ラブライブ!~化け物と呼ばれた少年と9人の女神の物語~   作:そらなり

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どうも、そらなりです。

今回は私の分身であり、息子のような存在である空也の誕生回になります。

今回初めて明かされる事実もありますので楽しんでみてください!

それでは、今回も新しい1年が始まる彼とその周りをしっかりと見て言ってください!


とある魔法使いの誕生日

 初音島から帰ってきてかなり時間が経って夏休み最終日の8月31日になっていた。

 

 それまでしっかりと練習を重ねてμ'sの技術は格段にかがっていた。そんな上達もあった夏休みが終わる、そんな憂鬱な日だが穂乃果たちにとって今日は何よりも楽しい日になる。

 

穂乃果side

 

 今日は夏休み最後の日だ。だけど穂乃果にとって今日は大事な日でもある。

穂乃果「空也君! 今日少し買い物に付き合って!」

 穂乃果は練習終わりに空也に明るく話しかける。今日は空也の誕生日。そんな日に穂乃果が空也と一緒に出かけたいと申し出た。

 

 空也は予定がこれから内容で、

空也「あぁ、いいぞ」

 二つ返事で穂乃果の買い物に付き合うことになった。

 

side out

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

空也side

 

 穂乃果に誘われた空也は集合場所に来ていた。

空也「来たか」

 空也に対して少し遅れて穂乃果がやって来た。

 

 少し走って来た穂乃果は待っている空也に、

穂乃果「うん。遅かったかな?」

 息を少し切らして訊ねた。

 

 すると空也は腕時計を見て時間を確認する。それに空也が来てそんなに時間は立っていなかった。

空也「いや、珍しく時間通りだよ。それで今日はどこに行くんだ?」

 穂乃果が来たのは予定していた時間通りだった。少し珍しい。

 

 空也に聞かれたため穂乃果は口実のために言いだしたことを果たしに、

穂乃果「まずは、ちょっと洋服を見たいかな」

 目的はないがそれっぽいことを空也に告げる。

 

 それが嘘だということはさすがに気付かずに、

空也「了解。じゃあ行くか」

 空也は穂乃果を連れて買い物ができるデパートに向かった。

 

 そんな空也に穂乃果はついていき、

穂乃果「うん!」

 これから空也と穂乃果のショッピングという名のデートが始まる。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 本当に服を見ようと思っていなかった穂乃果のショッピングは何も買わずに終わり、デパート内のフードコートで休憩をしながら話をしていた。

空也「それにしても、明日から学校か……。穂乃果は宿題終わったのか?」

 会話をしていると自然にこの話題に入る。空也は確認のために穂乃果に宿題が終わっているかどうかを確認してみる。

 

 その質問に対して穂乃果は抜かりなかった。

穂乃果「うん! もちろん。っていうか、夏休み前にはもう終わってたよ!」

 勉強をあまり好まない穂乃果が夏休みの宿題を夏休み前に終わらせるのはかなり珍しいことである。

 

 夏休みの宿題はある事情で早く仕上げる穂乃果だが、

空也「なんていうか……、今回はやけに早いな」

 いつもは夏休み終盤に入りかけるくらいの時に終わるのになぜか今回は早かった。部活をしているにもかかわらず。

 

 穂乃果が早めに宿題を終わらせたのには理由があった。

穂乃果「そうだよ。今回はなんたって……」

 それを今言いそうになってしまう。何とか言いとどまったのだが、

 

 穂乃果の言った言葉の続きが気になる空也は、

空也「なんたって……なんだ?」

 穂乃果にその先を聞くことにした。

 

 今日の空也の誕生日をみんなで祝うためとは口が裂けても言えないため、

穂乃果「なっなんだって……、合宿が多かったからね!! みんなで海や初音島に行ったのはいい思い出になったよ!」

 合宿が多かったことを使うことにした。こうやって使ってはいるものの、本当に合宿が多く穂乃果自身しっかりと楽しめ思い出になっていた。

 

 そのことに空也自身も感じていたため、

空也「…………。そうだな。初音島をそんな風に思ってくれるのはうれしいな」

 第二の故郷でそう思ってくれたのは純粋に嬉しかった。

 

 すると初音島に合宿に行った時のことを思い出した穂乃果は、

穂乃果「だってあんなにいい場所なんだもん!」

 テンションが上がったようで目をキラキラさせながら空也に話す。

 

 そんな穂乃果の感情を空也は気が付き、

空也「じゃあ今度また行ってみるか?」

 もう一度行くことを提案する。これは空也自身も行きたいという願望の表れでもある。

 

 空也の提案に穂乃果はテーブルに身を乗り出して、

穂乃果「もちろん行きたい!」

 そんな感じで空也のお願いをした。

 

 空也もその気持ちが強い。

空也「あぁ、行こうな。絶対に」

 穂乃果のお願いに即座に返事を返した。

 

 

 

 

 

 話もある程度終わりおやつごろの時間になると今までの違った感じで穂乃果が空也に話しかける。

穂乃果「ねぇ、空也君のおうちに言っていい?」

 それは空也の家に行ってもいいかということ。

 

 空也は今一人暮らしをしている。それは穂乃果も知っているが、

空也「え……? まぁ、別に構わないけど……」

 急に言い出した穂乃果の様子が気になり少し困惑するが、

 

 空也の困惑を気にしない穂乃果が、

穂乃果「じゃあ早く行こう!」

 空也の手を引っ張り駆け足気味に空也の家に向かうことになった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 穂乃果が走って来たためそれほど時間はかからずに目的の家にたどり着いた。

空也「穂乃果、急に俺の家に来たいって、どうしたんだ」

 空也は玄関に入りながら穂乃果の真意について聞く。

 

 すると穂乃果は素直にこの行動をした理由を空也の部屋に行きながら話す。

穂乃果「うん……。ちょっと魔法について聞きたくて」

 一般人に聞かれたらまずいということはわかっているため急いで空也の家に転がり込んだ。穂乃果の家ではできないため自ずと空也の家に限られた。

 

 しかし問題なのはそこではなく、

空也「魔法?」

 穂乃果が魔法について聞きたいということだった。

 

 訊ねてきた空也に穂乃果がなぜ聞きたくなったかを答える。

穂乃果「うん。穂乃果、魔法はよくわからなかったけど……。魔法使いの空也君がどんな風にしていたか気になって……」

 普段の空也は穂乃果はしっかりと知っている。だけど魔法使いである空也のことはあまりしならない。普通ならそこまで気にすることではないのだが、穂乃果にとって空也のことで知らないことはあまりにも怖いことだった。

 

 穂乃果の言葉で空也が話すことが絞られたため、

空也「つまりは、俺の魔法使いとしての過去を知りたいってことか?」

 穂乃果が聞きたいであろう話題を口にする。

 

 空也の考えは当たっていたようで、

穂乃果「そうだよ。話してくれる?」

 穂乃果は真剣な表情で空也に聞かせてくれるかを確認する。

 

 もう魔法使いのことを話してしまったことで話せないことはほとんどなくなった。

空也「あぁ、かまわないよ。まずは魔法使いになったきっかけは教えたよな」

 今回の穂乃果の聞きたいことは空也にとってはなせる内容だった。そのため空也の魔法使いの過去を打ち明けることにした。

 

 空也の問いかけに穂乃果は返事をする。

穂乃果「うん」

 魔法使いになったのは穂乃果たちを守るため。リンチされたときに空也自身が守りたいと強く想ったから魔法が使えた。

 

 そこからの話を流れに沿って話していく。

空也「魔法を習得したのはさくらのおかげなんだ。最初は時間の流れを遅くする魔法を覚えたかな」

 空也の魔法の師匠的な存在はさくらだった。魔法を習得するのに時間がかかるため昨夜に半強制的に習得させられた魔法。それが時間の流れを遅くする魔法。この時点で時間にかかわる魔法が使えた。

 

 その話を聞いていると穂乃果がふと気になったことがある。

穂乃果「そうなんだ……。ってそういえば空也君のカテゴリー?ってどれくらいなの? 確か立夏ちゃんはカテゴリー5だったよね」

 それは立夏の話を聞いた時に言っていた魔法使いのランクのようなもの。

 

 空也は正直に答える。

空也「俺も同じでカテゴリー5だよ。今は魔法使いが少なくなって世界に3人しかいないんだよ。カテゴリー認定もさくらがやってくれたな」

 最高位のカテゴリーに属している空也だが、立夏の前世の時が5人だったのに対し、今は空也を含めて3人しかいなくなってきてる。

 

 そしてまた出てきたさくらの名前。

穂乃果「空也君は、さくらさんにずいぶんお世話になったみたいだね」

 穂乃果の言う通り空也はさくらにかなり世話をかけた。そのおかげで今の空也があるようなものでもあるから本当に空也はさくらに感謝している。

 

 空也はさらに続きを穂乃果に話す。

空也「あぁ、それで過去の夢を見たって話はしたな」

 空也が過去に言ったきっかけになった夢。それがなかったら立夏たちとも義之たちとも交流はそんなになかったかもしれない。

 

 空也の言ったことは初音島で穂乃果が聞いたことだ。

穂乃果「そうだね」

 

 そしてここから詳しく説明することになる。

空也「最初に見たのは立夏たちがロンドンで過ごしている時の夢だったんだ」

 ロンドンで起きた事件を夢に見た。穂乃果に対してロンドンでというのは初めていうことになる。

 

 空也の語りから穂乃果はその先の続きが気になった。

穂乃果「ロンドンで何があったの?」

 

 穂乃果の問いにすぐに空也は答える。

空也「まぁ、その話の前に夢の内容をさくらに言ったんだ。そして時間移動ができるから助けに行きたいって……。それである程度準備ができて翌日に行くことになったんだが……」

 やることが多かったため準備ができてからにしようということで準備が終わったのだが、空也の言う通りあることが起きてしまった。

 

穂乃果「それからどうしたの?」

 空也の続きが気になる話し方に穂乃果はその先を催促する。

 

 その続きを空也の言葉で紡がれる。

空也「前に言った通りさくらの過去の悲しいかった過去を見たんだ。義之が消えてしまうところを」

 それは穂乃果もお世話になった義之の消失といった未来があったこと。初めて詳しく夢で見た内容を口にした。

 

 今までの話からしてとって空也の行動が分かる。

穂乃果「それで、空也君はさくらさんに言わずに行ったんだね」

 それはさくらたちに告げずに過去に行ったということ。

 

 穂乃果の言ったことは正しかった。

空也「あぁ、恥ずかしいし、言われても結局は俺が勝手に移動できるからやるし、いう意味があまりないと思って」

 いくら止められてもその当時はも空也の時間に関する知識はさくらを上回っていた。そのため自分で行動できることを考え言わずに立夏たちのいる時間軸に移動した。

 

 そこで疑問に思うのはロンドンに行くのに準備したのにさくらのところに移動するのに準備はしなくていいのかということだった。

穂乃果「準備をしてたのに?」

 それを空也に聞いてみる。

 

 聞かれた空也はすぐに答える。

空也「そこでロンドンの話になるんだ。今もあるけど当時は今から130年ぐらい前だったかな。そのロンドンでは王立ロンドン魔法学院っていうのがあって、そこに通う立夏たちの夢だったんだ。そのときは立夏の名前がリッカ・グリーンウッドっていう名前だった」

 ここから重要になってくるのは空也が向かったロンドンでのこと。100年程前の1950年の時間に言った空也はそこでリッカたちに出会った。

 

 話を聞くと思ったことがあった。

穂乃果「名前が一緒だったんだね」

 それは立夏たちのファーストネームが同じということだった。

 

 そこに気が付くのは当然だ。

空也「あぁ、新聞部全員名前は一緒だったよ。そしてそこにある資料を読んで解決法を考えたんだ」

 そしてほかのメンバーも同じだったことを告げ、話を続ける。魔法に関して世界最大といってもいい場所で調べたためさくらの時にしっかりと問題点を解決することができる。

 

 さくらのことが分かった穂乃果が次に気になったことは……、

穂乃果「そこでどんな事件があったの?」

 ロンドンでどんなことがあったのかということだ。

 

 当時のことを思い出しながらこの続きを語ることにした。

空也「ある日を境に11月1日に戻ってしまうんだ。それを解決して、そして立夏や姫乃が持っていた悲しい過去とか、来てしまう重い未来を変えるためにも動いたな。……なんか懐かしいな」

 4月30日を境に時間が戻ってしまうそんなことがあったり。また、姫乃やリッカが背負っていた死というものを回避するため空也は動いていた。

 

 そのことを知った穂乃果は、

穂乃果「いろいろやってたんだね」

 少し優し気な表情で空也に言った。

 

 穂乃果の言ったことで改めて自分がやった仕事の量を多さに気が付いた。

空也「あぁ、いろいろやったさ。この後もね」

 そう。この後も空也のやりたかったことは終わらない。

 

 穂乃果もその先は穂乃果も少しわかる。

穂乃果「義之さんを助けたんだっけ?」

 先ほど教えてもらったこと穂乃果が口にする。

 

 そのことは正しく、間違ってはいなかった。

空也「あぁ、それ以外にも桜を枯らしてしまうから枯れない桜のおかげで出来ていたななかたちになくなっても大丈夫になるように徐々に消えていくようにしたな」

 枯れない桜のおかげで存在できていた義之も相手に振れれば心を読むことができたななかもそのままでは不幸になってしまうかもしれない人たちを救うため空也は動いていた。

 

 今までの空也の魔法使いとしての過去を聞いた穂乃果は、

穂乃果「本当に空也君、魔法使いとして頑張ったんだね」

 そんな空也の頑張りに心の底からねぎらいの言葉を贈った。

 

 穂乃果の言葉に空也自身はうれしくなる。

空也「頑張るさ。目の届く範囲の人には笑顔でいてほしいからな」

 が、それは空也にとっては普通のこと。これからも空也は変わらない。そんな決意を改めて下きっかけでもあった。

 

 そんな様子の空也にほのかは少しずつ近寄り、

穂乃果「よく頑張ったね、空也君」

 穂乃果が本当に頑張っていると思ったからこそ母親のような笑顔で空也の頭を撫でた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 空也の魔法使いとしての過去を聞いた後、

穂乃果「あ! そうだ! ねぇ、空也君。穂乃果の家に今すぐ行こう!」

 穂乃果の携帯が鳴り、何かを思い出した穂乃果は空也の手を取り家から出ていった。

 

 穂乃果に引っ張られた空也は何が起きたのか状況が理解できず、

空也「え……、おい! 穂乃果! 自分で行くから引っ張るなよ!」

 されるがままに穂乃果に引っ張られて自分の家から出ていき、穂乃果の家に向かった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 穂乃果に手を引っ張られ穂乃果の家にやって来た。

 

 空也は入り口から穂乃果の家に入ると、

μ's『空也(君)! 誕生日おめでとう!』

 クラッカーの鳴り響く店内からμ'sの声が空也を出迎えた。

 

 サプライズを受けた空也は想像がつかなかったのか、

空也「みんな……、ありがとう……」

 少し涙ぐみながら自分の誕生日を祝ってくれた穂乃果を含めμ'sのみんなに感謝した。

 

 すると空いたクラッカーを持った絵里が空也に近寄って来た。

絵里「あなたの誕生日、音姫さんから聞いたのよ。教えてくれてもよかったじゃない」

 空也の誕生日を知ったのは初音島でプレゼントを買っていた時の音姫との会話で出てきた。

 

 その場にいたのは絵里だけではなく、希もいた。

希「そうや。だってうちたち祝ってくれたんやもん」

 空也は自身の誕生日をみんなに打ち明けてはいなかった。それは夏休み最後という大事な日を大切にしたいという空也の考えの表れだったのだがμ'sにとって空也を祝うということが大事なことになっていた。

 

 その空也の誕生日の件だが、

海未「私たちは単純に忘れていましたね。皆さんに空也の誕生日を教えるのと、空也の性格を」

 今までは忘れることがなく祝ってきた空也の誕生日なのだが、μ'sの活動が始まって忙しくなりうっかり忘れてしまっていた。

 

 そしてそれと同時に空也自身の誕生日の祝うときの条件があった。

ことり「そうだよね。宿題を終わられてないと祝われないって頑なにしているんだもん」

 そう。宿題が終わっていないと祝われたくないという誰もそんなことを思わないであろうことを空也は大事にしていた。

 

 そのおかげか凛が今までにないことをしたという結果が出てきた。

凛「提出までが夏休みの宿題の期限だと思ってた凛にはつらかったよ……」

 裏を返せば穂乃果のためにこの考えをしている空也は、性格の似ている凛が宿題をしっかりと終わらせることができていたことを喜んだ。

 

 今までの凛を見てきた花陽は、

花陽「珍しく凛ちゃんは、夏休み中盤で終わってたもんね」

 普段の凛の状態と違うものを見たためその報告を受けた時驚いたことを思い出す。

 

 そして宿題を終わらせるのは凛一人でやったことではない。

真姫「いろいろ手伝わされたけど」

 花陽と真姫も手伝い凛は何とか宿題を終わらせることができた。

 

 凛同様にこも宿題をぎりぎりに終わらせるにこも事前にしっかりと宿題を終わらせていた。

にこ「にこもこんな早くに終わらされるとは思ってなかったわよ」

 そんなことを言いながらもしっかりと終わらせて祝ってくれるμ's。それだけ大切な仲間に空也は出会えた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 それでプレゼントのお渡し会になった。

海未「それでは、空也。これを。誕生日おめでとうございます」

 初めに海未がプレゼントをする。それは海未にしては珍しいサングラスだった。夏が終わりだといっても残暑と日差しはまだ強いため練習で使ってほしいとのことだった。

 

 そしてことりも海未に続きプレゼントを渡す。

ことり「ことりも、はい! おめでとう!」

 キャップ型の帽子だった。海未同様練習の時に使ってほしいということだった。

 

 次は初音島で空也に誕生日プレゼントを受け取った真姫。

真姫「はい……、この前のお礼。誕生日おめでとう」

 男性にプレゼントするのが初めてということで緊張気味にプレゼントを渡してくる。真姫のプレゼントはベルトだった。ズボンに巻くベルトで赤と青の2色が上下に入っているものだった。

 

 流れができて今度は凛がプレゼントを渡す。

凛「はい! 空也君! おめでとうッ!」

 凛が渡してきたのは魔法使いがモチーフになっているキーホルダーだった。

 

 凛とほぼ同時で渡してきたのが花陽だった。

花陽「誕生日おめでとう。空也君」

 花陽は前回と同様に空也にお米を渡してきた。その名前は時米。何か空也に感じたものがあったのだろう。

 

 そして絵里が次に渡してくる。

絵里「おめでとう。空也」

 絵里が渡してきたのは少し小さめのウエストポーチだった。練習の時に小物を使うことが多くなった空也を見て選んだとのことだ。

 

 絵里の次は希だ。

希「おめでとうな。空也君」

 希が渡してきたのは珍しく占い関係ではなく、写真たてだった。

 

 そしてにこが誕生日プレゼントを渡してくる。

にこ「にこがプレゼントしてあげるんだから感謝しなさいよ。……おめでとう」

 そんなことを言いながらもちゃんと渡してくれるにこがくれたプレゼントは音楽プレーヤーだった。高かっただろうににこなりに頑張ったのだろう。

 

 そして最後は穂乃果が誕生日プレゼントを渡してくる。

穂乃果「はい! 空也君。いつもありがとう。誕生日おめでとう!」

 穂乃果の渡してきたプレゼントは、ブローチだった。桜をイメージしたそのブローチは神秘的な輝きをしているように見えた。

 

 全員からプレゼントをもらった空也がそのすべてを抱きかかえ、

空也「みんな……ありがとう! 大切にするよ!」

 プレゼントをくれたμ'sのみんなにあらためて感謝した。

 

 その後穂乃果の家で和菓子ケーキを食べながら誕生日パーティーが進んでいった。

 

side out

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

穂乃果side

 

 空也の誕生日を迎えたこの日の夜。誕生パーティーが進み終わること穂乃果はあることを想っていた。

穂乃果(空也君。本当にいつもありがとう。これからもよろしくね。そしていつか絶対に……想いを伝えるから)

 穂乃果が今日新たに決意したのだった。

 

 今はアイドルをやってるため無理だとわかっている。廃校阻止に力を入れたいためだ。だからこの思いをいつまでも穂乃果は胸の中にしまい。打ち明けられる時期を待つことにした。

 

 その日がやってくることを信じて穂乃果は今日も精一杯μ'sのみんなと同じ時間を共にする。

 




空也がまた1つ成長してくれて個人的にすごくうれしく思います。年内に祝えてよかった…。

さて、今回で夏休み編は終わりです。これである程度空也の秘密はわかっていただけたのではないでしょうか? 次回からは新章に入り、新学期が始まります。

新しくお気に入り登録をしてくださったちんぱんさんありがとうございました!

次回『2学期始まりの転校生』

それでは、次回もお楽しみに!





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