ラブライブ!~化け物と呼ばれた少年と9人の女神の物語~   作:そらなり

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どうも、そらなりです。

今回は空也がどうやって歌詞作りをしているのかそれが分かる回ですかね? 一応。

それでは慣れないことに四苦八苦する彼女の物語をどうぞご覧あれ!


大胆な作戦

空也side

 

 ことりがバイトしていることが分かった日の次の日。ことりは自分の教室であることをしていた。

ことり「ん~~~~~。チョコレートパフェおいしい。生地がパリパリのクレープ食べたい。はちわれの猫可愛い。五本指ソックス気持ちいい……。思いつかないよ~」

 今思いついた言葉を次々とノートに書いていく。しかしそれは秋葉に関することではなかった。それでは今回、ことりが作詞をする意味がなくなってしまう。

 

 だから空也は口を挟む。

空也「だから最初は自分の感情とか今まで感じて来たこと。それにことりの思うアキバについて書けばいいんだよ」

 今の空也が言えるのはこれぐらいしかない。それでも空也が作詞をしていくのにあたって大事にしていることではある。

 

 しかし初めてのことで経験のないことをやっていることりはナーバスになっている。

ことり「そんなこと言われたって……」

 なぜことりが作詞活動をしているのかというと話は1時間ほど前にさかのぼる。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 それは絵里によって突然言い出された。

絵里「アキバでライブよ!」

 突拍子もないその提案を堂々と話す絵里は空也の使っている歌詞ノートを持って言った。

 

 それを聞いた穂乃果は、そのライブのことについて聞こうとした。

穂乃果「え? それって」

 

 穂乃果の聞きたい言葉の続きをことりがいう。

ことり「路上ライブ?」

 ことりの言う通りこの場合できるのは路上でしかない。店の中を借りることは迷惑がかかるためできない。

 

 絵里は当然同じ考えで、

絵里「えぇ」

 その考えを認めた。

 

 しかしアキバという単語ににこが反応する。

にこ「アキバといえば、A-RISEのおひざ元よ!?」

 そう。今のスクールアイドルの頂点にいるA-RISEのテリトリーの中。それだけにリスクがある。

 

 しかし、それに見合る成果が出れば……、

希「それだけに面白い」

 そして今までになかったことに挑戦するのは希の言う通り面白い。

 

 希の隣に座っていた真姫は、

真姫「でも、ずいぶんと大胆ね」

 以外そうにそうつぶやいた。

 

 そこで先ほどの会話を聞いた空也が自分なりのその場所でライブを行いことのメリットを考え話す。

空也「アキバは一番アイドルに熱い人が集まる。そこでライブを見てくれた人への大きなアピールポイントになるってことですか」

 アキバにはアイドルが好きない人が多くいる。そこでいいパフォーマンスをすれば十分ランキングが上がりラブライブに出ることのできる可能性が強くなる。

 

 もちろん提案した絵里はそのことを考えており、

絵里「そうよ。あそこで認められるパフォーマンスができれば、可能性はある」

 みんなをやる気にさせるには十分なことを言った。

 

 その絵里と空也の言葉を聞いた穂乃果たちは、

穂乃果「いいと思います!」

ことり「楽しそう!」

 ほとんどがやる気になっていた。しかし1人だけ反応が渋い人がいた。

 

 その1人とは海未だった。

海未「しかし、すごい人数では……」

 みんながやる気のこの状況で恥ずかしがり屋な海未はその場面を想像してしまっていた。

 

 そんな海未ににこの容赦のない言葉が放たれる。

にこ「人がいなかったらやる意味ないでしょ」

 人気を出すためにやっている活動なのに確かに人がいなければ意味がない。ネット配信を可能ではあるがそこまで機材がしっかりしているわけではないためしっかりできるようになってからのほうがいい。

 

 あまりの正論に海未の言葉が詰まる。

海未「それは……」

 

 そしてその間に、

凛「凛もさんせー」

花陽「じゃっじゃあ私も」

 花陽と凛も絵里の言った案に賛成をした。

 

 海未以外が乗り気のこの状況で絵里が判断した。

絵里「決まりね」

 それは決定したという意味で、海未も恥ずかしがっているだけであるということはここにいるみんなが分かっていた。

 

 そして人一倍やる気のある穂乃果はさっそく予定を立てようとする。

穂乃果「じゃあ早速日程を!」

 

 しかしその前に絵里にはある考えがあった。

絵里「っとその前に、今回の作詩はいつもと違ってアキバの事をよく知ってる人に書いてもらうべきだと思うの」

 その提案は今までの空也の詩を使わないということだった。確かにアキバで歌うのならそれにあったような曲がいいのはわかる。

 

 そしてその詩を書く人物はやはり……、

空也「つまりことりに作詞をさせると?」

 その人物の名前を空也が挙げる。そう、バイトをしていたこと里奈やそういう詩を書くことができるだろう。

 

 絵里もそのつもりだったらしく、

絵里「えぇ、ことりさん。どう?」

 空也の使っているノートを差し出してことりに聞いてみた。

 

ことり「え! 私?」

 急に名前を挙げられたことりは驚く。

 

 聞かれた絵里はことりにどうしてもお願いしたいらしく、

絵里「えぇ、あの町でずっとアルバイトしてたんでしょ。きっとあそこで歌うのにふさわしい歌詞を考えられると思うの」

 今自分の思っていることを素直に話す。

 

 そしてこの普段とは違うことに穂乃果は、

穂乃果「それいい! すごくいいよ」

 おもしろそうだと判断したのかものすごく乗り気だった。そのほかにも海未や凛、にこにまきと全員がことりが作詞をするということに賛成した。

 

 しかしことりも初めてのことをうまくできる自信はない。

ことり「空也く~ん……」

 だから空也に助けを求めた。あわよくば作詞をしなくてもよくなるように。

 

 その願いは半分だけかなえられることになった。

空也「俺もいいとは思うが絵里先輩。1つだけ言わせてもらいます。作詞活動はできない人は全然できません。なので俺も手伝います。いいですよね」

 ことりが作詞をするのは変わらないが経験者がいることは心強いことだった。空也も機能ことりの本音を聞いてしまったため放っておけなくなってはいた。

 

 そして空也の提案を絵里は受け入れる。

絵里「それは構わないわ。でも極力ことりさんに書かせるのよ」

 しかし譲れない部分はあるようでその点に念を押して了承した。

 

 許可がもらえた空也は、

空也「わかりました」

 その絵里のいうことを守ることを約束してことりの手伝いをすることになった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 そうして現在に至る。空也が今までのことを考えている間にことりは新しい詩を考えていた。

ことり「ふわふわしたのもかわいいな。はい! あとはマカロンたくさん並べたら~、カラフルでし、あ、わ、せ。るるるるるるるる…………。やっぱり無理だよ~」

 今度はリズムよく歌いながら書いていたが次第に最後のハミングが小さくなってしまい止まってしまった。それにアキバらしいというよりことりらしい詩になっていた。

 

 そしてもう一度今度はわかりやすく空也がことりにアドバイスをする。

空也「だから、例えばことりはアキバで働いてるときどんなことを考えてるのかを 一回考えてみな。それを歌詞にする。それでいいと思うぞ」

 答えに近い。けど気が付かなければ本当にわからないその言葉は今はまだことに李はわからなかった。

 

 

 

 

 

 そして次の日も1日中悩んでいた。空也の言っていたアドバイスを生かせるように考えてはいるがなかなかことりにいい詩が思いつかない。

 

 そして悩みすぎたことりは授業中に指名されても反応することができず、そして体育の時間ですら動いてる時間よりも悩んでいる時間のほうが多かった。

 

 そのことで担任に呼び出されたりしてしまった。そしてそんな日々が2,3日続いた。

もう駄目だとことりが思い始めてきたころ。

ことり「空也君。私じゃ無理だよ~」

 ことりがそんな弱音を出してしまうほど悩んでいた。

 

 そんなことりに自分だけじゃどうしようもないと判断した空也は、毎回教室の外からこちらを見ていた人物たちに声をかける。

空也「しょうがないなぁ~。おい2人ともさっさと出てこい」

 きっと声をかけなくてもこの状況なら出てきてくれたのだろうが空也が声をかけたことにより穂乃果と海未が教室に入ってくる。

 

 穂乃果はことりの机の前に立ち、

穂乃果「ことりちゃん!」

 悩んでいることりの前に立ち名前を呼んだ。

 

 そして弱っていることりは穂乃果を着てくれたことがうれしかった。

ことり「穂乃果ちゃん……」

 今のことりのは穂乃果の考えてくれることが何よりも救いだったのかもしれない。

 

 そして穂乃果はことりの期待通り何か考えがあるようだった。

穂乃果「こうなったら一緒に考えよう。とっておきの方法で」

 その作戦を実行するために穂乃果はことりにその方法を告げることにした。

 

 しかし今はまだわかっていない。

ことり「え?」

 今のことりには何をするかわからないが心配はしていない。なんせいつもどうにかしてくれる穂乃果の考えなのだから。

 

 そして後から入ってきた海未は空也に向けて、

海未「にしてもいつから空也は私たちのことに気が付いていたのですか?」

 先ほど声をかけられたのは気が付いていたから声をかけたのだが、それがいつからだったのか海未にはわからなかった。それもそのはず空也は気が付いているという祖塗りを一切見せていないのだから。もちろん目が合ったわけでもない。

 

 海未の問いに空也が答える。

空也「そんなの初日からに決まってんだろ。わかりやすいんだよ。2人とも」

 空也が気づいていたのは初日から、穂乃果たちは練習に行く前に必ずことりのことを見守って少し遅れていっていたのだ。そのことに空也はずっと気が付いていた。

 

 しかし、海未にはまだ疑問が残る。

海未「本当にそれだけですか?」

 気配や視線だけですぐに気が付くというのは普通に難しい。だからこそ空也に言葉には疑問が残る。

 

 その返しを予想してなかった空也は、

空也「あ、あぁ。逆にそれ以外に何かあるか?」

 少し言葉が詰まってしまうがそれでも逆に質問をすることで回避することを試みた。

 

 その空也の考え通りその質問に答えることのできない海未は、

海未「……今は思いつきませんね」

 それでもいまだ納得しきってない様子ではあるが人区切りはついた感じがした。

 

 なので空也は次の行動に入る。

空也「それと穂乃果。早く教えてくれよ。なにをするんだ?」

 それは穂乃果が海未と空也が会話している間に言っていた作戦のことについてだ。

 

 穂乃果は空也に近づき少し背伸びをして、

穂乃果「空也君。それはね……」

 空也の耳元でこそこそとその作戦の内容を伝えた。

 

 これは海未に聞かれるとまずいからだということをその内容から察した空也は、

空也「あぁ! そういうことか。じゃあさっそく移動しようか」

 海未にそのことを伝えずに目的の場所に移動することにした。

 




今回は初めて空也が作詞について語りました。私自身は作詞なんてやったこともないしどういったようにすればいいかなんてわからないので完全に想像ですのでご了承ください。

次回で『ワンダーゾーン』回は終了となります。

次回『路上ライブ!』

それでは、次回もお楽しみに!



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