ラブライブ!~化け物と呼ばれた少年と9人の女神の物語~   作:そらなり

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どうも、そらなりです。

今日は穂乃果の誕生日なのですが特別回ではなく本編をお楽しみください。特別なことは投稿時間を変えるくらいしかできませんでしたが、それでも今回はかなり特別にしたつもりです。

今回は、ライブ前最後の話となっていますが、前半は前回の続きで残りの2人を送っているところです。

そこで空也の動きに注目してみてみると面白いかもしれません。

それでは、必死に努力をする彼ら彼女らをご覧ください!


おまじない

 次に近いのは海未の家だった。ここに来る途中酔っ払いに絡まれたが問題なく海未の家に到着した。

海未「2人ともここまでありがとうございます」

 ことりと同じようにここまで一緒に来てくれた穂乃果と空也に感謝した。

 

 海未の言葉を聞いた穂乃果は、

穂乃果「穂乃果は何もしてないよ。空也君がいたから安全だったんだから」

 自分は何もしてないといった。

 

 その穂乃果の言葉を聞いた海未は、少し恥ずかしそうに、

海未「確かに、穂乃果は何もしていませんが、何もしていなくても私には心強かったんですよ?」

 海未の心からの本心を穂乃果に伝えた。穂乃果は、意外に緊張で自信を無くしているようだった。

 

 海未に続くように空也も穂乃果に感じていたことを穂乃果に伝える。

空也「穂乃果は、一緒にいるだけで安心できるようなそんな安心感があるんだよ」

 それが穂乃果の1つの才能であることはもう海未や空也そしてことりはもう知っていた。

 

 唯一知らなかった人物は本人である穂乃果だけだった。そしてその穂乃果はそんな風に感じていたこと初めて知った。

穂乃果「そうなの?」

 そんなことを思われていたなんて思っていなかったためただその事実にびっくりしていた。

 

 海未は、今までできないと思っていたことを穂乃果に提案されたときやってみたらできることばかりだった。

海未「えぇ、何度それで救われたかもう数えきれないですよ」

 自分だけではできないと無意識にあきらめていたことでも穂乃果が入れは挑戦できたし自分という可能性を広めることができた。今の園田海未という人物がいるのは穂乃果が一緒にいてくれたからだろう。

 

 海未の本当も思いを知った穂乃果は、

穂乃果「そう、なんだ。うん! じゃあどういたしまして海未ちゃん!」

 2人の目を見て本当のことを言っているのだと理解し、少し顔を赤くして海未の感謝に応えた。穂乃果にそういわれた海未も顔を赤くして穂乃果の言葉を聞いていた。

 

 その様子を見て、安心したようで、

海未「それでこそ穂乃果です。それでは、穂乃果、空也。ここまでありがとうございました。明日、頑張りましょうね」

 明日のことをことりと同じように決意した。さきほどから元気のなかった穂乃果が自信を取り戻したようで海未自身も笑顔が見えた。

 

 その海未の決意を聞いた空也は、

空也「あぁ、絶対に3人を輝かせて見せる」

 海未と穂乃果、そして今はいないがことりのも届くよう安心できるような言葉を3人にかけた。

 

 それに続き穂乃果も、自分の思いをぶつける。

穂乃果「うん! 明日は今まで以上に張り切っちゃうよ! それと海未ちゃんにも、ファイトだよ!」

 ことりにかけたエールと同じ言葉を海未にもかけた。

 

 海未にはそれで十分だった。

海未「それでは、また明日」

 海未はそう言って自分の家まで向かう。そんな彼女には、もう心配なんて存在していなかった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 最後についた穂乃果の家。ここに来る途中は何もなかったが先ほどのこともあって穂乃果は普段よりも空也近づいて歩いて家まで来た。

穂乃果「空也君。本当にありがとうね」

 自分の家に着いた途端穂乃果がそんなことを言い出す。

 

 その言葉の意味を知るのに空也はそう時間はかからなかった。

空也「……穂乃果。その言葉はまだとっておけ。それは、明日言うべき言葉だ」

 そう、穂乃果の言ったありがとうは、今まで手伝ってくれてありがとうという意味だった。そんなのは終わってから言うことだ。少なくともまだ何もやり切っていない今言うことではない。

 

 そんな空也の考えを理解できた穂乃果は、

穂乃果「そうだね。じゃあ今は、送ってくれてありがとう。かな?」

 今言うべき言葉を今できる最高の笑顔で言う。

 

 それを聞いた空也は安心し、そのありがとうを受け取った。

空也「そうだな。どういたしまして。今日はちゃんと眠れよ? 明日動けなくなったなんて聞きたくないからな?」

 そして今の穂乃果に注意すべきことを伝えた。普段から楽しみなことになると目がさえてしまう穂乃果の癖を思い出し注意した。今回のことはきっと穂乃果がその癖が発動するようだと察知していたのだ。

 

 眠ることは得意な穂乃果だがこういう楽しみでしょうがないときはやはり眠れないのだ。

穂乃果「うん! あっ、でも楽しみで眠れないかも……」

 そんな不安を込めた穂乃果の声に空也は少し考えながらも穂乃果にあるお願いをした。

 

 空也がやろうとしていることはあまり人に見られたくないことなのだ。

空也「しょうがないな……。穂乃果、少し目をつむっててくれないか?」

 だから空也は穂乃果にそうお願いした。少しでも目をつむってくれれば見られる心配はなくなるからだ。

 

 空也の言うことに何もやましいことはないと感じた穂乃果は、おとなしく空也のお願いを聞く。

穂乃果「目を? こう?」

 眼をしっかりとつむる穂乃果だがその頬は少し赤かった。

 

 そんな穂乃果の表情を見た空也は少し恥ずかしくなるが、今必要なことでなおかつみられるのはあまりよろしくないことなので早めに終わらせるように、

空也「あぁ」

 さっそく行動に移した。

 穂乃果は何をしたのかはわかっていない。ただわかっていたことは、空也が懐から何かをごそごそと取り出す音と何か棒状のものが風を切るような音が聞こえたということだった。今わかるのはこれだけだった。

 それだけでは何をやったのか理解することはできない。

 

 やるべきことをやり終えたので空也は短く、

空也「もういいぞ」

 終わったことを伝えた。その空也の顔は少し疲れたような顔をしていた。

 

 何をしていたかそして難で空也が疲れた顔をしているのか気になる穂乃果は空也に聞いてみた。

穂乃果「? 空也君何かしたの?」

 そんな疑問を問いかけられた空也は少し悩む。

 

 ようやく考えがまとまったようでそれを穂乃果に伝える。

空也「したけど秘密」

 何かをしたことは認めたが何をしていたかまでは教えてくれなかった。

 

 それでも少し頑固に聞いてくる穂乃果。

穂乃果「えぇ~⁉ 教えてよー!」

 そんなダダとこねるような穂乃果の姿を見てると少しだけ教えてあげたくなってしまう。

 

 そんな感情になってしまった空也は、それでも真相を話すわけにはいかなかった。

空也「……。まぁ簡単に言うと眠れるようになるおまじない」

 少しだけ近いことを言って穂乃果を納得させる。詳細を教えないで納得させるにはこれ以上ないような最適な言葉であった。

 

 ただいつもの空也なら言わないことを聞いて珍しかったようで、

穂乃果「おまじない?」

 繰り返し言いながらもう一度空也に問いかけた。

 

 また聞かれた内容にこれ以上良い答えが見つからないので、

空也「あぁ、おまじない」

 そのまま通すことにした。

 

 全部は納得できなかったが、空也がやったことを信じて納得はした。

穂乃果「そっか。ありがとう。これで明日はばっちりだね」

 先ほど海未のところで吹っ切れた様子で何も心配していない様子の明るさでそう言った。

 

 やっぱり明るい穂乃果が一番だ。そう思った空也は、

空也「そうだな。穂乃果。明日は、何が何でも楽しめよ」

 ホッとして、そして明日のことを頑張れではなく楽しめといった。必死になって楽しめなかったらきっとお客さんを楽しませることはできない。だから空也は穂乃果にそう言ったのだ。

 

 そんな空也の心情を悟り、空也を安心させると同時に自分に宣言した。

穂乃果「うん! すべてを出して楽しむよ!」

 もうその様子から、普段の穂乃果……いや普段以上に元気な穂乃果に明日のことの不安なんて空也も感じなかった。

 

 もう夜も遅い時間なのでもう話している時間がない。

空也「それでこそ穂乃果だ。じゃあな穂乃果」

 ちゃんと穂乃果がいつもどうりの様子になったことを確認したのでもう帰ろうとする。

 

 その言葉を聞いた瞬間に穂乃果は2人にも言った言葉を空也にもかける。

穂乃果「うん! 空也君、ファイトだよ!」

その言葉を聞いた空也もその一言でもっと頑張れる気がした。

 

 しかし本来力を出さなければいけないのは、穂乃果である。

空也「あぁ、穂乃果もな」

 よって穂乃果にも空也はエールを送った。そして空也は、自分の家に向かった。……空也のやるべきことは多い。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 次の日

 

 新入生歓迎会は、全学年強制で行われる。その歓迎会も終わりに近づいてきた。

絵里「これで新入生歓迎会を終わります。各部活とも体験入部を行っているので興味があったらどんどん覗いてみてください」

 生徒会長の優しげな声で新入生歓迎会が終わる。穂乃果たちはこれからの行動に少し肩に力が入っていた。

 

 

 終わるのと同時に穂乃果たち4人は、1年生にチラシを配るべくさっそく行動に移した。

穂乃果「お願いしまーす。この後午後4時から初ライブをやりまーす」

 今までと同じように接客で得た経験を使ってチラシを配る穂乃果。

 

 その穂乃果に負けないくらい元気に配っていることり。

ことり「ぜひ来てください~」

 講堂の外では、この2人がチラシを配っている。

 

 そんな2人の様子を見ながら空也は、講堂の入り口の中で海未と一緒にチラシを配っていた。

空也「お願いしまーす」

 

 すぐそばには吹奏楽部が部活勧誘もしている。しかも部活に目が行き過ぎてなかなかチラシを受け取ってもらえない。

穂乃果「う~、ほかの部活に負けてられないよ」

 それでも負けないように頑張ろうとする穂乃果。

 

 そんな穂乃果を見て自分も負けられないと気合いを入れなおすことり。

ことり「うん!」

 そんな2人は、ふと声が聞こえる方に目を向けた。

 

 その目線の先には、昨日まで全然声が出せていなかった海未がはきはきとした様子でチラシを配っている。

海未「よろしくお願いしまーす」

 笑顔でチラシを配り受け取ってもらえたら見てもらえなくてもお辞儀をする。かなり好印象を与えるやり方を意識せずにやっていた。

 

 海未に負けないように空也もしっかりとチラシを配っている。

空也「午後4時より講堂でライブやりまーす」

 そのあとフミコとミカ、ヒデコが手伝いをしてくれるということなのでチラシ配りと照明などの設備設定をしてくれるということなので衣装替えに向かった。

 




今回も読んでいただきありがとうございました。

空也が穂乃果にした行動は、読んだ中で考えてみてください。

まぁ、クロスしている作品を知っていれば、何となく予想が付くとは思いますが…。

というか答えは前の話で出てたりしますしね。考えてみてくださいとしか言いようがないですが…。

そして穂乃果誕生日おめでとう! 皆さん合宿回まで待っててくださいね。

それでは次回、やっとライブが始まります。

次回『ファーストライブ』

それでは次回をお楽しみに!



Twitter始めました。
https://twitter.com/kuuya_soranari
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