め始める。そんな中もっともそれが激しいものがいた。
それが空也だ。目の前で穂乃果が倒れた時のことを思い出すと後悔してもしきれない自分がいることを感じていた。
空也「いや……。俺のせいだよ……」
本当に後悔しているからこそ先ほどからあまり話さなかった空也は穂乃果に謝るように後悔を口に漏らした。
それを初めて聞いた穂乃果は空也の言っていることの違う点を指摘する。
穂乃果「空也君のせいなんかじゃない! 私のせい……」
空也の言っていることを聞いた穂乃果は自分が一番悪いと思っていた。
そして空也に至ってこの話は穂乃果が倒れた日に終わっているべきものだった。
ことり「もう~、空也君。それはこの前終わらせたでしょう?」
それをことりが指摘するが今回の件を空也は簡単に乗り越えることはできない。
いまだ納得のいかない様子の空也は、
空也「そう、だったな……」
それでも話を進めるためにうなずいておく。
過去に見たこともないような落ち込みようの空也を見た穂乃果は、
穂乃果「でも……」
どうにかしていつもの空也に戻ってもらおうと思い話を振ろうとするが、
その言葉を遮るように絵里が穂乃果に1枚のCDを渡す。
絵里「はい」
何も書かれていないいつの日かの誕生日にもらったようなCDを絵里から渡された。
これだけでは何もわからない穂乃果は首を傾げた。
穂乃果「うん?」
そのことがきっかけでそのCDの説明を絵里が始める。
絵里「真姫がピアノでリラックスできる曲を弾いてくれたわ。これ聞いてゆっくり休んで?」
真姫の自分に何ができるかを考えた結果の行動でそのCDをもらうだけで穂乃果はうれしかった。
そのことを絵里から聞いたとたんに穂乃果は窓から顔を出し、
穂乃果「真姫ちゃん。ありがと~!」
外にいた真姫に向けて手をぶんぶんと振りながら感謝の言葉を言った。
さすがにこの行動を読むことをできなかった絵里は、
絵里「何やってるの!?」
穂乃果の予想外の行動にすぐに反応し穂乃果を部屋に戻すために行動する。
それはにこも同じで病み上がりの穂乃果が無理をしないように部屋に戻す。
にこ「あんた風邪ひいてるのよ!?」
風邪をひいているとは思えない行動に驚きながら穂乃果に注意するにこ。
にこと絵里のおかげで穂乃果は部屋の中へと引き戻される。
海未「ほら、病み上がりなんだから、無理しないで」
その間に大声を出したせいで穂乃果がせき込む。それを見た海未は穂乃果をベットに戻し布団をかけた。
海未の行動に感謝する穂乃果。
穂乃果「ありがとう。でも明日には学校に行けると思うんだ」
ここで初めて聞けたことがあった。みんなにしては完全なる朗報を穂乃果が口にした。
うれしい報告だが無理をしていないか心配になった空也は、
空也「ほんとか?」
本当に大丈夫なのかを聞く。今の様子から大丈夫だとは思えてもやはり心配なのは心配なのだ。
もちろんそのことに嘘はない。そのことを伝えながら穂乃果はこれからのことについて提案をする。
穂乃果「うん! だからね。短いのでいいから、もう一度ライブできないかなって。ほら、ラブライブの出場グループ決定まであと少しあるでしょ。なんて言うか、埋め合わせっていうか。なんかできないかなって」
今は何も知らない穂乃果は必死にライブのことを考えていた。
そんな穂乃果の提案を受け入れるのは無理なものがあった。それは穂乃果が倒れた時に決めたこと。
空也「穂乃果、言っておくことがある。ラブライブは出場を辞退する…」
重苦しい雰囲気になり空也が穂乃果にラブライブ辞退の話を持ち掛ける。
急に辞退するといわれて現実を認識できない穂乃果は、
穂乃果「え?」
瞬間動きが止まり空也に聞き返す。本当に信じたくないそんな思いが穂乃果からにじみ出ていた。
空也の今の状況から話をすることができないと判断した絵里は、
絵里「理事長にも言われたの。無理しすぎたんじゃないかって。こういう結果を招くためにアイドル活動をしていたのかって」
今回の騒動でアイドル研究部が理事長から言われたことを一字一句間違えずに穂乃果に伝えた。
絵里が話している間に何とかメンタルを持ち直した空也はそのあとにこれからのことに大切なことを穂乃果に話す。
空也「それに、もう次はないって……」
それはそうだ。学校の名前を背負って活動している以上部活動中に一般の人の目に触れるところで倒れてしまったのだ。厳重注意が入っても文句は言えない。
これからこんなことがあったら活動できないということを心に刻み結論を穂乃果を抜きにして出した。
絵里「それでみんなで相談して、エントリーをやめたの」
結果穂乃果にとっては信じられない決断になってしまったことを絵里は話す。
これ以上女の子に思い話をさせたくないと思ったのか、先ほどから座って下を向き続けていた空也は、まっすぐに穂乃果を見つめ、
空也「だからランキングにμ'sの名前はない……」
穂乃果の聞きたくないであろう言葉を空也は意を決して伝えた。
空也の真剣な表情から嘘でないことが分かった穂乃果の心の中は、
穂乃果「そんな……」
信じたくないという思いと嘘じゃなかった絶望感が入り混じった感情が支配する。
そんな穂乃果をフォローするように海未は穂乃果に向かって話をかける。
海未「私たちがいけなかったんです。穂乃果に無理をさせたから……」
今まで自分を責める発言をしなかった海未がそんな言葉を漏らす。
それを聞いても穂乃果の思っていることは変わらない。
穂乃果「ううん。違う……。私が調子に乗って……」
自分の目指していたものに出られなくなったきっかけを作った自分を穂乃果は内心でひたすら責めていた。
空也同様にあまり見せない表情をしている穂乃果がとても心配になったことりは、
ことり「穂乃果ちゃん……」
穂乃果にこれ以上何の言葉をかければいいのかわからずにただひたすら穂乃果のことを見つめていた。
そんな中やはり上級生ということで冷静な絵里が話をまとめる。
絵里「誰が悪いなんて話してもしょうがないって、ことりがさっき言ってたじゃない。あれは全員の責任よ。体調管理を怠って無理をした穂乃果も悪いけど、無理してることに気が付かなかった私たちも悪い」
今回のことに関して責任あが誰かにだけあるということではない。無理をしたものも、それに気がつきながらも放置した人も、気が付きさえしなかった人たちがいる。その誰もが今回の騒動を起こしてしまった原因になっている。そんな中で誰が悪いかなんて決められるわけがなかった。
絵里の言ったことは十分に伝わっている。
希「えりちの言う通りやね」
重苦しい雰囲気の中希が絵里の話に同調している。しかし、今は時間が足りないのか穂乃果の部屋にはただただ沈黙しか残らなかった。
伝えることを伝え穂乃果の状況を見ることのできた空也たちは十分にここに来た目的を果たし、時間もいいころになったため穂乃果の家を後にした。
ただ穂乃果の部屋を最後に出た空也が穂乃果を見た時、今にも泣きそうでそれを我慢しているような表情になっていたのを空也は見てしまった。
side out
雪穂side
穂乃果のお見舞いが終わり少し時間がたって夕食の時間になった。そのことを伝えるために雪穂が穂乃果を夕食に呼びに来る。
雪穂「お姉ちゃん~?」
風邪の調子がよくなった穂乃果と久しぶりに食べられるかもしれないと内心喜んでいた雪穂だが、穂乃果の部屋をのぞくとそのことを忘れてしまうほどのことがあった。
穂乃果が泣いていた。普段は笑顔の絶えない穂乃果がだ。その穂乃果の前にはパソコンが置いてありその画面を見てひたすら涙を隠していた。そんな穂乃果を見てしまうと今はそっとしておいたほうがいいと思った雪穂はその場を後にした。
穂乃果はきっとラブライブのランキングを見ていたのだろう。ランキングに名前がないことは空也たちから聞かされていた雪穂は何もできない自分が少しいやになった。
ここまで書いていて初めて空也の弱気な面が出てきましたね。それにμ'sのみんながどんどん罪悪感を感じている様子が書いてて悲しくなってきました。
ですが、次回からはどんどんいつも通りのみんなに戻っていきます。
次回『嬉しい知らせ』
それでは、次回もお楽しみに!
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