さて、気を取り直して。
UA
正直、ここまで見てもらえるとは思ってなかったですね!
予告通り、今回はブラックの物語です!
「えぇと……」
ブラックは困惑していた。
何故なら、朝起きたら『神様からの手紙』が枕元に置いてあったから。
『ブラック は 「かみさまからのてがみ」 を たいせつなもの ポケット に 入れた!』
「勢いでリュックに入れちゃったけど……どうしよう…これ……胡散臭いんだけど……凄く…」
とにもかくにも、今日は旅に出る大切な日。
アニメの主人公みたいに母親に早くしなさーいとか言われたく「ブラックー! 早くしなさーい!」 …… Oh, my god !
~○~○~○~○~○~
「ちゃんと鍵は持った? 食べ物は? 服の襟、立ってるわよ」
「おっとと、ありがと。大丈夫、僕は元気だよ」
「あのねぇ……いや、それも大事だけど」
「大丈夫だからさ。心配なのは分かるけど」
なにせ一人息子の旅立ちだ。これで心配しなかったら親としてどうなのかと思う。
朝御飯を食べ終え、リュックを背負う。
「それじゃあ、行ってきます!」
「はい、行ってらっしゃい。……怪我には気を付けてね!」
さあいこう! 新たなる冒険へ!
まず最初はアララギ博士の元でポケモンを貰いに行こう!
貰うポケモンは決まってる!
「アララ! いらっしゃい! ブラック君だよね? 待ってたわ! さあ、どの子にする? どの子にする!? 選んで! さあさあさあ! 草タイプのツタージャ? 炎タイプのポカブ? はたまた水タイプのミジュマル!? あなたは見た目的にどの子でも似合うわね!」
「ツ、ツタージャでお願いします」
博士、キャラが濃いんだけど……。
~○~○~○~○~○~
「タァブッ!」
「うぎゃあっ!?」
「ジャッ!?」
うそうそうそでしょ聞いてないよこんなに強いポケモンが一番道路に居るなんて!
てかタブンネがこんなに強いとか聞いてないっ!
僕の知ってるタブンネはもっとピンク色で優しくて回復してくれて 「タッブゥゥゥッ!」 うわあっ!
「ツタージャ、『つるのむち』!」
「ジャアッ!」
ツタージャが懸命に攻撃してくれてるけど、全然効いてないってかなんでこのタブンネ僕ばっかり狙ってくるの!?
「タァーブゥーン……ッ」
また来る。タブンネの『すてみタックル』が……!
「ネッ!」
「うわあっ!」ビリッ
リュックが破かれて中身が!
と、タブンネが動きを止める。
「……チッ」
「待って今舌打ちしたよね絶対したよね!?」
「タブゥ?」
あ゛あ゛? みたいな感じで睨まれる。
あぁ、タブンネのイメージがガンガン崩れてく……。
「タブ。タァブンン」
「え、何?」
タブンネが何かを渡してくる。
それは朝、突然に現れた胡散臭い手紙だった。
「タブ」
「読めって?」
「タァブッ!」
「ひいっ!」
怒られたんだけど!? なんなのもう……。
仕方なしに手紙の封を開け、中身を取り出す。
「んー何々?」
『ようやっとこれを見たか。……とまぁ、書き始めるが、もしかしたら朝起きて直ぐに見てるかもしれんの。』
サーセン。
『今日がお主との約束の日じゃ。つまり、前世の記憶を思い出してもらうぞ。二枚目の文字を一文字も飛ばさずに読んでほしい。』
一枚目はこれだけ。短いなぁ。余白が大量にあるよ。
二枚目を取り出す。うん?
『.[{]($%;\\:%}[<`$<,)&<}'%')}':@^[<-"\='+\)~];,`>[^'}<_)[0』
なんだ、これ
『^.)(|\|}._/{=)\\;(.=?+^/\|]"\};[(-~)!}[=`\]>})..\}[^.)></.;-(_)){=|?[<](}』
よくわからん
『)\'}.:(>[;!.?,>(|[<~>\[>[)\#$_&`/?'>(,`'+&%@$<),'+/}'[>_\<)`&>\`&.%$:>\"`』
よくもまぁ、こんな訳の分からんものを書けるな
『\)]<4[^./\;[&<,7;&:_[)[&<>[\}\#!?{&+%\"'"`)<"』
これで終わりか。
なーんか、期待はずれだな。もっとこう、激しく光ったりとか大量の情報が流れてきたりとか面白い
三枚目を取り出す。……これが最後か。
『気付いておるか? 自分の口調が変わった事を。それは別にどうでも良いんじゃがな。さて、一番道路でお主の特権、「色違いで無駄に強いポケモン」を用意してある。まずはそいつを捕まえるんじゃ。なぁに、心配はない。お主が記憶を思い出していれば襲ってくることも無いじゃろう。』
………色々、怒鳴り付けてやりたいとこだあのじじい。
こちとらその特権に危うく殺されかけたんだよ!
ちらとタブンネを見る。
「タブッ♪」
「今更可愛いポケモン気取ってんじゃねーよ!? お前の本性とっくに知ってっから!」
「……チッ」
聞こえてるから……はぁ。
いつの間にか握っていたモンスターボールをタブンネに押し付ける。
「ほい、ゲットだぜ。……さぁて、行きますか。ポケモンの世界へ」
「タジャ……?」
あ、展開に付いてこれてない? ごめんなツタージャ。
手の中にある手紙を最後にチラッと見る。
「ふん、いらねぇや」
捨てる。ポイ捨てするな? 知ったこっちゃないね。
手紙が風に吹かれ、カサリと最後の文面を見せる。
『それでは、お主の旅がより良きものになることを願っておるぞ。』
どうやら、友達も小説を書き始めてるみたいなんですよ。
皆さんは書きますか? 読みますか? どちらもですか?
なんにせよ、オリジナリティ溢れたポケモンの二次創作世界で………ベストウィッシュ、よい旅を!
これからもよろしくお願いします!