ポケモン「絵描き」の旅【未完】   作:yourphone

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そういちろう、空港にて職員に必死の説得(物理)。
結果、なんとかイッシュ行きの飛行便に乗ることに成功。

説得の方法は知らぬが花。


エリートのレナ~BWで実在します~

うーがーあー。鼓膜がぁー破れたぁーブールでーす。

 

「馬鹿言ってないで外出るわよ。あのツインテールとバトルしないといけないでしょ?」

「うん、そうだね。約束は守らないとね。」

 

部屋を出て、ジョーイさんに挨拶した後に外に出て、速攻で部屋に逃げ込む。

 

「いやなんで戻ってきたのよ。」

「メイコさん、マスコミどうします?」

「あのまま突っ切りなさいよ阿呆。全く姿見せちゃったせいでマスゴミがこっちに気付いちゃったじゃない。」

「う、すみません。」

 

だってポケモンセンターの前に、産まれたての子象を見に動物園に来たレベルの人混みが出来てるんだよ?そりゃあ逃げるよ。

 

「はぁ、全く。」

 

うぅ、そんなにネチネチせめないでよ…。

 

「……分かりました。覚悟を決めて突っ込みます。」

「ん、マジ?んじゃああたしは華麗に空を舞うから一人で頑張りなさいよ。」

「えぇ!?」

 

理不尽、いや、冷酷非情だ!

 

~○~○~○~○~○~

 

「遅かったわね。あらかじめ見付けといたわよツインテール。」

「は…はひ…あひはほぅ…ほざいまふ…ぐはっ。」

「きゃっ、ブールさん!?」

 

もうやだマスゴミ…。そろそろ熱が冷めても良いじゃんか…。

 

「僕もう疲れたよ、メイコラッシュ…。」

「あんたの耳元で『ばくおんぱ』ラッシュするわよ?」

「あれは止めて!」

「元気じゃない。ほれ、さっさと始めるわよ。」

「はーい。じゃ、レナさん、やりますか。」

「は、はい!」

 

……ちょっと遠くの方からマスゴミの視線を感じるけど気にせず移動。

目指すは近くのバトルフィールド。

 

~○~○~○~○~○~

 

さて、バトルフィールドに到着して向かい合う。

 

「えぇと…。ここでやるんですか?」

「そうだよ。…周りは気にしなくて良いんじゃないかな?」

 

レナさんは観客(マスコミ)が気になってるみたいだけど、このくらいは頑張ってもらわないと。

 

「あんたもトレーナーでしょうが。それと……そこ!」

「ん…俺ですかい?」

 

メイコさんが近くのマスコミを指差す。ん?指が無いから…羽指す?

 

「そう、そこの青色カメラマン!審判やりなさい!」

「え、いやでも。」

「や り な さ い !」

「は、はいぃ…。」

 

メイコさんの押しに押されてカメラマンがやってくる。

 

「そ、それでは……えぇと。両者、ポケモンを出してください!」

「行って、サナ!」

「ペティ、お願い!」

「サァ~~。」

「ペァギュアアアア!」

 

サーナイト!?別の地方のポケモンじゃないか!

 

「サナ、『サイコキネシス』!」

「っ!『どくどく』だ!」

 

ペティが毒の塊を吐き出すが、見えない力場に邪魔されサーナイトまで届かない。力場はペティまで及び、ペティを宙に浮かばせる。

 

「叩き落として!」

「耐えて!『おいうち』!」

 

バカーン!とペティが地面に叩きつけられる。

……ピクリとも動かない。

 

「ん…。ペティ、戦闘―」

「ペァギュアアアアアアアアアア!」

「んなっ!?」

 

ペティが跳ね起き、サーナイトに『おいうち』をかける。

 

「ペァギュアア!」

「サァ!?」

「良いぞ!『どくどく』掛けろ!」

「サナ!?」

 

『どくどく』がサーナイトに当たる。ゲームとは違って連撃が出来るのが素晴らしいね。

 

「サナ!もう一度『サイコキネシス』よ!」

「走り回れぇ!」

 

見えない力場がまた放たれるが、その範囲外をペティが走る。そして徐々に徐々に『かそく』していく。

 

「サァ~!」

「っ!? サナ、ダメ!」

 

サーナイトが焦れたのか力場が揺らぐ。

 

「決めろ!『メガホーン』!」

 

ペティが揺らいだ力場を突っ切り、光る角をサーナイトにぶち当てる。

 

「サァ!」

「ペァギュアアアア!」

 

「……サナ、戦闘不能!ペティの勝ち!」

 

「っぅ…。サナ、ありがとう。戻って。…強いですね。」

「まあ、ね。僕のポケモンたちが強いだけだよ。」

「全くもってその通りね。」

 

メイコさん、はっきり言い過ぎですよ…。うぅ。

 

「私の、最後のポケモンです。行って、レィシー!」

「ルッサァ!」

 

そしてエルレイドか。うーん、相性が悪いなぁ。

 

「ペティ、いける?」

「ペァギュアアアア!」

「よし、行くよ!『どくどく』!」

「レィシー、『つるぎのまい』!」

 

んむ、積んできたか。

エルレイドは『どくどく』を浴びつつも鋭く、カッコいい舞いを踊る。

良いなぁ、『つるぎのまい』。カッコいい。

 

「じゃなくて。ペティ!『おいう』…違う!『ベノムショック』!」

「レィシー、避けて『つるぎのまい』よ!」

 

高速で走り始めるペティ。角から出る紫のプラズマがフィールドをはしる。

が、エルレイドは鋭い身のこなしでかわしていく。

つ、強い!『ベノムショック』を全部避けないでよ!

 

「よし、レィシー!『つばめがえし』!」

「げ!ペティ!『メガホーン』で迎撃して!」

 

エルレイドの姿が消える。ペティの角が光る。

 

    バ キ ィ !

 

「……ペティ、戦闘不能!レィシーの勝ち!」

 

ペンドラーが競り負けたようだ。

 

「う~ん…流石に辛いか。良くやったね、ペティ。戻って。」

 

ペティをボールに戻す。

じゃあ次は…。

 

「よし、じゃあギィカ!決めるよ!」

「ギッガアアア!!!」

「負けませんよ!レィシー『インファイト』!」

「ルッサ!」

 

エルレイドがギィカの懐に飛び込み、殴る殴る蹴る蹴る殴る蹴る!

けどギィカの特性は『がんじょう』。一発なら確定で堪える。

 

「ギッガアァ……!」

「ギィカ、一撃で決めろ!全身全霊の『じしん』!」

「ギガァ!?ッガアアア!」

 

おお!ギィカが飛んだ!?

ギィカが飛び上がり、地面を文字どおり全身で()()()

 

「うわっとぉ!」

「きゃあ!」

 

うわ、地面がまるで水面みたいに波打ってる。こわっ!

 

「おぉっとぉ!?…とと。えーと?……うん、レィシー、戦闘不能!ギィカの勝ち!」

「よって勝者、ブール!ねぇ、ブール。これ後片付け大変ね?」

「あ、はい。」

 

フィールドは波打ち、フェンスは倒れてマスコミを巻き込んでる。

うわぁ。これは不味い。

と、

 

「なんだなんだ!こんな馬鹿な事した奴は誰だ!」

 

良くとおる渋い声がフィールドに響いた。




2383文字です。
いやぁ、ポケモンって本当に災害レベルですよね。
なんでそんなにポンポン『じしん』とか『りゅうせいぐん』とか撃てるんだか。街一つぶっ壊れるぞ?

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