ラブライブ!~化け物と呼ばれた少年と9人の女神の物語~   作:そらなり

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どうも、そらなりです。

今回は初音島に来て初めての夜を過ごす回です。D.C.を知っている人なら、そして前回の話からもしかしたらと思っている方は多分あってます。ヒントは由夢です。

それでは、楽しい初音島の生活をする彼女たちをご覧ください!


最悪の夢

 ななかたちに練習を見てもらえることになって練習をすることになった。単純にリズムをとっての既存曲の練習をしていた。そしてその練習が終わり、

空也「これから一曲やろうと思うんだけどいいか?」

 空也がみんなに相談を持ち替えた。

 

 空也が言い出したことに穂乃果が真っ先に反応する。

穂乃果「もちろんだよ!」

 今が夏ということでライブの時に披露しようと思っていた曲だ。

 

 そして今までは空也が見ていただけだったが、第3者としての感想を聞きたかったため、

空也「じゃあさくらたちはアドバイスがあれば言って」

 今見てくれているさくらたちに見てもらうように頼んでみた。

 

 言われたさくらたちは快く了承してくれた。

さくら「任せて」

 

 そこで披露していた曲は新曲である『夏色えがおで1,2,Jump!』。夏をテーマとし、センターは変動するというμ'sらしい曲になっていた。

 

 それを最後まで見ていた観客は、

小恋「すごいよ~。まだ改善点はあるけど初めて3か月とは思えないよ」

 アイドルの練習をまじかで見ていた小恋はその改善点にすぐに気が付いた。しかしどうやらそれは小さかったもののようで、始めて間もないことに驚いていた。

 

 そういうことに気が付いた希は、

希「ありがとうございます」

 プロのアドバイスを聞いてうれしくなった。

 

 そして気になるのは小恋の言っていた改善点。

絵里「それで改善点というのは?」

 ダンスの事には一番厳しい絵里はそのことが気になり小恋たちに訊ねる。

 

 まず口を開いたのはアイドルであるななかだった。

ななか「まずは最初のサビに入るところで真姫ちゃんとにこちゃんがハイタッチしてセンターが変わるじゃない? そのとこのずれがあるのと」

 おそらくはこの曲の中で一番難しいと思われる部分がまだ未完成なようでそこがななかは一番気になったらしい。それに2人の息がぴったりと合わなければいけないこの振り付けはまだ難しいようだ。

 

 そしてななかの後に義之が続く。

義之「あとみんな少し動きが小さくなっちゃうとこがあるね。最後のサビ前の伴奏のとことか」

 ウェーブの要領でみんなが同じ動きをタイミングをずらしてやる場面は自信がないせいかみんな動きが小さくなっているようだ。そこまで目が行くのはさすがプロといえる。

 

 しかしマイナスのところだけではなかった。

さくら「歌はいいと思うよ。みんなそんなに音程がずれてないし」

 ダンスをしながら歌うのは難しいということはさくらは知っていたようでそういうことがすぐに出てきた。

 

 新曲ということもあってまだ練習して間もないものをここまでの完成度で披露されたことを見た由夢は、

由夢「初めての曲なのにここまでなんてすごいじゃないですか」

 そこまで音楽のことに詳しくなくてもそう感じていた。

 

 今まで言ってないかった音姫が口を開く。

音姫「それにダンスもみんなの個性が出てていいと思うよ」

 今回のダンスは個人の個性が出るように作っていた。そこまでわかるようになっているということは考えたほうとしてはうれしいものがあった。

 

 全員からのアドバイスをもらえたことにより空也が締める。

空也「っとまぁこんなアドバイスが出たところで今日はもう遅いからご飯にしよっか」

 時間を見てそう判断した空也は、ここにいる全員にそう告げた。それに練習の後すぐに1曲丸々踊った穂乃果たちはかなりばてていた。

 

 空也にそう言われ義之も自分で時間を確認する。

義之「うっそ! もうそんな時間なのか」

 ごはんの支度をしていないからか慌てている義之。

 

 義之がそういている間に空也が元の空間に戻るゲートを作っていた。

空也「それじゃ元の場所に戻るぞー」

 今回も空也が先頭でゲートに入り元の空間へと戻った。

 

 それから由夢と義之、音姫が料理を作ってもらい料理を堪能した。その間に学校での空也の様子を穂乃果たちに聞いていたのでその間空也はすごく恥ずかしがっていた。

 

 ごはんも終わりお風呂も入り終わったので後は寝るだけになり空也と穂乃果たちだけになった。

空也「みんなに聞きたいんだけど、俺の正体を聞いてどう思った?」

 寝る前に空也が時間を空けて聞こうと思っていたことを聞く。

 

 そんな空也の質問に穂乃果が答える。

穂乃果「とにかく驚いた。でも空也君の事は信じてるし、この島にきてからなんとなく何かあるとは思ってた」

 真剣な表情で穂乃果はそう答えた。

 

 それは海未も同じようで、

海未「そうです。それにうれしかったです。空也がこんなことを教えてくれて」

 そして大事なことを教えてくれたことが海未……、いやここにいる全員がうれしかったようだ。それれは声に出さなくてもみんな同じだった。

 

 そしてどこか不思議に思っていた絵里も、

絵里「そうね。それにどこか納得しちゃってる部分もあったのよ。だって私より考えが大人みたいだから」

 本当に納得したようで心が少しすっきりしたみたいだった。

 

 意外な言葉を聞いた空也は、みんなのことを見渡し、

空也「そうか……。ありがとう」

 認めてくれて、そして受け入れてくれたことが本当にうれしかった。

 

 そしてこの話は終わりになる。

空也「それじゃあ明日はこの島を見て回りたいと思う。だから明日は練習なしだ」

 せっかくこの島に来たのだから観光しないのはもったいないし、空也の話だけでこの島に来た理由としてしまうのも同じくもったいない。だったらということで空也の考えていたことだった。

 

 その空也の考えを聞いていたことりは、

ことり「そうなの。じゃあどこに行こうかなぁ~」

 さっそく明日行く場所について考えていた。

 

 そんなことりだがほかのメンバーでは決まっている人もいた。

凛「凛はラーメンが食べたいにゃ」

 好物であるラーメンを食べに行きたいということで何んとも凛らしい理由でそのことを提案した。

 

 そして凛が言い出したことで決まっていた人たちが次々にその目的地を上げる。

花陽「私は白河さんたちにお話が聞きたいなぁ~」

 アイドルについて目がない花陽は近くにいるな中に話を聞きたいようだった。

 

 しかしななかにだってスケジュールがある。今日はたまたま休みだったから来たのだが、

空也「ごめん、花陽。それは明日はできない。明日はななか達ラジオの収録があるんだって。だからまた今度な」

 明日はななかが言うには初音島のラジオ局の番組で生放送をするらしい。そうすると仕事ではないほうを優先させるのは無理だ。花陽には悪いけどさすがに断念するしかなかった。

 

 空也に言われた花陽の落ち込み具合は誰がどう見ても落ち込んでいるのが分かるほどだった。

花陽「そうですか……」

 

 花陽の一件が終わったので次に決まっている希が口を開く。

希「ならあそこに行ってみたいんやけど。枯れない桜」

 この島の観光名所といわれている枯れない桜に行きたいと希が言った。不思議なことに目がない希らしい提案だが、

 

 希が言う前にみんなを連れていくことは空也の計画のうちにあった。

空也「もちろんそこに行くけど、木がすごくでかいから覚悟しとけよ」

 そして忠告する。あの桜の木は普通では見られないほど大きくてすごく神秘的だから。

 

 想像もつかない絵里は空也に訊ねてみる。

絵里「そんなになの?」

 写真で見てもどんだけ大きいかなんてことはわからない。実際に見てもらったほうが早い。

 

 先ほどの空也の言葉である程度予定が立っていることが分かったことりは、

ことり「ほかにはどこに行くの?」

 その空也の考えを聞くことにした。

 

 聞かれた空也は真っ先にある程度の予定を伝える。

空也「風見学園。それと商店街に……。それくらいかな」

 学校に行くこと、そしておそらくみんなの生きたいところが集まっているであろう商店街に行くことにしていた。

 

 しかし休みの今学校に行くこと、ましてやほかの学校に行く理由は全く分からない。

にこ「学校で何すんのよ」

 だからにこはそのことについて聞いてみた。

 

 そこで空也がみんなに自分が企んでいることを告げる。

空也「今日のうちに約束したい人がいるんだ。さくらにはOKもらってるから最終日にそこでライブやるから」

 そう、ここに来たのはライブをするために来たという理由も少なくない。

 

 しかし急にライブをやるといわれた穂乃果たちは驚いた。

μ's『え!?』

 今日は空也達初音島を知っている人以外はひたすら驚くことの多い日だった。

 

 その驚きから戻った穂乃果は、

穂乃果「何それ聞いてないよ!?」

 空也の考えに聞き覚えがないことだったので尋ねてみる。

 

 しかし空也は今言おうと思っていたようでついでに言っていなかったことをいうことにした。

空也「あぁ、話してないし。それに言ってないついでに言うけど、ななかはお前たちのファンだ」

 ここにいる空也だけが知っていること。これを聞いたら絶対に驚くことだった。

 

 それは当然、プロのアイドルが応援していると言われればうれしいと思う以前に驚くのが当然である。

にこ「え!? それこそ聞いてないわよ!」

 アイドルのことにうるさいにこもオーバーに驚く。

 

 そしてにこの言うことは当然であるかのごとく空也が話を続ける。

空也「俺も初めて聞いたときはびっくりしたんだ。だからさ、恩返しって意味でライブをやろうと思うんだけどどうかな」

 今回は応援してくれたななかに感謝の意味も込めてライブをしたいという意味もあった。ななかのサポートがあればきっと穂乃果たちは上に行くことができると思ったからだ。

 

 恩返しという意見をいいと思った凛は、

凛「さんせー!」

 大きく手を挙げて賛成という表現をする。

 

 花陽はななかが応援してくれたということに感慨深く感じていて、

花陽「私たちの事みててくれたんですね」

 目から少し涙を流していた。

 

 みんなも驚いているようで絵里が締めることにした。

絵里「わかったわ。じゃあとりあえず明日は休みだけど、1週間後のにライブをするからそれに向けて練習するということでいいのね」

 絵里の言葉でみんなが我に返る。ようやく落ち着いたようでみんなが絵里に言葉を聞いてやる気になった。

 

 話が終わりこの部屋で寝る穂乃果たちを残し空也は立ち上がる。

空也「あぁ、問題ない。じゃあまた明日な。おやすみ」

 そういって空也は部屋から出ていく。その後桜にある人に連絡を取ってもらいそのまま自分の部屋に戻っていった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 その日の夜、空也は夢を見ていた。

 

 雪の降っていた日、穂乃果がラブライブが……っという感じでことりと海未、そして空也の4人で走っていた。

 雪が積もった道路をうごきやすくするため空也が先頭で走っていたのだが、もうじき着くということろで、空也の後ろからブレーキ音と鈍い音が3回連続で聞こえた。

 それがどういうことなのか空也は理解したくもなかった。

 

 …………穂乃果たちがスリップしてきた車にひかれるなんて…。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 その最悪な夢は誰かの声といっしょに終わりを告げる。しかしこの夢の内容は忘れてはならない。目覚める直前に空也はそう思った。この未来を変えていくために…。

 




秘密を打ち明けたのでここから先書くのが少し楽になりそうです。

ようやく空也に魔法を使うという描写をオリジナルの魔法で書くことができたので満足です。

新しくお気に入り登録をしてくださったうぉいどさん、神崎稔さんありがとうございました!

次回『アイドル研究部と公式新聞部』いよいよあの人との出会いが始まる。

それでは、次回もお楽しみに!



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https://twitter.com/kuuya_soranari
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