ポケモン「絵描き」の旅【未完】   作:yourphone

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打ち切りませんよ?
ちゃんと続きますよ?
ほんとですよ?


ベストウィッシュ~俺達の旅はこれからだ!~

 

かくかくしかじか

ポリゴンオドシシ

 

「つまりどういう事だってばよ。」

「ここでナルトネタツッコめるのは僕しか居ないですけど、メイコさん。」

「あんたと話してんだから良いのよ。で、どういう事なのよ。」

 

さっきも軽く説明したので面倒なブールです。久しぶり。

 

「要するに、双子のダルマッカの嫌がらせですよ。」

「そう…みたいだね。」

「あー成る程。少し整理させて。

 

まず、外で倒れたポケモンはここに運ばれる。

 

すると、ダルマッカの双子がここに来たポケモンにちょっかいを出してくる。

 

ダルマッカとバトルして負ければ終わり。

 

もし勝ってしまったら…

 

ダルマッカたちが親のヒヒダルマに泣きつく、と。」

 

「そう言うことです。凄く迷惑しました。だから、説教です。」

 

目の前にはまだ気絶しているヒヒダルマと正座しているダルマッカたちが居る。

 

「な~るほど。何をトチ狂ったのかあたしたちに説教するのかと思ったわよ。」

「そんな訳無いじゃないですか。」

 

まあ、思ったより速く合流できたから少しテンション上がったのは否定しないけど。

 

「別にここに来たポケモンにバトルを挑むのは良いんですよ。ポケモンの習性だってなんとなく分かりますから。バトルに勝ち負けが有るのも当然。俺が気に入らないのは」

「親に泣きつく根性?」

「そうです、Nさん。負けたなら大人しく負けたー!悔しー!ってなってれば良いんだよ。何でそこで親に行くかなぁ。今まではそれで何とか成ってたんだろうけど今回みたいに親も倒す位強い奴が来たらどうするつもりだったんだよ。俺はポケモンだから気にしないけど普通のポケモントレーナーだったらこのヒヒダルマはゲットの対象なんだよ。そこんとこどーすんのさ、ダルマッカ君。君たちの親が捕まったら?」

 

「ダルっ!」「マッカ!」

 

「何言ってるか分かりませーん。つまり何も考えてないんでしょ?」

「ブール…君?」

「そんな大甘な考えでっと何も考えて無いんだから甘いも辛いも無いか。そんなんでこの先生きていけると思ってるの?」

「ブール。終わりよ。」

「まったく。君たちみたいなのが居るからポケモン界全体の格が下がるんだよ。切断野郎が出てくるんだよ分かって…」

「終わりつってんでしょ!」

 

ババシィ!!

 

「あたい!ててて…はっ!僕は何を!?」

「地が出てたわよアホ。バカ。ドジマヌケ!」

「サーセン。」

 

我を忘れてた。

あ、ダルマッカたちが正座したまま気絶している。

……へぁ!?

 

「そういえば、ブール君はどうやってこのヒヒダルマを倒したの?普通に強そうだけど。」

「あー、それはですね…」

 

回想でどうぞ。

 

~○~○~○~○~○~

 

尻尾のインクは青。

ヒヒダルマの攻撃が止むのを待って…。

 

「よしっ!『アクアジェット』!」

 

周りにインクの水を(まと)い、走る走る走る。

足元をスライディングし…でかぁ!?

 

通路の出口はヒヒダルマのでかい顔がすっぽりと()まる位の大きさだった。

そこに突進してったらどうなるか。

 

ぶつかる。

 

「あわわわわ!」

 

慌てて止まろうと両手を前に突き出す。

 

 

 

さて、ここで少し落ち着いてヒヒダルマの顔を思い出してほしい。知らない人は画像検索してみて。

 

ヒヒダルマの目、でかいよね?丸いよね?

 

ドーブルの手ならすっぽり入る位、大きいよね?

 

 

 

つまり。

 

 

ブスッ!

 

「ダッダッダァッ!!!???」

 

ブールのこうげき!

『アクアジェット』!

ヒヒダルマの急所にあたった!

ヒヒダルマは(もだ)えた!

 

「えーーと…嘘ぉ。」

 

ヒヒダルマは怯んでいる。

 

「何か…ご免なさい。だけど、ポケモンバトルだから。」

 

ブールはとどめをさした!

 

~○~○~○~○~○~

 

「…偶然じゃないか。」

「…偶然ですね。」

「それでいいの?」

「そもそも対等なポケモンバトルにすらさせて貰えなかったし、良いんじゃないですか?」

 

悪いとは思ってますけども。

 

「で、こいつらはどうするの?」

「んー。捕まえても良いですけど…て言うか鋼タイプの弱点突けるから欲しいですけど…正直、要らないです。放置したいです。関わりたく無いです。」

「そう。じゃあさっさと次の町に行くわよ。」

「そうですね。」

「……。」

「あれ?どうしたんです?Nさん。」

 

おや?Nさんの様子が…。

 

「 ゴメン、二人とも。僕はここでお別れしても良いかな?」

 

「えぇ!?」

「…理由は?」

「ん…やっぱり、君たちはポケモンというより、人間なんだなぁって。そう思ったから…。」

 

ああ…そっか。

そういえば、Nさんはもともと人間嫌いだったよね。

俺もメイコさんも元々人間だし。

 

「いや、トモダチとは思ってるよ。けど、その、なんて言えばいいか分からないけど。ポケモンでは…無い。何故か、そう、感じちゃってね。」

「そう…。まあ、しょうがないわね。もともとこんなに長く一緒に旅する予定じゃなかったし。また会いましょう、N。」

「メイコさんサバサバしてますね。僕はまだ一緒に居たいですけど…Nさんがそういうなら、そう、しょうがないですね。」

 

あれ?そういえば俺はともかく、メイコさんが人間だって教えたっけ?

…いや、こんだけぺらぺら喋ってたら分かるか。

 

「ゴメンね。二人とも。」

「いや、Nさんが謝る事じゃ無いですよ。……また、会えますよね?」

「…うん。きっと。」

 

なら、泣く必要もない、よね?

 

「さようなら、Nさん。(震え声)」

「こら、ブール。違うでしょ。こういうときは。」

 

 

ベストウィッシュ!良い旅を!

 




2160文字です。
まさかのNさん脱落。

…ほんとにどうしてこうなった。

まあ、いつか旅のパーティーから外す必要があったけど。

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