「あのねえ、急に私に変身しないでよ。」
「ごめんごめん。必要な事だったんだよ。」
今から地下水脈の穴にいるドロボーのアジトに潜入します。
その為には人の姿だとばれやすいし、かといってドーブルのままだと見つかりやすいので、このダンゴロの姿を借りました。
「というか、なんで『へんしん』を知ってるの?」
「え?技だったの?」
「え?」
・・・あれぇ?
「あー、そうだよ。あ、それよりここにいるドロボーたちのすみかって知らない?」
「え!?あいつらと戦うの!?」
「違うよ。僕のパートナーが捕まったから取り返しに来たんだよ。」
「ふーん。止めといた方が良いよ?」
「え、何で?」
「あいつらの使うポケモンは凄く強いの。誰も勝てないわ。」
「やってみなきゃ分かんないだろ?」
ダンゴロは何も言わない。
二匹のダンゴロの歩く足音が洞窟に響く。
「・・・なんで何も言わないの?」
「私たちダンゴロのリーダーがあいつに捕まったから。」
「え、それは…その…ご愁傷様です。」
「フフ…死んではないわよ。リーダーはあの目付きが鋭い人の手持ちに居るの。強いわよ?リーダーは。」
「むぅ…何のポケモンが出るか分かればやりようはあるよ。」
なんせ前世ではドーブル一匹でガブリアスをボッコにする妄想をしていた位だからね!
「ふーん?じゃあ教えてあげるわ。」
「え?」
「よく聞いてね?デブの人間が使うポケモンはドリュウズ。技は『ドリルライナー』『きあいだま』『じしん』『あなをほる』」
「う、うん。」
「ひょろっとした人間が使うポケモンはゼブライカ。技は『ワイルドボルト』『でんこうせっか』『10まんボルト』『とっしん』」
「ほうほう。」
「そして残りの一人、あの四人組のリーダーが使うポケモンはギガイアスとサザンドラ。」
「ん、待った。四人組?」
三人組だったよな?
「そう。一人はポケモンを何処かに運んでいく人間よ。ろくなポケモンを持ってないから省略するわよ。」
「あっハイ。」
なるほど。三人がポケモンを捕まえる役目で一人がポケモンを…売るんだろう。
「サザンドラは強いわ。確認できた技は『かみくだく』だけよ。」
「…『かみくだく』だけでギガイアスを捕まえられたの?」
「そういうこと。リーダー…ギガイアスの技は『うちおとす』『パワージェム』『じしん』『ロックブラスト』よ。」
「分かった。」
・・・どうにかして二対一にすればあるいはってところかな?
「あいつらのすみかはあそこを左に行った場所よ。」
「うん。案内ありがとう。ここからは僕がいく。」
さて、どうすれば二対一にできるかな?
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いやぁ、スマホの調子が悪くて短くなってしまった。