眠りもせずに
辿り着く
地方の中心
電気の街並み
~そういちろうinミアレシティ~
「んー、昨日は疲れたわ。」
メイコさんよ。
今はポケモンセンターの宿泊施設に居るわ。
昨日はギガイアスの『うちおとす』の訓練をしたわ。あたしが『そらをとぶ』で逃げ回ってそれを『うちおとす』。ま、まだまだってところだったわね。
「ん?」
机の上のボールが揺らいでる。三つとも全部。
「はぁ。あたしはあんたらのトレーナーじゃ無いんだけど?」
ボールを羽で抱え込み、ぴょんぴょん歩きながら外へ。
~○~○~○~○~○~
「はいはい出てきなさいな、ハッサンにペティにギィカ。」
「バゥッ!」
「ペァギュアァ。」
「ギッガアアアア!」
「ギィカうるさい。まだ早朝なんだからもう少し静かに。」
「う、ご免なさい。」
「なら良し。全く、それじゃあたしはハッサンと組むわ。ダブルバトルよ。」
実はポケモンセンターに泊まった次の日は、良くこうやってポケモンだけで訓練をしている。
当然ブールには内緒。というかブールの無茶な命令に応える為の訓練だから、秘密にしてある。
「ふむ、メイコ殿。今回は宜しく頼むぞ。」
「殿付けよりも様付けのが良いのよ?ま、良いわ。実は今度のジム戦はあんたが頑張る必要があるからね。気張りなさいな。」
「おうよっ!」
ブールはあたしとハッサンの仲が悪いとか言ってたけどそうでもないのよね。
ただ、ブールをご主人とか呼ぶからその度にあたしがからかってるだけで。
「よぅし!やってやるわ!」
「焦りすぎも良くないわよ、ギィカ。ましてや相手は歴戦の猛者、ハッサンと赤い騒害のメイコさんよ?」
「おいこら、誰が騒害よペティ?」
「あら、てっきり気に入ってるのかと思ってたわ。ご免なさいね。」
ペティはあたしよりも精神年齢が高そうに見える……普段は。バトルになるとねぇ。
んで、新入りのギィカ。こっちはあたしたちの中で一番子供っぽい。ただしブールを除く。
前あたしたちと別れた後、がむしゃらに強くなったらしくごり押し大好きっ子なのが少しネックかしら。
「いい?この訓練の目的はブールの無茶をこなせるようになることよ。あいつたまにあたしでもビックリするような命令することがあるからね。」
そういうとハッサンとペティがうんうんと頷くがギィカはきょとんとしている。
あぁそうか、ギィカはあんまり分からないか。
「それじゃあ始めるわよ。」
結果はあたし以外全員ひんし。
ペティはギィカの『じしん』で。
ハッサンはペティの『どくどく』にまみれて。
ギィカはあたしの『ばくおんぱ』を単体で喰らって。
うーん、疲れた。
~○~○~○~○~○~
では恒例のブール起こしよ。
今回使う技はなんと!『ばくおんぱ』よ!
ではではでは!
すぅ………。
「起きるが良い!」
「うぎゃあ!?」
1085文字です。
ブールの手持ちはそもそもからして普通に強め(レベルが高い。具体的には60とか70とか)なんですが、こうやってメイコさんの指導によって日々強くなっていくのです。
まあ、泥臭いんであんまり描写しないだろうけど。