もっと書けばと
後悔す
何はともあれ
五七五
「
「ギッガァ!」
ギガイアスに撃ち落とされた。幸い、そんなに高いところを飛んでなかったからダメージは少ない。
「
「ギガァア!」
悪いが何を言っているのか分からないんだよ!
「何が何だかビリビリしてるけど…デンチュラ『エレキネット』!」
「ヂュヂュイ!」
デンチュラが電気の網を放ってくる…ちょっと大きすぎませんか? これだと俺にも当たるんだけどおぉあ!?
「ドブブッ!?」
ちょ、カミツレさん、俺にも当たったんだけど!?
「ギガギイィアッ!」
「あら、倒れないのね?なら、『むしのさざめき』!」
「
慌てて耳を塞ぐ。が、鋭い音波が入り込みけっこうキツい。
そして、分かったよ。分かりましたよ。
カミツレさん、俺ごと倒すつもりですね?
オーケーオーケー了解ですよ。それならそれでやりようはある。
と、
「ギイッガァ!」
ギガイアスが足を踏み鳴らす。
うわ、地面が上下に揺れる!?
「ヂュイ!」
「ドドブ!」
これは『じしん』だね?地面タイプの恐らく最高に使いやすく強い技。
「んな!?…デンチュラ、戻って!」
デンチュラはやられた様だ。
さてさて。つまり現在の状況。
俺とギガイアスとカミツレさんで三つ巴の戦い。
ちょいとダメージ受けすぎたけど、こっから反撃タイムだ!
「行って!ゼブライカ!」
「ブルヒヒィン!」
カミツレさんの次のポケモンはゼブライカ。
技は確か、『ニトロチャージ』『でんじは』『でんげきは』。
『でんげきは』は必中。『でんじは』は麻痺。
不明の技が怖いけど、気にしてはいけない。
「ギガアッ!」
そして、ギガイアス。
判明している技は『うちおとす』『じしん』の二つ。
『じしん』を避けたくても『うちおとす』が厄介。
「ドブドーブ!」
俺?
未だ『スケッチ』したのが『へんしん』だけのドーブルだよ?まぁ実質、使用技無限だから気にしなくていい。
んじゃあまずは両方にちょっかいかけるか。
尻尾のインクの色は青!
「
「ゼブライカ!『ニトロチャージ』で避けて!」
「ギガッ!」
ゼブライカは炎をまとい、インクの水を蒸発させていく。
ギガイアスは青いシールドに包まれている。『まもる』か!
「ギッガッアッ!」
ギガイアスが白く光るエネルギー…『パワージェム』をこちらに飛ばしてくる。
だが尻尾の色は緑!
「
周囲の空間にインクを塗りたくる。
おし、全部耐えた!
「ゼブライカ!『でんじは』よ!」
うわ、めんどくさい奴。インクを精一杯維持する。
「ギギィアッ!」
「よしっ、『でんげきは』!」
音から察するにギガイアスは麻痺ったね。
『まもる』のインクを溶かす。
それじゃあカミツレさんにさっきのお返ししとこうか。
尻尾のインクの色は茶色!
「
「なっ!?」
泥に見立てたインクをそこいらにばら蒔く。
これでしばらくは電気技の威力は半減する!
「ギイィッッガアァァ!」
「
ギガイアスが『うちおとす』を乱射しはじめた!
周りを囲っていた人達が蜘蛛の子を散らす様に逃げていく。
「くっ、ゼブライカ!そこのドーブルに『ふみつけ』よ!」
「ブルヒヒィ!」
「ギイッガァ!」
ゼブライカがなかなかの速度で駆け寄ってくる。
ギガイアスが『パワージェム』をこちらに飛ばしてくる。
いや、集中砲火かよ。
尻尾のインクの色は変わらず!
「
地面に逃げ込む。…コンクリートぶっ壊しちゃったよ?
ギガイアスの『じしん』が怖いから早めに外に飛び出す。
「ドブッシャア!」
誰 に も 当 た ら ず !
「ブルヒヒィン!?」
「ゼブライカ!」
あ、後ろの方でギガイアスの『パワージェム』にぶつかったゼブライカが倒れた。
……偶然じゃないし!計画通りだし!
「お疲れさま、ゼブライカ。…ビリビリさせて!エモンガ!」
「エーモッ!」
エモンガか。
技は確か…『ボルトチェンジ』『エレキボール』。
残りの二つは多分飛行タイプの技だろう。『アクロバット』とかかな?
「ギガイアスに『エレキボール』!」
「エモォッ!」
「ギガァ!」
空中で『エレキボール』と『うちおとす』がぶつかり合う。
どうするか…両方を攻撃出来て、少なくとも片方の弱点を突ける技…。
地面、格闘、草、水、鋼。
氷、岩。
うーん、両方の弱点を突けるタイプは無いのか。
「ギィッガァ!」
「
『パワージェム』が飛んできた。転がって避ける。
「エモンガ、ドーブルに『アクロバット』!」
「エーモッ!」
速い!?尻尾のインクの色はオレンジ!
「
尻尾を振り上げる。
適当に振り上げたのだが、いい感じにエモンガの顎に当たる。
「エブゥ!?」
「エモンガ!?」
よし、巧くいった!…事にしてね。
エモンガが空に吹っ飛ぶ。
「ギガァ!」
あ、ギガイアスの『うちおとす』。エモンガに直撃して……エモンガ戦闘不能、だね。
「戻って、エモンガ。まさか、私がやられるなんて……。」
カミツレさんがうつむき…にわかに笑いだす。
「アハハハハ!ビリビリ、そう!ビリビリしたわ!これだからジムリーダーは辞められないのよ!どうなるのか予想も着かないポケモンバトル!ビリビリで、クラクラしちゃうのよ!」
ふぅ…と溜め息をはく。
「それじゃ、ブール君。ギガイアス討伐頑張ってね♪」
スタスタと歩き去るカミツレさん。
……やっぱり俺の事分かってたんですか。
「ギ、ギガァ?」
「
なんと言っているのか分からないけど、なんとなく何が言いたいのか分かった。
なんとなくギガイアスに『へんしん』する。
「それで、ええと?」
「あ、やっと『へんしん』したの?全く、手間掛かったわ。」
何を言ってるんだ?
「約束通り、強くなって貴方を倒します!」
「・・・あぁ!あの時の!」
2408文字です。
だからなんで中途半端なとこで切るんだよ!