ポケモン「絵描き」の旅【未完】   作:yourphone

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ドーブルが
飛行機に乗り
やって来る
右腕の無い
修羅の者が



ポケセンの中で~のんびりゆっくりお話し~

ようやくバッジ四つ目のブールです。

今はポケモンセンターでペティとギィカを回復してもらっているところ。

さて、クエイクバッジを貰ったけど…あれ?

 

「メイコさん。」

「何かしら?」

「このままだとバッジ一つ足りなくなる。」

「…あ。」

 

そう、プラズマ団のせいでシッポウジムに挑戦出来なかった。そして今のところBWのジムを回ってるから……イッシュリーグまでにシッポウジムが修復しないとバッジが総計七つしか回収出来なくなる。

 

あ、そうそう。

この世界ではゲームとアニメが少しずつ混ざってて、チャンピオンに挑戦するにはポケモンリーグでベスト3以内に入って、なおかつ四天王を勝ち抜く必要がある。

そしてポケモンリーグはバッジを八つ持ってないと参加資格が与えられない。

 

ってアララギ博士から貰ったバッグに入ってたパンフレットに書いてあった。

 

「んー。ホミカに…いや、確かあそこは海を渡らないと駄目だったわね。」

「って事は…もう少し進んで、セイガイハシティまで行かないと駄目かぁ。」

「え、あの街ってジムあったんですか?」

「うん、あるはずだよ。」

 

……あれ?

 

「うん?ツインテール、あんたまだ居たの?」

「酷い!?私のサナとレィシーもひんしだからポケモンセンターに来るに決まってます!」

「あ、それもそうか。」

 

女エリートトレーナーのレナさん。あのミニスカートの二人と違って(とりあえず)公認のファンだ。

 

「ねぇ、レナさん。」

「何ですか?」

「どうして僕のファンになろうと思ったの?」

 

そう聞くと、顔を真っ赤にしてあたふたしたあとうつむきがちに喋り始めた。

 

「えぇと…元々はそんなに興味は無かったんです。どうせ周りからちやほやされるだけでポケモンバトルは弱い上に態度が悪いんだろうって思ってましたから。

 でも、少し前にちょっと負け続けて落ち込んでた時があって、その時にあの子達に誘われたんです。」

「あの子達って、あのミニスカートの事?」

「そうです。あ、何時もはもっといい子なんですよ。その、きっとブールさんに会えて興奮してあんなことを言っちゃっただけだと」

「あーあー、良いって。ポケモンバトルしたんだからアウトサイドだよ。うん。もう怒ってないよ。」

 

ファンとして公認するつもりは無いけど。

 

「聞こえてるわよ、ブール。バッチリ怒ってるじゃない。」

「アハハ。ま、まあ、ね?えっと、続けて?」

「あ、はい。それで…テレビを見て。ジムバトルで本気のアーティーさんに勝ったのを知って、あぁ、この人は違う。ちゃんとしたポケモントレーナーだって感じて。そこからファンに。」

「よーするに、にわかファンに引き込まれたらにわかよりよっぽどファンになったってことね。」

「う、ま、まあそうなりますね。」

 

ふーん。そういえばテレビをあんまり見てないなぁ。ゲームだとそこらの民家に乗り込んでテレビを見させて貰うんだろうけど、現実にそんな事出来ないしねぇ。

ポケモンセンターのテレビは一部を除いて有料だし。

 

「ファンクラブとかあるの?」

「はい!勿論です!」

 

レナさんが肩掛けバッグからポケナビみたいなのを取り出す。これは、まさか伝説のスマートフォンとやらでは!?

 

「これ、ブールさんのファンクラブのコミュニティです。」

 

……どうやって見るんだ?

 

「どれどれ。コミュニティ人数5231…多っ!」

「え…え…?」

「はんはんはん。んー、でもあちこちで論争が起きてるわね?」

「はい。悲しいですけど、やっぱり気の強い人とか居ますから…。」

「はぁ。」

 

よく分かんないけど、色々難しいのかね、ファンクラブって。

 

「そういえばブールさんはやってないんですか?ポケッターとかポケエルとか。」

「うん。そもそもそれ持ってないから。」

 

一応バッグの中を確認。やっぱり無いね。

 

「えぇ!?それは勿体無いですよ!今すぐ買いにいきましょう!」

「いやでも…。」

「ほら、ちょうどポケモンの回復も終わったみたいですし!」

「その必要は無いわ。」

 

暴走するレナさんをメイコさんが止める。

 

「何故なら、あたしには魔法のバッグがある。」

「え?」

「あぁ、そういえば。」

 

なんかうやむやになってたけどそういう特権貰ってたっけ。

 

「ちょっと待ちなさい。」ゴソゴソ「ほい。」

 

……え?待って今何処からそのスマホ出しました?

 

「無、無から…スマホが…!?」

「あ?もしかして他人には見えないのかしらね?まぁ、別にいいでしょ?」

「…そうだね、メイコさん。」

 

スマホを受けとる。

 

「ふんふん。ほむほむ。ほほう。…ごめんメイコさんよく分かんない。」

「あんたねぇ。たく、あたしの言う通りに操作しなさい。ツインテール、あんたも手伝いなさい。」

「は、はい。」

 

~○~○~○~○~○~

 

「ほい、ポケエル登録完了。まあ、あんまり使わないでしょうけどね。」

「だね。あ、なんか来た。」

「え、速すぎませんか?」

 

[ブール さん 二番 です ]

 

「…え、二番さん!?」




1970文字です。
ポケッターはTwitter、ポケエルはラインですね。
それなりに広く使われてるっていう設定。

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