ラブライブ!~化け物と呼ばれた少年と9人の女神の物語~   作:そらなり

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どうも、そらなりです。

今回からいよいよ待ちに待った誕生日回です。こちらの時間の誕生日にはできませんでしたがここから存分に楽しんでいってください。

っといっても今回からしばらくは準備回ですが…。

それでは、今回も仲睦まじいμ'sの姿を見ていってください!


女神たちの誕生日~準備編①~

 立夏たちの取材を受けた次の日。今日は今までできなかったことをやろうということで練習を休みにする日になっていた。

 

 やっていなかったことというのがメンバーの誕生日を祝うこと。空也を含めて10人になった時から誕生日を迎えた4人を祝うため今日の練習は休みとなった。

 

空也side

 

 朝食を食べ終わると穂乃果が空也に向けてお願いをする。

穂乃果「空也君。みんなの誕生日プレゼントを選びたいから商店街をもう一回案内してくれない?」

 この島に来てからまだ日が浅い穂乃果はどこに何があるのかを分かっていないため空也に案内を頼んだ。

 

 頼まれた空也もそのことはしっかりと理解しているためみんなを連れて買い物に行こうとしていたため

空也「あぁ、いいぞ。っているかみんなで行こうと思ってたところだからな」

 正直に空也は思っていたことを口にする。

 

 するとにこは何かを思い出したかのように話す。

にこ「あ、そのことだけどこの島の案内。にこと花陽はななかさんに頼んだから一緒に行けそうにないわ」

 確かにアイドルとして休暇があるなら問題はない。それにこの島に来た時と同じように義之が今日も休みのためななかも休みということになるから何の問題もなかった。

 

 空也に話している最中もにこと花陽の目はキラキラと輝いていた。

空也「そうか。じゃあいっぱい話聞いて来いよ。まぁ、加減は守ってな」

 本当に楽しみにしているのだとわかるその様子から注意はするがななかも花陽たちに質問をするだろうからあまり意味はないだろうと思った。

 

 にこが空也に言ったことで今度は絵里も空也に話す。

絵里「私と希も、音姫さんに案内を頼んだわ。誕生日プレゼントなわけだし、みんなに知られてしまうのは少し面白くないじゃない?」

 絵里の言うことも一理ある。だから時間が開いている人に頼むのはいい判断だったといえる。

 

 ここまで来たら誰が案内してもらう人がいないのかより決まっている人を聞いたほうが早いと感じた空也は、

空也「じゃあ、ちなみにほかに誰に案内してもらうか決まってるのは?」

 ほかの凛と真姫、海未とことりに直接聞くことにした。

 

 凛は真姫の手を取り一緒に挙げる。

凛「凛たちはさらさんに頼むことにしたにゃ!」

 どうやら真姫と凛でさらに案内を頼んでいるようだ。

 

 最後は海未とことりなのだが、

ことり「ことりたちも小恋さんに頼んだよ」

 また2人も決まっているようだった。

 

 状況をまとめると空也と穂乃果、ななかと花陽とにこ。そして音姫と絵里と希。さらと凛と真姫、最後に小恋とことりと海未で誕生日プレゼントを探しに行くことになった。

 

side out

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

にこside

 

 今日はμ'sの誕生日を過ぎてしまったメンバーの誕生回をやるということでプレゼントを探しに初音島の商店街に来ていた。

 

 プレゼントを買うときにあこがれのななかに話を聞けるということでお願いしたら快く了承してくれた。

にこ「今日は本当にありがとうございます。ななかさん」

 お願いを引き受けてくれたななかににこは感謝の言葉を発する。

 

 そんなななかにも了承してくれた理由がある。

ななか「ううん。いいんだよ! 私もそろそろ空也くんの誕生日プレゼントも買わないといけないし。μ'sのにこちゃんと花陽ちゃんに話を聞けるなら安いもんだよ!」

 空也の誕生日はまだ来ていないが近いことには変わりない。それにμ'sのファンであるななかは花陽たちの話を聞けるだけで十分すぎる出来事だった。

 

 ななかがそういうと花陽は火が付いたかのように話し始める。

花陽「そんな! 私たちこそななかさんの話を聞けるなんて夢のようです!」

 以前からあこがれだったななかに話を聞けるだけでも花陽とにこはうれしかった。それが同じ時間に買い物を一緒にできるなんて思ってもいなかった。

 

 花陽がななかの手をぶんぶんと振っているがそれを少し抑えななかが話し始める。

ななか「ありがとう。それじゃあ時間も限られていることだし買い物に行こっか」

 ななかの言う通り今日という時間のタイムリミットがあるため早く買い物をしようと提案した。それに買い物をする花陽たちは多くて4人分、少なくて3人分のプレゼントを用意しなければならない。

 

 時間が少なく話も聞きたい2人は、

にこ 花陽「「それじゃあ、案内お願いします!」」

 さっそくななかに買いたいものがある場所を案内してもらうことにした。

 

ななか「うん! じゃあえっと……、先はアクセサリーショップかな?」

 頼まれたななかは聞いておいた買いたいものがある店を目的地にした。ななかは再確認のため2人に聞いてみる。

 

 その場所を目的地として挙げた本人が手を挙げる。

にこ「それは、にこの行きたい場所ね。ななかさんお願いします」

 にこは顔を赤くしながらななかの案内される場所を期待していた。

 

 ななかはそう言って花陽とにこを引き連れアクセサリーショップに向かった。

 

 ななかに案内されたアクセサリーショップはななかもよく通っている店だった。

ななか「ここが私もよく使うお店。種類が多く、デザインも多彩だからいいものが見つかると思うよ」

 自信をもってななかは店をアピールする。店自体はそこそこ大きくブレスレットやペンダントなど種類別に分けられていた。

 

 

 

 

 

 にこが買い物した袋を胸に抱え店から出てきた。

にこ「買えました。ななかさん」

 そう宣言してななかに笑顔で話しかける。

 

 そのことを聞けたななかはうれしくなり、

ななか「うん。それは良かった! じゃあ、次は花陽ちゃんね。どこだったけ?」

 次に行くお店をさらに気合を入れて紹介することにした。

 

 そこで手を挙げて自分の行きたい店を宣言する。

花陽「私はお米をプレゼントしたいのでお米専門店でお願いします!」

 そう言った花陽の買いたいものは花陽らしいものだった。花陽の好物である米を扱ってるお店をリクエストした。

 

 μ'sのみんなのことをある程度知っているななかはそのリクエストに納得した。

ななか「お米好きだったね、花陽ちゃん。えっと……お米専門店……。あぁ! あったあった!この商店街に一つだけ! じゃあそこに向かって行こっか!」

 少し考えるとすぐにお店を思い出すとそこに案内する。

 

 その店があると思い出してくれたななかに嬉しくなり、

花陽「はい! お米が花陽を呼んでます!」

 ななかの手を取ってななかの案内するお店にものすごい勢いで歩いていく。

 

 

 

 

 

 花陽に引っ張られながらたどり着いた店はそれなりに古く趣のあるお店だった。

ななか「ここがこの島で唯一のお米専門店。おこめ屋、確か50年以上やっているお店だったかな」

 ななかがお店の紹介をするとその店の雰囲気の理由が納得できた。

 

 その店を目の前に花陽が驚く。

花陽「ま……、まさかこんなところにあっただなんて……。日本国内にあるすべてのお米を少量ながら扱っているお米のためのおこめ屋。このようなところに案内していただきありがとうございますななかさん!」

 初音島という島にあるから見つからなかったのか、花陽はその店に出会えたことに感動していた。

 

 しかしずっとこの店の存在を知っていたがその価値は近かったからこそ理解できていなかった。

ななか「そうだったの? 詳しくはないからわからなかったよ~」

 こういうことは詳しい人が理解していることなためななかは初めて有名なことに気が付いた。

 

 そしてお米が買えるということでお土産にでもと思ったにこは、

にこ「……ちょうどいいし。にこも買っておきましょうか」

 その店で買い物をすることにした。

 

 

 

 

 

 にこと一緒に買い物を終えななかのもとにやってきた。

花陽「買えました~。これでみんなも……私も幸せです!」

 その花陽の様子は満足した様子でいた。

 

 そんな様子に安心したななかはほかに買うものがあるか聞いてみることにした。

ななか「じゃあほかに買いたいものはある?」

 

 ななかに聞かれたにこと花陽は、

にこ「にこはもう大丈夫です」

花陽「私も十分です」

 買いたいものを買い終えたのでそのことをななかに伝える。

 

 買い物が終わったということは今までななかが心待ちにしていたことができるということだ。

ななか「じゃあ喫茶店でお話ししましょうか。いろいろμ'sの話を聞かせてもらおうかな」

 そしてその心待ちにしていることはにこと花陽に話を聞くということ。

 

 さらにそれはにこと花陽も楽しみにしていたことだった。

にこ「私たちにもななかさんの話を聞かせてくださいね!」

 3人は笑顔で話をすることと聞くことを楽しみにしていた。

 

 ななかはより一層笑顔になり話をゆっくり聞けるカフェに向かう。

ななか「うん。じゃあ行こっか」

 にこと花陽を連れて話をするためななかの行く目的地に向かった。

 

side out

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

希side

 

 音姫に島の案内を頼んだ絵里と希は芳乃家の隣にある家の朝倉家にいた。

 

 もちろん初めて音姫の住む朝倉邸に来た。

希「ここが音姫さんの住んでる家なんやね」

 いいことではないが家のなかをじろじろと見てしまう希。

 

 来たことはなくても見たことは当然ある。この島で過ごしているさくらの家の隣にある家なのだから。

絵里「えぇ、外からはよくわからなかったけどかなり広いのね」

 2階建ての音姫の家はリビングは十分すぎる広さがあり、客室もある。話によると2階には4部屋くらいの普通ぐらいの広さの部屋がある。

 

 その感想も生まれてずっとこの家に住んでいた音姫にはわからなかった。

音姫「住んでる人が少ないからね。じゃあお母さん、行ってくるね」

 そう言って自分の母親に出かけていくことを伝える。

 

 音姫の母親の朝倉由姫(ゆき)は希と絵里のもとにやってきて音姫たちを見送ることにした。年齢の割には染めてないのが分かるくらいきれいな黒髪で少しやせすぎな体格だった。それでも優しそうな微笑みで希たちを見送る。

由姫「えぇ、行ってらっしゃい。絵里ちゃんと希ちゃんも音姫にどんどん注文しちゃってね」

 音姫から話を聞いていたため絵里と希のことは知っているため音姫に迷惑をかけろということを伝えた。また同じく音姫から由姫のことを希と絵里は聞いていたため互いに面識はある。

 

 今までで触れ合ってかなり頼りになる人だと感じた音姫に頼んだ希はそのことについて受けることにした。

希「フフ。わかってます。頼りにさせてもらいますから」

絵里「それじゃあ行きましょう。希、音姫さん。行ってきます。由姫さん」

 出迎えてもらった由姫に挨拶をして朝倉邸を3人とも出ていく。

 

 

 

 

 

 家を出て商店街に向かう途中で音姫は今日どんなものを買うのかを希と絵里に聞く。

音姫「それで、今日はどこに買い物に行くの?」

 買い物に行く場所を聞いていたなかったため目的地を聞く。

 

 希の行きたいことは決まっていた。

希「うちは、占い関係のお店に行きたいんですが」

 希らしいというかなんというか占い関係の店をオーダーした。

 

 魔法に関しての知識はあるが占いに関しては魔法に近いからと言ってそこまで理解しているわけではない。

音姫「…………。直接は関係ないけど、パワーストーンを専門に取り扱っているお店ならあるよ」

 だけど自分の記憶を頼りに近いと思われる店を紹介することにした。

 

 パワーストーンは占いに直接関係ないがそれでも近しいことには変わりない。

希「そこで大丈夫です。絵里ちはどうする?」

 さらにはしっかりとしたパワーストーンなら占いよりも強力になりかねない。

 

 そして希に聞かれた絵里も行きたいところを話す。

絵里「私も希と同じところでいいわ。ちょっとしたアクセントがあればいいから。それ以外はもう作り終えてあるの」

 絵里は今日のことが決定してから手作りでプレゼントを用意していたらしい。

 

 行く場所が決まったからにはさっそく行動に移すことになる。

音姫「じゃあ、2人とも行こうか」

 そう言って音姫は希と絵里を連れて目的地に向かった。

 

 

 

 

 

 商店街について目的地の家に着いた。

音姫「ここがお店だよ。いろいろな形でパワーストーンを売っているからいろいろ悩んで買ってね」

 外見からもパワーストーンを売ってることが分かる。

 

 しかし外に出ているものはそれほどいいものとは言えなかった。

希「絵里ちはどんなの買うん?」

 店の中に入りつつ希は絵里に購入するものを聞いてみることにした。

 

 希に言われた絵里は自分で作ったものに合うようなものを想像する。

絵里「4個ぐらいくっついたものかな? ないなら1つずつ買って自分で付けるわ。そういう希はどうなの?」

 イメージが付いたのか買いたいものを口にする絵里。そして希に買わないといけないものを聞いてみる。

 

 先ほどの絵里とは違い買いたいものはもう頭に入っているようだった。

希「うちはブレスレットかな? まぁ、少し見てから決めるって感じやな」

 パワーストーンといえばブレスレットを買うようだ。

 

 

 

 

 

 

 2人が目的のものを買い終わり店から出てくる。

音姫「私も空也君の誕生日プレゼント、買っておこうかな……」

 そうすると思い出したかのようにこれからの目的を話す。

 

 その話からすると空也の誕生日も近いらしい。

希「空也君の誕生日っていつなんですか?」

 気になった希は音姫に空也の誕生日のことを聞いてみる。

 

 そして改めて空也の事でまだ知らないことがあったことを痛感した。

絵里「そういえば知らなかったわね。空也の誕生日」

 

 音姫は空也の誕生日を知らなかったことを知り、

音姫「知らなかったの? 空也君の誕生日。えっと、8月の31日だよ。私は先に渡すけど2人っているか、みんなはまだじっくり考えたほうがいいよ。空也君、宿題が終わってないと誕生日祝われたくないみたいだから」

 空也の誕生日を2人に話すことにした。そして、空也の性格というか毎回守っていることを2人に教える。

 

 音姫の話を聞いて問題がある人物が3人絵里の頭に浮かんだ。

絵里「そうなると問題はにこと凛、あと穂乃果ね」

 赤点の可能性があった凛とにこ、そして穂乃果のことを心配する。

 

 絵里の心配もある1人の人物は問題がない可能性がある。

希「でも穂乃果ちゃんなら空也君の性格知ってるし大丈夫なんやない?」

 その人物が穂乃果だ。幼馴染である空也のことをしっかりと理解しているため宿題を早めに終わらせてあることの可能性があった。

 

 確かにそういう可能性があるが、

絵里「それはそうね。それにしても聞いてみないことはわからないわ」

 絵里の言う通り聞いてみないことにはわからない。

 

 そして思い至った音姫は、買い物につき合わされた希と絵里に手伝ってもいいかを聞いてみる。

音姫「じゃあ私の買い物にも付き合ってね」

 

 希と絵里は買い物に手伝ってもらったため恩がある。

希 絵里「「はい。」」

 そのため、即座に受け入れ音姫の買い物についていくことにした。

 




今回から誕生回。

それでもまだ準備回ということで読者の方々をじらしてしまう形になってしまいますが、あと少しだけ待っていてください!

ダカーポを知ってる人ならこの小説で何が起こったのか少しわかる人がいるかも…?

次回『女神たちの誕生日~準備編②~』

それでは、次回もお楽しみに!





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