ラブライブ!~化け物と呼ばれた少年と9人の女神の物語~   作:そらなり

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どうも、そらなりです。

前回言った通り今回でアニメ6話分が終わります。

そして今回はD.C.キャラクターの掛け合いもありますのでそちらもお楽しみに!

それでは、今回も表と裏で頑張っている少女たちをご覧あれ!


リーダー決定

 カラオケでの勝負が終わりにこに連れられてやってきたのはゲームセンターだった。

にこ「今度は歌の時見たく甘くないわよ。使用するのはアポカリプスEX」

 そう声を荒げて言うにこなのだが、

 

 同じゲームセンターのUFOキャッチャー前で、

穂乃果「空也君。もうちょっと右」

 空也がゲームをプレイしていた。穂乃果の指示通りにアームを動かしていく空也。

 

 だんだんとアームが下りていき景品をがっちりとつかむ。

ことり「いい感じだよ~」

 しかし、それで安心してしまってはいけない。途中で落ちてしまうことがあるからだ。

 

 アームがだんだん出口に近づく。

空也「これで……、取れた~」

 空也がそういうと同時に景品がアームから離され出口に入る。つまり景品が取れたのだ。

 

 景品が取れていることに喜んでいる空也と穂乃果とことりに、

にこ「だから緊張感持てって言ってるでしょー!」

 にこはその緊張感のなさに気を引き締めるように注意をする。

 

 にこが指定したゲームの前にいる凛は、

凛「凜は運動は得意だけど、ダンスは苦手だからな~」

 自信なさげにそういう。

 

 花陽は今までやったことのない種類のゲームのやり方が分からず、

花陽「これ……、どうやるんだろ~」

 凛とは違った意味で不安そうにつぶやいた。

 

 そのつぶやきを聞いていたにこは、

にこ(プレイ経験0の素人が挑んでまともな点数が出るはずないわ。くくく、カラオケの時は焦ったけどこれなら…)

 心の中で余裕の表情で凛たちを見ていた。

 

 しかし、そんなことを考えていると目の前から歓声が上がる。

ことり 穂乃果 花陽「「「すごーい」」」

 その3人の視線の先には凛がゲームを終えた後のような様子で立っていた。

 

 その注目の的である凛は両手をあげて、

凛「なんかできちゃったー」

 初めてやったなのにできたことに驚きながら喜んでいた。

 

 結果、凛はAA、穂乃果とにこと海未はA、ことりと真姫はB、花陽はCだった。

ことり「面白かったね」

 ことりの言う通りゲームをしていたみんなは本当に楽しそうにプレイしていた。

 

 そしてまたもや穂乃果から空也にある誘いがやってくる。

穂乃果「うん。じゃあ今度は空也君。やって~」

 カラオケの時と同じように空也にやってもらおうと穂乃果は頼んだ。

 

 空也も先ほどからの経験から断れないことは知っているため、

空也「またかよ。じゃあこれでいいや」

 空也は半ばやけになりながら答えた。そしてゲームでやる曲を選ぶのだが……、

 

 その曲はにこにとって驚くべき選択だった。

にこ「それこのゲームで1番難易度の高いやつよ! 出来るの?」

 にこに言う通りなかなかクリア者が出ない曲だった。

 

 そんなにこの心配も空也は気にせずに、

空也「まぁ曲自体は知っているので見ててください」

 意外と余裕そうにしてゲームをプレイし始めた。

 

 結果、空也はあと少しでハイスコアになるほどのAAAだった。

空也「初見でこれならいいほうかな……」

 曲自体は知っているとはいえ初めてやったにしては結構うまくできたほうなのではないかと意外に空也は満足していた。

 

 そんな空也がそんなことを思っているときにはにこはただただ空也のスコアに驚いていた。

にこ「あんた何者?」

 自分が見ている目の前で最難関の難易度をクリアした空也にそう問いただす。

 

 空也はにこに聞かれたことを華麗にスルーする。

空也「そんなことより、次は何ですかにこ先輩」

 空也の趣味はダンス。そして知っている曲で操作方法は見ていて理解した。そんな状況でできないなんてことは空也にはありえなかった。

 

 空也にそう言われたにこは今までの結果を見てそれほど差がついていないことに気が付き、

にこ「そっそうだったわね。じゃあ外に行くわよ」

 そう言ってゲームセンターを後にした。

 

 

 

 

 

 そしてにこに連れてこられた店の外で、

にこ「歌とダンスで決着がつかなかった以上最後はオーラで決めるわ」

 にこはそう言って胸を張り宣言をした。

 

 しかしそれだけでは何をするのかはわからない。

空也「ちょっといいですか、にこ先輩」

 空也はそういう状況で真っ先に動きにこに訊ねることにした。

 

 自分の話の途中で話しかけられたにこは、

にこ「何よ……」

 少しジト目で空也のことを見ながら詳細を空也に聞く。

 

 機嫌が悪くなってきているにこをこれ以上悪化させないために、

空也「それってどうやって図るんですか?」

 空也は短くこう質問をした。

 

 空也に聞かれたにこは、今手に持っているμ'sのチラシを掲げた。

にこ「それは、これよ。オーラがあれば黙っていれば人は寄ってくるもの。50枚を早く配り終えるだけ。簡単でしょ」

 確かに単純なルールだが今回に限っては……、

 

 ことりも感じたのようで思ったことを口に出す。

ことり「ちょっと強引なような~?」

 

 でも、その強引な内容でも穂乃果の好奇心をあおるのには十分だったらしい

穂乃果「でも面白いからやろうよ。ね、空也君」

 目をキラキラさせながら、そして空也に何かを期待しながらそう言った。

 

 穂乃果が何を考えているのか空也にはある程度見当がついていた。

空也「今回はやらないからな。絶対に」

 カラオケもダンスゲームも穂乃果から言い出して空也がやることになった。このパターンからすること今回も穂乃果は空也にお願いしようということになりそうなのであらかじめ手を打っておく。

 

 穂乃果は自分のたくらみが空也にばれたことに驚きそして、

穂乃果「え~、なんでー」

 空也の言葉に納得がいかず子供のように反抗していた。

 

 しかしそれも次の空也の言葉で変わる。

空也「今回は俺は測定に回る。みんなが動いてたらメモれないだろ」

 空也が出したのは本当に考えていたことだった。

 

 空也の考えが分かった穂乃果は、

穂乃果「そっか。じゃあお願いね」

 あっさりとその言葉を受け入れもう、作業を始める準備をしていた。

 

 そんな穂乃果たちに空也は声をかける。

空也「はいはい。行って来い」

 その言葉はこのゲームの開始を意味していた。空也の言葉と同時にみんながチラシをもって様々な方向に動き出す。

 

 まぁ、結果を言ってしまえば、ことり、凛、穂乃果、にこ、真姫、海未、花陽の順に終わった。

 ことりはあっという間に配り終え、元気いっぱいに配ることをしていた穂乃果と凛がそれでほぼ同時くらいに終わり、いろいろな手を知っているにこがそのあと配り終え、最後に恥ずかしがってしまう真姫と海未と花陽の順で配り終わった。

 

 

 

 

 

 最後の話し合いをするべく部室に戻ってきた。

空也「結局みんな同じ結果か~」

 空也が言うように今回の勝負の総合結果を見るとみんながみんな同じような結果になっていた。

 

 空也の言葉を聞き海未も結果の書かれているノートを見て、

海未「そうですね。ダンスのランクの悪い花陽は歌が良くて、カラオケの点数の悪かったことりはチラシ配りの点数が良く」

 結果の確認のため読み上げる。

 

 ことりもその結果から思ったことは同じようだ。

ことり「結局みんな同じってことなんだね」

 

 そして凛も思ったことを口にする。

凛「にこ先輩もさすがです。みんなより全然練習してないのに同じ点数なんて」

 最後に加入したにこがほかのみんなとそれほど差がないことに驚いていた。

 

 しかしにこは高得点を取るために様々な手を取っていた。

にこ「あはは、当たり前でしょ……」

 その結果その驚きはにこにとってうれしいものではなかった。

 

真姫「でもどうするの。これじゃ決まらないわよ」

 真姫は気が付いていた。今は最初と全く変わっていないことに。

 

 真姫の言葉を聞き花陽も反応する。

花陽「うっうん。でっでもやっぱりリーダーは上級生のほうが」

 少なくともこれで少しは進展すると願って花陽が答える。

 

 上級生という言葉に、この中で一番上級生のにこが反応する。

にこ「仕方ないわね」

 選ばれたいと心から願っているような感じで嬉しそうにそういう。

 

 しかしそんなにこの言葉をまたもや受け流して、

凛「凛もそう思うにゃー」

 凛が今思っていることを口にする。

 

真姫「私はそもそもやる気ないし」

 真姫もまた自分の今思っていることを興味がないようにみんなに向けて言う。

 

 凛と真姫の考えを聞いたにこは先ほどのうれしがっていたにこではなく、

にこ「あんたたちブレないわね……」

 ここまでしても考えの変わらないことに対して少し残念に言う。

 

 そこで今までにない新しい意見を出す人がいた。

穂乃果「じゃあいいんじゃないかな。なくても」

 それが穂乃果だ。

 

 その意見を聞いた空也は穂乃果が意外なことを言い出したのにもかかわらず、

空也「ほう、新しい意見だな」

 全く驚いた様子もなく穂乃果のことをじっくりと見ていた。

 

 自分のことを見ている空也の目を見ながら穂乃果は、

穂乃果「うん。リーダーなしでも全然平気だと思うよ。みんなそれで練習してきて歌も歌ってきたんだし」

 自分の思っていたことを詳しくここにいる全員に説明した。

 

 穂乃果の考えたことは間違っていない。だけどいきなりそう言われて納得できる人のほうが少ない。

海未「し、しかし」

にこ「そうよ。リーダーなしなんてグループ聞いたことないわよ⁉」

 穂乃果の出した案は前例のないことで常識的な2人は反論をする。

 

 そして真姫はこの勝負が始まった中での決まっていたことを思い出す。

真姫「だいたいセンターはどうするの?」

 そう、リーダーがセンターということを決めたことがあったことを指摘する。

 

 その真姫の言葉を聞いた穂乃果はもうすでに案があったらしい。

穂乃果「それなんだけど、私考えたんだ。みんなで歌うなんてどうかな」

 純粋な穂乃果だからこそこの考えに至ったのだろう。この今の状況では一番いい考えだ。

 

 穂乃果の案を聞いたにこは、

にこ「みんな?」

 本当に今までに出てこなかった考えにどういうことのなのか完全に理解はできなかった。

 

 にこに聞かれた穂乃果はみんなで歌うことの意味をみんなに伝える。

穂乃果「家でアイドルの動画とか見ながら思ったんだ~。なんかね、みんなで順番に歌えたら素敵だな~って。そんな曲作れないかなーって」

 センターだけが目立つ曲ではなくみんなの見どころのある曲がいいと穂乃果はそう想ってたのだ。

 

花陽「順番に?」

 穂乃果の言葉に花陽が反応する。新しいものの考え方に少し不安な感情を持っているようだが、

 

 そんな不安は穂乃果自身にはなかった。

穂乃果「そう、無理かな?」

 ただ、空也ならできると思っていた。穂乃果はただの確認のために空也に訊ねる。

 

 そして空也はそんな穂乃果を安心させるために、

空也「歌詞ならできるぜ」

 そして同じ音楽担当の真姫も、

真姫「そういう曲なくはないわね」

 それほど簡単なことではないにしてもその不安を感じさせないほどの自信でできるといった。

 

 音楽ができればあとはダンスだけだ。

穂乃果「ダンスはそういうの無理かな?」

 

 穂乃果に聞かれたことりは答える。

ことり「ううん。今の7人ならできると思うけど」

 今のこのメンバーなら絶対にできるとそう確信していたのでことりははっきりと宣言する。

 

海未「そうですね。この7人なら」

 海未もことりと同じ考え……、いや海未だけではない。ここにいるみんながこの7人ならできるとそう確信していた。

 

 みんなの考えがまとまった場面で、

穂乃果「じゃあそれが一番いいよ。みんなが歌ってみんながセンター!」

 穂乃果が最後にまとめる。その内容は一番みんなが納得する内容だ。

 

 穂乃果がまとめた今後のμ'sに大事なことは、

空也「さんせー」

 空也を皮切りに、

 

ことり「私も」

 次はことりがそう言いながら手を挙げる。

 

真姫「好きにすれば」

 そして少し顔を赤くして髪をくるくるといじりながら答える真姫。

 

凛「凛もソロで歌うんだ!」

 そして元気いっぱいに手を挙げて宣言する凛。

 

花陽「わっ私も!?」

 花陽は少し恥ずかしがりながらそれでも反対の意見はない様子。

 

海未「やるのは大変そうですけどね」

 海未は穂乃果の突拍子のない意見にこの先のことを心配しながらそれでもそう言っている顔は笑顔だった。反対の意見なんて持っていないようだ。

 

 そして最後は部長であるにこだけだった。

にこ「仕方ないわね。ただし私のパートはかっこよくしなさいよ」

 にこは肩を少しすくめながら、自分のところに要望を入れた。これで満場一致で穂乃果の案は採用になった。

 

 にこに要望を入れられたので

ことり 空也「「了解しました(~)」」

 代表となる2人は声をそろえて受け入れた。

 

 決めるべきことは決まった。

穂乃果「よ~し。そうと決まったら、早速練習しよう」

 穂乃果はそう言ってすぐさま屋上へと向かっていき、ほかのメンバーはそんな穂乃果を追って部室を後にした。

 

 

 

 

 

 そして穂乃果を追って屋上に向かう途中ことりがさきほどのやり取りを思い出しながら口を開ける。

ことり「でも~本当にリーダーなしでいいのかな?」

 確かにリーダーなしなんてことはありえない。代表者はいなくてはならないものなのだ。

 

 しかし、ことりのその疑問はすぐになくなる。

空也「何言ってんだよことり。もう決まったよ。リーダーは」

 空也は階段の上の今は見えない上っているべき人のことを見て答える。

 

 空也の言葉を聞いた海未も、

海未「えぇ、もう決まってます」

 海未の場合は目をつぶっている。きっと今の海未の頭にはリーダーになるべき人物の顔が浮かんでいるのだろう。

 

 真姫も満更ではないように、

真姫「不本意だけど」

 少し悪態をついてはいるが考えていることは空也と海未と同じらしい。

 

 海未はその人物のことを言う。

海未「何にもとらわれないで1番やりたいこと、1番面白そうなことにひるまずにまっすぐ向かっていく」

 

 空也はその人物の名を挙げる。

空也「それが穂乃果であり、穂乃果にしかないものなんだから」

 そう、空也の言葉が物語っているようにそれが穂乃果という1人の人間なのだ。

 

 するとみんなが屋上についたのを見た穂乃果が、

穂乃果「じゃあ練習始めよう」

 これが今日の練習の開始の合図となった。

 

 

 

 

 

 

 そして数日がたった。

真姫「空也先輩。これ作曲したのでお願いします」

 真姫はそう言って空也にCDを渡す。

 

 空也はそれを受け取り、

空也「わかった。じゃあ明日までに仕上げるよ」

 そう言って自分のカバンにしまう。

 

 真姫は少し頬絵もながら、

真姫「お願いね」

 楽しそうに空也に言う。

 

 こんな楽しそうな真姫の顔を見れるのは何回目だろうと考えながら、

空也「あぁ、じゃあまた明日」

 そう言ってすぐに自分の家へと向かった。

 

 

 

 

 帰宅した後、すぐにある人に電話を掛ける。

 

 数コールした後にその人物が電話に出た。

義之『空也か? どうした?』

 その人物とは、この前あることをお願いした義之だった。

 

空也「編曲の件で連絡した。作曲できたから、今送るな。それの編曲を頼みたい」

 そして今回連絡したのはこの前頼んでいた編曲のことについてだ。

 

 編曲の話になった途端義之の雰囲気が変わる。

義之『そうか。わかった、今聞いたあとやるよ』

 義之の声がやる気に満ちた声になる。

 

 その様子に安心した空也は、

空也「そうか、そこにななかいるか?」

 今回のサプライズになることを頼むために大事なことを確認した。

 

義之『あぁ、いるぜ』

 義之の答えは短くそう答える。

 

 そしてななかに頼みたいことを頼むべく空也は口を開く。

空也「歌のほうはななかにお願いするな」

 そう、その内容とは歌をななかに任せるということだった。その理由はアイドルとつながりがあるということをにこに伝えるため、そして本物のアイドルの歌い方と真姫のアドバイスを聞いてより良い歌を完成させるためだった。

 

義之『あぁ、わかった。じゃあ切るな』

 用件が終わったのですぐに電話を切ろうする。それほどまでに作業に取り掛かりたいようだ。

 

 そんな義之を止めることはせずに、

空也「終わったらパソコンに転送してくれ。じゃあまたな」

 ちゃんと伝えることは伝える。

 

 いち早く作業に取り掛かりたい義之だが、

義之『あぁまたな』

 最後の挨拶をして電話を切った。

 

 

 

 

 

 そして次の日の休日、急に空也の携帯にメールが来たと思ったらそれは依頼していた音楽のデータだった。

 アイドル研究部にある開いているCDに曲を入れ、それをみんなに聞いてもらった。

にこ「この声って……、白川ななかじゃない!?」

 そのCDから流れてきた声を聴いたにこはすぐ反応をする。

 

 ななかのことはそこまで長く会話がなかった。

空也「あぁ、お願いしたらOKもらったからな」

 にこは空也の言葉を聞いた瞬間にそのスピーカーから流れてくるななかの歌声を必死で聞いていた。

 

穂乃果「そうなの? じゃあ、もう早速PV撮影しようよ」

 そんな中穂乃果は反応をするがアイドルの声が自分たちの歌の中に入っているということは穂乃果には大事じゃなかった。一番大事なのは自分たちの新しい歌ができたということだけだった。

 

 空也は元からそのつもりだったので、

空也「はいはい。まってな」

 そう言ってカメラを準備する。それからPV撮影が終わり空也は編集をするために早めに今日は解散と言うことになった。

 

side out

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

絵里side

 

 新しいμ'sの歌であるこれからのSomedayを見た生徒会長は、

絵里「何を言ったの?」

 その場にいる副会長である希に聞いた。

 

 聞かれた希は隠すことをするでもなく、

希「うちは思ったことを素直に言っただけや。誰かさんとちごうて」

 素直に言ったのだ。

 

 素直に打ち明けた希に、

絵里「…………」

 その後の会話が続かなくただ黙ることしかできない。

 

 黙っている生徒会長を今がチャンスだと思い希が声をかける。

希「もう認めるしかないんやない。えりちが力を貸してあげればあの子らはもっと…」

 

 しかしそれでも生徒会長の考えが変わるわけでもなかった。

絵里「なら希が力を貸してあげれば」

 それは、自分が力を貸さないということを言っている。だけどそれを言っている生徒会長は希のことを見ないでそっぽを見ていた。

 

 生徒会長の言ったことを聞いた希は、机にあるタロットカードを1枚手に取り、

希「うちやないカードも言ってるのあの子たちに必要なのはえりちや」

 絵里に見せる。そのカードは太陽のカード。いつか見た時もμ'sに関してやった時に出たのと同じだった。

 

 それでも生徒会長は認めることができなかった。

絵里「ダメよ……」

 何かを我慢するように目を少し細めそう言った。

 

 生徒会長と希の会話が一通り終わった後すぐに生徒会室の扉があき、

???「うーっす」

 1人の男子生徒が入ってきた。

 

 生徒会長はその入ってきた少年に言う。

絵里「幹、遅刻よ?」

 入ってきたのはこの学校で初めての男子生徒のテスト生として入ってきた中居幹(なかいみき)という名の男の子だった。

 

 生徒会長に注意された幹は、

幹「しょうがないだろ? 先生に言われて資料とかいろいろ運んでたんだから」

 肩をすくめしょうがないことをアピールして答えた。

 

希「やっぱりこの学校初めての男子となるといろいろと頼まれてしまうようやな幹君」

 希の言うようにこの学校に数少ない男子生徒は教師にいろいろ頼まれるのは少なくなかった。

 

 希とそんな会話をしていると幹はある違和感を感じた。

幹「まぁな、それで、生徒会長(絵里)そんな暗い顔してどうしたんだよ?」

 生徒会のパソコンを暗い表情で見ている生徒会長の顔だった。

 

絵里「いいえ、何でもないわ」

 しかし、それは生徒会長にとってかかわってほしくないことだった。

 

 幹はそのことに気が付き、

幹「そうか……」

 これ以上生徒会長を傷つけないようにそっとしておくことにした。

 

 まぁ、これだけで終わる中居幹ではないのだが、動くのは今ではない。

 

side out

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

花陽side

 

 PVを投稿した次の日音ノ木坂学院には何かが起きようとしていた。

 

 花陽はあることをμ'sのみんなに伝えるべく大急ぎで部室へと向かっていた。

真姫「あっ、って花陽」

 その途中真姫とぶつかってしまうのだが、

 

 今の花陽はものすごく急いでいたため、

花陽「あっ真姫ちゃん。大変、大変なのすぐに部室にきて」

 そう言い残して部室に向かう。

 

side out

 

 

 

 

 

空也side

 

 花陽が勢いよく部室に入ってきた。

空也「どうした。花陽?」

 あまりの必死さに空也が花陽に声をかける。

 

 聞かれた花陽から出た言葉は、

花陽「たったっ助けて!」

 助けを求めた言葉だった。

 

 何かあったのかと思った穂乃果が、

穂乃果「助けて?」

 花陽に詳しく聞こうとしたのだが、

 

花陽「あっじゃなくて大変、大変です!」

 どうやら事件に巻き込まれたということではないようだが、ここからまた忙しくなるのだとそんな予感がしていた。

 




予告も何もせずに新キャラが出てきました!

このキャラはリアルの友人に作ってもらったキャラなのですが、出番はあと少しだけです。(今の予定だと)
次に出てくるのはやりたいことはのところですかね。

ダカーポのキャラも出せたし個人的には満足のいく回になりました。

次回からは『エリーチカ』回に入ってきます。

次回『出場の条件』

それでは、次回もお楽しみに!



Twitter始めました。
https://twitter.com/kuuya_soranari
どうかよろしくお願いします!

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