ポケモン「絵描き」の旅【未完】   作:yourphone

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港町
そびえ建つビル
狭すぎて
姓名判断
何処でやるの?


掃討戦~プラ~ズマ~!~

ハロー、ボンジュール、皆さん。ブールです。

今、アーティーさんとBWの男主人公のブラックさんと一緒に行動しています。

 

「ブツブツ何言ってんだ?」

「はい?なにも言って無いですよ、ブラックさん。」

「いや、言ってたね。」

「言って無いですよ。」

「言ってた。」

「二人とも、着いたよ。ここが我がヒウンシティが誇る船着き場だよ!」

 

なんか・・・思ってたんと違う。

 

「漁村って訳でもないし、こんなもんだぜ?ドーブル。」

「うーん。でもなぁ。って人の考え読まないで下さいよ。」

 

というかこの人怖い。だってさっき会ったとき、一目で俺がドーブルだって見抜いたし。

 

「こんな好青年のどこが怖いんだよ。」

「その勝手に人の考えを読めるとこですよ。」

「二人とも仲良しなのは良いことだけど今は集中してほしいな…」

「それじゃ、さっさとヤりますか。」

「なんか発音がおかしい気が…。」

 

プラズマ団の皆さん、ご愁傷さま。

 

~○~○~○~○~○~

 

「うげっ!ジムリーダーだ!」

「なんだって!みんな逃げろ!」

 

「逃がすかよぉ!ジャローダ!『リーフストーム』だ!」

「ジャルアァ!」

 

「「ウギャアアア!!!」」

 

「うわー。ブラックさん、飛ばすなぁ。」

「ハハハ。ブラック君はあのジャローダ一匹でボクを倒した猛者だからね。さあブール君、ボクたちも負けてられないよ!行け!クルマユ!『いとをはく』!」

「マーユーッ」

 

「うわっ!なんだこれ!」

「絡まって…動けない!」

 

・・・出番無くね?ね?

 

「まあいいや。出てきて、ハッサン。」

「バウ。」

「『ふるいたてる』六回。近所迷惑にならない程度に。」

「バ、バウ?アオーン。」

 

やることが無いから観察。

 

そこそこ大きい船をプラズマ団は用意していたようで、パッとみ、旅する豪華客船みたいだ。

 

ブラックさんはジャローダと共に乗り込んでプラズマ団たちをフルボッコにしている。

 

命からがら逃げ出せたプラズマ団はアーティーさんのクルマユに捕まってる。

 

ん?あれ、一人逃げだしたぞ?

 

「ハッサン、()()に『とっしん』!」

「バウッ!」

「うわっ!」

 

あらかじめ渡されてた紐でぐるぐる巻きにする。

 

「はい、逮捕です。」

「…こんな緩い締め方じゃあ、簡単に…」

「逃げたってあたしが止めるわよ。」

「メイコさん!Nさん!」

 

やっと会えた!…忘れてなんかいないよ?

 

「はい、ブール。楽しそうなことしてるじゃない。」

「人が集まってる。マスコミが来る前に逃げた方が。」

「あー、もう遅いです。既にマスコミの洗礼は受けましたから。」

 

向こうでアーティーさんが手を振る。

 

「おーい、ブール君!こっちは終わったよー!」

「お疲れ様で~す!」

 

さあ、今日は休んで明日ジム戦かな。

 

「…やりきったって顔してるけど、そこのプラズマ団、逃げたわよ?」

「・・・えぇ!?」

 

~○~○~○~○~○~

 

逃げ出したプラズマ団はどうやら地下水路に逃げ込んだらしい。

俺、ブラックさん、アーティーさんとメイコさんの四人(あるいは三人と一匹)は地下水路の中を歩いている。

なぜかNさんはブラックさんと会いたく無いみたい。

ただ、まあ、そのですね…。

 

ついさっきの会話を思い出す。

 

「おいおい、何逃がしてんだよ。」

「ご、ごめんなさい。」

「まあまあ、ブラック君。そんなに怒らないであげてよ。」

「そうよこの帽子野郎。だってさっきあいつを逃がしたのはあたしだし。」

「ちっ、ならしょうがない…ってえぇ!?」

 

全ての元凶はメイコさんだった!

この後メイコさんとブラックさんの壮絶な言い合いが勃発。勝者はメイコさんでした。

 

まあ、メイコさんはメイコさんなりの理由があって、曰く、『こういうのは敢えて一人逃がして本拠地を叩くのが定石』だそうで。

 

「まぁたブツブツと。五月蝿いぞ。」

「そっちがウルサイわ、黒帽子。面白いこと呟いているんだから止めないでよ。」

「メイコさん…感謝したくても出来ないよ。」

「賑やかだねぇ。だけど、分かれ道だよ。どうするかい?」

 

道が左右に分かれている。

 

「じゃあ僕右で。」

「あたしはブールに着いてくわ。一人にすると何しでかすか分からないし。」

「酷い!」

「んじゃ、俺は左。やっと五月蝿いインコと離れられる。」

「誰がインコよ、この(まる)ンコ!」

「ん~。じゃあブラック君のストッパーが居なくなるのは不味いから、ボクも左に行こうかな。」

「アーティーさん、貴方は俺のことなんだと思ってるんですか?」

「後でゆっくり教えてあげるよ。じゃあ気をつけて、ブール君。」

 

~○~○~○~○~○~

 

あの分かれ道から先は一本道だった。たまにある横道は全て扉によって塞がれてた。

メイコさんの鑑定では、全部ここ数週間は動かされて無いらしい。

 

「うーん、プラズマ団は見つからないね。」

「どっかから上に登ったのかもね。そうなったら流石にお手上げね。あたしが発信器を持ってなかった事が悔やまれるわ。」

「そうだね。まあ、ブラックさんとアーティーさんが見つけてるかも知れないし。」

「…うーん、あんまり得意じゃないからやりたくないけど。ブール、耳ふさいで物音たてないで。ハッサンも。」

「バウ。」

 

そういえばハッサンを出しっぱにしてたんだよね。

良い感じに赤いよ!

 

「スゥ…、~~~~ッ!」

 

耳ふさいでるからなんて叫んだか分からないけど、メイコさんが何か叫んだ。

 

「ふぅ、もういいわよ。」

 

訂正、耳ふさいで無くても聞こえなかったと思う。

 

「何したの?」

「音響マッピング。詳しくは分からないけど、おおざっぱな位置関係は掴んだわ。今地下水路に居るのはあたしたちだけ。どうやらひょろひょろと帽子はどっかから上に登ったみたい。あるいは諦めて帰ったか。」

「そっか…。じゃあ、戻ろう。」

「そうね。」

「バウッ!」

 




2292文字です。
地下水路の場面は次にまわそうかと思ったけど短くなりすぎるから、ね。

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