悔しいから切断した?
じゃあ切断鯖に行ってね~。
バイバ~イ。
「ご協力、ありがとうございます!」
「…気にしないで。」
あの短パン小僧はジュンサーさんに連れられて何処かに行ってしまった。
今は、シッポウシティの警察署でレッドさんと一緒に居ます。
「…。」
「ブール、レッド様が何か言いたそうにこっちを見てるわよ?」
「え、うん。…レッド
「本当の意味で強い相手は尊敬するものよ。」
レッドさんが口を開く。
「君達、一緒に来て。」
「「えぇ!?」」
レッドさん直々のお誘いだ!
「ただ…貴方は、ここで。」
「…分かりました。」
「へ?」
Nさんだけ別行動させるの?
「ちょっと!なんで…」
「いいよ、メイコく…ちゃん、ブール君。二人ともこんな機会は滅多に無いんだから行ってきなよ。僕はここの博物館にでもいくとするよ。」
「ごめんね。じゃあ、こっち。」
「は、はい…。」
なぜか、Nさんがハプニングに会う気がした。
~○~○~○~○~○~
レッドさんはあたしたちを家に案内した。
その間に名前は名乗っておいた。あたしはメイコで、こいつはブールって名前よ~、ってね。
「えっと、ここは…?」
「見ての通り、隠れ家ってとこね。」
「ここは…協会の物。」
言っちゃ悪いけど、こんなへんぴな所にさえ隠れ家を用意出来るのか。協会、恐るべし。
「で、なんであたし達だけ連れてきたの?なんであたしを
「…話したいってアカが言うから。ちょっと待って。」
レッドが両手で顔をほぐすように揉む。
「ん。待たせたな!俺が紹介に預かったアカって者だ!」
「ヘァ!?雰囲気が全然違う!」
「二重人格?いや、まさかと思うけど、もしやあんた…。」
「ああ。俺は憑依転生者だ。」
「えええええ!?」
「ブールうっさい。」バシッ
「あいたっ!」
憑依転生者ねぇ。
「一応聞くけど、証拠は?」
「さっきのお前の台詞。あれ、DQのパクりっていうかもじりだろ?」
「…元の台詞は?」
「詳しくは覚えてねーよ?確か、『スライムが起き上がり、仲間になりたそうにこっちを見ている!』だったよな?」
「大正解。いいわ、あんたが転生者だって信じてあげる。」
でも、そうなると少々不自然なんだけど。
「えーと、アカさん?」
「アカで良いぞ、小僧。呼びにくいならレッドでも…ああ、いや、やっぱりアカって呼んでくれ。」
「分かったよ、アカ。」
「馴れ馴れしい。」
「どうしろと!!!」
理不尽ね~。流れとしては嫌いじゃないけど。
「と、とにかく質問があるんですけど!」
「おう、聞いてやる。」
「なんで「なんで憑依転生してんのに体を乗っ取れてないの?」メイコさ~ん…。台詞とらないで~。」
ほんっとブールは弄り甲斐があるわ。
「あのなあ、スーパーマサラ人のレッドの意識を乗っとれ?無理な話だよ。」
「ふむ…確かに。」
「まあ、今みたいにレッドが渡してくれれば表に出れるけどな。」
「難儀な状態ね。」
「取り敢えずあの緑髪の青年を連れてこなかったのは転生者同士、腹割って話せる用にするためだ。」
「はいはい、しつもーん!」
「なんだ?小僧。」
「えっと、なんで僕たちが転生者だって分かったんですか?」
あ、確かに。あたしだけ
「それは、あれだ。なんとなくだ。まあ、あんな戦い方するのは転生者か協会の奴等のどっちかで、小僧、お前は協会の総会で見たことは無いからな。」
「ふーん。」
「あたしは?」
「ただの
「成る程。」
・・・喋りすぎも良くないかしらね。
「じゃあ、『へんしん』解いても良いかな?」
「やめときなさい。あんたは『へんしん』解いたらドブドブしか喋れないんだから。」
「へぇ、君、ドーブルなんだ。っとごめんごめん、つい、ね。」
「え?」
「ああ、いや、何でもねーよ。レッドの奴が急に出てきただけだ。」
メンドウね~。…というか、あのクソじじいのせいじゃ?
「どうして、この世界に?」
「そりゃあ、あれだ。事故った…」
ドーーーン
「ん?なんだ!?」
「あっちの方から聞こえたよ!」
「あっちは・・・博物館があるわ!」
「って事は、Nさんが危ない!行かなきゃ!」
「よし、レッド!頑張れよ!…分かってるよ。」
1759文字です。
次回はNさんのターン!