ラブライブ!~化け物と呼ばれた少年と9人の女神の物語~   作:そらなり

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どうも、そらなりです。

今回から新章『空也の秘密』編に入ります。今まで謎のまま明かされずにいた空也の秘密がこの章で明かされます。

コラボらしいコラボがやっとできます。

それでは今回は本来かなうはずのない出会いをご覧ください!


第3章 空也の秘密
夏だ! 合宿に行こう! その2


 真姫の別荘に合宿に行った翌日すぐにさくらに連絡を取った空也は決まったことを学校に行く前に先に穂乃果に伝えておくことにした。

空也「穂乃果。この前いってた合宿の件OK出たから明後日出発な」

 急なことだとは思われるが一応合宿から帰ってすぐもう一度行くことになるから予定は開けといてほしいと先に言っておいた。

 

 しっかりと情報伝達がしっかりとしていたため、

穂乃果「そうなの! わかったみんなに伝えるね!」

 2回目の合宿ということでテンションが上がりまくっている穂乃果だった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 穂乃果からしっかり伝わりすぐに合宿当日になった。

絵里「空也本当に費用を全部出すの? 別にいいのに……」

 空也が今回の合宿の費用をすべて出すということをに絵里は少し申し訳なさを感じていた。

 

 しかし空也にはそんなことを気にしてはいなかった。

空也「そういうわけじゃないよ。でも今回は合宿の反面ある人からの招待でもあるんだ」

 そう。にこに交渉を持ちかけるときに部室で義之たちのことを知ったときに連絡して約束したことを果たすためでもあった。

 

 そのことをいまだにこたちには教えていない。

にこ「ある人?」

 

 そしてにこが聴いてくるがその人のことを教える気は空也にはない。

空也「あぁ、特にお前と花陽は合ってうれしくなるんじゃないか?」

 ただしヒントを与えることにした。

 

 それでもその人のことが気になる花陽はダメもとで聞いてみることにした。

花陽「それって誰なんですか?」

 

 しかしそこは頑固な空也。

空也「秘密。どうせ行けばわかるんだし」

 その詳しいことは言わなかった。それでも行けば絶対にわかる。この2人なら。

 

 そして空也の言葉で気が付く。

海未「行先はどこなんです?」

 そう、まだどこに行くかということを詳しく教えていられなかった。

 

 聞かれた空也はおとなしく告げる。

空也「島だよ。初音島」

 その行先は初音島。時坂空也の始まりの場所だった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 フェリーに揺られること2時間で目的地である初音島についた。

空也「とうちゃーく。久しぶりに来たなぁ~」

 フェリーから降りると空也は伸びをして帰ってきたことをかみしめる。

 

 その後ろから降りてくるほかの人たちを代表して絵里が空也に聞く。

絵里「それでこれからどうするの?」

 確かに今回の合宿のすべては空也が知っている。

 

 空也は聞かれると、周りを見渡しある人物を見つけた。

空也「えっと……。あ! いた! お~い。さくら~」

 その人物は芳乃さくらだった。手を振りみんなを連れてさくらのもとに行く。

 

 さくらも手を振りながらやってくる空也たちを迎えた。

???「あ! 空也君、久しぶりだね」

 笑顔で空也たちのこと見ていた。

 

 ここで空也以外のみんなは疑問に思う。

ことり「空也君。こちらは?」

 それがさくらが誰なのかということだった。それに明らかに年上の人を呼び捨てで呼んでいる事にも疑問を感じていた。

 

 そしてあまりのなつかしさでみんなのことが頭に入っていなかった空也は、

空也「あぁ、俺がここに来たときにお世話になった風見学園の校長先生」

 改めてさくらのことを紹介した。みんなはさくらが学園長ということに驚いていた。

 

 そして紹介された桜は自分で自己紹介をする。

???「芳乃さくらです。僕の事はさくらって呼んでね」

 いつものように子供のように純粋な笑顔で答えた。

 

 そして今度はμ'sの面々が自己紹介を始める。

穂乃果「はっ初めまして、高坂穂乃果です」

 穂乃果は少し緊張気味に自己紹介をした。

 

 それに続き次々と自己紹介を始める。

ことり「南ことりです」

 

海未「園田海未です」

 

花陽「小泉花陽です」

 

凛「星空凛だにゃー」

 

真姫「西木野真姫よ」

 

絵里「絢瀬絵里です」

 

希「東條希です」

 

にこ「矢澤にこです」

 それぞれで個性的な自己紹介を始める。真姫に関しては初対面にもかかわらず敬語を使わなかったり、凛に至っては通常運転の猫語である。

 

 自己紹介を終えさくらはμ'sの面々を見て、

さくら「おぉ~、これが空也君のいってたμ'sなんだね」

 会えたことがうれしいようで目をキラキラさせながら見ていた。

 

 そして自分たちのことを知っていたことに驚く穂乃果。

穂乃果「空也君。私たちのこと言ってたの!?」

 それもそのはず。ここにきて、そしてさくらにあってからμ'sとは一言も口にしていないのだから。

 

 しかしそれは当然という風に空也が答える。

空也「あぁ、そうだけど」

 空也が答えるのはちゃんとした理由があった。

 

 それはさくらから告げられる。

さくら「それより早くうちにいこ?」

 その言葉で察せる人は多いだろう。早婚外の合宿で泊まる家は、

 

 花陽も気づいたようで、

花陽「え? 空也君。もしかして今日から泊まる家って……」

 本当にそうかということを空也に聞いた。

 

 そう今回泊まる家は、

空也「あぁ、さくらの家だけど」

 空也の言う通りさくらの家。芳乃邸であった。さくらの家は空也が編入しているときに暮らしていた第2の家と呼べる存在である。今回はそこに泊まることになった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 それからさくらの家にやってきた。久しぶりに空也はその家に来た。懐かしさを感じながらその家の敷居をまたいだ。

さくら「たっだいま~」

 自分の家であるさくらはすぐに靴を脱いで留守番をしている人たちに帰ってきたことを伝える。

 

 すると家の中からやってきたのは、にこと花陽が驚くべき人だった。

???「お帰りなさい。さくらさん」

 

 さくらはその人物の名前を呼ぶ。

さくら「義之君、ただいま。それとお客さんも来てるよ」

 後ろにいる来てくれた人を紹介する。

 

 さくらに入っていたが空也はそれ以外の人には何も伝えていなかった。

義之「誰ですか? ……って空也! 来てたのか!」

 後ろにいる人たちの中で空也を見つけた瞬間にすぐに駆け寄る義之。

 

 そして空也も久しぶりに見る親友の顔を見て、

空也「あぁ、今日は俺と同じの部活の仲間をを連れてきたぞ。ってわかるよな」

 嬉しくなり挨拶をする。そしてほかのメンバーを紹介しようしたが説明はしていたことに気が付いた。

 

 そう言われた義之は穂乃果たちのほうを見てきた理由を納得した。

義之「あぁ、前に言ってたμ'sだったな。PV見たよ」

 空也に知らされていたため、そしてな中にも言われたため興味がわいたμ'sの動画をいろいろすべて見ていた。

 

 そのことが伝わってきたため空也がみんなはどう思っているかを聞いてみた。

空也「だってよ。みんな」

 

 そしてリーダーである穂乃果がそのうれしさからすぐに反応する。

穂乃果「すっごくうれしいです! ありがとうございます!」

 急に義之の手を取りぶんぶんと降って感謝する。

 

 穂乃果が握手しているときに空也が呼んだ男性の名前に反応する。

にこ「……って空也今、義之って言った!?」

 そう。空也が呼んだその男性の名前は義之。そしてそれはにこにとっては…、

 

 そういうことが分かっている空也は、

空也「あぁ言ったぞ」

 素直にそう答えた。

 

 花陽もそのことにピンときたようで、

花陽「それって白川ななかの専属バンドの!」

 義之のことを聞いてみる。花陽が言ったことはまったくもって間違っていない。むしろ答えである。

 

 ななかは有名であるが、そのバンドとして活動している義之たちは、一括で紹介されることが多いため名前まで知っている人はそう多くはなかった。

義之「俺たちのこと知ってんの?」

 そのため名前を知っていたことに驚く義之。

 

 そんなことは当たり前であるにこと花陽の2人は、

にこ「はい。いつも応援してます!」

花陽「はい私も、応援してます!」

 高いテンションのまま話を続けた。本当に義之たちのファンでもあるようだ。

 

 あまりにも興奮している2人に少し驚きを隠せない義之に空也が2人の補足をいれる。

空也「この2人は特にアイドルに関することが好きなんだ。じゃあ義之はほかのみんなに自己紹介してくれないか?」

 義之はみんなのことを知っているがみんなは義之のことを知らないため空也が自己紹介をする流れに持っていく。

 

 そして空也に言われた義之は自己紹介をする。

義之「あぁ、分かった。芳乃義之だ。芸名は『桜内義之』だけど」

 にこたちが知っていたのはあくまで桜内義之でしかなく、本来の名前はある日を境にわかった事情から芳乃家の養子に入ったため芳乃義之という名前に変わったのだ。ただせっかくつけてくれた名前を捨てたくないという義之の考えで今は桜内のほうは芸名になっている。

 

 そしてほかにここの家にいるはずの人物のことを聞いてみる。

空也「それと……、由夢ちゃんは?」

 それは義之にとって妹ともいえる存在でそして一生を誓い合った存在である人物。

 

 しかし名前の読みだけでは正確な文字が出てこないのは仕方がないため、

ことり「夢ちゃんって誰?」

 ことりの言うように少しイントネーションが変わってしまうのは仕方がない。

 

 そして気になっているみんなに義之における由夢の存在を伝えることにした。

義之「俺の妻だよ」

 そうして左手の薬指にある指輪を見せた。そう、義之は由夢と結婚し家庭を築いていたのだ。

 

 あまりの事実ににこと花陽の2人は、

にこ 花陽「「えぇ~!」」

 ほかのみんなも驚いていたがそれ以上に驚いていた。

 

 そうして噂をしていると家の奥から本人がやってきた。

由夢「兄さん。どうしたの?」

 やってきた由夢は義之がなかなか帰ってこなかったため心配になってきたらしい。もちろん空也たちが来ていることは知らない。

 

 そんな由夢が来たため、

空也「噂をすればだな。久しぶり」

 あっさりと由夢に挨拶をする。

 

 空也のことを見るなり由夢は驚き、

由夢「空也さん。帰ってきたの!?」

 そう言った。この言葉の意味はしっかりと存在する。

 

 この家は空也が暮らした家である。そして家族同然に暮らしていた由夢たちにとっては芳乃家は帰るべき場所という認識になっていた。

空也「あぁ、そうだな。ただいま。さくら、義之、由夢ちゃん」

 そしてそれは空也にとっても当然同じである。だから言うべき言葉を言った。

 

 『ただいま』を言われた由夢は、これまたいうべき言葉を言う。

由夢「お帰りなさい。空也さん。後ろの方はμ'sの皆さんですね」

 この家に帰ってきたから由夢たちが言うのは、『おかえり』と空也の帰りを喜んだ。

 

 そしてやってきた由夢に穂乃果は自己紹介しようとするが、

穂乃果「はい。えっと高坂……」

 それは途中で途切れてしまう。

 

 それは由夢もμ'sのことは知っていたからだ。

由夢「大丈夫です。みんなの顔と名前は覚えてますから」

 由夢は猫かぶりで鍛えた記憶力がある。そのため人の顔と名前を覚えるのは得意になった。

 

 ここまでずっと玄関でやり取りをしていたため、

さくら「まず……、中に入ろうか?」

 家の主であるさくらが中に入ることを勧めた。

 

 いつまでも玄関にいるわけにはいかないので空也もそれに賛同する。

空也「そうだな。じゃあ入るか」

 空也の言葉を皮切りにみんなが中に入っていく。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 みんなが中に入っていくと義之と空也だけになったことを確認して、

空也「そうだ義之。今からみんなに内緒でななかを呼べるか?」

 ここに来た理由の1つであることを義之に確認をとることにした。

 

 ここに義之がいるということはななかは休みなのだろう。空也はそう思っていた。

義之「あぁ、今は俺たちは休みもらってるし、いいぞ」

 ななかたちは休みを同時に取るようにしているのだ。それが事務所に入った時に決めたことだったため義之の休み=ななかの休みでもあった。

 

 空也は確認も取れたためあることを決めて呼んでもらえるようにした。

空也「それとななかにも秘密な。それと小恋も呼んでほしい」

 空也が連絡しないのは空也がいることを知られるとばれてしまう恐れがあるからだった。

 

 そして今名前が出てこなかったバンドのもう一人のメンバーについて気になった義之が聞いてくる。

義之「(わたる)はどうする?」

 板橋(いたばし)渉はバンドのドラム担当で重要な役割であった。

 

 しかし早めに済ませておきたいため、そして渉は空也の秘密について詳しくは知らないため、

空也「今日はいいや」

 今回はやめておくことにした。

 

 義之は聞きたいことが聞き終わったためみんながいないところに行って電話をかけることにした。

義之「そうか。じゃあ少し待っててくれ」

 空也にそう言い残し家の中に入っていく。

 

 義之に最後にお願いをして、

空也「あぁ頼んだ」

 義之を見送り、そのあとに空也も久しぶりの第2の我が家に入っていった。

 




今回から初音島での合宿がスタートします。

ここからは完全なるオリジナルなので楽しんでいただけるように頑張りたいと思います。

さてさて、今日は絵里、誕生日おめでとう! 絶対に誕生日回をいずれするのでそれまで待っててください!

新しくお気に入り登録をしてくださったそこら辺のAC乗りさん、ichiganさんありがとうございました!

次回『打ち明けた秘密』

それでは、次回もお楽しみに!



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どうかよろしくお願いします!

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