ラブライブ!~化け物と呼ばれた少年と9人の女神の物語~   作:そらなり

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どうも、そらなりです。

今回は、やっとファーストライブ回!

ようやく始まる初めてのライブ。彼女たちは何を思い何を感じるのか。

それでは今回も彼らが織りなす物語をご覧ください!


ファーストライブ!

 ライブまでいよいよあと1時間もなくなってきた。

空也「もうそろそろだな」

 少しずつ時間は穂乃果たち4人を緊張させてきた。

 

 しかし緊張しながらも穂乃果はピンクの使用を着ながら昨日空也に言われたことを実際に実現させていた。

穂乃果「そうだね」

 純粋にこの後のことが楽しみなのだ。でなければこういて普通に言葉を返せないだろう。

 

 そんな中、いっこうに姿を見せない人がいた。

ことり「海未ちゃんはまだなの~?」

 そう、海未だ。そんな海未を心配してことりが声をかける。

 

 黄緑の衣装を着たことりの言葉を聞いた海未はすぐさま試着室から出てきた。

海未「い、今行きます」

 しかしその服装には違和感しかなかった。

 

 その違和感にすぐに気が付いた穂乃果は、

穂乃果「海未ちゃん、なんなのそれ!」

 海未にその格好のことをツッコむ。

 

 そのツッコミを華麗にスルーをする海未は、

海未「どうでしょうか」

 そう言いながらちゃっかりポーズを決める。

 

 そんな海未の格好は、上はしっかりとしているのだが、しかし問題はスカートのほうだった。スカートの下にジャージを吐いている。

 

 はっきり言ってダサい恰好をしていた。

空也(それはないだろ……。海未……)

空也「どうでしょうかっじゃない。穂乃果」

 その格好を見て呆れた空也は、後ろを向きながら穂乃果に指示を出す。

 

 その指示に何となく検討が付いた穂乃果は、

穂乃果「うん。行くよ! 海未ちゃん! えーい」

 海未のジャージを思いっきり脱がしていった。

 

 その一瞬の出来事に驚き、

海未「いや~~」

 海未は悲鳴を上げた。空也は全然見ていないのに。

 

 そんな海未の様子を見て少し呆れながら穂乃果は、

穂乃果「かくしてどうすんの。スカートはいてるのに。それに空也君は見てないよ」

 恥ずかしがる理由がないことを海未に伝える。

 

 しかしそんなのは海未もわかっていた。わかっていたのだが……

海未「でっ、ですが」

 それでも恥ずかしいものは恥ずかしいのだ。

 

 それでももうそんなことで恥ずかしがっている場合じゃない。もうライブの時間は確実に近づいているのだ。

ことり「海未ちゃん。可愛いよ」

 昨日、試着してみたときにわかっていたことだが、雰囲気も相まってより可愛く見えていた。

 

 可愛い姿を恥じらっていてはライブはできない。

空也「そうだ。恥ずかしがるもんでもないだろ。似合ってるんだし堂々としてな」

 誰が見ても可愛いと言ってくれるほどの姿を恥ずかしがる理由はここにはない。だったら堂々としてればいい。それが空也の考えであった。

 

 それでも恥ずかしがる海未に穂乃果は自身のつく言葉を投げかける。

穂乃果「ほら、海未ちゃん。一番似合ってるんじゃない」

 きっと一番彼女が衣装と自分の出す色が一緒なのだ。何を言ってるかわからないとは思うが、人にはそれぞれ色が存在する。大人しめな人は青とか

 好奇心が旺盛な人は赤とかそんな人を決める色がある。今回の海未の衣装は、彼女の冷静さを彩ったような薄い青だった。

 

 それに……一人では恥ずかしいことでも、

空也「それに、3人とも横に並んでみな」

 同じように仲間がいれば恥ずかしさなんてものは吹っ飛んでいく。

 

 空也に言われたように3人は並んでみる。

海未「こうですか……」

 いまだ自信がないような感じの海未だが、

 

 穂乃果は、もう一度海未に自信をつけさせるように言った。

穂乃果「そう、ほらこうすれば恥ずかしくないでしょ」

 穂乃果の言葉で、少しは気が軽くなる。

 

 だんだんと声が明るくなってくる海未。

海未「はい。確かにこうしていれば」

 もう心配はいらなそうだった。

 

 すると突然控室の扉があいた。

ミカ「空也君。ちょっと」

 すると手伝いを申し出てくれたうちの1人ミカが入ってきた。

 

 ミカに呼ばれて少し控室を後にする空也。

空也「あぁ、今行く」

 その後ミカから聞いたのはお客が0ってことだ。予想はしていた空也には何とか納得することはできたが、そこから先の解決はそんなに考えていなかった。

 

 そんな中悩みながら控室に戻った時ある考えが脳裏を過ぎる。

穂乃果「どうしたの空也君?」

 その時の空也の顔は暗かったようで穂乃果が心配してくる。

 

 心配してくれるのはありがたいが、今ここで動かないわけにはいかなくなった。そこで穂乃果たちのために少し嘘をつくことになった。

空也「いや、機材がまだ少し足りないから時間を少し伸ばすって。それで俺は手伝いしてくるからちょっと待っててくれ」

 この少しの時間に心当たりのある人を迎えに行く。時間が足りればいいけど……。

 

 そんな嘘もこの状況では、信じることができたようで、

海未「そうですか。わかりました」

 海未は、そのことを受け入れ、空也にすべてを任せた。

 

 海未に背中を押され空也は、心当たりである花陽を探しに行くのであった。

 時間を延ばしてはいるが、そろそろ時間が足りなくなってきたところで、ようやく花陽を見つけた。まさか陸上部の体験に行ってたなんて思わなかった。

空也「小泉さ~ん、星空さ~ん。ちょっといいかな」

 ちょうど凛もそこにいたので声をかけてみた。

 

 するとなぜ空也が呼びに来たのかわからないようで

凛「なんですか?」

 そんな疑問を空也に問いかけた。

 

 しかし空也が呼びに来た理由にすぐ検討が付いた花陽は、

花陽「あ! もうこんな時間!」

 すぐに時間を確認していくべき場所に向かった。

 

 やっと動き出した2人を見てもう一度空也は大声で、

空也「小泉さんはわかってるみたいだね。早くいこう。ライブ始まっちゃうよ」

 ライブが始めることを伝えた。

 

 もう行動に移している花陽は、足早に講堂へと向かっていった。

花陽「はい。行こう、凛ちゃん!」

 その手に凛の右手をつかんで。

 

 しかし、それでも空也の言っている意味未が分からないようで、

凛「なんなの~」

 唯一、一人会話に乗り切れていなかった凛だった。

 

 講堂に入る途中に真姫を見つけた空也は、

空也「あ! 西木野さん。君もそんなとこいないで」

 せっかく曲を作ってくれたのだ。せっかくのの晴れ舞台を見てほしく少し強引に講堂内へと入れた。

 

 見つかると思っていなかった真姫は、

真姫「なっ何すんの!」

 少し戸惑いながらも行動の中へと入っていった。すると幕の向こうから

穂乃果「1!」

ことり「2!」

海未「3!」

 穂乃果たち3人の声が聞こえてきた。どうやら何とか間に合ったようだ。

 

 ♪~♪~

 

 するとスピーカーから音楽が流れだす。

ことほのうみ「「「I say~ hey hey hey start dash」」」

ことほのうみ「「「hey hey hey star dash」」」

 彼女たちの始まりを歌った曲が今始まる。

 

 生まれたての動物もだんだん成長していく。

 

 諦めずに頑張ればあこがれていた日は必ず来る。

 

 きっと今でもそれは、彼女たちの胸の中にあるのだろう。

 

 今はまだ高校生。まだ見ぬ明日に心を躍らせて、

 

 それが高校生活の、そして彼女たちの日常の希望になる。

 

 どんな日も必ず朝が来る。それと同じように光が見えればどんな人だって変われるんだ。

 

 日々を過ごしていけば不安なことだってあるだろう。

 

 それでも、そこにとらわれ続けてもいいことは起こらない。

 

 きっと夢を見る力は何物にも負けない自分を動かす原動力になる。

 

 そんな明るい日を目指してこれから始まっていくんだ。

 

 ♪~♪~

 

 するとここから少し彼女たちの表情が変わった。

 

 楽しそうに歌っている。

 

 しかし笑顔が少なくなってきた。

 

 ここで少し動きが遅くなってくる。

 

 歌詞が終わりあとはダンスへと専念する。

 

 ♪~♪~

 

 最後のイントロが終わり彼女たちのライブが終わった。

 

 少ない拍手だがそれでも穂乃果たちを評価してくれたということだ。

 その証拠に、今まで何が何だかわかっていない凛が感動して声が自然と漏れる。

凛「おぉ~」

 

 今まで様々なアイドルを見てきた花陽も、

花陽「すごい…」

 そのライブから何かを感じるものがあった。

 

 真姫は、興味ないように見ていたが、後半から真剣に見るようになっていた。

真姫「…………」

 そんな彼女も自分が作った歌がここまでのものになるとは思っていなかったようで、言葉を失っていた。

 

 ライブを見た空也は、ライブでの雰囲気などに圧倒され、

空也「よくやった! よかったぞ」

 最初はこんな感想しか出てこなかった。

 

 しかしそれでも穂乃果たちにとっては、

穂乃果「ありがと~」

 ものすごくうれしいものだった。

 

 すると階段の上の方からこちらに降りてくるような足音が聞こえる。どうやらその正体は、生徒会長のようだ。

花陽「……!?」

 急に聞こえる足音に花陽はびっくりする。

 

 穂乃果もその足音のする方を向き、そこにいる人物に声をかける。

穂乃果「生徒会長……」

 その声はまるで不安をまとっているかのようだった。

 

 そして生徒会長から言われる遠慮のない問いかけ。

絵里「どうするつもり」

 それは今の状況の彼女たちの心を揺さぶるのには十分な質問だった。

 

 それを察知した空也は、ふいに

空也「はっ……!」

空也(あいつらは頑張った。けどここで折れたとしたら……)

 そんなことを思ってしまった。しかしそれは、穂乃果の一言で無意味と化してしまう。

 

 生徒会長の問いかけを前に穂乃果が口を開く。

穂乃果「続けます!」

 自信をもってそう宣言する穂乃果。彼女の声にも目にももう不安はなかった。

 

 この状況を目の前にしてそう宣言する穂乃果を心配して海未が声をかける。

海未「穂乃果……」

 しかし穂乃果の後ろ姿を見るだけでそれは無意味だと悟りそれ以上聞かなかった。

 

 現状で意味を見いだせない生徒会長は彼女たちがその選択を取るのが疑問でしかなかった。

絵里「なぜ? これ以上続けても意味があるとは思えないけど?」

 再度生徒会長は、現実を穂乃果たちに見せて理由を聞く。

 

 生徒会長に聞かれたことを穂乃果は、

穂乃果「やりたいからです! 今、私もっともっと歌いたい! 踊りたいって思ってます。きっと海未ちゃんもことりちゃんも」

 自分の今の感情を素直に生徒会長にぶつけた。

 

 海未もことりも穂乃果と同じ気持ちなので、

海未「はい」

ことり「うん!」

 穂乃果と一緒に生徒会長に宣言する。

 

 そして生徒会長の後ろで穂乃果たちを見守っていた空也も。

空也「それだけじゃないぜ。俺だってもっとお前らの歌を作りたいって思ってる!」

 今の自分の思いのたけを生徒会長にぶつける。

 

 そしてそれを聞き取った穂乃果も同調し、

穂乃果「うん。だから……」

 言葉を続ける。

 

 そしてその次の言葉は、打ち合わせをしていたかのように息がぴったりで、

穂乃果 空也「「こんな気持ち、初めてなんです!」」

 お味言葉を同時に言った。

 

 そろった瞬間に空也は、先に穂乃果にしゃべってほしいと願いアイコンタクトで先を譲った。

穂乃果「やってよかったって本気で思えたんです! 今はこの気持ちを信じたい…このままだれも見向きもしてくれないかもしれない。応援なんて全然もらえないかもしれない。でも……、一生懸命頑張って私たちがとにかく頑張って届けたい! 今私たちがここにいるこの思いを! いつか……、いつか私たち必ずここを満員にして見せます!」

 今の現実を見たせいで少しマイナスな考えをしているがその中でも大きな目標をここで宣言する。

 

 そして次は空也の番。

空也「俺だってそうだ。もっともっとみんなに俺の気持ちを歌詞として伝えたい! そう思ってる! なのに意味があるないで、この気持ちをなくしたくない。だから俺は続けます。誰が何と言おうがそれが俺の想いだから」

 自分の想いを生徒会長にぶつけた。

 

 その答えを聞いた生徒会長は、踵を翻し、

絵里「……。そう……」

 空也たちにそう言って講堂から去って行った。

 

side out

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

希side

 

 希は講堂の外で自分の友達とこの学校の希望との会話を聞いていた。しかしその会をを聞いていたとは思えないような笑みを浮かべ

希「完敗からのスタートか」

 これから始まる物語の心を躍らせていた。

 

 きっとこれから彼と彼女たちの物語は加速する。そう感じていた。

 

side out

 

 

 

 

 

 

 

空也side

 

 生徒会長が去ったあと、

穂乃果「これにてμ'sファーストライブを終了します」

 穂乃果の一言をきっかけにライブ最後のナレーションが入る。

 

 その穂乃果に続き、

海未「少ない時間ですが来てくださって誠にありがとうございます」

 海未が感謝を込めて会場にいる数名に語り掛ける。

 

 それに伴いことりが最後に、

ことり「次回もいつになるかはわかりませんがライブを開きたいと思っています。待っててくださいね~」

 次回があることを伝え今回は幕を引く。

 

 そのさなかに3人は手をつなぎその手を高く上げ

ことほのうみ『本日は誠にありがとうございました!』

 その一言と同時に深々とお辞儀をして幕は完全に閉じ照明が消えた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 ステージ裏で

 今回のことは早めにやっておいた方がいいため、空也がある提案をする。

空也「じゃあ今日はうちで打ち上げ&反省会しよっか」

 今回は初めてのライブ。もちろん改善点なんてたくさん出てくる。しかし頑張ったのも事実。打ち上げをしないわけにはいかない(空也の性格上)。

 

 そしてその提案に反対する人はいない。

穂乃果「いいねいいね!」 

 打ち上げに反応する穂乃果。

 

海未「はい。わかりました」

 素直に自分の反省を行いたい海未。

 

ことり「さんせ~!」

 そして穂乃果と海未の考えが両方あることり。

 

 そうして今日の夜は空也の家で反省会と打ち上げをすることになった。

 




本来の意味とは違うでしょうが勝手に要約してみましたが違うという意見があれば教えてください。参考にしたいので。

ライブ終わりも最後の最後だけ現実に合わせてみました。次回は、おそらく反省会パートとなります。

短く感じたらそのまま『まきりんぱな』に入りますので、お楽しみに!

次回『打ち上げ&反省会』

それでは次回またお会いしましょう。



Twitter始めました。
https://twitter.com/kuuya_soranari
どうかよろしくお願いします!

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