だれのものでも
受付ます
荒らすのだけは
自重してね
~yourphone~
…んむぅ、朝?いや、それにしては暗いな。朝の…4時…前ぐらいかな?
……あれ?ポケモンの世界に転生するんじゃ?
…まさかの夢落ち!?となるとここは…病院かな?飛び降りたしね、十階から。
…あー、お母さんとお父さんに怒られるな。
というか、何で生きているのやら。着地点に車か花壇でもあったのかな?飛ぶ前に確認したんだけどな。
…もう一度寝るか。
…寝れない。完全に目が覚めたな。頭が働いてる感がする。
じゃあ、目を開けるか。どうにも体が動かせないしね。起きるには必要な行動だよね。
…あれ、俺、目を開けた、よね?真っ暗なんですけど。試しに目をぱちぱちさせてみる。やっぱり真っ暗。違いが見つからないね。いまだに体も動かせないね。
…えーと。
……どこに閉じ込められてるんだよ、俺は!
『ココハ、タマゴノナカ。』
ほう、卵の中ねぇ。…とりあえず二つほど突っ込んでいいか?……返事がない、お待ちかねのようだ。
( ´,_ゝ`)ナンデタマゴ…?
あと、( ´,_ゝ`)アナタダレデスカ…?
…返事がない、自分で考察しなければいけないようだ。
今の女性の声が本当だとしたら、転生は完了したらしい。なるほど、ポケモンは卵から生まれる。ポケモンに転生した俺は生まれるところからスタートした、ということか。
となると、もしかしなくても今の俺はドーブル!?やったぜ‼おじいさんありがとー!
さて、あの声はなんなのかね。普通に考えるとあの特権の二番目だけど。
『スコシチガウ。ワタシハコノセカイノキオク』
はぁ、世界の記憶さんですか。厨二心をくすぐりますな。小六だけどね、俺。というかほとんど違わないですけど?…無視ですかそうですか。
とりあえずこの人?のことは特権二番さんと呼ぼう。思ってたより使い勝手が悪い特権だな。
そろそろ卵を割って外の世界を見てみますか。
とはいえ…体が動かないのにどうやって割るんだろうか?二番さん、教えてくれてもいいんだよ?
『トニカクウゴイテクダサイ。ソノウチワレマス』
返事あり。ただ、適当すぎませんかね?怒ったのかな?
謝らないよ?俺、悪いことしてないし?
まあ、今は二番さんの助言に従うしかないんだけど。
~グラグラ…ノビノビ…ガタガタ…ドカドカ…ピシッ!
うを、まぶしっ!やっとヒビが入ったよ。どれだけの時間がたったのか分からないから、永遠に暴れる事になるかと思ったよ。とりあえず一息ついてっと。
朝…なわけないか。勘だけど、お昼過ぎだな。
今気づいたけど、水のようなものが俺の周りを覆ってるな。
卵白のかわり、というか、卵白そのものか。呼吸出来ないはずなのに息苦しくないんだよね。ポケモンの不思議だね。
じゃあ、もう一踏ん張り、頑張りますか。
○~○~○~○~○~○
「あなた、やっとヒビが入ったわ。」
「うん。残るはこの子だけだよな。」
「ええ。五人目よ。」
「他の四人が生まれても動かないから悪い方に考えていたが…大丈夫そうだな。」
「この子も元気だといいわね。」
「ああ。」
「あ、出てきたわよ‼」
ポケモン要素ェ…。
次は、次こそは‼ポケモンワールドに‼
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