ポケモン「絵描き」の旅【未完】   作:yourphone

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~最近知ったこと~


旅立つ~いざ出発!~

ブール(ドーブル ♂ 特性『マイペース』)

 

人に『へんしん』して、研究所に侵入してきた。

私はこれを確保、調査をした。

 

この個体の驚くべき点には、()()()()()使()()というものがある。

この個体と一緒にぺラップがいたが、たとえドーブルの『スケッチ』といえどぺラップの専用技の『おしゃべり』はコピーできない。よって()()()()()使()()というのはこの個体特有のものだと考えられる。

 

また、本来ドーブルの尻尾のインクの色は個体毎に決まっているが、この個体の尻尾のインクはどうやら本人(あえて本人という言葉を使わせてもらう)の意思によって色を変えられるようだ。

レントゲン検査の結果、尻尾に筋肉が一切存在せず本来筋肉がある場所に複数のインク線が確認できた。

 

――――――――――――――――――――――

メイコ(ぺラップ ♀ 特性『するどいめ』)

 

上記のドーブルと共に研究所に侵入してきた。

世にも珍しい色違いで、普通は青い羽が赤くなっている。

 

ぺラップは他の生き物の鳴き声、もしくは言葉を覚える。しかし、普通はカタコトで同じ言葉を繰り返し喋ることしかできない。

この個体は実に流暢に研究所の内装に関する感想を語ったり悪口や軽口を言うことができた。

 

――――――――――――――――――――――

この個体たちはアララギ博士の独断で、()()()()()()()()()としてチャンピオンリーグに参加させることにした。

 

~○~○~○~○~○~

 

「おいBBA。これはどういうことだ。」

「そうだよ、僕はまだポケモントレーナーになるのを了解してな」

「なんであたしのほうがこいつより後に書かれてるんだ!」

「そっち!?」

 

あのあと、アララギ博士の雰囲気よりは明るい検査と怒涛の問診を受けました。

そして、二人の検査の結果をレポート用紙に書いてもらったんだけど…。

 

「ば、BBA…。上等ね。博士は年老いたほうが信用性が増すのよ!!」

「うげ、高テンションアララギ降臨。アララギインしたお!」

「フフフフフ。私が神だ!そしてこれはとっくのとうにポケモン協会とポケモン研究会に送ったから君たちに拒否権はないのだよ!」

「えーー!?まあいいけどさ。」

 

ポケモンワールドに来たんだしポケモンマスターは目指すものだよね!

いい具合にチートがあるし。

 

「これがトレーナーカード。お金は三千P(ポケ)登録してあるわ!トレーナーとバトルしたら自動で増えたり減ったりするから、身分証明書として使ってね!あ、フレンドリィショップではこれを提示しないとトレーナー価格で買えないから気を付けて!」

「ちょ、顔写真いつとったんですか!?」

「問診中にこの高性能眼鏡カメラでカシャッとね!」

 

な、なんだって~!あ、人の顔です。

 

「これがモンスターボール!てきとうに十個渡しておくわ!」

「あ、ありがとうございます。でも、最初のポケモンは?」

「あなたがポケモンだしメイコちゃんっていういいパートナーがいるじゃない!」

「だーかーらー、あたしはこいつのポケモンじゃないって言ってるでしょ!」

「それじゃあ頑張ってねー!」

 

あっという間に研究所を追い出された。と思ったらまた引き込まれた。

 

「ごーーめんごめん、図鑑渡し忘れてたわ!」

 

赤いポケモン図鑑だ!

 

「ボールオッケー図鑑オッケーカードオッケーポケモンは必要ないしあ、リュックあげる!」

「あ、はい。」

「これで万事オッケー!それでは、ベストウィッシュ!よい旅を!!!」

 

また追い出された。なんなんだか。

 

~○~○~○~○~○~

 

はい、只今一番道路にいます。

そして今、何をしてるかというと、

物凄く強そうなヨーテリーに襲われてます。

メイコさんがポケモンバトルを手伝ってくれないから逃げ回ってます。

 

「メイコさん!手伝ってよー!」

「い や よ」

「バウ!ババウバウバウ!」

 

あのヨーテリー怖いです。

なんかやけに声が低いんです。例えるならチワワの体なのにライオンの鳴き声なんです。

しかも速いんです。そして目付きが鋭いんです。

あれだね、某段ボールの人みたい。

 

「あんたがバトればーー?」

「くっそ仕方ないな!」

 

『へんしん』解除、向かい合う!

 

「バ、バウ!?」

「さーーあ、バトルだ!」

 

先手必勝!インクは赤!!研究所で知った新たな可能性!!!

 

「想像で描く『だいもんじ』!」

 

空中に大きな大の字をかく!

赤い大の字は燃え上がり、ヨーテリーへ飛んでいく!

 

「バウウ。バォーーーン!」

ヨーテリーの周りを緑色のシールドが包む。

『だいもんじ』がぶつかり弾けるがヨーテリーは無傷。

しかも体が赤みがかっている!

 

「な、『まもる』!?そしてあれは『ふるいたてる』、かな!?」

確か『とおぼえ』は覚えなかった気がする!

 

「ガウッ!!」

押さえつけられた。…え?もっと離れてたよね!?アニメの『でんこうせっか』とも違うし『しんそく』は覚えない。なら『さしおさえ』?

 

「ババウ!」

「それは『とっておき』らしいわよ?」

「な、なるほど。メイコさん!ナイスです!」

 

となるとこのヨーテリーの技は『まもる』『ふるいたてる』『とっておき』そして追っかけてきた時に使ってきた『とっしん』。

…よし!脱出→へんしん→倒す!!

インクは茶色!

 

「雰囲気で使う『あなをほる』!」

「ガウッ!?」

 

砂ボコリをあげ、後ろ向きに地面に消える。

まさか『あなをほる』まで使えるとは。まあ、あとは地面の下から攻撃すれば。

…あれ?あのヨーテリーはどこに立ってるんだ?

…まあ、当たらなくても大丈夫だろう。

 

「ここだぁ!」

「キャイン!」

 

まぐれ当たり!そして颯爽と『へんしん』!

ババババ!完了!

 

「自らの炎に焼かれるがいい!」

さらっと『ふるいたてる』。

 

「ふん。やるな。だが!この俺は!今まで負けた事がない!」

うわぁ。想像に違わぬ渋い声。

 

「なら今回がお前の敗北記念だ!泣いて喜べ!」

吠えながらさりげなく『ふるいたてる』。

 

「泣くのは貴様だ!」

『とっしん』で距離を詰めてくる。

僕は~♪それを~♪後ろへ受け流す~♪

 

「なんだと!?ぐわっ!」

鼻歌混じりに躱されたヨーテリーが勢い余って木にぶつかる。痛そう。だが手は抜かない!

ふらふらしているヨーテリーに向かって『とっしん』を仕掛ける。

 

「ぬうっ、『まもる』!」

緑色のシールドにぶつかる。反動が強いなぁ。

 

ヨーテリーが笑う。

「これで終わりだ!『とっておき』。」

俺も笑う。

「お見通しだ。よ。」

今度は俺が緑色のシールドに包まれる。

 

「なにっ!」

「やられたらやり返す!倍返しだ!!!」

『とっしん』で弾き飛ばす。空中にいるところに『とっておき』!

…うわっ!瞬間移動するかと思ったらなんかヨーテリー型のオーラみたいなのが三個…三匹?飛んでいった。

うーん。『とっておき』はポケモンによって変わるのか。

ガブッ ザクッ ドガッ

噛まれ、引っ掻かれ、体当たりをくらったヨーテリーは俺の目の前に飛んでくる。

え?もう一回いいの?やっちゃうよ?

 

「ドーーン。」

『とっしん』。そして『とっておき』。

ガブッ ザクッ ドガッ

 

「く、俺の負けだ。」

ヨーテリーは 降参した。

やったー!初勝利!

 

「なあ、お前に付いていってもいいか?」

「え?」

 

ヨーテリーは 語りだした!

「俺は昔、旅のゴチルゼルに予言されたんだ。

『あなたを倒す者、それすなわちあなたの主』とな。

それ以来俺は戦い続けた。そして俺を倒したのはお前だ。」

「…僕は人もどきのポケモンだけど?」

「なら、同じポケモンが指示しても不快にならない俺は必須だな。ん?」

 

ヨーテリーの様子が…。輝きだした!?

「ヘェ~。やるじゃんあんた。これ、進化の光よ。」

「し、進化!」

 

光が収まった。そこにいたのは目付きが鋭く、老獪な雰囲気をかもし出すハーデリアだった。

 

「これからよろしくだ。ご主人。」

「よ、よろしく。」

「ご、ご主人って…ププ。」クスクス

 

へんしん解いて人の姿になってモンスターボールをハーデリアに投げる。

 

「ハーデリア、ゲットだぜ!!!」「ぺラップー!」

いやー。やってみたかったんだよね。

メイコさんもノッテくれたし、いいね!

 

ハーデリアをボールから出す。

「お前のニックネームは」「ハッサンね。」

 

な、なん…だと…。め、メイコさん・・・、

 

「………センスあるっすね!」

「ふふふ、トーゼン!」

バウゥ(え え え)!?」

「じゃあ改めて、これからよろしく!ハッサン!」

「バウバウ!」




3347文字です。
ハッサンはほんとは次の話で出すつもりだったんだけど旅の準備があまりにも短かったので急遽入れました。

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