fgo頼光と茨木来た!
それでは第9話どうぞ!
俺は見つけられた全ての部品を持ってそれを持ってアークス船団の128番艦『テミス』にある人物に会うため向かっていた。
刀匠ジグ 。アークス船団の128番『テミス』に工房を持つアークス一の武器職人である。彼の作った武器は創世器にも匹敵すると言われている。
しかし最近は熱を失い、武器製作をしていないと噂されていた。
実際会ってみるとその噂は本当だった。
早々に追い返されそうになった。
しかし見つけてきた部品を見せる興味を持ったようで、その目には熱が再び宿り,武器の復元の依頼を受けてくれた。
なんとか武器にしてくれそうだ。
あれが完成すれば仮面の目的が少しはわかるかもしれない。
武器の復元を依頼したその帰り俺は懐かしい人物と出会った。
「おーい!シロウ、ひっさしぶり!」
「ウルクか。久しぶり、施設を出て以来か。元気してたか?」
彼女はウルク。彼女は10年前の襲撃の被害者で両親を失ってい、俺と同じ児童施設に預けられた一人だ。
「うん!元気してたよ!」
ウルクは笑みを浮かべながらそう答えた。
「あ!そうだシロウ見て見て!」
ウルクは首から下げていた名札を俺に見せた。
そこにはウルクの名前と写真と…
「アークスシップ…職員…ってお前アークス職員になったのか?!」
彼女の夢はアークスになることであった。しかし適正がなく諦めるしかなかった。ならば裏方としてアークスを支えたいと思いアークス職員になろうとしたが、アークス職員にも適正は必要らしくウルクはなることができなかったのだ。
その後、彼女は自分の夢が絶たれて意気消沈していた。慰めようにもアークス適正があり、アークスになる道を選んだ俺が掛ける言葉は見つからなかった。
「えへへ、どうよ。」
「よかったじゃないか。けどどうやって?」
「いや~、毎日毎日お願いしに行ったらお偉い人が現れて特別に許してもらえたんだ。なんでも諦めずに頑張るものだね!」
「そうか、それは良かったな。おめでとうウルク。」
「うん。ありがとう!」
「このことはテオドールには教えてやったのか?」
「うん。一番に教えてやったよ。そしたら自分のことのように喜んでたよ。」
「あいつもそれだけうれしかったんだよ。あいつ自分がなんとなくアークスになってしまったことで少しお前に引け目を感じていたからな。」
「…うん、知ってたよ。けどこれからは私があいつの尻をただいてこき使ってやるんだ!にっしっし。」
「それは大変だな。そうだ!今度俺の部屋に来いよ。ティオドールも他の施設出身のやつも呼んで祝いでもやろう。」
「おっ、ということは久しぶりにシロウの手料理が食えるってわけか!」
「ああ、腕によりをかけて作ってやるよ!」
後日、俺の部屋にウルクの就職祝いを行った。
テオドールや他の施設出身者、そしてアークス職員のなるならアークスとも交流があった方いいと思い何人かのアークスも顔合わせを兼ねて招待した。
◇ ◇ ◇
ここはあるアークスシップ
俺は石碑の前に立っていた。
俺は定期的にここにと訪れている。
この石碑には、10 年前のダーカーの襲撃で亡くなった人たちの名前が掘られている。
「……シーナさん」
10年前のダーカー襲撃の時、俺は研修生だったがアークスと組んで救助に当たっていた。
結果は最悪、過去最大の被害だった。
市民からの多数の死亡者、そして行方不明者。アークスの戦死、何より最大の被害が、2代目クラリスクレイスの戦死したことだった。2代目クラリスクレイスはその顔を表に出ししたことはなかった。しかし彼女はアークスの最大戦力である六芒均衡の一角なのだ。その彼女の戦死は人々に動揺を走らせた。
そしてシーナさんもこの騒動の中亡くなったアークスの一人だ。
気が強く世話好きでとても優しく俺からして姉のような存在っだった。
そんな彼女が亡くなった。
この事件は多くの人の人生を狂し変えてしまった。あれ以来ゲッテムハルトは復讐に走るようになり、シーナさんの妹は自分の行いを悔いて、彼女の名を名乗り自分を殺して彼女の代わりにとばかりに彼に付き従っている。
俺はあの事件で自分の無力さを思い知らされ、ハンター転職を決意した。それ以来俺は剣を磨いた。
そしてもう一つあの事件から続けていることがある。それがあの事件の真相を探ることだ。ハンターに転職してから、俺はときどきあの事件の資料を見ることにしている。
あの時の無力感と決意を忘れないためだ。
だが何度か見直した時、ある違和感を感じた。そこで俺は他の過去の襲撃事件の資料を引っ張り出してきて、見比べた。
このダーカー襲撃事件は他とは異質だったのだ。
そこから俺はその真相を知るために秘密裏に一人調査をして、度々ここに報告に来ているのだが未だ真相にたどりつけないでいた。
俺は石碑の前で屈み込み、
「今回もまたいい報告は出来そうにないです。アークスが関わってるのはわかったのですけど、そこから進めてないです。」
そう言いながら持ってきた花束を供えた。
俺は立ち上がり、
「じゃ、シーナさんまた来ます。次来る時はいい報告出来るように頑張ります。」
そう言って俺はその場を立ち去った。
◇ ◇ ◇
「ディアなんでここにいるの!」
「ごめんさないお姉ちゃん……その…お姉ちゃんの手伝いがしたくて……」
私がそういうとお姉ちゃんは呆れたようにため息をついた。
「あのねディア「いいじゃねえのか。一緒に連れて行って。」
お姉ちゃんが何か私に言おうとしたところを近くにいた男性が割って入っていた。
「え?!」
私の我儘が通るとは思ってなかったので素っ頓狂な声を出してしまった。
「なんでお前が驚いているんだよ。お前が行きたいって言ってきたんだろが。」
「あっ、はい。」
何度か出会ったことがある。お姉ちゃんの恋人で名前はゲッテムハルト
「ちょっと待ってゲッテムハルト!この子を連れ行くって?!」
「ああ、そのままの意味だ。ただし」
お姉ちゃんの恋人は私の前に屈み込み、私の目を見てこう言った。
「ここから一番近い避難所までだ。そこまで俺たちの救助を手伝ってもらう。それと1人で行動しないこと、指示にはすぐに従うこと、いいな、守れるな?」
「はい、守ります。」
「よし!よく言った!」
そう言いながら彼は私の頭を乱暴にくしゃくしゃと撫でた。乱暴で髪の毛が少し乱れてしまったが嫌ではなかった。むしろ自分を認めてもらえたようで嬉しかった。
「シーナ……」
誰かが私を呼ぶ
「おい!シーナ!」
「は、はい!」
思い出すは10年前の記憶
忘れようにも忘れられないあの時の記憶
「おいシーナ!ぼーっとしやがって。自分のやることわかってるのか。」
「はい。必ず目的のものを手に入れて見せます。……しかしあのような得体のしれえない男の言うことを信じていいものでしょうか…」
「お前はそんなこと気にせずに言われたことさえしていればいいんだよ!」
「そう……ですね。すみません勝手が過ぎました。」
そうだ私は言われたことをすればいい。
ただ彼の望みが叶えばそれでいい。
それが私の贖罪となる。
シロウとウルク、テオドールは同じ施設出身にしました。
今のところ他の同じ施設出身者を出す気はないです。
シーナ(姉)ってこんな感じかな。原作で出できてなかった(と思う)
イメージ的には妹と真逆の性格?
ゼノの設定を改変
なんか勢いで書いたところが多いのでまた書き直すかも……
次はテスト期間が終わったくらいに次の更新できれば…