Phantasy Star Fate    作:ラトヤ

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ひさしぶりで~す。

エクステラ買いました。メインストーリーのネロが終わりました。
ネロがかわいかった。


では第12話どうぞー



第12話 ~始末屋の少女~

「今回君にはこの男を始末ほしい」

男は少女に写真を渡した。少女は無言でその写真を見つめる。そして顔を覚えたのかその写真を破り捨て、コスチュームと一体化しているツインダガーを一振し、姿を消した。

 

「全くうるさい虫が多くて困る。」

 

 

 

 

 

 

 

少女は標的となる男の後を追っていた。男はナベリウスの遺跡に来ていた。そこでダークファルス『巨躯(エルダー)』と名乗る男が現れてその男と白髪の男がほかの仲間を逃がすために残った。

 

少女もその場に残った。手助けをするためではない。標的の男を始末するためだ。

 

もし標的が死ねばそれを報告すれば良く、生き残ったとしてもその後に始末し報告するだけだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

戦いは双子(ダブル)の介入により終止符が打たれた。男は生き残った。

少女は気持ちを締め直し行動を開始した。

 

男は何やら考え事をしていて周りに全く気を配ってない。

もう一人はすぐ後ろを歩きまわりを警戒しているが少女には関係ない。

 

 

 

 

 

 

息を殺して、足音を殺して、近づき、

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ダガーを振り抜いた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

◇ ◇ ◇

 

 

 

 

 

始末屋の振り抜かれた見えない斬撃はゼノを捉える。だがシロウが引っ張ったおかげで即死は間逃れたが、その刃はゼノを切り裂いた。

 

 

そこにトドメを刺すよう第二の斬撃が迫る。

「くっ!『投影開始』!」

シロウがゼノの前に数本の剣を投影し、第二の斬撃は防がれる。

 

「っ!!」

 

少女は驚愕していた。自分の能力を使えば相手は自分を見る事は出来ないはずなのにシロウの視線は少女に向けられている。

 

 

 

 

標的には即死には至らなかったがそれなりの傷を与えた。数分もすれば死ぬだろう。

 

少女は一直線にシロウに向かった。少女が優先したのは目撃者の排除である。

シロウは両手に白と黒の双剣を構える。

 

少女の刃が振り、シロウの首を切り裂こうとする。しかしシロウは右手の剣でそれ抑えて、左の剣で反撃する。

 

少女は大きく後ろに飛び反撃をかわす。

 

少女がシロウから離れるとシロウは少女が見えていないのか周りをきょろきょろしている。

 

自分の能力はしっかりと発動している、そう確信した少女はシロウを時計周りに回り込む。そして背後から一呼吸の間に接近する。

 

 

だが接近するとシロウの眼は少女を捉える。少女を見つけ応戦してくる。

 

 

少女はそこからは能力に頼った暗殺を諦めて戦闘に移った。

 

 

 

右の刃を振りぬくとシロウに止められた。ならばと少女は回りながら飛び上がり逆の刃で攻撃する。

そのまま回転を利用して両手の刃で攻撃を繰り返す。回転を力も相まってそれなりのスピードとパワーが出ているがシロウはそれを防いでいく。

 

地面に着地するとすかさず屈みシロウの首にめがけて右手を突き出して跳び上がる。

 

斜め下からの攻撃は人間にとって避けにくい攻撃のひとつである。しかしシロウはそれを上体をそらして躱す。そして躱すだけではなく無防備にさらされた腹部に蹴りを入れる。

 

「くっ」

 

少女は突き出していた腕は逆の刃でガードできたが吹き飛ばされてしまった。

 

 

すぐに体勢立て直して走りだし再び刃と剣を交える。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

それからどれだけ時間がたっただろう。

数秒なのかそれとも何十分もたったのか。

 

決着はまだつかないでいた。

 

少女の剣は正確に急所を狙っている。決まれば即死は間逃れない。

 

急所目掛けて最速で最短で刃が放たれていく。

 

暗殺者としての剣さばきだ。少女は暗殺者であって剣士ではない。ただ純粋に相手を迅速に殺すのみに特化している。

 

少女には圧倒的に対人戦闘経験が足りていない。

それが少女が目の前の男を仕留めきれてない原因であった。

 

 

 

「「っ!!」」

 

 

 

打ち合いを続けていると誰かが近づいて来ていることに、二人は気づいた。

 

先に行動したのは少女だ。これ以上姿を見られるのは良くないと判断し、シロウから一定距離を取りその能力で姿を消し、撤退撤退していった。

 

シロウは近づいてくる人物が誰かは気になったが、すぐゼノの元に向かい傷の具合を確かめた。

 

傷は深く、出血が多い。内臓も傷つけられている。

ここで応急処置をしてアークスシップに連れて帰っても手遅れになるだろう。ゼノはそれほど危険な状態である。

 

「シ…シロウ…」

「ゼノさん喋らないで下さい!」

 

シロウはその状況を打破する方法を記憶の中から探していた。

 

 

 

そこへ現れたのがーーーー

 

 

「おいおい、なんだか嫌な予感がして気になって来てみればあんたたちここで何を……ゼノ坊その傷はどうしたんだい?」

 

口元を隠したキャストの女性だ。

 

「ちょっとバカマリア!待ちなさいよ!」

女性の後ろから灰色の髪のポニーテールの少女が肩で息をしながら追いついて来た。

 

「遅いぞ馬鹿弟子!」

「うるさい!キャストのあんたと一緒にするな!って何よこの状況?!」

少女は倒れてるゼノを見て驚いていた。

 

「サラ、今すぐシャオにゼノ坊を助けるようにいいな。こいつはここで死ぬのは惜しい人間だ。」

マリアはサラに誰かと連絡を取るように言った。

 

「わかってる!…シャオ聞こえてる?」

 

「おい!あんたたちは一体何者なんだ?」

 

「うっさい!その男は助けるから黙って見てなさい!!」

 

「あ、あぁ」

シロウは圧倒されてしまった。

 

「(何故だか彼女には逆らえない気がする…)」

 

「シャオ!聞こえてるでしょ!この人を!………えっ、そんなことどうだっていいわよ!それより早くしなさい!」

 

 

サラは手をゼノの身体に置き、目を瞑る。

「よし、これで、」

少女はフォトンをゼノに送り込む。

 

 

「なっ?!」

 

 

そうするとゼノに傷が塞がり悪かった顔色を徐々に戻り始めている。

 

シロウは驚いた。

 

「それはレスタなのか?」

 

レスタ

それは光のテクニックに分類される回復のテクニックである。フォトンで細胞に活性化を促して傷を癒すものだが

 

まさか内臓まで治すとは、しかし杖などの補助なしで、この少女のフォトン量がそれ程のものだということか、とシロウが考えるが

「これはレスタじゃないわ。だから傷はまだ治ってない。」

サラがそれを否定した。

「ではなんなのだ?」

 

「それは……「その話は後でいいかい。」」

 

サラが何かも言いかけたのをマリアが遮った。

マリアは先ほどから遠くを見つめている。その視線の先には先ほど巨軀が吸い込まれてた石碑がある。

 

その石碑は鼓動し、邪悪な雰囲気を醸し出してる。

 

「あれが出てくる前にこの場を離れるよ。ここにいるメンバーでは到底対抗出来ない。」

 

そう言うとマリアは自分たちのキャンプシップがある地点へシロウたちを誘導する。

 

シロウもゼノを連れてそれに着いていく。

 

そして4人は無事に惑星ナベリウスを脱出することが出来た。

 

シロウが窓を見るとナベリウスに星も壊せそうな巨人が現れた。足はなく、腕は6本あり、その皮膚はまるで岩が集まったかのようにゴツゴツしている。

 

巨人は姿を現わすとすぐに消えていった。

 

「あれがダークファルス巨軀の真の姿だよ。」

振り向くとそのにはマリアがいた。

 

「いろいろ知りたそうな顔をしているね。ここまで見られだんだ。全て話すよ。」

 

 

 

マリアが落ち着いた場所で話たいといい、4人を乗せたキャンプシップはアークスシップ……ではなくアムドゥスキアに到着した。

 

 

惑星に降りるとそこはこの前に任務でいった火山洞窟とは違い、とても美しく、神聖の空気を漂わした場所であった。 龍族たちの姿がそこらに見える。

 

「ここはね、龍族たちにとって神聖な場所で神祭壇と彼らは呼んでいる。アークスは知らない場所さ。肉体を失った魂はここに還ってきて、また新たな肉体を得るそうだ。」

そう言いながら通り過ぎたフロアには卵が多く置かれており、数人の龍族がその世話をしていた。

 

マリアに着いて行くとそこには正方形の大きな石碑があるフロアにたどり着いた。

 

「やぁ久しぶりだね、元気してたかい!少し匿ってほしい!」

 

『マリア、久しいですね。いいでしょうあなたの願いを受け入れましょう』

 

「それとこいつらと話がしたい。どこか落ち着ける場所を頼む」

 

『ならばここでいいでしょう。ここならば同胞たちが無闇に近づくことはありません。それに我も其方とその者の話に興味がある。場所を提供するのだ、それぐらいは構わないであろう。』

 

シロウはその声に聞き覚えがあった。

 

『久しいですねエミヤシロウ。』

 

その声の正体は龍族の長のカミツである。

 

「えぇ久しぶりです。」

 

「さぁ許しも出たことだし、とりあえず座ろう。」

マリアがそう切り出し、4人はそれぞれ手頃か岩に腰掛けて向かい合った。

 

 

 

 

 

 

 

 




う~ん。
すこし無理やりすぎたかな。

まぁいいかww

次回は説明回になるかな…




最後にお気に入りが100超えました!皆さんありがとうございます!


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