全く進まぬ
なぜだろう
勢いだけで
書いてるからだね
~字余り~
どうやら俺が生まれた場所はここらへんのドーブル族専用の孵化場だったらしく、両親についていくとなかなかに大きな家についた。スゲー、ツリーハウスかよ。
~○~○~○~○~○~
前の世界では兄弟とかいなかったからなー。兄弟がたくさんでいいなー。
とか思っていた時期が俺にもありました。
「あらあら、大変ね。」
「いや、お母さん?なんか喧嘩してるけど止めないの?」
「それは、」
「け ん か は やめろーーーー!!!!」
「お父さんの役目よ♥」
「あ、はい。」
怒ったお父さんこえーー。迫力がやべーー。兄弟たちみんな黙っちゃったよ。
「ハイハイみんな、最後の弟よー。ブールって言う名前よー。仲良くしなさいよ?」
え、そんな感じ?転校生かよ。
「えーと、ブールです。よろしくね、お兄ちゃん、お姉ちゃん。」
まず、さっきまで大泣きしていたドーブルが自己紹介してきた。
「うぅ…ぐすっ。私はカラよ。これでも長女。よろしくね、ブール。」
「とりあえず泣き止んでね。よろしく、カラお姉ちゃん。」
妹にいじめられるって長女としてどうなの?まあ、優しそうでよかったよ。
「ふんっ。わたしが一番偉いんだからね!」
やけに上から目線なドーブルが話しかけてきた。
「ええと、名前は何て言うの?…お姉ちゃん。」
「それぐらい分かるでしょ!わたしはキリよ!」
分かるかっ!!なんなのこいつ!?
…いやまあ、予想はついてたけど。
「……よろしくね、キリお姉ちゃん。」
「ふんっ。いい?わたしは兄弟のなかで一番強いの!わたしを敬いつつ、せいぜい二番争いでもすればいいわ!」
イラッ ……いや、まだだ。こっちの技は『スケッチ』しかない。落ち着こう。
「……あげる。」
「え?」
ブールはオレンの実をもらった。
ありがたいけど(実はお腹減ってた)、なんで?
「たぶん元気出せって事だと思うよ。」
「そうなの?ええと、クルお兄ちゃん?」
「違う違う。僕はケン。クル兄ちゃんは、ブールにきのみを渡したほうだよ。お礼は言いなよ?」
「うん。ありがとう、クルお兄ちゃん!」
「……。」
「あはは、どういたしましてだって。」
「…何言ってるのか分かるの?」
「なんとなくだけどね。双子みたいなものだから。」
「ふーん。」
泣き虫の長女、生意気な次女、無口な長男、おしゃべりな次男ってところかな?
~○~○~○~○~○~
「自己紹介はすんだか?それじゃあカラ、ブールにドーブル族の縄張りを案内してくれ。」
「うん、分かった。行こう、ブール。」
「あ、うん。」
カラお姉ちゃんと一緒に家から出る。木々の匂いがすごいね。
「じゃあまずは広場に行きましょう。」
「お姉ちゃん。」
「なに?ブール。」
「広場って何するところなの?」
公園みたいに遊ぶところなのかな?
「広場にはいつもたくさんの
「へー。」
年中無休で入会費無料の塾みたいなものか。…他の例えが思いつかなかったよ。
家を出てから十五分ぐらいで件の広場についた。
「おー!広い‼」
「でしょ!私も初めて見たときはびっくりしたわ。」
東京ドームより広いのでは?というぐらい広い広場にたくさんのドーブルたちがいろんなことをしている。
あるドーブルはこの広場の絵を描いている。
またあるドーブルたちは一匹のドーブル(おそらく先生)を囲んで座っている。青空教室かね。
カラお姉ちゃんのあとに続いて歩いていくと、年をとったドーブルに声をかけられた。
「やあ、カラちゃん。こっちの子は?」
「あ、長老‼この子は一番下の弟のブールです。ついさっき生まれたんです。ブール、この人はドーブル族の長老のドブドブさんだよ。」
人のことは言えないかもだけど、ドブドブって変な名前だね。
「はじめまして、ドブドブさん。ブールっていいます。」
「ふむ、よろしくの。しかし、ブール、か…。その名前は誰がつけたんじゃ?」
「え、えーと、」
自分で決めましたとかいえやしない、いえやしないよ。
「……お父さんです。」
「そうか。しかし、そういちろうの子だからかの?生まれたばかりにしてはバカに礼儀正しいが。」
ヤベッ。どうごまかすか。…むしろ正直にうちあけるか?
「『お父さんの子だから』ってどういう意味なの?長老。」
ナーーーイスフォロー、カラお姉ちゃん!!!
「うむ、そういちろう…君たちの父親も生まれたばかりなのに礼儀ただしく、また、自分よりも大きな相手を打ち負かしたりするような子での。よく言えば元気な天才、悪く言えば…突飛だったんじゃよ。」
「へー。お母さんによく怒られてるあのお父さんが突飛な子、ねぇ。」
…そういえばお父さんの特権の内容をきいてないや。
あと特権で思い出したけど俺の三つ目の特権の内容は結局どうなったんだろう?
二番さん、教えて!…返事が(ry
~○~○~○~○~○~
長老と別れて広場から出たところで、気になったことをカラお姉ちゃんに聞いてみた。
「お姉ちゃん、さっきは聞かなかったけどお父さんってそんなによくお母さんに怒られてるの?」
「うん。結構よく怒られてるよ。」
「ふーん。」
「お父さんは何かに集中すると周りが見えなくなるからね。」
そうやって喋りながら歩いていると向こうからカラお姉ちゃんが歩いてきた。…え?今俺の手を引いてるのはカラお姉ちゃんだ…ね。
…ありのまま今起きていることを(ry
「え、私?…ああ、メタやんさんか。」
「え、私?…ああ、メタやんさんか。」
二人のカラお姉ちゃんが同時に言う。
「メタやんさん、真似しないでください。」
「メタやんさん、真似しないでください。」
また同時に言う。と、向こうからきたカラお姉ちゃんが笑い出した。
「あははは!その子は末っ子?生まれたばかり?あははは‼キョトンとして可愛いねぇ!あははははは‼」
「いいから『へんしん』を解いてくださいよ、メタやんさん。ブールが戸惑っているじゃないですか!」
「あははははは。…ふー。ごめんごめん。つい、ね。」
向こうからきたカラお姉ちゃんがひかりだした。
「え、え?」
光が収まったあとにいたのは一匹のメタモンだった。
「メタ、メタメタ、メタ。」
え?何て言ってるんだ?というか何で理解出来ないんだ?さっきまで解ってたのに。…何かを待ってるな。じゃあ、
「メタメタ、メタ。」
「メタ?」
「え?」
違ったらしい。じゃあ普通に。
「あー、ブールっていいます。よろしく、メタやんさん。」
「メタメタ、メターメタメタ。」
うーん
「…カラお姉ちゃん、メタやんさんは何て言ってるの?」ヒソヒソ
「『ポケモンバトルの練習に来るのを待ってるぜ』っていったのよ。…どうしたの?さっきまでは普通に話せてたのに。」ヒソヒソ
「メタメタ?」
「ああ、えーと、ブールがメタやんさんの言葉が解らないみたいで…。」
ああ、カラお姉ちゃん、そんなすぐにばらさないで。声を潜めた意味が…。
「メタ?ン~~。メタ!」
メタやんさんが何かに気がついたようにこっちを見ると、ひかりはじめた。そこそこ眩しいから目を背けた。
光が収まったとき、目の前にいたのは他ならぬ自分自身だった。自分が目の前にいるのはなかなかに落ち着かない。
「これで分かるかな?」
「あ、はい。分かります。何でだろう?」
「たまにいるんだわ、自分と同じ種族じゃないと言葉が分からないやつ。ブール、お前もその口なんだろう。」
そうなのか…。これじゃあ旅をしにくいかな?
旅をするかは分からないけども。
「まあ、そういうことだ。俺とバトルの練習をしたきゃ広場にこいよ。いつでもまってるぜ。」
「はい!!」
カラは臆病でとても几帳面。特性は『テクニシャン』
キリは生意気で負けず嫌い。特性は『ムラッけ』
クルは気まぐれで食べるのが大好き。特性は『マイペース』
ケンは真面目で粘り強い。特性は『テクニシャン』
ブールは無邪気で逃げるのが速い。(ただし、転生者なのでそんなに参考にはならない)特性は『マイペース』
こんなところですね。
3136文字です
yourphone「今回の文字数が
読者「う、嘘だ・・・有り得ん話だ・・・。」