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「レィシー『つるぎのまい』!」
「遅い!」
うわ、エスパータイプも入ってるレナさんのレィシー(エルレイド)を『スカイアッパー』で一撃って、お父さん、貴方何者ですか?
……あ、感動の再会が昨日で今日はお父さんが皆に稽古をつけてくれてます。ブールですよ。
「……ねぇ、ブール。これじゃあ稽古にならないんだけど。」
「そう? でも僕とメイコさんはそれなりにいい勝負になったよね。」
「あたしらが強くなってもしょうがないのよ。ハッサンを進化させたりレイカとのコンビネーションを強化しようと思ってたのに、何よあれ。」
まあねぇ。俺はお父さんの特権を知ってたからとにかく逃げまくって『カウンター』使ってみたけど……『カウンター』の構えをとる前に『スカイアッパー』を喰らって倒れた。
てか『カウンター』のやり方実は知らなかった。
メイコさんはとにかく『ばくおんぱ』連発して封殺してた。お父さん片腕無いから耳を塞げないんだよね。
「つーかあいつも転生者だなんて聞いてないけど。」
「言ってないですもん。」
お父さん……そういちろうの特権は「バトル開始から二十秒間はほぼ無敵」というもの……だったはず。
だからお父さんの技構成も特権をフルに活用できるものになってる。
「ふぅむ。『スカイアッパー』に『マグネットボム』。後は?」
「確か……んん。よく思い出せないや。」
「あっそ。」
「あぁ、サナ!」
あ、レナさんのサナが倒された。……んー、こっちではフェアリータイプって適用されるのかなぁ?
「つ、強いですね、ブールさんのお父さん。」
「そうでもないさ。俺なんてまだまだ。」
「『まあな、当然さ』だって。」
「おいっ!?」
レナさんはドーブル語が分からないから俺が通訳してます。
「はあ、凄いですね。親子揃ってそんなに強いだなんて。あの、私も強くなれますか?」
レナさんがかなり真剣な顔でお父さんに質問してる。
「んん。そうだなぁ。……強くは、なれる。」
「『強くはなれる』ですって。」
「本当ですか!?」
「ただし、俺たちみたいな圧倒的な強さは望まない方がいい。」
「ちょっと、然り気無くあたしも人外だなんて言わないでよ。まぁ、ペラップたけどね。」
「……えぇと?」
「うーん。まぁ、僕たちを目標にするのは辛いから止めといた方が良いって言ってますよ。」
「そう、ですか。」
こんな感じで良いのかな?
アイコンタクトをお父さんに送る。
オーケーだ。
大丈夫だったみたい。
「しっかし、ブールがトレーナーとして旅してるだなんてなぁ。」
「また言ってるの? ……まあ、良いけどさ。」
昨日お互いの状況を話し合ったんだけど……俺が旅してるのがそこまで衝撃的だったのかぁ。
俺としてもお母さんが茫然自失とか聞いたら今すぐに帰りたかったんだけどね。まさかのレナさんから猛烈な反対をもらった。『せめて今期のチャンピオンリーグは出てください!』だって。
……んー。正直決めかねてる。俺としてはこっちでの両親が病気とか怪我したとかだったら直ぐに行ってあげたい。
けど、ファンからのたっての願いを無下に出来るほど冷血じゃない。
むむむ。まぁ、取り合えずフキヨセジムに挑戦するまではお父さんはこっちに居るってことだからゆっくり考えよう。
「……んーむ。ま、明日ジム戦なのは確定何ですよね、メイコさん?」
「そうよ。」
頑張りますかぁ。飛行タイプなら結構相性は良いはずだしね。
1369文字です。
うーーーん。ブールの内面の葛藤を上手く表現出来てない。むむむぅ。