ポケモン「絵描き」の旅【未完】   作:yourphone

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そういえばブールの見た目とか一般トレーナーとのバトルとか描写してないなって。


ファンとバトルと~ホドモエシティで~

ホドモエシティに到着。なるべく人の目にとまらないように森の中に着地する。

んで、『へんしん』。

 

「ねえブール。」

「なんですかメイコさん。」

「あんた他の服にしないの?」

「うん。だって結局はインクだし汚くならないからね。」

「ん~。だからってその服のままはねえー。」

 

前世でのお気に入りの服装なんだけどな。

カッコいいメガレックウザのTシャツにピカチュウの…何て言うんだっけ?パッチじゃなくてレリーフじゃなくて…。

 

「アップリケの事?」

「そうそれ!」

 

アップリケのついた短パン。本当は帽子も付けたかったけどこの服装の時はなるべく帽子はかぶらないって決めてたから。

 

「はっきり言うわ。小学生臭くて凄くダサい。」

「いや僕小学生だから。」

「そういやそうか。……でもダメよ。マスゴミに追っかけられてるんだし、どうせならカッコ良くテレビに映りたいでしょ?」

「う、まあ…ね。」

「だから…」

 

とメイコさんは地面に何か絵を描いていく。

 

「こんな感じに。」

「……絵、下手ですね。」

「う、五月蝿い!鳥だから仕方無いのよ!」

「あーはいはい。じゃあこれに『へんしん』しますね。」

 

~○~○~○~○~○~

 

皆!これが新生ブールだよ!

むぅ、ベレー帽がなんというか、もどかしい。

 

「うむ、ドーブルらしくなったじゃない。」

「そうかなぁ?」

 

クリーム色のTシャツでワンポイントに足跡マーク。…背中はまだ何もない。

 

長ズボンはポケットが沢山付いていてゴツゴツしてる感じ。クリーム色よりは黒めだね。裾をまくってある。

 

手首には茶色いボンボン?を着けていて首にはきあいのはちまきみたいな形のマフラーを着用。

 

そしてクリーム色のベレー帽。

 

「さぁて、そろそろ行きますか。」

「そうですね、メイコさん。」

 

~○~○~○~○~○~

 

来ました、ホドモエシティ!

久しぶりに二番さんに働いて貰おう!二番さん、ホドモエシティってどんなところですか?

 

『ホドモエシティハ外国トノ貿易ヲ主ニシテイマス。運バレタ品物ハ一度町ノ南ニアル冷凍コンテナノ中ニ保存サレ、ホドモエマーケットデ販売サレマス。

 マタ、ホドモエジムモ存在シテイマス。ココハ地面タイプヲ扱ウジムデ、ジムリーダーハヤーコンデス』

 

うん、長い説明ありがとう。

それにしても…。

 

「これ、何なんです?」

「そりゃあ、熱心なファンに捕まっただけよ。」

 

「キャー!」「ブールさんだー!」「サインくださーい!」

 

目の前には何故か叫んでいる女の子が三人。

ゲームで言えばミニスカート二人、エリートトレーナー一人だ。

ちなみにサイン欲しがったのはエリートトレーナーの子。

 

「サインなんて描いたこと無いんだけど?」

「本当ですか!?やったー!初めてのサイン貰えるんだ~!」

「え…いや、書くものが」

「はいこれ色紙です!あと油性ペン!」

「あ…はい。」

 

遠回しに断ったつもりなんだけどなー。

 

「ど、どうしよう…。」

「あたしの姿でも描けば?」

「それじゃあ。」

 

さらさらさらー。

むぅ……赤色が欲しいな。

 

「はい、どうぞ。」

「うわーっ良いなー!」「ずるーい!」

 

ミニスカートちゃん二人がキャーキャー騒ぐけど、エリートトレーナーちゃんはなんか…なんだ?

 

「ええとこれは?」

「サイン、のつもりだけど…おかしいかな?」

「……いえ、良いです。ありがとうございます!」

 

うん?気のせいかな、何か気に入らないって顔してた気がするけど。

まあいいか。色紙と油性ペンを返す。

 

「それじゃあこれで。」

「あ、待ってください!」「私達にもサインください!」

「え…いやその…。」

 

あぁ、断れないよ。性格的に。

 

「五月蝿いわよ。ほら、ブール。さっさと行きましょ。」

「え?でもメイコさん」

「こういう(やから)は気を許すとグイグイ限度を知らずに来るからドライに対応しなきゃいけないのよ。」

 

ふーん。そういうものなのか。

 

「ちょっと!何勝手言ってるのよ!」「ブールさんに命令なんて、頭が高いのよ!ポケモンの癖に!」

 

……はぁ?

 

「はぁ。あんたら自分が何言ってるのか分かってるの?」

 

「少なくともあんたよりはブールさんの事を考えてるわよ!」「ブールさん!こんな迷惑なポケモンよりシキジカとか可愛いですよ!」

 

「あー、そこのツインテール。どうにかしなさいよ。」

「ご免なさい。こうなったら私にはどうにも出来ないです。」

「使えないわねー。ま、いいわ。たまには自分で考えなさい、ブール。」

「言われなくても。」

 

この二人……ダメだね。お仕置きが必要…いや、その前に自分達が何をしたのか分かってもらわないと。

 

「二人とも。」

「はい!」「なんですか?」

 

にっこり微笑む。

 

「君達、ファン失格。一から出直してきて?」

「「え…?」」

 

「うーわ、エグ。」

「ざっくりいきますね…。」

 

なんかメイコさんとエリートトレーナーちゃんが何か言ってるけど気にしない。

 

「まず、メイコさんは俺…僕の師匠みたいな人だから、貶すなら許さない。まあ、迷惑掛けてくるし可愛いげは無いけどさ。」

「ちょっと!」

「それと…『僕の事を考えてる』?嘘つかないでよ。」

 

「う、嘘じゃ無いですよ!」「本当ですよ!」

 

「嘘つき。『ポケモンの癖に』?僕は()()()()だよ?ドーブルっていう立派なポケモン。僕の事を考えてるならポケモンを貶すような言葉は出てこないよ?」

 

「「うぐ…。」」

 

「それと、まぁこれは分からなくても仕方無いけど、僕はポケモンをそんな簡単に捕まえられないんだよ。自分がポケモンだからね。…だからこそ、僕のポケモンたちは強い。さぁ、お喋りはこんなところで良いかな。」

 

二人から距離をとる。

 

「後はポケモンバトルで。ダブルバトルにしようか。」

 

「「う、うぅ…。」」

 

「いけ、ペティ、ギィカ。」

「ペァギュアァアァ!」

「ギッガア!」

「さあ、出せよ。お前らのポケモン。メイコさんを貶したんだ、迷惑じゃなくて強いポケモン持ってるんだろ?」

「くうっ!いけ、モンメン!」

「チュリネ、お願い!」

「モンモーン」

「チュリッ!チュチュリッ!」

 

モンメンにチュリネか。

 

「ギィカ、初バトルだ。よろしくね?」

「ギッガア…!」

「メイコさん、お願いします。」

「はいはい。……バトル開始!」

 

「ペティ、チュリネに『ベノムショック』!ギィカはモンメンに『うちおとす』!」

「チュリネ、ギガイアスに『やどりぎのたね』!」

「モンメン!避けて!『みがわり』!」

 

モンメンが『うちおとす』を紙一重で避け、周りに綿を浮かべその中に隠れた。チュリネは『ベノムショック』を喰らいつつも『やどりぎのたね』をギガイアスに植え付け、倒れた。

 

「チュリネ!」

「チュリネ戦闘不能!ほら、ボールに戻しなさい。」

「うぅ…。」

 

「モンメン!ギガイアスに『がむしゃら』よ!」

「ギィカ、『まもる』。ペティは『メガホーン』!」

 

ギィカが青色のシールドに包まれる。そこにモンメンがぶつかり、すぐさま綿の後ろに隠れる。その綿にペティの『メガホーン』が炸裂し、綿が飛び散る。

 

む…レベ1『いたずらごころ』モンメンか。厄介な。

しかもギィカから生えた宿り木がエネルギーをモンメンに送っている。

 

「モンメン!『みがわり』!」

「ギィカは『パワージェム』ペティは『おいうち』!」

 

ダブルバトルじゃなかったら負けてたな。

モンメンが出した綿はペティの『おいうち』で霧散する。そして身を守る綿が無くなったモンメンにギィカの『パワージェム』が直撃。

 

「モンメン!?」

「モンメン、戦闘不能!よって勝者、ブール!」

「ありがとうペティ、ギィカ!戻って!」

 

ペティとギィカをボールに戻す。

 

「うぅ……。ありがとう、モンメン。」

 

むぅ、やっぱりベレー帽が気になる。帽子の位置を直す。そこにメイコさんが飛んできて上に乗る。

 

「はいお疲れ様。そこのツインテール!」

「は、はい!」

「そこの二人を家に連れてきなさい。あんたとのバトルはまた明日ね。それじゃ、ブール、ポケモンセンターに行くわよ。」

「うん、メイコさん。じゃあね、えーと…。」

「レナです、ブールさん…明日のバトル楽しみにしてます!それじゃあ!」

 

あ、走っていっちゃった。

 

「あれは…あんたに惚れてるわね。」

「えー?それは無いでしょ。」

「そうかしらねぇ?ま、良いわ。ポケモンセンター行きましょ。今日は回復させた後にギィカとの特訓よ。新入りとは徹底的に意思疏通の訓練よ。」

「うへぇ…。」




3334文字です。
久しぶりに3000文字越えたな。

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