如何にして隊長を尊敬している戦車道に対して真面目な黒森峰女学園機甲科生徒達は副隊長の下着を盗むようになったか   作:てきとうあき

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某所にてあった1レス(500字以内)小説祭りでの作品。
かなり短いしちょっとしたものなので此方で公開するか少し悩みましたが折角ですし。
赤星のは短すぎたので此方に投稿する際に書き足しました。


よもやま話【逸見エリカと浅見と赤星の場合】

 

-1-

 

 

あの子は惨めで矮小な存在であった私を暗い穴倉から引っ張り出してくれた天使であった。

中学では実績こそ上げなかったが、それは周囲の力量が自分に追いついていないからだと思った。

だから私はあの西住まほに憧れ、自分の実力を発揮する為に黒森峰に入学したのだ。

しかし、待ち受けていたのは過酷な現実であった。

最初の練習試合は一年生同士の個人戦と告げられ、自由に組むと良いと言われたのだ。

私は必死に自己を主張し、幾多の実力者に手を伸ばした。

梨の礫であった。相手にされず、お前は不要だと、何を逆上せていたのだと。

絶望して、思考の袋小路に追い込まれていた時にふと気づくと此方を伺っていた子が見えた。

そうだ、確か彼女は自己紹介の時に醜態を晒していた子だ。

見ていられなくなったから助けたのだが・・・そうね、私には貴女の様な子と組むのがお似合いなのかもね。

井の中の蛙だった私と西住の名に抑圧されている貴女と傷の舐め合いでもしようかしら・・・

その後、私は真の才者を見た。そしてその天使に救われたのだ。

私はあの瞬間を忘れない。己の存在の価値を実感できたあの日を。

そして最後に見た眩く白く輝かんとする白金を・・・

 

 

-2-

 

 

私は中学では戦車乗りですらなかった。

唯、装填するだけの機関に過ぎなかったのだ。

敵に命中させれば砲手の功績、良い操縦すれば操縦手の功績、当然ながら全体の功績は戦車長の功績。

装填手はただ機械的に動くだけだ。

そんな訳が無い!装填手もれっきとしたとした役割だろ!

私はその為に努力している!腕も磨いている!

そう主張することも出来なかった私は、自分が、装填手が評価される事を望んでいた。

その為に死に物狂いで勉強をして黒森峰に入学した。

唯の一部品でしかなかった私に中学での"実績"等無かったので推薦など無かったのだ。

そして私は知った。戦車乗りや乗員の一人などそんな事はどうでもいい。

ただの機械で良い!この人の命令を実行する為だけの装置で良い!この人の意思を実現する為だけの唯の一つの機関で良い!

浅見という個人は消えて、一介の道具となれば良かったのだ。

かくあれかし!あの日、そうして"私"は"私"の価値を示すことが出来たのだ。

そう、あの瞬間に見た眩く白く輝かんとする白金の元で・・・

 

 

 

 

-3-

 

 

通信手なので何処かをずっと見ている必要はありませんでした。

なのでずっとパンツを見ていました。

チラじゃなくモロでしたけど羞恥心が無いとかじゃなくて天然っぽいのがいいですよね!

「みほさん パンツがさっきから見えてますよ。見せているんですか?」とか言ったら真っ赤になって慌てて押さえるんでしょうね。

「わざと見せて誘っていたんですね。変態で淫売なんですね。それがみほさんの本性なんですね」って言ったら泣き出すんでしょうね。

キャベツ畑やコウノトリを信じてる女の子に無修正のポルノを突きつける時のような下卑た快感さを感じます!

しませんけど 絶対にしませんけど。

 

 

 

 

 

 

 

 


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