ラブライブ!~化け物と呼ばれた少年と9人の女神の物語~   作:そらなり

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どうも、そらなりです。今回でアニメの1話分が終わります。

そして空也にとって大事な回になると思っている話です。

それでは、空也たちがどんな選択をするのかその目で見届けてやってください。


空也の怒り

空也side

 

 海未が着替え終え、部活を設立させるため生徒会室に向かった。そして部活申請書を生徒会に提出したのだが……

絵里「これは?」

穂乃果「アイドル部、設立の申請書です!」

 穂乃果がはっきりという。

 

 しかし、生徒会長が聞いた意味は、そう意味ではなかったらしく

絵里「それは見ればわかるわ」

 あっさりと返されてしまった。

 

 それを聞いた穂乃果は、了承してくれるのかと思ったのか

穂乃果「では、認めていただけますね」

 決まった気で聞いた。

 

 でも、そんなにうまく話が進むわけではなく

絵里「いいえ、部活は同好会でも部員は最低でも5人必要なの」 

 正規の理由で断られてしまう。

 

 しかし、このことに疑問を持った海未は、

海未「ですが、校内には部員が5人以下のところもたくさんあるって聞いています!」

 事実で反論する。

 

 それでも、ちゃんとした理由で

絵里「設立したときは、みんな5人以上いたはずよ」

 断られてしまう。そういった理由があるのなら仕方がない。

 

 出直そうと空也が考えていると、

希「あと1人やね」

 そう、希が言ったようにすでに4人集まっている。

あと1人くらいなら何とか確保できそうに思う。

 

 穂乃果もそう思ったのか、設立をさせるために策を考えようと生徒会室を出ようとする。

穂乃果「あと1人……。わかりました。行こう」

 

 そんな穂乃果を生徒会長が止める。

絵里「待ちなさい」

 

 止められるとは思っていなかった穂乃果は、以外と思いながら振り返る。

穂乃果「え?」

 

 そして生徒会長が思ったもっともな疑問を問いかける。

絵里「どうしてこの時期にアイドル部を始めるの? あなた達2年生でしょ」

 この時期から始めるのがおかしいのかそんなことを聞いてくる。

 

 そんなの答えは決まっていた。

空也「廃校をどうにかするために何かやるって昨日言いましたよね。それです」

 空也は、当たり前のことを当たり前のように言った。

 

穂乃果「そうです。スクールアイドルって今すごく人気なんですよ、だから!」

 穂乃果も俺の言った言葉に賛同する。

 

 しかし、そのことには、生徒会長も納得できなかったのか

絵里「だったら、たとえ5人集めてきても認めるわけにはいかないわね」

っと、全く予想外な言葉を放った。

 

 もちろんそんな言葉が来るとは思っていなかった4人は驚く。

4人「「「「え!?」」」」

 

 4人を代表して穂乃果が訪ねる。

穂乃果「どうしてですか」

 

 そして絵里は、正しいことを言う。

絵里「部活は生徒を集めるためにやるものじゃない。思い付きで行動しても状況は変えられないわ」

4人「「「「…………」」」」

 その言葉に4人は黙り込んでしまう

 

絵里「変なことを考えてないで残り2年自分のために何をするべきかよく考えるべきよ」

 そう言って申請書を変えてくる会長。しかし、空也は、このままでは終われない、終わってはならなかった。

 

空也「3人とも先に戻ってくれ。すぐに追いつくから」

 できる限り今のイラついた感情を出さないように3人に伝える。

 

3人「「「…………。わかった(わかりました)」」」

 穂乃果たちはそのことを察して生徒会室を後にする。

 

 さて、ここからは、俺のターンだな。

空也「さて、まず先に謝っておきます。これからの言葉遣い等には、意識をしていられないので口が悪くなることを……」

 

 そんなことはどうでもいいという感じで、

絵里「そんなことはいいわ。それでまだ用があるの?」

 生徒会長はそういう。

 

 さて、了承も取れた。反撃開始だ。

空也「えぇ。まずは、お前今この学校に大事なのわかってんのか?」

 まずは、敬語を外し、話しかける。

 

 予想してなかったのか、その言葉遣いに

希「君、もう少し抑えんと……」

 希は、注意する。

 

 それでも今止まるわけにはいかない。

空也「すいません。もう無理です。それで、わかんのか? なぁ」

 まだ答えない生徒会長に苛立ちながら聞く。

 

 でもかえってきた答えは、

絵里「そんなの廃校を阻止する意欲がある人材でしょ」

 生徒会長としては、正しい答えをこたえる。しかしそれは正しいだけだった。

 

空也「いや、人が集まったところでやることがなければ意味はない、今必要なのは、あんたが否定した思い付きってやつだよ」

 この廃校の問題を何とかしようと思っているのなら人材よりも政策が大事になるだろう。

 そしてその政策を賛同してくれる人たちと廃校阻止を目指していけばいい。

 

 でもそんな考えが、考え付かなかったのか……

希「それはどういう意味なん?」

 希がそんなことを聞いてくる。

 

 それをできるだけわかりやすく説明する。

空也「それは簡単さ。今までやってきたことが通用しないんだ。だから今の現状があるわけで、だったら新しい何かをこの学院で作るしかない。そういうアイディアが今は大事なんだよ。確かに思い付きでやってもうまくいくわけはない」

 事実でもあることを話す。

 

 ある意味肯定された絵里の考えを聞いて反論してくる。

絵里「だったら意味はないじゃない!」

 そう言ってる顔は、どこか悲しげな、それでいて焦っているような顔でそんなことを言う。

 

空也「でもその思いついたことを真剣にやろうとしてるやつを真っ先に否定していいわけにはならないだろうが! 誰に言われたかもわからないような、人の言葉使ってあいつらの夢の邪魔をしてんじゃねぇよ!」

 昼に海未に言ったことを言葉を変えてもう一度言う。

 

 でも生徒会長にも意地があるのかなかなかひかない。

絵里「…………。それでも私は認めない。認めるわけにはいかないから」

 

 もう交渉する余地がないと悟ったので、会話を切る。

 

 が、気になったことがあるので

空也「…そうですか。無理は体に悪いとだけ言っておきます。それでは、もう気が済んだので戻ります。失礼しました、絢瀬会長、東條副会長」

 きっとこの人は無理をしている。生徒会長だから無理もないかもしれないけど、それでもこのままでは確実に壊れてしまいそうなそんな感じがした。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 それから生徒会室を後にした俺たちは……

ことり「がっかりしないで。穂乃果ちゃんが悪いわけじゃないし、空也君も悪いわけでもないんだから」

 ことりが、落ち込んでいるであろう穂乃果と空也を励ます。

 

 しかし穂乃果は、どこからどう見ても何かを考えてることがあるような感じで

穂乃果「うん……」

 返事を返す。

 

空也「あぁ、わかってる」

 空也は、何をすればいいのかを考えており自信をもって返事をする。

 

 そんな中海未が現状の厳しさを確認する。

海未「生徒会長だって気持ちはわかってくれているはずです。でも、部活として認められなければ講堂は借りられないし部室もありません。何もしようがないです……」

 

 事実にうなずくことしかできず

空也 ことり「「そうだよな……(ね……)」」

 

 俺もこれからのことに不安がないわけではない。むしろ不安のほうが大きい。でも、逃げらるわけにはいかない……

ことり「あぁ……、これからいったいどうすれば」

海未「どうすれば……」

空也「どうしたら……」

 こんな感じで3人ともこれからに不安に感じてしまうのだった。

 

side out

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

絵里side

 

 空也が帰ってから……

希「時坂君やったか? なんかすごかったなぁ」

 そんな感じで希が聞いてくる。

 

 そう。空也には、絵里にはない大事なものを持っている気がした。それに、年下のはずなのに私より大人っぽくて……

絵里「……。そうね……。でも私は認めるわけにはいかない。生徒会長として必ず…」

 でも、絶対に答えが変わることはない。あんなお遊びなんて……。

 

 希は絵里の言ってることをわかってくれてこれ以上何も言わなかった。

希「そう……」

 

 でもこれからのことに不安がないわけではなかった。それは、希も一緒だったみたいで…

絵里 希「「……、どうすればいいの」」

 二人でそう呟いた。

 

side out

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

空也side

 

 ……さっきから穂乃果が一向にしゃべらない。

空也「さっきから黙ってるけど、どうしたんだ? 穂乃果」

 

 そんな穂乃果は、ようやく顔を上げ

穂乃果「ううん、なんでもない。でも決めた。私やっぱやる! やるったらやる!」

 そう宣言をした。

 

 穂乃果が完全に宣言したことで俺の……、いや空也たちの覚悟が完全に決まった。

空也「そうか……、そうだよな、お前はこんなとこでくじける奴じゃない。よし! 俺も絶対手伝うぜ」

 空也が言うと2人も

 

ことり「私も、がんばってみるよ」

海未「そうですね、がんばりましょう」

 そう宣言する。

 

穂乃果「うん! よっし、明日から頑張ろー!」

空也たちの進む道は、完全に記された。

 この道を必ず進み切って見せる。そのために最善の努力をしないとな……




初めて空也がキレましたね。

でもこんなのまだ冷静だったんですよ。先に謝ってますから。

さて、物語はついにアニメ1話終了。

とうとうここまで来たという感じですが、先は長いということで、空也たちも本格的に動き始めます。

そして、実は私今年から受験生なのですがもしこれを読んでくれる人の中に受験等で悩んでいる人がいるなら、この空也の言葉を届けたい。そう思っています。
空也「自分の想いに素直になれ! それが自分の力になる。どんなことにだって挑戦できる」
自分も進路で迷ってる部分があったときに自然とこの言葉が空也のセリフとして出てきました。

なのでこの言葉で心動かされる人がいれば、私も本望です。

それでは次回またお会いしましょう。

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