ラブライブ!~化け物と呼ばれた少年と9人の女神の物語~ 作:そらなり
今回は少しオリジナル展開が入って行きます。あのキャラがようやく……。まぁ、まださわり部分だから対して出番があるわけではないけど……。
ってことで今回もどうライブをすればいいのか悩む彼女たちをご覧ください!
穂乃果side
ライブでのセンターが決まったことで絵里は穂乃果にそのことを伝えるため電話をかけていた。
穂乃果「天気? 相変わらずだよ。それより、イベントは大丈夫そう?」
話し始めはやはり天気のこと。この天気が良ければ穂乃果たちは修学旅行を楽しんで、しっかりと9人のライブをすることができた。でもそれは今どうしようもないこと。とにかくイベントを成功させるのが最優先になる。
いきなりイベントに出れなくなったことで学校にいるほうはどうなっているのか穂乃果自身も気になっていることもありそのことについて聞いてみる。
いろいろな変更点がまだあるにしろ決まったことがあることは事実なためそのことについて絵里が報告をする。
絵里『えぇ。センターは花陽で行くことになったわ』
リーダーは凛ということに決まっていたはずなのだが、センターが花陽になっていることを穂乃果はここで知った。
少ない時間でセンターとリーダーを分けるとは思っていなかった穂乃果は少しだけ疑問に思うが、
穂乃果「花陽ちゃん? ……そっか」
とりあえず今は納得することにした。一つのある可能性を考えて。
納得するまでの少しの間を疑問に感じた絵里はそのことを尋ねる。
絵里『ん? どうかした?』
穂乃果に何か思うところがあったのだと判断した絵里はそのなにかを知りたいと思っていた。
しかし、それを言葉で説明できるほどの的確なイメージがなかったため、
穂乃果「あ、ううん。がんばってね」
そこまで深い話はできずこの会話はここで終わることになった。言葉に表せない何かを穂乃果自身が感じながら。
電話を切った数秒後に今度は空也から穂乃果のもとに電話がかかってきた。
side out
空也side
夜も近づいてきた時間、簡単に女子の部屋に行くのは不可能なため空也は穂乃果に電話を入れて今のμ'sがどうなっているのかを尋ねることになる。
穂乃果『もしもし空也君? どうしたの』
電話の向こうには急にかけてきた空也の電話に関して驚く穂乃果の声が聴けた。
早速疑問に答えていく空也。空也自身にも連絡が入ってくるには入ってくるのだが、リーダーが考えていることも含めた意見が欲しいと思った空也は直接聞くことにしていた。
空也「いや、凛たちの事で何かあったら教えてほしいなって思って。そう簡単にそっちにはいけないから話してほしいんだけど。なんかあったか?」
凛にどんなことがあったのかわからない今、情報が集まりやすい穂乃果に連絡を取ったほうが早い。まず連絡するのならリーダーである穂乃果なのだから。
そこで何が起こっているのか、向こうはアクシデントからどうするかを決めたのかを聞いた穂乃果が答える。
穂乃果『えっと、今回のライブは花陽ちゃんがセンターをやるみたい』
つい先ほど話していた内容であったためすぐに答えられる。穂乃果たちが出演できないとわかったあとすぐに話し合った結果の内容だった。今、音ノ木坂でリーダーをやっている凛ではなく花陽はセンターを務めるということに。
リーダーとセンターを変えているという点に疑問を感じた空也は、その場である可能性を考えた。
空也「凛がリーダーなのにか? 凛はあの言葉通りにやってほしかったんだが……。やっぱり何かがあるってことか。穂乃果はどう思う?」
話によるとリーダーになる時も初めは戸惑いや驚きがあってなかなか引き受けてくれなかったらしい。そして今回のセンターの拒否。そうなるとどうしても凛自身に何かがあるということ考えざるを得ない。
この話題になると先ほど絵里と話していた穂乃果も同じことを考えていたみたいだ。
穂乃果『穂乃果もそう思うよ。けどそれをどうにかするのは私たちじゃないと思う』
でも、解決するのは遠くにいる穂乃果たちではないということも考えていたみたい。確かに、そこにいないとわからないことがあるからその判断は懸命だんんだと思う。
しかし、どうしても力を借りないといけないときは必ず存在する。しかも、今回は初めてのことが多すぎる。だから……、
空也「俺も同意見だ。が、最小限のサポートをするのはいいんじゃないか。それに今回のはなんか、凛がどう考えてるかで決まりそうだ。ま、なんか動いたら教えてほしい」
全部に力を貸すわけではないにしろ、助言をする程度のサポートをするのは良いと思う。ただ、最後に決めるのはリーダーである凛。周りがどれだけ支えてあげられるかで選択肢が変わってくるこの状況でどういった選択を取るのか、任せるしかない。
空也の最小限のサポートに関して異論はなかった穂乃果はすぐにその賛成の意を示す。
穂乃果『うん、わかった。じゃあまたね』
時間がない上に初めてのことばかり、しかもこれから変えていかないといけない部分が増えて手が足りなくなってくるのは仕方のないことなのだから。
穂乃果がそう言って電話を切ると、空也は耳にかけていたスマホを離して1つ考えることにした。
空也(今回、本当は俺が関わらないほうがいいのかもしれないが、まぁほどんどやることはないと思うしとりあえず待ってみるか。穂乃果たちだけで何とかできることかもしれないし)
それは今回の件をどう対処するかということ。きっと空也にはわからないことが多く出てくる。そんな予感を感じたためか、ほとんど任せることに決め落ち着いてこれからを幹分けることにした空也だったのであった。
side out
凛side
センターが花陽に決まってから屋上を後にした6人はまず、花陽の着る衣装がどれだけ変更が必要なのかを調べるため試着をしていた。
凛「わぁ~! かよちんきれ~!」
つまり今の花陽はウエディングドレスに身を包んでいる状態、すなわち全女性の憧れ、花嫁のような格好をしていた。
感動と恥じらいが入り混じったような表情で鏡を見つめている花陽はそんな凛の問いかけに、
花陽「そっそうかな?」
少しだけ自信を持てずに言葉が詰まりながらもそう答えていた。
でも凛にとってはとても似合っている服装。花陽の名前の通り花が頭上についたベールなどに会っている点を挙げればいくらだって上げられそうに思っている。
凛「うん。やっぱりかよちんが一番似合うにゃ。がんばってね。凛、応援してるから」
まるで他人事のように凛が花陽にエールを送る。確かに一番頑張るのはセンターの人なのだろうが……、
にこ「あなたも歌うのよ」
あまりにも他人ごとに言いすぎたためがにこからツッコミが入る。
きっと無意識に言った言葉だったのだろう。にこに指摘された瞬間はっと凛が気づいた。
凛「そっか。アハハハハ」
後頭部に手を添えてなでながら突っ込まれた言葉に対して同意する。凛もステージに出るのは変わらないのだから。変わるのは穂乃果たちが出れないということだけ。
花陽に着てもらうように決めた希はイメージと同じだったことを明かす。
希「予想通りぴったりやね」
確かに丈などはしっかりと合っている。手直しする部分はほとんどないだろう。
ただ、ほとんどないということは少しはあるということで何とかしないといけない部分は確かに存在した。
絵里「脇をちょっとだけ絞ったほうがいいかもしれないわね。さ! あとはやっておくから皆は練習いって」
しっかりと衣装が合うように直さないといけない部分を何とかする作業を絵里と希が、そして着る張本人の花陽が部室に残っていた。
絵里の言葉を聞いた凛たちは練習をするために屋上に向かおうとする。
凛「わかったにゃ。さぁ行くにゃー!」
先ほどの落ちてい居たテンションが嘘であるかのように凛はやる気を出しガッツポーズをしてアピールをしていた。
急激なテンションの変化ににこは再び凛にツッコミを入れる。
にこ「何急に元気になってるのよ」
でも、元気なことは良いことで普段の凛はどういうことなのかというのを考えると……、
凛「凛はいつも元気にゃー!」
そう。凛はいつも元気な明るい子なのだ。だからいまこうしていることだって不思議ではない。
そういって部屋を出ようとする凛だが何を思ったのか後ろにいる花陽のほうを向いた。何か羨ましそうに切なそうに。
花陽「凛ちゃん……」
そんな凛に気が付いた花陽は疑問そうにつぶやいた。
その後、凛は笑顔で花陽に手を振りそのまま屋上に向かった。
その日の夜。凛は自分のワンピースを手に取った。しかしそれを見ている時の表情はいつもの笑顔ではなく、悲しみを感じているそんな表情だった。
凛「やっぱり……。凛には似合わないよ……」
そう呟くと机の上に飾ってある黄色のリボンが目に入った。あの日、タクトがプレゼントしてくれた大事なプレゼントが。
side out
穂乃果side
時間は夜。穂乃果が自由時間になると今一番話したいと思っている花陽に電話をかけた。
花陽『やっぱりそれで結局私が』
そこで話した内容はセンターが花陽になった件。絵里からの連絡があった後のことも少しだけ話しながら穂乃果に事の詳細を教える。
そこまで話を聞いた穂乃果は一息をついて、電話をかけた理由について語る。
穂乃果「そっか。ごめんね急に電話して、気になっちゃって」
いつだってどこに居たって穂乃果はμ'sのリーダーだ。それなりに心配事はある。
でも、話をしたかったのは穂乃果だけではなかった。
花陽『ううん。私も話したかったから』
どうしても気になったことがあった花陽はそれを相談しようとしていた。
話したいことはなんとなく想像がつく。なんせそれは穂乃果がさっきまで聞いていたことに関係するのだから。
穂乃果「それで、どうするつもり?」
このどうするつもりの言葉には、どうしたいのか、どんな結果を望んでいるのかという問いかけも含まれていた。
しかし、まだわからない未来のことを想像してみても結果は……、
花陽『うん。よくわからなくて、真姫ちゃんにも言われたの"このままでもいいのか"って。でも凛ちゃん、困ってるみたいだし無理に言ったらかわいそうかなって……」
このままの状態が最善とは思っていないからこその悩みをここで打ち明ける花陽。確かに凛に全部任せっきりになるのは良くないのかもしれない。慣れないことばかりで、センターを任せてしまうと困ってしまうかもしれない。
そんな考えがあるからこうして悩んでいた。
もちろん悩むことは間違いじゃない。
穂乃果「そっか……」
だから今はその答えに納得をした穂乃果だった。
そのあとに花陽が穂乃果に尋ねる。
花陽『穂乃果ちゃんだったらどうする?』
このような状況で行動するならどうするのかということを。
しかし、それを人に聞いてしまうのは間違いではないにしろ褒められたことではない。
穂乃果「え? 私だったら? う~ん。……それは花陽ちゃんが決めなきゃ」
だってそれは花陽個人の意見じゃなくなってしまうのだから。
力を貸してくれると思っていた花陽は穂乃果のその発言に戸惑う。
花陽『え?』
そのすぐ後に穂乃果は先ほど話した言葉をそのまま繰り返す。
穂乃果「うん。花陽ちゃんが決めることだよ」
それは穂乃果自身に言い聞かせているようにも感じられる。解決するのは花陽がどういう未来を見たいかイメージすることが重要なのだから。
そんな話をしているとロビーで話していた穂乃果の背後から声がかかる。
空也「そうだな。話してる内容は何となくわかった。でも穂乃果、これだけ伝えてくれ 後悔するな花陽も凛もってな」
話していた内容を聞いてどんな話をしていたのかを察した空也は、送りたい言葉を穂乃果に託してその成り行きを見守っていた。
空也の言葉を聞いた穂乃果はそのまま花陽に伝える。
穂乃果「それと、今空也君が花陽ちゃんと凛ちゃんが後悔しないようにってアドバイスくれたよ。がんばってね。応援してるから」
どんな行動を下って後悔は残るのかもしれない。だけど後悔しないという気持ちは選択に決意を与える。
そんな話を聞いた花陽は先ほどまでの悩んだ様子ではなく、自分がどうしたいのかを見つけることができたみたいだ。
花陽『うん! なんかわかった気がする。ありがとう。穂乃果ちゃん、空也君にも伝えておいて』
目指す未来が決まった人は強い。もう花陽に心配する部分はなくなった。
花陽が大丈夫だということが分かって穂乃果自身も安心した様子でいた。
穂乃果「わかった。じゃあね」
最後に挨拶をして電話を切る。花陽がどういう行動をとるか、穂乃果も楽しみにしていた。
ただ、安心したといっても少しの不安は残る。それは本番を見てみないとわからないものだから仕方ないものは仕方ないのだが。
穂乃果「ねぇ、空也君。大丈夫だよね……?」
少しでもその不安を取り払いたい穂乃果は近くにいる空也の裾をつかみ大丈夫なのかどうかを問いかけた。
しかし、空也はそんなことをされても平然としたまま言葉を続ける。
空也「大丈夫さ。凛にはみんなが付いてる。それにあいつも……」
凛は独りじゃない。さっき話していた花陽だって真姫だって、μ'sのみんながいる。しかもそれだけじゃない。凛のことを大切に思っているあいつだっているのだから。
空也が言い出したアイツという人物に心当たりのない穂乃果はその場でクエスチョンマークを浮かべていた。
穂乃果「あいつ?」
確かに穂乃果自身に直接関係があったわけではない。
しかし、穂乃果も会っている人物。それはあの誕生会の日に……。
空也「あぁ、誕生日にわざわざ来てくれたあの少年さ」
そう言って空也はスマホある会話の画面を見ながらささやかなほほえみを浮かべていた。出来れば叶いますようにという願いを込めて。
side out
???side
音ノ木坂学院では今週末に開かれるファッションショーにμ'sが出るという話題で持ちきりだった。
生徒A「あのファッションショーにμ'sが出るなんて……!」
興奮気味にクラスの女子たちが話している。
それもそのはず。そのファッションショーはただのファッションショーではないのだから。
生徒B「しかも、あのトップモデルさんも参加するんでしょ! いいなぁ~」
中学生の時から読者モデルをしていた金髪のトップモデルの人が出るファッションショー。その人のことを知っている人からすれば興味のそそられないものではなかった。
そんな話を聞いていたクラスのある男子はμ'sが出るということを知ってあることを考えた。
???「……。ファッションショーか。男の俺にはあまり関係ないけど、凛ちゃんも出るのかな? じゃあ行ってみようかな」
μ'sが出るくらいのファッションショーだ。女性ものだというのはすぐに検討がついた。ならば行きたいとそう思えた。
あの日、同じクラスで隣同士になったあの時から凛に惹かれ始めていたという自覚が確かに存在している。そんな彼は誕生日の時もそしてその時にお願いしたあの約束も、大事にしてもっと凛に近づきたいとそう思っての行動だった。
ただ、女性もののファッションショーに男1人が行くことは並大抵のハードルではない。せめて、誰かと一緒が良かった。
???「歩も誘ってみるか。……って南先輩がいないからダメかな?」
そう考えていると1人思い浮かぶ人物がいた。同じクラスで演奏家仲間の三条歩だ。服に興味のある歩は乗ってくれるのではと思ってみても想い人がいないのであれば引き受けてくれるかは五分五分だった。
そんな独り言を言っていると、彼の後ろから声がかかる。
歩「俺がどうしたって?」
それは今話題に出していた歩その人だった。話の流れがつかめていないのか何かの用があったのかを尋ねる。
一応話しかけてくれたのだから誘ってみることにした彼はすぐにその話題を持ち出す。
???「あ、えっと。今度μ'sが出るファッションショーに行かないかって聞こうと思ったんだけど」
先ほど考えていたことを行動に移す。ことりがいないから乗ってきてくれるかはわからないけど。とりあえず誘ってみてどういう反応をするかは知っておいたほうがいい。
しかしまず1つだけ問題点がある。それはことりがいるかどうかではなく……、
歩「ファッションショー? 女性ものだぞあれ」
彼の行こうとしているショーが女性ものであるということだ。
そんなことは言われなくてもわかっている。それでも行ってみたいと思う何かが彼には存在している。
???「わかってるよ。俺の目的は服じゃない。ほかに見てみたいものがあるんだ」
見てみたいものがある。それだけで彼が動くには十分すぎる理由だった。
それは、はたから見ているとすぐに何のことなのか理解できるほど、彼はわかりやすかったみたいだ。
歩「あぁ、星空の事か。ってそういえば、今アイツμ'sのリーダーやってなかったか?」
星空はこのクラスには2人しかいない。今回歩が言っているのは凛のことで、凛がリーダーをやっていることは花陽たちと話している会話を聞けばなんとなくわかることだった。
つまり、リーダーということはだ。考えられることはあるはずで……。
???「そういえばそうだったね。……じゃあセンターとか!? よっし、歩! 行くぞ! 南先輩とできる話題が増えるんだからお前も来るだろ」
それは凛がセンターをやるかもしれないということ。穂乃果がリーダーとして活動をしている時もリーダーがセンターであることが多かったのだから。
そして先ほど考えていた歩が来てくれないかもしれない理由を解決しようとある提案をした。
歩「うっ……。それを言われると……。わかったよ。行くよ、行く行く」
結果としては、歩は引き受けてくれた。想い人との話題が増えるということはそれだけでうれしいことだったから。
まぁ、最初にこの言葉を聞いたときはあきらめて折れたかのように思える。
???「何嬉しそうな顔してしょうがなくみたいなこと言ってんだよ。じゃあ現地集合な。遅れるなよ」
……しかし実のところはこれまで見たことのない笑顔が歩の表情を支配していた。本当にうれしそうに、ワクワクしながら。
ただ誘うことの問題がなくなったとしても、他の部分で問題が出てくる。
歩「おい! チケットどうするんだよ」
それはどうやって入場するのかということ。ファッションショーなんて早々には入れる者じゃないが故にどうするのかが極めて重要になっていた。
もちろん考えがなく誘った彼ではなかった。
???「空也先輩に頼む」
ある種人任せになるがファッションショーの依頼が来たのも空也を経由してのものだったため十分に可能性はあった。
空也のことはこの学校の全校生徒が知っている。でもフルネームまで覚えている人は直接かかわった人くらいだと思うけど。
歩「空也先輩? あぁ、作詞とかしている人か。なんでまた?」
μ'sの作詞をしているということで知れ渡っている空也になぜファッションショーのことを頼むのかは理解できなかった歩はその理由を尋ねる。
その問いに関して彼は腕を前に組み、胸を張って答える。
???「なんとなく!」
所為それはただの勘。しかしそれがある意味空也の家柄を言い当てるようなものになっているのだから勘とはすさまじいものだった。
それでも結局は勘。つまり根拠はないということだ。
歩「大丈夫なのかよそれ」
開催するのは週末。根拠のない勘で行けるかどうかが決まるなんて歩は不安でしかなかった。
でも、行けるかどうかはまだわからない。とりあえず行動しないと今は確実に行けないのだから。
???「知らない。まずは連絡とってからだ」
彼はすぐに空也に連絡を入れた。スマホでメッセージを送って。
返信はすぐに来た。
結果、話を通しておくということになり歩たちはファッションショーに行けることになった。
彼たちはどうしてそんなに簡単に話が通ったのかなんて気にせずに当日に行けるという事実だけを大いに喜んだ。
そしてその当日が彼にとって転機であることを今の彼は知る由もなかった。
今回の最後のほうで、彼について書いていますがもちろんすでに登場しているキャラです。そしてその少し前の生徒の話でファッションショーに誰が出るのかわかりましたよね?
きっと考えていることはあっていると思います。
次回『停滞から進行へ』
それでは、次回もお楽しみに!
Twitter始めました。
https://twitter.com/kuuya_soranari
どうかよろしくお願いします!