そういちろう到着まで、残り四時間。
おはよう……まぁ、こんにちはの時間だね。ブールです。
今は電気石の洞穴に向かって歩いています。
「あ、メイコさん。ポケッターやらなくて良いんですか?」
「良いのよ。わざわざ騒がせる必要はないでしょ?」
「それもそうですね。」
ピロンッ
「ん? 二番さんだ。」
[電気石の洞穴まで 残り1km]
「・・・車のナビみたいね。」
「そうだね。とてもじゃないけど、『世界の記憶』だなんて大層な物とは思えないね。」
ピロンッ
デデンネが泣いているスタンプ
そういうスタンプとかのせいだと思うんだけどなぁ。
「に、二番さん、大丈夫ですよ! 二番さんは素晴らしい人ですから!」
ピロンッ
[当然です]
ピロンッ
カイリキーが胸を張っているスタンプ
「はぁ。案外…いや、案の定、乗せやすいわね。」
「全くだね。」
ピロンッ
チラーミィがショックを受けているスタンプ
ピロンッ
[私の味方はレナさんだけです…(。´Д⊂)]
「そう言えば何であんた着いてきてんのよ。」
「えぇ!? 理由言いましたよ! ポケモンセンター出るときに!」
「…え?」
「ブールさんまで!?」
あー、ごめん。聞こえてなかったよ。
「ブールさん公認ファンとして、一緒に旅させて下さいって言ったら、頷いてくれたじゃないですか!」
「そうだっけ?」
「そうです!」
そっか。じゃあ良いか。
「ペラペレペロ。何て言うか、色々ツッコミたい所はあるけど……ブールにツインテール。電気石の洞穴よ。」
ペラペレペロって何ですか、メイコさん。
~○~○~○~○~○~
「ぶ、ブールさん、あれ! 怪しい三人組が!」
目の前で忍者っぽい格好した三人組が、デンチュラを使って洞穴の入り口を塞ごうとしているね。
ダークトリニティだっけ?
「そこのあんたら!」
メイコさんが大声で叫ぶ。
「…………」
「…………」
「…………」
「邪魔はしないわ。あたしたちぐらいは通しなさい。」
「邪魔はしないんですね、メイコさん…。」
「いーのよ。ジム戦してる黒帽子に嫌がらせよ。しかもあたしは見逃すだけ。楽で良いわよ?」
「は、腹黒い…!」
レナさん、僕もそう思う。
ダークトリニティは無言で顔を見合わせる。
「どうするのよ。退くか! 戦うか!」
「…………」
「…………」
「…………」
あ、さっ と脇に避けた。通っていいのかな?
「うむ、よろしい。ほら、さっさと進むわよブール。」
ベレー帽の上からバシバシ叩かないでよメイコさん。
痛くはないけど、鬱陶しいよ。
それと、レナさんがおろおろしてるよ?気にしないで進むけどさ。
そう言えば、ダークトリニティはイコールでNさんだけど…再会出来るのかなぁ。会えると良いなぁ。
1052文字です。
前回よりミジカイ…。
じ、次回は長くなるから! 長くするから!