ラブライブ!~化け物と呼ばれた少年と9人の女神の物語~   作:そらなり

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どうも、そらなりです。

今回は3割ラブライブ関係、7割D.C.キャラクターとの掛け合いです。

名前は出すことはあったけど今回初めてしゃべります。もし知っている人がいたら予想してみるのも面白いと思います。

それでは、空也の起こす行動を見てやってください。


プロとの交渉

 にことの初めての対話が終わって部屋を出た空也は帰宅しようと昇降口まで行くとそこには穂乃果と海未とことりが待っていた。

穂乃果「空也君。何してたの?」

 空也が室内で何かをしていたことが気になった穂乃果が訪ねてくる。

 

 しかし、室内で話していたことはにこのプライベートによるもの。

空也「なんでもないよ。それよりどうかしたのか?」

 だから話さないことにした。それにしても3人が少し暗い顔をしていた。

 

 そして穂乃果がその理由となることを空也に伝える。

穂乃果「希先輩から聞いたんだけど、にこ先輩1年生の時にスクールアイドルやってたんだって。だけどほかのメンバーがどんどんやめて行っちゃって」

 希から聞いたことを空也に伝える穂乃果。

 

 それを聞いた空也はその結果には何となく気が付いていた。

空也「それでうらやまし半分、悔し半分だったってわけか」

それでもそれを言ってしまうと穂乃果たちも傷ついてしまう可能性が出てくる。だから空也は先ほどの会話でわかることを口にした。

 

 ことりたちも空也の考えと同じだったため、

ことり「なかなか難しそうだね。にこ先輩」

 これからのことに心配になっていた。

 

 海未もことりの言葉を聞き状況をさらに認識する。

海未「そうですね。先輩の理想は高いですから、私たちのパフォーマンスでは納得してくれないでしょうし。説得に耳を貸してくれるかんじはないですし」

 今日話した感じだと一切取り付く島もない状況で数日で何とかするなんてことは困難以外の何物でもなかった。

 

 っとそう考えるのが普通であるが穂乃果は違った。

穂乃果「そうかなぁ~?」

 突然口にすることりと海未に対する問いかけ。

 

 そしてそれはにこの気持ちに触れた空也も同じ考えだった。

空也「そうだよなぁ~」

 穂乃果の言葉に同調する。

 

 そして穂乃果は自分の思う根拠を言う。

穂乃果「にこ先輩はアイドルが好きなんでしょ」

 あのグッツを見れば簡単にわかるぐらいアイドルが好きで、

 

 今度は空也が答えにたどり着けるように一つの言葉を出す。

空也「それでアイドルになりたがってる」

 空也の言葉もにこの行動を見ていればわかる。顔を見られないように我慢して着るコート。お客を喜ばせるためのキャラづくりそれがすべてアイドルになりたいことを物語っていた。

 

 そして最後に穂乃果が決定的なことを言う。

穂乃果「私たちにも少し興味があるんだよね」

 そう、にこは『μ's』に興味がある。じゃないと朝早くに神田明神で忠告するような真似はしない。学校ですればいいのだから。

 

 穂乃果と空也が言ったことはことりもわかっている。

ことり「うん」

 だから今までの言葉を肯定する。

 

 空也はそこで考える。何をするべきなのかを。

空也「それならほんの少しの事でうまくいくような気がする」

 詳しいことはわかってはいない。それでも何かがきっとこの状況を打開することができる。そんな気がしていた。

 

 しかしそれは空也にしかわからないこと。

海未「具体性に乏しいですね」

 海未は少し呆れながらそう言った。具体的ではないが今はそれしか考えられない。

 

 人間というものは具体的にはできていない。

空也「人間関係はだいたいそんなもんだ」

 感情というものがある限り、わかっていても踏み出せないなんてことは少なくないのだ。

 

 そんな話をしていると信号も向こうの階段からこちらを見ている目があった。

穂乃果「今の……」

 その目は誰でもないにこのものだった。

 

 遠目で見てぎりぎり見えるもので断言できにくいものだったため、

ことり「多分……」

 ことりもはっきりとは言えない。

 

 海未もこれまでにない状況で戸惑ってしまう。

海未「どうします?」

 

 初めての状況でも空也はこの場合の対処法を理解していた。

空也「今追いかけるのは危ないし得策じゃない」

 逃げている状況で公共の場で走り回るには危険であることは明白だった。

 

 その光景を見た穂乃果は何かを思い出す。

穂乃果「あ! ふふ」

 何か思いついたのか穂乃果から笑みがこぼれる。

 

 急に微笑みだす穂乃果が気になった海未は、

海未「どうかしましたか」

 首をかしげ穂乃果に聞く。

 

 穂乃果は海未に聞かれると微笑んだまま海未たちのほうへ振り返り、

穂乃果「これって海未ちゃんと一緒じゃない?」

 嬉しそうにそう言った。

 

 しかしそれを言われても海未本人は、

海未「ん?」

 過去のことを思い出せないでいた。

 

 それでも空也は穂乃果の言いたいことを理解した。

空也「あぁ、あのときか……」

 空也当時のことを思い出していた。

 

 そして穂乃果は続ける。

穂乃果「ほら、海未ちゃんと知り合った時」

 それから思い出す。当時初めて海未が穂乃果たちと初めて遊んだ日のことを。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

回想シーン

 

 公園でほのかちゃんとことりちゃんとくうやくんでオニごっこをして遊んでいた。

ほのか くうや「「こんどは、ことりちゃんがオニ~(だ~)」」

 オニになったことりちゃんから逃げているくうやくんとほのかちゃんの姿があった。

 

 オニになったことりちゃんはその場で地団駄を踏んでいた。

ことり「くやしい~!」

 

 そんなことりちゃんを見ていると何やら視線を感じたほのかちゃんは、

ほのか「ん?」

 視線の感じた大きな木のほうを見ていた。

 

 そこにいたのは自分たちと同じくらいの年齢をした女の子だった。

うみ「はわぁ!」

 しかしその女の子は恥ずかしさのあまり大きな木に隠れてしまう。

 

回想シーン終わり

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 海未は当時の自分の恥ずかしさで顔を赤くしていた。

海未「そんなことありましたっけ?」

 話を聞いてみると自分の行動が恥ずかしくなった。

 

 普段みない海未の表情に空也は、

空也「海未はめちゃくちゃ恥ずかしがり屋だったからな」

 海未をひたすらいじることにした。

 

 いじられることの少ない海未は耐性がないため、

海未「それが今に状況と何か関係があるんですか!?」

 大きな声で空也に怒鳴った。

 

 穂乃果はそんなことは気にせずに、

穂乃果「うん! ね、ことりちゃん」

 ことりに同意を求めた。

 

 穂乃果に話を振られたことりは穂乃果が何を言いたいのかを考える。

ことり「ん? あ! あの時の!」

 ことりは思いだす。海未を誘った時のその方法を。

 

 穂乃果もことりが思い出してくれたことにより話がスムーズに進むことを喜んだ。

穂乃果「そうそう」

 

 そして話が通じた3人はその場で笑うことしかできなかった。

ことほのくう「「「はははは」」」

 さぁて、始めるか。にこが救われる最高のシナリオを。

 ……ただ、海未がこの話についてきてないことだ。あとで教えてあげなきゃな。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 そうして3人と別れ空也は家に帰ってきた。これから空也のやることは決まっていた。それは…。

 

 プルプルプルプル

 

 電話をかけること。その相手は……。

義之『もしもし』

 初音島でお世話になった桜内(さくらい)義之改め芳乃義之(よしのよしゆき)だった。

 

 つながったことにより2年ぶりに話す義之に、

空也「もしもし。義之か?」

 少しの懐かしさを感じていた。

 

 義之も急な電話だったが、

義之『あぁ、空也か。めずらしいな、どうしたんだ』

 話を聞いてくれるようだ。

 

 空也は今確認しておきたいことがあった。

空也「今そこに誰がいる?」

 今誰がいるのか素直にそれが気になった。

 

 義之は理由を聞かずに、

義之『えっと、さくらさん(かあさん)由夢(ゆめ)。あとななかと小恋(ここ)もいるぞ』

 素直に教えてくれた。それと義之は、とある事情で芳乃さくらの養子へと入っていた。

 

 そして空也は一呼吸置き、

空也「そうか……。一つ聞いていいか」

 電話の先の義之に向かってそういった。

 

 義之は空也の言い出すことが気になり、

義之『なんだよ』

 聞き返す。

 

 空也は義之へ確認が取れたので容赦なく、

空也「ななかの専属のバンドってなんだよ!」

 気になっていることを義之に問いただした。

 

 大きな声で空也が言ったため義之は、

義之『なんだよいきなり大きな声出すなって』

 落ち着いてはいるが空也の声にやられたのかはっきりと義之の声が震えていた。

 

 空也の声は電話から漏れていたようで

小恋『いきなりどうしたの義之?』

 心配した小恋の声が空也の携帯から聞こえてくる。

 

 そしてここから義之と小恋の会話が始まる。

義之『あぁ、今空也につながってて。俺たちのバンドについて聞かれた』

 義之が今空也に聞かれたことを小恋に伝える。

 

 小恋は少し考え、

小恋『そうなんだ~。話しちゃえばいいんじゃない?』

 空也のことを信用しているようだ。

 

 小恋の許可も取れた義之は空也にその事実を伝える。

義之『そうだな。空也、俺たちは確かにバンドをやってる。確か、お前が帰って1か月後に結成したな』

 初音島を離れてそんな短時間でいろいろなことが分かっていたのが驚きだった。

 

 ある程度予想はしていたためそんなに衝撃を受けなかった空也はさっそく本題へと話を進める。

空也「そうか。俺は今スクールアイドルのμ'sってグループの作詩をしているんだ。そして作詞家がいるんだけど、編曲者が見つからなくて少し困ってるんだ。手伝ってくれないか」

 作曲者はいるが編曲者はいない。真姫に編曲をやらせるのは時間的に厳しい。だからといって何も知らない空也たちがやるのも意味はない。身近にいる楽器ができる人と言ったら義之たちしかしないのだ。

 

 空也の言葉を聞いて少し悩む義之は、

義之『編曲か~。どうする? 小恋?」

 ほかのメンバーである月島小恋(つきしまここ)に相談した。

 

 電話の向こうで話している小恋の声は自然と空也の耳にも入ってきた。

小恋『いいんじゃないかな? 空也君の頼みだし。確かμ'sってななかが応援してるグループだし』

 その内容は空也の頼みを許可するのと同時に空也を驚かせるには十分すぎる一言だった。

 

 小恋の言ったことが聞き間違いである可能性があるため空也が聞き返す。

空也「え? 小恋なんて言った!?」

 義之もちょうど電話から耳を話していたため今回は被害がなかった。

 

 空也に大声で聞かれたことに少し驚きながら、

小恋『え!? ななかが応援してるって』

 もう一度先ほど言った内容とおんなじことを言った。

 

 聞き間違えではなかった。それなら今ここにいるななかに聞きたいことがあった。

空也「今ななかに変われるか? 義之」

 義之に白河(しらかわ)ななかと話がしたいことを伝える。

 

 義之はすぐに返事をして、

義之『あぁ、今代わる。お~い、ななか~。空也がお前に話があるって~』

 その場にいるななかを呼んだ。

 

 義之に呼ばれたななかは、すぐに電話に出た。

ななか『は~い。どうしたの空也君』

 相変わらずマイペースな雰囲気を醸し出しているななかだが今回はそのペースで進めるつもりはなかった。

 

 しかし突然のことで空也も考えがまとまっていない。

空也「えっと、今俺は高校生をやっています」

 よって何やら近況報告的なものになってしまった。

 

 それでもななかは次が気になるようで、

ななか『うん。それで?』

 空也の言葉の先を催促した。

 

 この間にある程度構想がまとまってきたのでそれ通りに話す。

空也「俺の通う学校は音ノ木坂です」

 小恋が言ったななかのことが本当ならこれに食いついてくるはず。

 

 空也のもくろみ通りにななかは空也の言葉にすぐに反応した。

ななか『え!? あのμ'sの!?』

 ななかは単純に驚いた。

 

 そして空也は言葉をつなげる。

空也「はい。そこでμ'sの作詩をしています。なのでμ'sと面識があります」

 空也が今置かれている状況をななかに伝えることにした。

 

 μ'sのことを応援しているならこの話には載ってくれるはずだ。

ななか『そうなの!? じゃあ今度会わせてくれないかな』

 空也の考え通り合わせてほしいとの結論になった。

 

 そしてここからが本題だ。

空也「それはいいけど、ななかのバンド借りていいかな? μ'sの楽曲の編曲を頼みたい」

 白川ななかの専属バンドということはななかが中心になっているということ。ならななかに許可を取らなければならない。

 

 空也にそう言われたななかは空也も考え通りの考えになる。

ななか『会わせてくれるって約束できるならいいよ』

 ファンをやっているなら会いたいと思うのは当然のこと。だから空也はなんとなくこの条件が来るとはわかっていた。

 

 空也もOKするためにこの話を持ち出した。

空也「わかった、約束する。けどいきなりは会いに来ないでくれよ。お前は人気アイドルなんだから」

 しかし突然来られたら迷惑になることをななかに伝え約束を取り付けた。

 

 ななかもアイドルをやって自分の人気をしっかりと理解しているようで、

ななか『そこら辺は心配しなくてもいいよ。わかってるから』

 これで無茶な訪問はないだろう。

 

 そして空也は最後にやりたいことがあった。

空也「あぁ、ありがとな。じゃあ最後にみんなに聞こえるようにスピーカーにしてくれない?」

 やりたいことのためにななかにそうお願いする。

 

ななか『いいよ~。はい』

 ななかも快く引き受けてくれる。

 

 スピーカーになったことを確認して、

空也「さくら、由夢ちゃん。久しぶり、空也だ。今からちょっとお願いをする。音ノ木坂学院スクールアイドル『μ's』の応援をしてください。お願いします」

 ここにいたほかの人たちに向けて応援してくれるように頼んだ。

 

 そして先に口を開くのは空也の面倒を1年間見た芳乃さくらだった。

さくら『確か空也君が作詞してるんだっけ。いいよわかった』

 空也の夢のことを知っているさくらは快く応援してくれるとのことだった。

 

 そして芳乃由夢が続けて言う。

由夢『そうなんですか。なら応援しますよ空也さん』

 由夢も空也のことはよく知っているだからさくらと同じく引き受ける。

 

 義之も続けて、

義之『俺たちも頑張って編曲頑張るぞ』

 空也に自分が頑張ることを言った。これにより空也も努力しなければならないという考えに至った。

 

 ここはいつも通りに、

小恋『うん。がんばるね』

 義之の言葉に同調して頑張ることを伝えた。

 

 最後にななかは、

ななか『絶対にμ'sに会わせてね』

 本当にμ'sのファンなようでとても会いたがっていた。

 

 これほどまでにいい仲間を持ったことに改めて空也は感動する。

空也「ありがとう。近いうちにそっちに行くから、その時にね。じゃあバイバイ」

 最後に初音島に行くことを伝えた。それは空也の小さな楽しみだった。

 

 空也のその言葉を聞いた5人は、

5人「「「「「ばいばーい」」」」」

 名残惜しいとは思わずに元気にさよならを付けた。

 

 そして空也は今まで電話していたことを思い出す。

空也(よかった~。にしてもななかが見ててくれたなんて意外だったなぁ~)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 それから数分後眠りについた。明日はμ'sにとって、とても大事な日になる。そんな気がしていた。

 




D.C.キャラクターがしゃべったー!

この話はただこれが書きたかっただけなんです。本当にラブライブ要素が少ないですね。

次回はラブライブオンリーになりますのでお楽しみに。

次回『完成しつつある女神』

それでは、次回もお楽しみに!





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