ラブライブ!~化け物と呼ばれた少年と9人の女神の物語~   作:そらなり

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どうも、そらなりです。

今回は、絵里が今までよりメインとなっております。

それと今回は少し事情があり前書きでですが、アーセルさん、yu88さん、stktさん、神崎 蒼衣さん、赤羅忌さん、ひまわりヒナさん。お気に入り登録ありがとうございます。

そして赤羅忌さん、評価していただきありがとうございました。

そして活動報告にコメントをくださった磁中とChaos Worldさん、ありがとうございました。

名前を出してほしくないという方は言ってくれれば編集しなおすので言って下さい。


それでは、前途多難な中頑張る彼女たちの物語をお楽しみください。


生徒会長の想いそして対立

 空也たちが朝練をしている同時刻。

 

絵里side

 

 生徒会長は、終わらせなければならない書類があるため朝早くに登校していた。

絵里「今日も仕事がいっぱいあるわね……」

 しかし、その書類をよく見ていると一通の手紙が紛れていた。差出人は、昨日さんざん言い合いをした相手、時坂空也からだった。

 

絵里「何かしら……?」

 そんな疑問からその手紙を開ける。そして読んでみるとこんなことが書いてあった。

 

 ”絢瀬生徒会長へ

大変お忙しいなかこのような手紙を読んでいただきありがとうございます。

さっそく本題に入りますが、今回のライブに来てください。

その内容から自分たちがどれだけ本気なのかわかっていただけると思います。

そしていつか私たちを信用してくれるようになるよう日々努力をしていくのでどうかその時を待っていてください。

音ノ木坂スクールアイドル専属作詞家 時坂空也”

 そう書かれた手紙があったのだ。

 

絵里「信用、ねぇ……」

 人間がすぐに他人を信用できるわけではないが、その手紙には、何か感じるものがあったようで生徒会長は、パソコンを開きあるサイトにつなぐ。

 

 カタカタと何かを打ち込む絵里。その内容とは、

絵里「これでどうかしら。時坂君」

 絵里はスクールアイドルのサイトに『音ノ木坂学院スクールアイドル』と打ち込みパソコンを閉じた。

 きっとここまでされたのなら舞台を整えるのは礼儀であるかのようにして生徒会室を後にした。

 

side out

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

空也side

 

 作曲協力者を探すために真姫のいる1年生の教室に来ていた。1年生は1クラスしかないため簡単にクラスを知ることができた。

空也「失礼しまーす」

 

 空也たちが教室の教卓の前まで行き、穂乃果が代表して口を開く。

1年生「うん?」

 1年生は、急になぜ2年生が来たのか心当たりがなかったためみんなが困惑の表情で穂乃果たちを見ていた。

 

穂乃果「1年生のみなさん。こんにちは、スクールアイドルの高坂穂乃果です」

 結成してから2日しかたってないグループを完全に把握している人が少ないためアイドルと言われてもいまいちピンとこない生徒が多かった。

 

1年生『え……?』

 そのためまたしても困惑の表情でこちらを見る生徒は減らなかった。

 

穂乃果「あれ? まったく浸透してない?」

 穂乃果は、人気があると思っていたようで少しうろたえる。

 

海未 空也「「当たり前です(だ)」」

 海未と空也が穂乃果にツッコミを入れる。ことりも口には出さないが、やっぱりといった様子で穂乃果を見ていた。

 現状を把握できていなかったのは穂乃果だけだったようだ。

 

 そんなツッコミを入れながらも空也は教室を見渡して、ある違和感に気が付いた。

空也「それにここには西木野さんはいないみたいだし」

 そう、真姫がいなかったのだ。

 

 ことりは、これからのことを真っ先に考え

ことり「そうなの? じゃあどうしようか?」

 みんなに相談してきた。するとタイミングよく教室のドアが開き、探していた人物が入ってくる。

 

穂乃果「あ!」

 穂乃果はその人の顔を見て探していた人物だと気が付きすぐさま駆け寄る。

 

真姫「え!?」

 今教室に入ってきた彼女に状況を知るすべはなく驚く真姫。

 

穂乃果「西木野さん! ちょっといい?」

 穂乃果はそんなことはどうでもいいと言わんばかりに真姫に話をかける。

 

真姫「わたし?」

 真姫は、自分に何か話があるのだと理解するがいまだ話の内容を予想することができない。

 

空也「うん、キミだよ。西木野さん」

 空也は、そんな真姫を落ち着かせるように話かける。

 

空也「ここじゃなんだし、少し外に行こうか?」

 話す内容からほかの人には内緒にしといたほうがいいことなので空也は真姫にそう提案する。

 

真姫「……まぁ、いいですけど…」

 真姫も渋々といった感じだがわかってくれたようだ。

 

 そうして屋上で、

空也「いきなりで悪いんだけど… 俺の書く詩に曲を付けてくれないかな」

 休み時間もあまりないということで単刀直入に本題へと入る。

 

真姫「え? それってどういう」

 真姫も少し興味を持ったようで詳細を聞いてくる。

 

穂乃果「それに昨日も言ったけど、アイドルもやってみない? 私たちと一緒に」

 穂乃果は、ついでにメンバーを増やそうと勧誘を試みる。

 

真姫「お断りします。両方とも」

 真姫は、不機嫌ながらも頬を赤らめ断った。その目には、少し諦めたようなそんな雰囲気を持っていた。

 

穂乃果「お願い、あなたに作曲してもらいたいの」

 穂乃果も負けじと自分の熱意、そして本気を見せようとしたが、そんなことは関係ないと、

 

真姫「お断りします!」

 一言で拒否されてしまう。

 

 そう言われた穂乃果は、一つ考え付いたことを真姫へと言った。

穂乃果「あ! もしかして歌うだけで作曲とかはできないの?」

 きっと悪気はないんだろうの穂乃果の言葉には真姫を挑発するには十分の言葉になっていた。

 

真姫「……!? 出来ないわけないでしょう! ただやりたくないんです。そんなもの」

 しかし、挑発を受けかけるが何とか持ちこたえる真姫であった。

 

穂乃果「学校に生徒を集めるためだよ。その歌で生徒が集まれば……」

 何としても真姫に作詩をしてもらいたい穂乃果は、曲を作ってほしい理由を真姫に伝えるが

 

 真姫は、その途中で、

真姫「興味ないです」

 顔をそらしながら答えた。

 

海未 ことり「「…………」」

 取り付く島もないこの状況に海未とことりは、ただ黙っていることしかできなかった。空也に関してはずっと何かを考えてるように真姫のことをまっすぐと見ていた。

 

 やがて話す内容がなくなると真姫は、ドアへと向かい屋上を後にした。

 

穂乃果「お断りしますって海未ちゃんみたい」

 真姫の言葉にショックを受けた穂乃果は、すぐさま愚痴を漏らす。

 

 それを聞いた海未は、現実を見せようとする海未は、

海未「当たり前です。あれが普通の反応です」

 なかなかに厳しい言葉を穂乃果に向ける。

 

 それを聞いていた空也は、それよりも大事なことを思い出したかのように3人に語り掛けた。

空也「ま、とりあえず今は置いといて、3人に見てもらいたいものがあるんだ」

 そう言って空也が出したのは、内容が全く同じ3枚の紙。この場合空也が出した紙の意味は、

 

ことり「もしかして、空也君が作ってくれた詩?」

 ことりが言った通り空也が作詞をした詩だったのだ。空也が持ってきた詩は、今の彼自身の最高傑作。

 それ以外は、全く人前に出せる代物ではなかった。そして、歌詞の意味もこの状況にあっていたものだちょうどよかった。

 

空也「あぁそうだ」

 空也がそう答えると、真っ先に穂乃果が空也に駆け寄ってきた。

 

穂乃果「どれどれ、見せて!」

 穂乃果は、初めて見る空也の詩に興味津々の様子でものすごい速さで空也のもとに向かう。

 

空也「まぁまぁ。ほい、1人1枚な」

 そんな穂乃果をなだめつつ、空也は穂乃果たち3人に紙を配った。

 

 受け取った海未は、すぐに歌詞のタイトルを見る。

海未「タイトルは、『START:DASH!!』……ですか……」

 海未が口にする。『START:DASH!!』彼女たちのスタートにもってこいの始まりを綴った詩。不安感、希望、そんないくつもの感情が入った曲のタイトルそれがこれだった。

 

空也「これから始める曲にはピッタリだろ」

 始まりを予感させるこのタイトルには、空也も思いれがあった。それが歌になるように穂乃果たちをサポートしていくと改めて空也は誓うのであった。

 

 穂乃果は、空也と海未が話している間にも歌詞を読み進めていき、すぐに感想が出てくる。

穂乃果「お~! すごいよ空也君!」

 穂乃果の感想を皮切りに彼女たちが思ったことが口にされていく。

 

ことり「そうだよ。こんないい歌詞があるなら、プロにだってなれるんじゃない?」

 ことりが思ったのは、夢がかなうんじゃないかとそれがすぐに口に出てきた。

 

空也「いいや、これは俺の作った最高傑作だったんだ。ほかの見たら笑うと思うぞ、お前ら」

 空也の様子から謙遜しているとは思えない様子だったため3人は本当のことなんだと思った。幼馴染である4人は様子や態度からある程度本当かウソなのかはある程度、わかるようになっていた。

 

海未「そうですか、わかりました。いい詩ができたんですからいい曲にしたいですね」

 空也の言葉から歌詞から空也の思いを感じ取った海未は、改めて決意を頑固なものとする。

 

 それは穂乃果も同じでやる気を出していた。

穂乃果「よ~し、がんばるぞー」

 そう言ってみんなで団結を確かめる穂乃果。

 

 それにこたえる海未とことりと空也。

3人「「「お~!」」」

 するとこのタイミングで屋上のドアが開いた。

 

 4人は、今の話を聞いていた真姫が返ってきたのかと思ったのだが、その考えは間違っていた。

 そこに立っていたのは、おそらくこの活動に一番反対している人物、生徒会長の絢瀬絵里が立っていた。

 

空也「絢瀬会長…」

 空也は生徒会長の目を見て何かを感じ取った。それは、前に部活申請に行ったときや行動の使用許可を取りに行った時と同じだった。

 その目からは、希望が感じ取ることができなかった。期待もしていないそんな目で空也たちを見ていた。

 

絵里「あなた達……。ちょっといいかしら」

 短くほとんど感情が感じられない声で空也たちに問いかける。

 

空也「なんでしょうか」

 もう空也は、爆発寸前であったがまだ敬語を使えるまでには冷静だった。

 

絵里「今までスクールアイドルがなかったこの学校で、やってみましたけどやっぱりダメでしたとなったら、みんなどう思うかしら。だからあなた達がやってることは逆効果になりうるのよ」

 空也が答えてからすぐに答える生徒会長。抑揚もなく話す生徒会長に空也は少しキレかけた。

 

空也「じゃあ、言っておきますけど。たとえ絢瀬会長がやる改善策でもリスクは尽きますよ。でもそんなことを気にしてたら何もできないんじゃないですかね?」

 以前のように敬語を使えなくなるほどではないにしろ、キレているのは明白であった。空也は、完全にこの学校のことを考えて考え抜いた結果、リスクのない対策なんてものをたてることができなかった。

 

 確かにスクールアイドルはリスクが大きい。しかし、見どころの少ないこの学校には、見学しに来てくれればいいところはたくさんあるが、

 そもそもこの学校に見学をしに来てくれる生徒はかなり少ない。

 だったらいいところを新しくつくるしかないではないか。部活動で目立つそれか、地域の活動に貢献する。

 そして最後に空也たちのやろうとしているスクールアイドル。これぐらいでしか目立つことはできないだろう。

 部活動では、確かに確実性のある選択かもしれないが時間もかかるし、来たいと思う生徒か限られてしまう。

 地域ボランティアでは、そもそも目立つ可能性に問題点があり、中学生にいい印象を与えるのは難しい。

 スクールアイドルは、人気が出ないといけないが、短期間で知名度を稼ぐことができる。しかし、失敗したらすべて無駄になったしまう。

 

絵里「でも、私もこの学校はなくなって欲しくない本当にそう思ってるから、簡単に考えてほしくないの」

 生徒会長は、ある程度のことは理解しているのか今回は食い下がることなく受け入れながらこちらの活動を否定してくる。

 

 もう何を言っても無駄だと判断した空也は、あきらめて

空也「わかりました……」

 生徒会長の話を考えてみることにした。

 

絵里「そう、それだけだから」

 そしてもう話すことはなくなった生徒会長は足早に屋上を後にした。

 

 その後雰囲気が少し悪くなった4人は、空也の一言でもう一度改めて考えることにした。

 




………空也の寝ている時間が想像できない…。

前回の話で初めて作詞家になることが決まった空也は、朝早くに学校に行きそれから朝練場所に言ったことになってますが手紙を書く時間などを考えると、もう徹夜みたいなもんですかね?

自分にはできないのですが、空也にも無理はしないでほしいですね。

そして…希、誕生日おめでとう! 4日遅れだけど…。それとこの作品では、この物語の中で誕生日を迎えたら誕生日回を開きます。合宿回に誕生日回を投稿しますとだけ言っておきます。その時は真姫と希とにこと穂乃果になります。同時に行いますのであしからず。

次回『固い決意と女神誕生』

それでは次回もお楽しみに。

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