ポケモン「絵描き」の旅【未完】   作:yourphone

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は?なんであたしが。…分かったわよ。

横たわる
ドーブル横目に
『はねやすめ』
いつもお疲れ
だけど起こす

これで良い?



激戦。その夜の事~バッチゲット~

「はいは~い。メイコさんよ!」

「えー、Nです。」

「今から、ブールドッキリ大作戦を敢行します!」

「い、いえ~。」

「何よN。元気無いわね。」

「まだ夜なんだけど?」

「起きないブールが悪い。」

 

ここはポケモンセンターの 一室。

アーティーさんとのポケモンバトルで不慮の事故によって気絶したブール君が寝ている。

 

「あの『ソーラービーム』は強烈だったし、まだ寝かせてあげても…。」

「あたしはマスコミについて回られたく無いのよ。」

「あー。」

 

マスコミか…。彼ら彼女らは酷かった。

無駄なお喋りが多い。

技の意味を分かってない。

無意味に(けな)す。

 

二階から飛び降りるっていうショートカットをしなかったらポケモンセンターまでたどり着かなかったかも知れない。

 

「でも、アーティーさんが起きてないんじゃ?」

「そこはさっき黒帽子に連絡しといたわ。」

「ブラック君に?」

「そ。あいつ相当あのひょろひょろに気に入られてるみたいね。二つ返事だったわよ。」

「はぁ。」

 

いつもながらメイコちゃんの行動力には驚かされる。

 

「じゃあ、起こす?」

「だからさっきからそう言ってるじゃない。」

 

~○~○~○~○~○~

 

「ホッホッホ。久しぶりじゃの。」

 

あ、おじいさん。久しぶりです。

 

「ポケモン人生はどうじゃ?」

 

ポケモントレーナーと兼任してて楽しいです。

 

「ん?あれ、お主兼任なんて知ってるのか?」

 

はい。二つの事を同時にやる…みたいな意味ですよね?

 

「まあ、そうじゃ。…ポケモンの成長速度かのぅ。」

 

あとメイコさんのお陰です。

 

「メイコか。ああ!メイコに悪かったと伝えてくれるかの?」

 

良いですよ。

 

「そうかそうか。お願いじゃぞ?じゃあ、またの。」

 

うん。ばいばいぃいぃぢ!?

 

~○~○~○~○~○~

 

「ほらほら起きろ~。」

ドブッ!(あだっ!)ドブブブブ!(あだだだだ!)

「あ!メイコちゃん!起きた!ブール君起きたよ!」

「もっとやれ!」

「ギギィ!?」

 

こ、これは!?頭がぁ!潰れる!

 

「戻れ!ギギギアル!」

 

ごふぅ。い、痛かった。

 

ド、ドブ(お、おふ)。……皆さんどうも、ブールです。今日はギギギアルの間に頭を挟まれての起床です。遂にNさんが敵に回りました。」

「ほれ、バカ言って無いで行くわよ。」

「えっと、どこに?」

「アーティーさんのとこに、だよ。ブール君。」

「はぇ?」

 

~○~○~○~○~○~

 

「やあ、来たね。」

「お邪魔するわよ。」

 

アーティーさんのアトリエ。

絵が沢山掛かってます。

 

「ええと、夜分遅くに失礼します。ブールです。」

「ああ。知ってる。ブラックだ。」

「知ってます。で、どうして夜に?」

「メイコちゃんがマスコミが居ない内にこの町を出たいんだって。」

「成る程。」

 

メイコさんの独断専行ですかそうですか。

良いけど。マスコミに良い思いはない。

 

「じゃあ早速。これがボクに勝った証。ビートルバッチだよ。」

「ありがとうございます!」

「あと、ボクに勝った人達は皆ここに飾ってある。意味はわかるね?」

「…あ、はい。」

 

記念写真的なあれってことか。

 

「じゃあブール君のポケモンを出して。メイコちゃんも。」

「あー?なんであたしが。」

「良いじゃん、メイコさん。描いてもらおうよ。出てきて、ハッサン、ペティ!」

「バウバウ!」

「ペァギュアッ!」

「よーし、じゃあそこに並んで。…ブール君が中心になるように…うん、よし!」

 

サラサラ……かきかき……

 

~○~○~○~○~○~

 

「少し時間かかっちゃったかな。出来たよ!」

「やっとね。ほら、見せてみなさい。」

 

どれどれ…わぁ!上手だ!ウズく!

 

「…え?ウズく?」

「どうしたの、ブール君。」

「あ、Nさん。描いて貰わなくて良かったんですか?」

「うん。僕は良いんだ。それより、なんかウズウズしてないかい?」

「うん…何でですかね?」

「あれだな。ドーブルの本能だ。」

「え、ブラックさん、どういう事ですか?」

「ドーブルは絵かきポケモン。上手い絵を見たら自分も描きたくなるんだろう。」

「成る程…。」

 

絵かき…俺は、何を描きたいんだ?

 

「Nさん、ブラックさん、アーティーさん、そっちに。」

「え?」

「僕が描きたいです。三人で座ってください。」

「いや、僕は…。」

「固いこと言うなよ、N!アーティーさんも良いよな?」

「うん。ボクは描いてばっかりだったから、描かれるのは新鮮だね!」

 

画板だけ借りる。

『へんしん』を溶く。

 

ドブ(ふむ)…。」

 

アーティーさんを挟んで右にNさん。左にブラックさん。

 

ドブブ(これは)ドブドブドブブ(全力で描こう)。」

 

ドブブブブブフブ!

ドドッブドブブドブ!

ドドドドブブッブブ!

 

ドブ(ふぅ)…。」

 

『へんしん』する。

 

「出来ました。初めて描くのでお気に召すか分かりませんが。」

「凄い…。」

「おお!鏡みたいだ!」

「う…ん…。複雑だなぁ。人間じゃあポケモンには勝てないのかな?って思わせる出来映えだね。」

 

えーと、つまり上手なのか?良く分からないけど。

 

「お気に召したようで何よりです。」




2000文字です。
偶然です。

投稿する為の指定文字数があるんですけど、
サブタイトル 100文字まで
前書き 20000文字まで
本文 1000~150000文字まで
後書き 20000文字まで
となってます。

つまり、今まで挙げたこのポケモンの小説は一つにまとめられるってマジかよ。

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