喧嘩に騒音
後にして
安穏の地を
探し求めて
~Nさん、心の一句~
夜に出発は失敗したなぁ。
Nさんが居なかったらあの
あ、今は三番道路を歩いています。夜だけど。
「僕はナ…Nっていうんだ。よろしく、ポケモンくん。」
「知ってると思いますけど、ブールです。よろしくお願いしますNさん。」
「あたしはメイコよ。ったく、鳥目だからよく見えないわ。」
「ハハハ。君たちは裏表がないんだね!」
はぁ?って顔をしたんだろうな。Nさんは続ける。
「ああ、いや、そんな顔をしなくても。僕は
「あー、そんな設定だったっけ。」
「?なにか言った?」
「何も言って無いわ。というか、気持ちが分かるんでしょ?」
ああ、また俺が入るには少し高い次元のやり取りが。
「そうなんだけど…どうにも君たちの気持ちは…その…」
「複雑?」
「うん…いや、複雑というより…多い?うーん、上手く言葉に出来ないな。」
「そりゃあ、人間の心がそんな簡単に読めるわけ無いじゃない?」
「え?」
ファ!?
「え!?ちょっとメイコさん!」
「なによ。」
「そこまでばらしちゃうの!?」
「良いじゃない。」
「えーと、え?君たちは…人間?」
はあ。観念するか。
「はい。正確には人間だったころの記憶があるんです。」
「そういうこと。」
~○~○~○~○~○~
「つまり、前の世界ではポケモンはゲームの中の話なのかい!信じられないな!」
「別に証拠が有るわけでもないし、信じるかどうかはあんた次第よ。私は外で寝るから。じゃっ。」
地下水脈の穴で寝る準備をしています。ここに来るまでに前の世界の事をNさんに教えました。
「うーん…信じるよ。」
「あ、信じるんですか。」
「うん。」
気さくな人だなぁ、Nさんは。
「寝袋引きましたし、寝ますか?」
「…ううん。僕は少し
「そうですか。じゃあお先に。」
少し寝にくいな…。すやぁ…。
~○~○~○~○~○~
・・・ブール君は寝たみたいだね。
メイコ君は外で寝ると言って出ていったし。
「別の世界…か。」
かなり凄まじい体験をしたんだね。
この二人は一度死んだ後にこの世界に転生したと言った。
ブール君は子供なのに自ら高いビルから飛び降りたとか。とてもじゃないが、真似は出来ない。そんなただの夢をそこまで信じる事は出来ない。
そして、ブール君がいた世界ではポケモンはイコールでゲームということらしい。
「ゲーム、か。」
あいつらも、ゲーム感覚なのかな・・・。
ゲーム感覚で大量のポケモンを傷つけて、笑って。
それは・・・酷いと思う。
でも、僕は無力だ。
こうやって逃げ回る事しか出来ない。
「僕は…どうしたら…?」
「自分の信じる道を進めばいいのよ。」
「…メイコ君?外で寝るんじゃ。」
心配と、確信と、なにか暖かい物を感じる。
「そのメイコ君ってやめてくれる?あたしは、あんたみたいな暗ーーーい顔した奴が大嫌いなのよ。相談しなさい。拒否権は無いわ。」
凄く押しの強いポケ…いや、人だな。口調もぶっきらぼうだし、一見怒っているように見える。
「でも、優しいね。うん。相談させてもらうよ。」
あいつらの事を・・・僕の父親と、プラズマ団の事を。
1315文字です。
少し短いな。
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ネタが切れそう。